「今やネットを使った集客や販促は当たり前」
ただし、言うは易く行うは難し。
その「当たり前」に日々頭を悩ませるマーケティング担当者も多いと思います。
それもそのはず、他社と同じことをしていても大きく数字を伸ばせないのがマーケティングの常だからです。
集客のためにただ闇雲にネット広告を利用しても、溢れる他の広告の中に埋もれてしまい、思うような効果を得られないのが現状です。
そこで注目されているのが、一人ひとりのユーザーとのつながりを重視し、自社の商品やサービスファンになってもらうことを目指す、「LINE」などSNSを活用したマーケティングです。
今回は、そんなこれまでの「当たり前」を少し変える「LINE公式アカウント」のマーケティングについて解説していきます。
LINE公式アカウントをマーケティングに使うべき理由
マーケティングにLINE公式アカウントを使うべき理由は8つあります。
- LINE利用者が多い
- アクティブ率が高い
- pull型とpush型の両方で運用できる
- マーケティングオートメーションを構築できる
- 多くのキャンペーンを一括で管理できる
- 販売ファネルの漏れが起こりにくい
- 広告が充実している
- 無料で使える
LINE利用者が多い
まずはなんといってもLINEの利用者が多いのが大きなメリットです。
LINEが公表した資料によりますと、以下のように記載されています。
国内月間利用者数8600万人
LINE|LINE Business Guide(最終閲覧日2021年8月16日)
これだけの人が日々LINEを使っているわけです。
この状況を簡単に例えますと、人が密集している大都会みたいなもの。
そういった空間にマーケティング(広告など)を行えば、どれだけ効果的なのかがわかりますよね。
それにくけ加えて、これだけ多くの人が利用しているツールはそうそうありません。
したがってLINEはマーケティングに活用すべき存在だといえます。
アクティブ率が高い
LINEのもう1つの大きな特徴として、アクティブ率の高さにあります。
実はLINEユーザーはただ単に登録をしているのではなく、きちんとLINEを活用している傾向が強いのです。
その証拠にLINEは登録ユーザーの実に85%がアクティブユーザーだと発表しています。
この数字は日本人口の約68%(約8000万人)に相当しますから、すさまじい数字ですよね。
これだけ多くの人がLINEを毎日積極的使っているわけですから、LINEというツールが人々の生活にどれだけ浸透しているのかがよくわかります。
LINEにはそれだけ人の流れがある、つまりは人の目がつきやすくて注目をされやすいプラットフォームであるということです。
そうなりますと、マーケティングに使わない手はありませんよね。
ドンドン利用していきましょう。
pull型とpush型の両方で運用できる
LINE公式アカウントをマーケティングに使えば、pull型とpush型の施策を両方できます。
具体的には以下のような施策を、LINE公式アカウント1つで行えるのです。
pull型 | push型 |
---|---|
リッチメニュー LINE広告 Webセミナー チャットでの応答 | メッセージ配信 ステップ配信 動画配信 クーポンの配布 |
LINE公式アカウントであれば、このようにpullとpushのバランスが取れたマーケティングを行えるわけです。
そのため状況や目的によって、異なる施策を展開させることができます。
例えば「友だち全員の自社新商品に対する認知度を上げたい!」というのであれば、メッセージ配信などのpush型施策を重点的に打ち出しましょう。
そうすることで、新商品の認知度を効率的にあげることができます。
その一方で、「配信コストを抑えたいな」ということなのであれば、チャットに顧客を誘導するとよいでしょう。
チャットでのメッセージ配信は無料ですので、コストをかけずに顧客にアプローチすることができます。
このように、LINE公式アカウントであればそのときどきの状況によって施策を使い分けることができるのです。
とても便利ですので、試してみてくださいね。
マーケティングオートメーションを構築できる
LINE公式アカウントであればマーケティングオートメーションを築くことができます。
マーケティングオートメーションとは簡単に言いますと、マーケティングを自動化するツールを指します。
そもそもLINE公式アカウントにはステップ配信機能や自動応答機能が備わっていますので、このマーケティングオートメーションを実現させられるのです。
つまり、顧客の集客・教育・販売の3段階をLINE公式アカウント1つで自動化できるということ!
その結果、業務の効率化および集積の最大化を図ることが可能になります。
これはすごい効果ですよね。
したがって「売り上げは好調なんだけど、肝心の利益がイマイチ上がってこないな」というときは、LINE公式アカウントでマーケティングオートメーションを構築するとよいでしょう。
その際はステップ配信機能や自動応答を積極的に使ってくださいね。
多くの施策を一括で管理できる
LINE公式アカウントを利用すれば、多くの施策を一括管理することができます。
例えばマーケティング活動を行うと、クーポンやショップカードの配布、メッセージおよび動画の配信、顧客への個別対応などを行いますよね。
そうなりますと、それぞれの施策を管理する必要が出てきます。
マーケティングに効果の測定はつきものだからです。
しかし従来だと各施策はバラバラに打ち出すがために、一括管理はできませんでした。
クーポンやショップカードであれば現実世界で管理、メッセージや動画の配信であればメルマガで管理、顧客への対応であればチャットワークやメールで対応している人がほとんどだったハズ。
そのため、各施策をすべて管理するのはとても大変でした。
