LINE公式アカウントの拡張ツールを利用すると、デフォルトの機能では実現できないアカウント運用の自動化や、顧客に対する確度の高いアプローチができるようになります。
しかし拡張ツールといっても、備わっている機能はサービスによってさまざま。
「そもそも拡張ツールとは何なのかがわからない」
「無料で使える拡張ツールを比較したいけど、大変……」
「エルメって聞いたことがあるけど、どういうツール?」
本記事ではこのようなお悩みにお答えし、LINE公式アカウントで使える拡張ツールの基本機能や、拡張ツールの一覧比較を行っています。
LINE公式アカウントをより効率良く運用したい方は、ぜひ参考にしてください。
- LINE公式アカウント拡張ツールの選び方
- 拡張ツールの導入・設定方法
- 目的別の最適なツール選定ポイント
LINE公式アカウントの拡張ツールとは
LINE公式アカウントと連携させることで、追加の機能が使えるようになる便利なツールのことを拡張ツールと言います。
拡張ツールは、現在あらゆる企業から提供されており、無料で使えるものから有料で使えるものまで、費用はさまざまです。
また利用できる機能も、ツールによって大きく異なります。
LINE公式アカウント拡張ツールの必要性
LINE公式アカウントにもともと備わっているのは、以下の通り必要最低限の機能です。
通常の機能 | ツールで拡張できる機能 |
---|---|
・メッセージ配信機能 ・直接やり取りができるチャット機能 ・リッチメニュー(トーク画面下に表示される大きなメニュー) ・LINE VOOM投稿機能 ・ショップカード、クーポン機能 ・ユーザーから電話がかけられる機能 ・簡易的なレポート機能 | ・友だち追加を促す広告配信 ・タグ付けの自動化 ・より細かな絞込み配信 ・来店予約機能 ・LINE内での商品販売、決済 |
LINE公式アカウントの運用に力を入れていない場合は、もともとの機能だけで十分かもしれません。
しかし、LINE公式アカウントをフル活用し、もっと集客や売上へ繋げたい場合はどうでしょう?友だち登録をしてくれたユーザーに対して、
- より役立つ情報を提供する
- もっと自社に興味を持ってもらう
といったことが必要になりますよね。
ただそう考えたとき、LINE公式アカウントの機能だけではどうしても実現できない部分が出てきます。ですが拡張ツールを導入すると、例えば、
カレンダー予約や決済、顧客管理、セグメント配信など
LINE公式アカウントを本格的に運用するうえで欠かせない機能が備わっているので、やりたくてもできなかった施策ができるようになるのです。
こんな企業・店舗は拡張ツールを導入しよう
- デフォルトの機能に物足りなさを感じている
- LINE公式アカウントの運用をもっと楽に、便利なものにしたい
- LINE公式アカウントでの集客に課題を感じている
- LINE公式アカウントを活かしきれていない
上記のような悩みを抱えている企業や店舗は、拡張ツールの導入が解決策になる可能性があります。
LINE公式アカウントを運用していても、なかなか成果が得られないとお悩みの方は拡張ツールの利用を検討してみましょう。
LINE公式アカウントの拡張ツールに備わる機能
LINE公式アカウントの拡張ツールには、デフォルト機能にはない画期的な機能が多数備わっています。
例えば、以下のような機能が追加で利用できるようになります。
- セグメント配信
- リッチメニューの拡張
- アンケート機能
- 予約・申し込み
- 商品販売・決済
- 顧客情報管理
- 分析
1.セグメント配信

セグメント配信とは、ユーザーを属性や要素ごとに分類し、一人ひとりに合ったメッセージが配信できる画期的な機能です。
例えば「見込み客」「購入済み顧客」「20代」「男性」「女性」といった細かな属性や要素にユーザーを分類し、別々のメッセージを送信できます。
LINE公式アカウントに備わるデフォルトの機能では、このようなユーザーの絞り込み方には限りがあるため、思い通りの運用ができないとお悩みの方も多いです。
なお、以下の記事ではセグメント配信機能について詳しく解説しています。気になる方は併せてご覧ください。

2.リッチメニューの拡張

リッチメニューはもともと、LINE公式アカウントに備わっている機能ですが、拡張ツールを利用することで、より細かなカスタマイズができるようになります。
会員と非会員で表示するリッチメニューを変えるなど、ツールによって機能は異なりますが、ユーザーがより利用しやすいメニューを作成できるでしょう。
3.アンケート

