「利用者や家族への連絡をもっとスムーズにしたい」「求人への応募や問い合わせ対応の負担を減らしたい」と考えていませんか?
訪問看護では、利用者や家族への情報提供や問い合わせ対応に加え、スタッフの採用など、日々さまざまな業務に対応しなければなりません。
しかし、電話や紙の書類、Webサイトなどを中心に連絡を行っていると、情報を届けるまでに時間がかかったり、問い合わせ対応に手間がかかったりすることもあります。
そこで活用したいのがLINE公式アカウントです。
LINEは国内で月間1億人以上(2026年時点)が利用する最大のSNSで、これを訪問看護の業務に活用する動きが広がっています。
お知らせの一斉配信や1対1のチャット機能を活用すれば、利用者や家族とのコミュニケーションを円滑にし、さらに求人情報の発信や応募者対応の効率化も可能です。
この記事では、訪問看護におけるLINE公式アカウントの活用方法や開設・運用のポイント、LINE WORKSとの違い、運用時の注意点について詳しく解説します。
- 訪問看護でLINE公式アカウントを活用するメリット
- 利用者や家族への情報発信、問い合わせ対応、採用にLINEを活用する方法
- 訪問看護がLINE公式アカウントを開設・運用する際のポイントと注意点
- 無料で使える拡張ツールを活用してLINE公式アカウントの運用を効率化する方法
訪問看護においてLINE公式アカウントが注目されている3つの理由

訪問看護では、利用者や家族への連絡、事業所からのお知らせなど、日々さまざまな情報のやり取りが発生します。
こうした連絡業務を効率化する手段として注目されているのが、LINE公式アカウントです。
ここでは、訪問看護でLINE公式アカウントが活用されやすい理由を3つ紹介します。
スタッフ・利用者・家族が使い慣れている
訪問看護で新しい連絡ツールを導入する際は、「誰でも使いやすいか」という点が重要です。
高機能なシステムでも、利用者や家族、スタッフが操作に慣れるまで時間がかかれば、定着させるのは容易ではありません。
その点、LINEは日常的な連絡手段として広く普及しています。
総務省の調査ではLINEの利用率は全体で94.9%となっており、60代でも91.1%です。
このように幅広い年代で利用されているところから、利用者や家族、スタッフにとっても、比較的なじみのあるツールといえます。
普段から使っているLINEを活用すれば、新しいシステムの操作方法を一から覚えてもらう負担を抑えられます。
伝達のスピードが速い
訪問看護の業務では、利用者や家族へのスムーズな情報伝達が求められます。
しかし、電話の場合、相手が応答できなければ、その場で用件を伝えられません。
メールも、相手が受信に気づくまでに時間がかかるケースがあります。
その点、LINE公式アカウントはメッセージの配信と同時にプッシュ通知を表示できるため、相手に気づいてもらいやすい点が特徴です。
LINEヤフーによると、LINE公式アカウントから配信されたメッセージは、約80%が配信当日中に開封されています。
事業所からのお知らせや訪問に関する案内なども、メールだけで送るより確認してもらいやすくなるでしょう。
また、LINE公式アカウントでは、友だち登録している人に同じ内容をまとめて配信できます。
たとえば「感染症対策に関するお知らせ」など、利用者や家族へ一斉に周知する場合には、電話やメールを一件ずつ送る手間の削減にもつながります。
ただし、LINE公式アカウントは、緊急時の連絡や医療上の重要な情報を扱うためのツールではありません。
取り扱う情報の内容や緊急性を考慮し、電話など他の連絡手段と適切に使い分けることが大切です。
採用窓口としても活用できる
訪問看護では、人材不足への対応も無視できない課題です。
公益社団法人日本看護協会が2024年12月に公表した調査によると、訪問看護ステーションの求人倍率は4.18倍でした。
求人倍率が高い状況では、求職者からの応募を待つだけでなく、応募後の対応をスムーズにして離脱を防ぐことも重要になります。