しかしLINE公式アカウントであればそんなことはありません。
LINE公式アカウントであれば、どの施策も管理できるからです。
LINE公式アカウント1つでクーポン・ショップカードの作成、メッセージ・動画の一斉配信やセグメント配信、顧客への手動対応ができるのです。
したがってLINE公式アカウントの管理画面にアクセスをすれば、これらのキャンペーン施策を一括管理できるようになります。
これぞまさにワンストップ。
1つのツールでここまで一括管理できるものはありませんでしたから、非常に便利です。
以上のことから、もしも各施策の管理に苦労をしているのであれば、LINE公式アカウントで一括管理をするとよいでしょう。
作業時間を大幅に節約できますよ。
販売ファネルの漏れが起こりにくい
LINE公式アカウントであれば販売ファネル(商品の認知から購買に至るまでのプロセス)の取りこぼしが少なくなります。
販売プロセスが非常にシンプルだからです。
例えば登録方法1つとっても、メルマガよりLINE公式アカウントの方が簡単です。
従来のメルマガであれば、登録をする際はメールアドレスの入力が必須でした。
これを面倒に感じ、登録フォームから離脱したことがある人も多いハズ。
これが上述した販売ファネル漏れと言われる現象です。
仮にマーケティングや商品には問題がなかったとしても、販売ファネルの構造上の問題で購買にまで至らない人が続出することがあるのです。
販売ファネル漏れが起こるほど抜ける人が多い、つまりは売り上げや利益が減少してしまいます。
コレではもったいないですよね。
しかしLINE公式アカウントであればこういった現象は起こりにくいです。
登録面でいえばメルマガのように、メールアドレスの入力などが一切ないからです。
『友だち追加ボタン』をタップし、『登録しますか?』に『はい』と選択するだけで手続きは完了します。
入力作業がないことにより、登録時間は1~2秒ほど。
確実に5秒もかかりません。
これはメールアドレスを入力しなければならなかったメルマガに比べて、面倒な手間が劇的になくなっています。
その結果「面倒だな」と感じる人が減少→『登録作業におけるファネル漏れ』が少なくなります。
このようにLINE公式アカウントの操作性はメルマガなどといった従来のツールに比べて、シンプルかつ簡易性に特化したものになっています。
したがってLINE公式アカウントは従来のツールに比べて、ファネル漏れが発生しにくいといえるのです。
広告が充実している
LINE公式アカウントは広告の出向先が豊富にあります。
具体的には以下の出稿先があります。
- トークリスト
- LINE NEWS
- LINE VOOM(旧タイムライン)
- LINEマンガ
- LINE BLOG
- LINEポイント
- LINEショッピング
- LINE広告ネットワーク
1つのツールでこれだけの出向先があるのはとても魅力的ですよね。
それに付け加えて特筆すべきは、各出向先でユーザーの特色が異なるという点です。
例えばLINEマンガであれば若年層のユーザーが多く、LINEポイントクラブであれば40~50代がメインユーザーとされています。
そのためLINE公式アカウントであれば、自社がターゲットにしている人が多く活用している媒体に対して意図的に出稿することが可能なのです。
コレは便利ですよね。
マーケティングを行う際、広告を基本戦術とするのであれば、ぜひLINE公式アカウントを使ってみてくださいね。
集客のしやすさに驚くかもしれませんよ。
なおLINE広告に関しては以下の記事で解説しています。
無料で使える
これだけ多くの機能やメリットを備えているLINE公式アカウントは、なんと無料で使うことができます。
フリープランを使えば、コストを気にすることなく運用ができるのです。
なお、LINE公式アカウントの料金プランは以下の通り。
フリー | ライト | スタンダード | |
---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
メッセージ送信数 | 1,000通/月 | 15,000通/月 | 45,000通/月 |
追加メッセージ | 不可 | 5円/1通 | 3円~/通 |
このように、フリープランであれば完全無料で利用することができます。
資金が限られている方は、まずフリープランを使うとよいでしょう。
そして友だちの数が増えてきたら、1か月のメッセージ送信数多くなるライトプランやスタンダードプランに切り替えることをおすすめ致します。
そうすればメッセージの送信制限数に悩まされずにマーケティング活動を行えますよ。
ちなみに、LINE公式アカウントの料金に関しては以下の記事で解説しています。
LINE公式アカウントの開設方法
今までの説明でLINE公式アカウントに興味を持った人は、今この瞬間からLINE公式アカウントを早速開設しましょう。
アカウントを開設するのにかかる時間は10分前後ですので、今すぐに運用することができますよ。
なお、開設方法は以下の通りです。
- 『LINE for Business|【公式】LINE公式アカウントをはじめましょう』にアクセス
- 画面中央『LINE公式アカウントの開設(無料)』をクリック
- 画面中央『アカウントを作成』をクリック
- LINE公式アカウントもしくはメールドレスで登録する
- 必要事項を入力する
- 届いたメールに記載された『登録画面に進む』をクリック
- 名前とパスワードを入力
- 『サービスに移動』をクリック
- 『LINE公式アカウントを作成』をクリック
- 『アカウント名』を入力
- 『会社/事業者名』を入力
- 業種を選択
- 入力内容を確認
- アカウントの認証の有無を選択
- 情報利用に関する同意をする
『LINE for Business|【公式】LINE公式アカウントをはじめましょう』にアクセス

