クリニックでLINE公式アカウントを活用!予約方法や事例を紹介

LINE公式アカウント
LINE公式アカウント

昨今、クリニックや病院でもLINE公式アカウントを活用している所が増えています。

「LINE公式アカウントって具体的にはどんなメリットがあるの?」

「使ってみたいけど何から始めて良いか分からない…」

この記事はそんな方に向けて、実際にLINE公式アカウントを活用した時のメリットや導入方法、注意点についてを詳しく解説しています。活用事例も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を監修した人

阿部 悠人

阿部 悠人

LINE集客の専門家

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クリニックや病院でLINE公式アカウントを活用すべき理由

実際のところ、LINE公式アカウントをクリニックや病院で使うことにメリットはあるのでしょうか?

LINE公式アカウントを使う主なメリットは、

  1. 休診や混雑状況などのお知らせを一斉送信できる
  2. ユーザーが使い慣れており、開封率も高い
  3. 患者からの問い合わせに自動応答ができる

などが挙げられます。順番に解説していきましょう。

1.休診や混雑状況などのお知らせを一斉送信できる

クリニックや病院は定期的に予約をとって通うのがメインの場所もあれば、歯医者など急に通いたい場合まで患者さんの事情は様々です。

LINE公式アカウントを使うと、通っている患者さんに対して休診日やその日の混雑状況などを一斉に配信可能です。

臨時休診になった場合やクリニックや病院が混雑している場合は、事前にLINEで送信しておくことで、電話対応の手間や患者さんのストレスを減らせます。

他にも「病院紹介や健康情報の発信」や「新しく導入した医療機器・診療メニューの紹介」なども行えるので、新規の予約にも繋がります。

メッセージ配信機能についてはこちらの記事でも詳しく紹介しております。

2.ユーザーが使い慣れており、開封率も高い

LINEは日本で最も利用されているメッセージングアプリで、アクティブユーザー数は月間9,600万人(※2024年4月末時点公式より)にのぼります。若年層から中高年まで国内人口の8割を超える幅広いユーザーがいるので、クリニックや病院を利用する方達も幅広く使用しているといえます。

スマホの扱いに慣れていない高齢の方でも、LINEであれば利用できるという方は多いため、受け入れられやすいはずです。

また日常的な会話のやり取りにしようしているユーザーが多いので、メッセージの開封率も高いのが特徴です。

3.患者からの問い合わせに自動応答ができる

LINE公式アカウントには、ユーザーから送られたメッセージに対して自動で返答できるチャットボットシステムがあります。

こちらを使えば、患者さんのよくある質問に対して自動的にシステムが応答してくれるので、電話対応などの時間を削減できます。またシステムのため24時間365日対応が可能で予約を逃さず、休業中であってもあらかじめ設定した質問であれば自動で対応してくれます。

たとえば「駐車場」「診療時間」などのメッセージが来た場合。キーワードとして設定しておけば、「駐車場は〇〇にございます」「営業時間は〇〇でございます」など、事前に設定しておいた回答を返すことができます。質問からホームページに誘導することもできます。

ただし、キーワードと完全一致したメッセージにのみ返信するので、設定の際には注意が必要です。

チャットボットの機能に関しては、こちらの記事に詳しく掲載されていますので、よろしければご覧ください。

LINE公式アカウントでクリニックの予約を受けるには

LINE公式アカウントで予約も受けつけたい場合、全部で3つの方法があります。

  1. LINE公式アカウントのチャットを使う
  2. 外部サービスのURLに接続する
  3. 外部サービスと連携して予約機能を使う

順番に説明します。

1.LINE公式アカウントのチャットを使う

一つ目は、LINE公式アカウントにある個別のチャット機能を使ってやりとりをする方法です。

LINE公式アカウントは1対1のメッセージのやりとりが行えます。普段使うLINEと同様のチャット形式で患者さんとやりとりができるため、操作面のストレスも少ないでしょう。