LINEには『LINEリサーチ』と呼ばれるアンケートサービスが別途用意されていますが、最低でも9,800円以上の基本料金が必要です。
しかし拡張ツールを導入すれば、無料でアンケートを取ることも可能ですし、たとえツールの利用料金を支払ったとしても、アンケート以外の様々な機能が利用できます。
また、拡張ツールに備わるアンケート機能は、各機能との連携が充実しているほか、より詳細な情報収集が可能です。
4.予約・申し込み

拡張ツールの予約・申し込み機能では、カレンダー形式の見やすい予約フォームや、予約のリマインド配信などが利用できます。
LINE公式アカウントにオプションで追加できる予約機能には存在しない、Googleカレンダーとの連携ができるツールもあるため大変便利です。
5.商品販売・決済

LINE公式アカウントの中で、商品の販売と決済が完結できる機能です。
全ての拡張ツールに搭載されているわけではありませんが、決済機能があれば
- 購入情報の一元化
- ユーザーにとっての利便性向上
- 購入情報に基づいたサービスの提供
が実現できます。
6.顧客情報管理

LINE公式アカウントには顧客情報を管理するための機能は備わっていないため、LINEで顧客管理をしたい場合、拡張ツールの導入が必須です。
顧客情報管理機能が備わっている拡張ツールであれば、以下のような情報をユーザーごとに保存できます。
- ユーザーの属性
- アンケートの回答内容
- 最終購入日
- リンクのクリック数
- 対応状況
など
7.分析

LINE公式アカウントにはダッシュボード機能が備わっていますが、拡張ツールを利用すればより詳細な分析が行えるようになります。
LINE公式アカウントのダッシュボード機能で確認できる項目
- メッセージ通数
- 友だち追加数
- ターゲットリーチ数
- ブロック数
- アクティブルーム数
- 受信・送信メッセージ数
- グラフによる比較
- 期間による絞り込み
など
もともと備わっているダッシュボード機能では、上記の項目が確認できますが、拡張ツールではコンバージョンやクロス分析など、より本格的な分析が可能です。
以下の記事では友だちの流入分析について知ることができます。LINE公式アカウントの分析について興味のある方は、チェックしてみてください。