まずはLINE公式アカウントのページである『LINE for Business|【公式】LINE公式アカウントをはじめましょう』にアクセスをしましょう。
そこから公式アカウントを作成できます。
画面中央『LINE公式アカウントの開設(無料)』をクリック

表示されたページの中央にある『LINE公式アカウントの開設(無料)』をクリックしてください。
するとLINE公式アカウントのログイン画面に切り替わります。
画面中央『アカウントを作成』をクリック

画面中央に表示されている『アカウントを作成』をクリックしましょう。
LINE公式アカウントもしくはメールアドレスで登録する

LINE公式アカウントを作成するときに用いる連絡先を、『通常のLINEアプリのアカウント』もしくは『メールアドレス』にするか選択しましょう。
ココのポイントとしましては、LINE公式アカウントをLINEアプリのアカウントと紐づけたいのであれば前者、それがイヤなのであれば後者を選びましょう。
都合がよい方を選んでくださいね。
必要事項を入力する

それぞれに応じて必要事項を入力しましょう。
『LINEアカウントで登録』を選んだのであれば、LINEに登録しているメールアドレスおよびパスワードを入力してください。
その一方で『メールアドレスで登録』を選んだのであれば、任意のメールアドレスを入力すればOKです。
なお、この記事では『メールアドレスで登録』を選んだ際の手順を解説していきますね。
届いたメールに記載された『登録画面に進む』をクリック

メールアドレスを送信するとLINEからメールが届きますので、それを開封しましょう。
そしてそのメールに記載された『登録画面に進む』というボタンをクリックしてください。
名前とパスワードを入力

入力欄にアカウント運用者の名前およびパスワードを入力してください。
『サービスに移動』をクリック

表示された『サービスに移動』をクリックしましょう。
『LINE公式アカウントを作成』をクリック

『LINE公式アカウントを作成』をクリックしてください。
次から個人情報を入力していきます。
『アカウント名』を入力

アカウント名を入力しましょう。
ココで入力したアカウント名は友だちに表示されるものですので、わかりやすい名前にするとよいでしょう。
なお、先ほど『LINEで登録』を選んだ人は、ここでメールアドレスの入力も済ませておきましょう。
『会社/事業者名』を入力