またLINE公式アカウントは個人のLINEとは異なり、権限があればどのスタッフでも返信ができるので、たとえば受付の方が院内の予約を確認しながら対応することができます。

もちろんLINEの画面から電話に誘導することも可能です。

2.外部サービスのURLに接続する

クリニックや病院では、すでに院内に予約システムを持っている場合も多いでしょう。

そういった時は、LINEからの予約に関しては自動応答メッセージを利用することで、今使っている予約システムのURLに誘導することが可能です。

この方法であれば現在使っているシステムと併用して、すぐに利用できます。

3.外部サービスと連携して予約機能を使う

今は電話でのみ予約を受けている場合であれば、LINEと連携する外部サービスの利用を検討するのも方法の一つです。

LINE公式アカウントと連携して、自動予約を取れる外部のサービスは数多くあります。利用すればLINE上で、予約の日程調整からキャンセルの受付までを自動で完了することができます。予約対応が自動化されれば、患者さんへの対応により時間を割くことができますね。

こちらの記事ではLINEと連携可能な予約システムを紹介しています。サービスによって価格や機能も異なるので、ぜひ一度ご覧ください。

クリニック・病院でLINE公式アカウントを始めるには

では具体的にLINE公式アカウントを始める方法を、下記の通り順番に解説していきます。

  1. アカウントを開設する
  2. 友だち登録を促す
  3. 定期的に情報を発信する

1.アカウントを開設する

何といってもまず、LINE公式アカウントを作成する必要があります。

LINE公式アカウントは誰でも無料で開設できる、ビジネスに特化したアカウントです。もちろん開設には特別な条件や審査は不要です(※認証済みアカウントには審査が必要です)

簡単に作成できますので、LINE公式アカウントに興味がある方はとりあえず開設だけでもしておくとよいでしょう。

開設方法は簡単です。

1.LINE for Business のログインページにアクセス

2.右上の『アカウント作成』をクリック

そのまま手順に乗っ取って進めれば、LINE公式アカウントを取得できます。

LINE公式アカウントを作成すると、まずは初期設定が必要です。初期設定の詳細については下記の記事に詳しく解説していますので、実際に作成した際にはぜひご覧ください。

2.友だち登録を促す

LINE公式アカウントが運用できる状態になったら、患者さんに友だち登録をお願いしていきましょう。

LINE公式アカウントに登録してもらう方法は下記のような方法があります。

  • 友だち追加用QRコードを院内に置いておく
  • 来院した患者・家族の会計時に声をかけて登録を促す
  • HPやSNSから友だち登録ができるように記載する

3.定期的に情報を発信する

LINE公式アカウントを作成したら、定期的に情報を発信するようにしましょう。あまりたくさん送ってもブロックされてしまう可能性があるので、クリニックや病院であれば必要な情報をお送りするのが良いでしょう。

たとえば、「今月の休診情報」や「予防接種の案内」「キャンセル枠の案内」、美容クリニックなどであれば「新商品や新メニューの案内」などがお知らせとして挙げられます。

LINE公式アカウントを活用する際に注意する点

実際にLINE公式アカウントを運用し始める前に、いくつか事前に知っておくと良いことや、注意する点をご説明します。

  1. 運用担当者を決めておく
  2. 配信数によって料金が発生する
  3. 友だち追加をしてもらう必要がある

順番に解説していきます。

1.運用担当者を決めておく

効率的に休診情報や空き状況などをお知らせする際は、運用担当者を決めておくと実際の運用がスムーズです。

LINE公式アカウントは個人のLINEと異なり、複数の人間で運用することが可能です。また、担当者によって「メッセージ配信ができるだけ」の権限であったり「大元のアカウント設定が変更できる」権限であったり、細かく設定できるので、運用場面に合わせて担当者の権限を制限することができます。

LINE公式アカウントを管理者権限について詳しく知りたい場合は、下記の記事をご覧ください。

2.配信数によって料金が発生する

LINE公式アカウントは無料で利用することができますが、送信するメッセージの件数によって有料プランの契約が必要になります。概算でも良いので、クリニックや病院の患者数やメッセージ配信数を事前に計算しておきましょう。