LINE公式アカウントの拡張ツール一覧と比較
LINE公式アカウントの拡張ツールは、「L Massage(エルメ)」以外にもたくさんあります。今回は「L Massage(エルメ)」を含む5つの拡張ツールをピックアップし、比較表を作成しました。
拡張ツール | 料金 | 主要機能 | 特徴 | IT導入補助金(対象可否) | サポート |
---|---|---|---|---|---|
Liny | 初期費用+月額費用 ※詳細は要問い合わせ | ・セグメント配信 ・ステップ配信 ・アンケート ・カレンダー予約 ・顧客管理 ・分析 など | ・リッチメニューのデザイン作成が可能 ・オペレーター機能でスタッフ用の操作画面が発行できる | × | ユーザーごとに担当者を配置 |
KAKERU | 初期費用+月額費用 ※詳細は要問い合わせ | ・予約管理 ・応募者管理 ・デジタル会員証 ・問い合わせの一元管理 ・アンケート ・POSレジ、ECサイト連携 ・分析 など | ・完全オーダーメイドの拡張ツール ・好みの機能をかけ合わせることが可能 | 〇 | 明確な記載なし |
Lステップ | 初期費用:無料 月額料金:2,980円~32,780円 | ・セグメント配信 ・ステップ配信 ・リマインド配信 ・回答フォーム ・友だちのタグ管理 ・カレンダー予約 ・流入分析 など | ・30日間の無料お試しあり ・充実の手厚いサポート体制 | 〇 | ・チャット ・マニュアル ・セミナー ・スポットコンサル ・初心者向け動画 ・勉強会 |
LIBOT | 初期費用:10,000円~150,000円以上(プランによる) 月額料金:9,800円~300,000円 | ・友だち紹介 ・セグメント配信 ・ファーストビュー設定 ・予約 ・アンケート ・スコアリング ・顧客管理 ・自動タグ付け など | ・LINE内で完結できる友だち紹介機能が便利 ・紹介からの集客に特化した機能 | 〇 | 明確な記載なし |
L Message(エルメ) | 初期費用:無料 月額料金:0円~33,000円 | ・セグメント配信 ・ステップ配信 ・フォーム、アンケート作成 ・カレンダー予約 ・商品販売、決済 ・顧客管理 ・分析 など | ・集客や売上アップに必要な機能を網羅 ・期間上限のないフリープランを用意 ・比較的リーズナブルな料金設定 | 〇 | ・チャット ・マニュアル ・YouTube ・スポットコンサル ・限定ノウハウの配布 |
いずれも拡張ツールに最低限備わっていてほしい機能は揃っている印象ですが、導入費用と月額料金、サポート体制は大きく異なっています。
また、同じ機能を搭載していても、プランごとの制限内容が異なることもあるため、注意が必要です。
LINE公式アカウント拡張ツールの選び方
LINE公式アカウントの拡張ツールを選ぶ際は、自社アカウントにとって必要な機能が備わっているかがとても重要です。
拡張ツールには、どのような業界でも汎用的に使えるツールと、自治体向けやECサイト向けなどに特化したツールがあります。とくに初めて拡張ツールを利用する場合は、設定の自由度が高い汎用型のツールから利用してみるとよいでしょう。
検討前に:課題や目的を洗い出すことから始めよう
LINE公式アカウントの拡張ツールは多機能なものが多く、どれも魅力的ですが、使いこなせないツールにお金を払うのはもったいないですよね。
まずはLINE公式アカウントを運用していて課題に感じることや、物足りない機能、拡張ツールで実現したいことを洗い出しましょう。
課題や目的を把握することで、自社が求める拡張ツールがはっきりと見えてきます。
また、拡張ツールは継続的に利用してこそ効果を発揮するため、無理なく支払っていける料金であることも、ツール選びとして重要なポイントです。
達成したい目的で選ぶ
拡張ツールを選ぶ際は、自社が達成したい目的を明確にすることが重要です。
集客力アップを狙うなら、ユーザーの属性や行動に基づいたセグメント配信機能が充実したツールを選びましょう。
顧客満足度向上が目標であれば、個別対応を可能にするチャットボット機能や予約管理機能に強みを持つツールが適しています。
売上拡大を目指す場合は、購入履歴に応じた自動配信やクーポン配布機能が豊富なツールを検討してください。
また、業務効率化が目的なら、自動化機能の充実度やスタッフ権限管理機能の有無をチェックします。
これらの目的が複数ある場合は、汎用性の高いツールを選び、段階的に機能を活用していく方法も有効です。
機能の充実度で選ぶ
拡張ツールの機能充実度は、運用成果に直結する重要な要素です。基本的なセグメント配信やステップ配信機能はもちろん、アンケート機能の自由度、顧客管理画面の詳細性、分析機能の深さなどを総合的に評価しましょう。
特に注目すべきは、将来的な事業拡大を見据えた機能の拡張性です。現在必要な機能だけでなく、店舗数増加や会員ランク制導入など、今後のビジネス展開に対応できる機能があるかも確認してください。
また、他システムとの連携機能の豊富さも重要なポイントです。ECサイトやCRMシステム、MAツールとの連携が可能であれば、より効率的なマーケティング活動を実現できます。
検討の際は、無料トライアル期間を活用して、実際に機能を試してみることをおすすめします。
操作性とサポート体制で選ぶ
どれほど高機能なツールでも、操作が複雑では効果的な運用は困難です。
特に管理画面の直感性や操作のしやすさは、日々の業務効率に大きく影響します。デモ画面での操作体験や無料期間を利用して、実際の使い勝手を確認しましょう。
また、マニュアルの充実度やヘルプページのわかりやすさも重要な判断材料です。サポート体制については、問い合わせ手段の多様性(チャット、電話、メールなど)と対応時間、回答スピードを確認してください。
初期設定から運用戦略立案まで総合的にサポートしてくれるツールなら、スムーズな導入と効果的な活用が期待できるでしょう。
さらに、定期的なセミナーや勉強会の開催、豊富な導入事例の提供があるかも、長期的な運用を考える上で重要なポイントとなります。
L Message(エルメ)は必要機能を網羅!
LINE公式アカウントの拡張ツールに備わる機能を7つご紹介しましたが、これらを全て備えているのが「L Message(エルメ)」です。
「L Message(エルメ)」では、LINE公式アカウントの効果的な運用に必要とされる機能を網羅し、作業を自動化することで効率的に集客・販売促進が行えます。
L Message(エルメ)は無料で使えるLINE拡張ツール
便利な拡張ツールと聞くと、高額な導入費用や利用料金の支払いが必要と考えるかもしれません。しかし「L Message(エルメ)」には、お試しなどではないフリー(無料)プランが用意されており、期間の制限なく無料で使い続けることができます。
フリープラン(無料)で使える機能の一例 | 制限など |
---|---|
月間配信数 | 1,000通 |
チャット履歴の閲覧、検索可能期間 | 180日間 |
友だち追加 | 50,000人まで |
リッチメニュー | 2つまで リッチメニューの簡単作成:2つまで |
ステップ配信 | 〇 |
フォーム作成(アンケートも可) | 3つまで |
CSV管理 | エクスポートデータ1つまで |
流入アクション | 3つまで |
ポップアップ | 1つまで |
カレンダー予約 | カレンダー1つ コース・スタッフ数各2つ |
予約機能のリマインド配信 | 〇 |
商品販売・決済 | 単品・継続各1つまで |
分析機能 | URL分析:〇 クロス分析:2つまで コンバージョン分析:2つまで |
友だち情報管理 | 〇 |
管理者 | 管理者1人+スタッフ1人 |
「L Massage(エルメ)」では、フリープランでもこれだけの機能が利用できます。
有料プランのみや、お試しプランのみの拡張ツールはたくさんありますが、「L Massage(エルメ)」には無料でも本格的に使える機能が充実しており、予算をあまりかけたくない方におすすめです。
フリープラン | 無料 |
スタンダードプラン | 10,780円 |
プロプラン | 33,000円 |
「L Massage(エルメ)」にはアカウントの規模に応じて3つのプランが用意されています。
フリープランには制限つきの項目もありますが、LINE公式アカウントにデフォルトで備わっている機能よりも、格段に充実した機能が利用できるようになりますよ。
LINE公式アカウントの拡張ツールの導入・設定方法
拡張ツールの導入は、次のような正しい手順で進めることで円滑に開始できます。
STEP1: 拡張ツールに登録する
STEP2: LINE公式アカウントと連携(API設定)する
STEP3: 基本設定を行う
これらについて詳しく解説していきます。
STEP1: 拡張ツールに登録する
選定した拡張ツールの公式サイトにアクセスし、アカウント登録を行います。法人利用の場合は、会社情報や担当者情報を正確に入力してください。
プラン選択では、友だち数や必要機能に応じて最適なプランを選びましょう。多くのツールでは無料お試し期間が設定されているため、まずは基本プランから始めて必要に応じてアップグレードする方法もおすすめです。
登録完了後は、メールアドレス認証やセキュリティ設定(2段階認証など)を必ず実施してください。このとき、利用規約やプライバシーポリシーも確認し、自社のセキュリティ基準に適合しているかチェックします。
STEP2: LINE公式アカウントと連携(API設定)する
拡張ツールとLINE公式アカウントの連携には、Messaging APIの設定が必要です。この設定は管理者権限を持つユーザーのみが、WEB版管理画面から行えます。