もしも会社/事業を営んでいるのであれば、ここでその名称を入力してください。
個人で運用するのであれば空白でOKです。
業種を選択

LINE公式アカウントを運用するときに名乗る業種を記載しましょう。
例えばあなたが飲食店をしているのであれば、大業種で『飲食』を選べばOKです。
小業種に関しては該当するジャンルを選んでくださいね。
入力内容を確認

これまでに入力した内容を確認しましょう。
誤りがなければ『完了』をクリックしてください。
アカウントの認証の有無を選択

LINE公式アカウントを認証させるか否かを選択しましょう。
ただしここでの注意点としては、認証済みアカウントの審査には時間がかかるということ。
場合によって審査に3~5日かかることもあります。
そのため、もしも「今すぐに運用をしたい!」のであれば、『あとで認証を行う』を選択するとよいでしょう。
その一方で今すぐに開設および運用をする必要がないのであれば、『アカウント認証をリクエストする』をクリックすればOKです。
好みの方を選んでくださいね。
情報利用に関する同意をする

最後に利用規約に対する同意をしましょう。
これでアカウントを開設できました。
LINE公式アカウントをマーケティングにどんどん活用していきましょう。
LINE公式アカウントの開設方法に関しては、以下の記事で詳細に解説しています。
LINE公式アカウントの運用を成功させる施策
「LINE公式アカウントを開設したはいいもの、マーケティング活動がなかなかうまくいかない」という人もいるハズ。
そこでここではLINE公式アカウントを用いたマーケティングを成功させるポイントとなる施策を解説しますね。
- 友だちの獲得がポイント
- 運用の目的をはっきりさせる
- KPIを測定する
- 認証済みアカウントになる
友だちの獲得がポイント
まずは友だちをできる限り獲得していきましょう。
友だちが少ないうちは、どんな施策をやったとしても売り上げが出にくいからです。
例えば単価が10,000円でCVRが10%の商品を友だちに紹介したとします。
もしもこのとき友だちの数が100人であれば、売り上げは100,000円になりますよね。
その一方で友だちが1,000人いれば、売り上げは1,000,000円になります。
このように同じ単価・CVRであったとしても、友だちの数次第で売り上げが大きく変わってしまうのです。
したがってLINE公式アカウントの運用を成功させるためには、友だちの数を増やすことが非常に大事になります。
友だちはどうやって増やすのか?
増やす方法はいくつかありますが、最も効果的なのは『オファーを出すこと』です。
オファーとは簡単にいいますと『今登録をしてくれるとこれだけお得なことがありますよ』とターゲットに伝えることを指します。
よくある例としては、「今登録をしてくれた人にはクーポンを差し上げます」「今月中に友だち登録をしてくれた人には無料コンサルをいたします」などといったものがオファーに該当します。
このオファーを使うことで、CVR(この場合だと友だち登録率)を高めることが可能です。
実際にですね、同じ値段の商品や紹介文であったとしても「今申し込んでくれた人には50%OFFでご提供いたします」と言われてしまうと、誰しも思わず心が揺らいでしまうもの。
このようにオファーには登録を促す強烈な効果があります。
友だちを効率的に増やしたい、つまりCVRを向上させたいときはこのオファー戦術をどんどん使っていきましょう。
なお、もしも「どういったオファーを出せばよいかわからない」というときは、以下のものを参考にしてください。
- 成功事例・運用事例をまとめたレポートをプレゼントする
- 期間限定でオリジナルツールを無料提供する
- お試しグッズや試供品をプレゼントする
- 割引券や無料クーポンを渡す
- 無料モニターを募集する
- 30分無料コンサルを案内する
このようなオファーを提示するだけでCVRをグッと上げることが可能です。
どんどん試してみてくださいね。
運用の目的をはっきりさせる
LINE公式アカウントを運用する目的をはっきりさせましょう。
目的によって行うべき施策が変わるからです。
例えばLINE公式アカウントを通じてファンを作りたいのであれば、チャットによる個別相談を積極的に行うべきでしょう。
そうすることであなたに対する信頼性が増し、その結果ファンになってくれる確率が高くなります。