LINE公式アカウントのプランは以下です。

 コミュニケーションプランライトプランスタンダードプラン
月額固定費(税別)0円5,000円15,000円
無料メッセージ通数(月)200通5,000通30,000通
追加メッセージ料金(税別)不可不可~3円/通※配信数によって異なる
LINEヤフー公式『LINE公式アカウント料金プラン』より

3.友だち追加をしてもらう必要がある

LINE公式アカウントはメッセージの一括送信が可能ですが、メッセージを送れるのは友だち登録をしてくれた患者さんのみです。

そのため休診情報や混雑状況を配信するには、普段来院されている患者さんに友だち登録をしていただく必要があります。LINE公式アカウントを作成したら、まずは患者さんに登録を案内していきましょう。

友だち追加用QRコードを院内に置いたり、来院した患者・家族の会計時に声をかけて登録を促したり、HPやSNSから友だち登録ができるように記載しておくと良いでしょう。

また、LINE広告に出稿するのも一つの手段です。

クリニックのLINE公式アカウント活用事例

最後に、実際にLINE公式アカウントを運用しているクリニックや病院の活用事例を紹介します。

  1. 空き状況の連絡で直前のキャンセル枠を解消
  2. プレゼントクーポン配信で来院数が上昇!
  3. チャットボットの活用で予約数をアップ

1.空き状況の連絡で直前のキャンセル枠を解消

歯科クリニック:診察のキャンセル枠を配信することで、キャンセル枠を解消!

人気のクリニックだと数ヶ月先まで診察の予約がいっぱい、ということも珍しくありません。それでも直前のキャンセルは出てくるもので、電話予約だけではなかなか埋まりづらい状況でした。

そこでキャンセル枠をLINEで配信し予約を受け付けることに。結果、効率よくキャンセル枠の解消ができるようになりました。

2.プレゼントクーポン配信で来院数が上昇!

動物クリニック:月初のプレゼントクーポン配信で、来院数が上昇!

これまではメルマガを中心に販促や集客告知を行なっていましたが、LINE公式アカウントを導入したところメルマガよりも開封率や反響が大きかったため、LINEに一本化することに。

月始めにプレゼントクーポンを配信することで、クーポンの使用率は何と平均15%に!結果的に来院数も上昇しました。

3.チャットボットの活用で予約数をアップ

皮膚科クリニック:チャットボットを活用し受付時間を24時間に拡大することで予約数アップ!

こちらのクリニックでは、元々新規の予約受付手段は電話かメールが中心でしたが、対応する人員と営業時間の問題で効率的に予約受付ができていませんでした。

そこでLINE公式アカウントを開設し、チャットボットを活用して「年齢」や「氏名」といった基本的な問診に回答していくだけで予約が完了するシステムを構築。受付時間を24時間に拡大したことで今まで予約が取れなかった患者さんも予約が取れるようになり、予約数がアップしました。

まとめ:LINE公式アカウントを運用し、クリニックや病院の業務を効率化しよう

LINE公式アカウントを利用することで、クリニックからの休診情報や混雑状況、新しい機器の導入などを簡単に配信することができるようになります。使い慣れたLINEを利用するので、幅広い世代でストレスなくお知らせを見ていただけます。

必要に応じてLINE公式アカウントに連携できる予約システムを検討したり、チャットボットを使ったりしながら、効率的に業務を行っていきましょう。

LINE公式アカウントは誰でも簡単に開設できる、ビジネスツールです。顧客とのメッセージのやり取りや、自動配信機能などを上手く運用すれば、新しい顧客の獲得やサービスの発信に役立ちます。

なお、L Message(エルメ)公式LINEではLINE公式アカウントの自動集客や活用術を無料配信中です。以下のリンクから友だち追加してぜひ効果的な運用方法を学んでください!