LINE公式アカウントの管理画面から「設定」→「Messaging API」へ進み、「Messaging APIを利用する」を選択してチャネルを作成します。プロバイダー選択は一度決定すると変更できないため、将来的な運用を十分考慮して慎重に決定しましょう。
次に、チャネルアクセストークンやWebhook URLなどの重要な情報を拡張ツール側に設定します。
詳細な設定方法については以下の記事でも詳しく解説しています。
STEP3: 基本設定を行う
API連携完了後は、拡張ツールの基本設定を行います。
まず、自社のブランドイメージに合わせて管理画面の表示設定をカスタマイズし、チーム運用の場合は適切な権限設定を行ってください。
次に、顧客情報管理のための初期設定として、取得したい顧客属性項目や分析用のタグ設定を行います。自動応答メッセージやリッチメニューのデザインも、この段階で設定しておくとスムーズです。
ここで重要なのは、個人情報保護法への対応やプライバシー保護の観点から、顧客データの取り扱いルールを明確に定めることです。
設定完了後は、少数のテストユーザーで実際の動作確認を行い、問題がないことを確認してから本格運用を開始しましょう。
まとめ|LINE公式アカウントの拡張ツールならエルメにお任せ
LINE公式アカウントには集客や販促を行うための最低限の機能があります。しかしアカウントの運用を続けていくと、機能に物足りなさを感じたり、いまいちアカウント運用の効果が感じられなかったりといった問題に直面することもあるでしょう。
そこで拡張ツールを導入することで、より確度の高い顧客へのアプローチが可能となり、効率良く集客・売上につなげられるようになります。自社の課題や目的に合った拡張ツールを選び、無駄のないLINEマーケティングを行いましょう。
- 拡張ツール選びは達成したい目的を明確にしてから機能・操作性・サポート体制の3軸で比較検討することが重要
- 機能の充実度だけでなく将来的な事業拡大を見据えた拡張性や他システムとの連携機能も選定時の重要なポイント
- 導入は「ツール登録→API連携→基本設定」の3ステップで完了し、テスト運用を経て本格稼働できる
LINE集客の自動化ツール「L Massahe(エルメ)」では、機能が充実した無料プランをご用意しています。全機能を制限なしで使えるプロプランでも、月額33,000円とリーズナブルな料金でご提供していますので、ぜひ一度快適な拡張ツールをお試しください。
-
- 運用の参考になる【優良アカウント100選 】
- 自動的に集まる【 “ズルい”集客法 】
- これは断れない!さらっと受注できてしまう顧客獲得法