その一方で、ファンづくりではなく自サイトへの送客を徹底させたいのであれば、反応率が高いメッセージを作成することが重要となります。
反応、つまりメッセージに張り付けたリンクをクリックしてくれなければ、いつまでたっても訪問数が伸びないからです。
そのためこの場合ではリッチメッセージや動画を用いたメッセージの送信が成否のカギを握ります。
このように、『何のためにLINE公式アカウントを運用するのか?』で行うべき施策はガラッと変わります。
したがってLINE公式アカウントを運用する際は、まず目的をはっきりさせてくださいね。
KPIを測定する
KPIを必ず設定および測定しましょう。
KPIとは重要業績評価指標のこと。
このKPIを測定することで、『なぜこのような現状になっているのか?』『直接的な原因となった施策は何か?』がわかるからです。
例えばKPIをキチンと測定していれば、以下の流れが出来上がります。
先月に比べてこれだけ売り上げが上がった
↓
先月に比べてメッセージの反応率が高い
↓
メッセージに対しては今月からAという施策をおこなったな
↓
つまり反応率を高めたいときは、Aを積極的に行えばいいんだな
こういったことがわかるのです。
しかしKPIを測定していない場合は、『先月に比べて反応率が向上した』という事実を突き止めることができません。
そのため『今後○○を高めたい場合は△△をすればよい』という答えにたどり着けないのです。
同じ施策をしていても、後々に得られるデータや知恵にこれだけの差がついてしまうのです。
これではもったいないですよね。
したがってLINE公式アカウントの運用を成功させたいのであれば、KPIを必ず測定してくださいね。
なお、定期的に測定したKPIの数値はGoogleスプレッドシートにまとめておくと、管理しやすくなります。
試してください。
認証済みアカウントになる
自社アカウントを認証アカウントにするのも1つの手です。
そうすることでそのアカウントに対する信頼性が向上するからです。
例えば認証済みになっているものとそうでないものであれば、どちらに安全性を感じるでしょうか。
多くの人は前者を選ぶはず。
「LINEに認証されているアカウントなら、安心して友だち登録できるな」と感じるでしょう。
その結果、CVRを高めることも可能になります。
オファーの提示に限界を感じてきたら、タイミングをみて認証アカウントの申請をするとよいでしょう。
ただ、誰でも認証済みアカウントになれるわけではありません。
当然ですがLINE社が定める基準を満たしていないアカウントなどは当然審査に通りませんし、利用規約に違反しているアカウントで申請をした場合には、アカウントが削除されてしまうという事もあります。
ですので、日ごろから真っ当なLINE公式アカウント運用を心がける必要があります。
ちなみに弊社のLINE公式アカウントも認証済みアカウントですので、これから申請を行いたいという方は、日々のアカウント運用のヒントにして頂ければと思います。
認証済みアカウントに関してはこちらの記事でも解説していますので是非参考にしてください。
LINE公式アカウントのビジネス活用事例
では、ここからはLINE公式アカウントがどのように活用できるのか、事例とともに見ていきます。
オルビス株式会社
スキンケア商品を扱うオルビス株式会社は、ユーザーとのコミュニケーションを重視したダイレクトマーケティングに力を入れてきた企業です。
LINE公式アカウントの導入も早く、既に友だち数3,300万人という大規模アカウントに成長しています。
開設当初はお友だちを集めるためにLINEプロモーションスタンプを活用、お友だちになったユーザーにメッセージ配信やLINEチャットなどで自社の商品をアピールすることで新規顧客を増やしています。
更に、抽選でオンラインショップで利用できるポイントを付与するキャンペーンをお友だちに行うことで、ID連携を促し、自社の商品へのファン化を進めています。
これは、LINEの連絡手段やショッピング機能を使ってユーザーへの企業の認知からファン化までをワンストップで行った好例となります。
利用者が多く、様々な機能が一つのプラットフォームに統合されているLINEだからできたマーケティングだと言えるでしょう。
東急株式会社
東急株式会社では、鉄道事業の他にもその沿線を中心にスーパーマーケット「東急ストア」を展開しています。
実店舗ということでオフラインでの接点がメインとなっていましたが、ユーザーのニーズをより鮮明に把握し、マスデータ化するためにLINE公式アカウントを導入しました。
LINE公式アカウントを選んだきっかけはQRコード決済の導入で、これまでは各店舗がそれぞれにキャンペーンを行うため全体の把握が難しくなっていましたが、これを機に顧客情報などをデジタル化することでユーザーとの関係性を強化し、集客を一元化したいという考えがあったそうです。
そこで白羽の矢が立ったのがLINEです。
ユーザーとの自然なコミュニケーションがとれるLINE公式アカウントとモバイル送金・決済サービスのLINE Payを併用することで新たなCRM基盤を作り、『買い物をすると友だちになる』という自然なつながりを目指しました。
LINE公式アカウントでは「友だち数」「ID連携率」「ブロック率」の3点を重視した運用をしており、友だちやID連携機能を用いたクーポン配信やポイント付与で積極的に販促キャンペーンを行なっています。
ブロック率には特に注目しており、その数値によりユーザーの不満を可視化できるため、過度の告知やキャンペーンを抑える指標の一つにしています。
LINE公式アカウントから得られる情報を元にユーザーのニーズをしっかりと分析することで、Push型とPull型のマーケティングをうまく使い分けている事例となります。
株式会社資生堂
大手化粧品メーカーである株式会社資生堂は、自社の既存のWebサービスとLINE公式アカウントを連携させることで集客効果を伸ばしています。
元々、資生堂では米セルスフォース社のマーケティングオートメーション(MA)ツール「Salesforce Marketing Cloud」を導入し、One to Oneコミュニケーションを展開していました。
自社のWebサービス「ワタシプラス(watashi+)」を介して、会員向けに自社商品やメイク・化粧品に関する様々な情報をメール配信で提供していましたが、大量配信でPVは伸びたものの、メールの開封率の低下や大量のメールにうんざりした会員の脱退が発生し始めました。
Push型マーケティングならではの問題です。
そこで、MAツールがLINEにも対応していることに目をつけ、メールと併せてLINEをコミュニケーションプラットフォームとして利用することにしました。
ワタシプラスの会員IDとLINEのIDを連携させることで、ユーザーの情報を一元化、LINEというユーザーに近いコミュニケーションツールを使うことで、大量のメールを一斉配信せずともユーザーひとりひとりに合わせた情報を自動で発信することができるようになりました。
このようにLINEというユーザーにとって身近で生活に根付いたプラットフォームをうまく活用することで、ユーザーとの関係性を深め、ネット集客に努めている企業が増えています。
まとめ |LINE公式アカウントをマーケティングに使おう
ネット集客を一から始めようと考えると、ユーザーの注目を集めるために目立つ施策が必要だと考えがちです。
しかし、そのような集客の方法ではユーザーの関心の維持が難しく、思うような効果が得られないまま費用だけが嵩んでいくという事態を巻き起こしかねません。
これからのネット集客のマーケティングに求められるのは、一人でも多くのユーザーの日常生活の中に溶け込み、ユーザーひとりひとりのニーズに寄り添うことなのです。
多くのユーザーとOne to Oneコミュニケーションが可能なLINE公式アカウントは、今後のネット集客のマーケティングに欠かせないものとなるでしょう。
LINE公式アカウントを使いこなしたいならエルメにお任せ!
これまでLINE公式アカウントがどれだけマーケティングに役立つかを解説してきました。
この記事を読んだあなたは「LINE公式アカウント使ってみようかな」と思ったかもしれません。
しかしLINE公式アカウントは豊富な機能をそろえているがゆえに「何をどうやって使えばよいのかわからない」という方も多いハズ。
そんな時はエルメをご利用ください。
エルメであれば専門スタッフがLINE公式アカウントを通じて丁寧にサポートいたします。
場合によってはZOOMを介しての直接レクチャーをすることも可能です。
ぜひ一度ご相談ください。
それに付け加えて、今エルメに加入をしていただいた方には、もれなく『スタートアップガイド』もプレゼント中です。
「短期間でLINE公式アカウントを本格的に運用できるようになりたい!」という方は、エルメをぜひご利用ください。
しかもエルメなら無料プランも完備しており、即日解約も可能です。
安心してご利用くださいませ。