採用の入口として、LINE公式アカウントを使う方法が有効です。
LINEなら、応募者は電話のように「今すぐ対応しなければならない」と考える必要がありません。
都合のよいタイミングでメッセージを確認し、返信できるため、応募後のやり取りも進めやすくなるでしょう。
また、事業所側にとっても、求人情報や応募方法をLINEで案内できるほか、問い合わせへの対応を効率化できるメリットがあります。
さらに、LINE公式アカウントの機能を活用すれば、応募者への案内や面談予約などを自動化することも可能です。
人材確保が重要になる訪問看護だからこそ、LINEを採用活動の窓口として活用することは採用担当者の負担軽減にもつながります。
訪問看護で迷いやすいLINE公式アカウントとLINE WORKSの違いとは
訪問看護でLINEの導入を検討する際、「LINE公式アカウントとLINE WORKSのどちらを選べばよいのか」と迷うこともあるでしょう。
どちらもLINEに似た操作感で利用できるサービスですが、想定されている用途は大きく異なります。
LINE公式アカウントは利用者や家族、求職者など「事業所の外部」との連絡に適し、LINE WORKSはスタッフ同士の「組織内の連絡」を円滑にするサービスです。
それぞれの用途や主な機能、費用を比較すると、以下のようになります。
| LINE公式アカウント | LINE WORKS | |
|---|---|---|
| 用途 | 企業がユーザーに情報を発信するツール | 組織や社内向けのコミュニケーションツール |
| 機能 | メッセージ配信、チャット、リッチメニュー、会員証、分析など | チャット、掲示板、カレンダー、タスク管理、ファイル共有など |
| 月額プラン | 無料・5,000円・15,000円 | 無料・450円・800円 |
LINE公式アカウントにはメッセージ配信や1対1のチャット、リッチメニュー※など外部向け機能が充実しており、お知らせや求人発信に活用しやすいのが特徴です。
※リッチメニュー:トーク画面の下部に表示される固定メニューのこと
一方、LINE WORKSには掲示板やカレンダー、ファイル共有など内部の業務連絡に役立つ機能が備わっています。
つまり、利用者や家族など「外部の人」とつながるならLINE公式アカウント、スタッフ同士の「内部の連絡」を整えるならLINE WORKSという考え方が基本です。
訪問看護ステーションで導入する場合も、どちらか一方に限定する必要はありません。
たとえば、利用者や家族へのお知らせや採用活動にはLINE公式アカウントを使い、スタッフ間の業務連絡にはLINE WORKSを使うといった使い分けが可能です。
まずは「誰と、何のために連絡するのか」を整理したうえで、自事業所の目的に合ったサービスを選ぶことが大切です。
なお、ケアマネジャーや医療機関など連携先とのやり取りには、個人情報を含む場合が多いため、事業所で定めた連絡手段や連携システムを利用しましょう。
LINE WORKSの導入を検討したい方は、詳しい機能や活用事例を解説した以下の記事をご覧ください。

訪問看護におけるLINE公式アカウントの活用方法
訪問看護では、利用者や家族への情報提供から問い合わせ対応、採用活動まで、さまざまな場面で連絡が発生します。
こうした業務にLINE公式アカウントを取り入れて、情報発信やコミュニケーションを効率化しましょう。
ここでは、訪問看護におけるLINE公式アカウントの具体的な活用方法を紹介します。
お知らせをメッセージで一斉配信できる
LINE公式アカウントを使えば、事業所から利用者や家族へ向けて、お知らせをまとめて配信できます。
たとえば、年末年始の営業予定や訪問スケジュールに関する案内、事業所からの重要なお知らせなどを、登録者へ一斉に届けることが可能です。
紙の案内を一人ひとりに渡したり、同じ内容を個別に連絡したりする必要がないため、情報発信にかかる手間を抑えられます。
また、LINEで配信したメッセージはトーク画面に残るため、受け取った側が後から内容を確認しやすい点もメリットです。
定期的に事業所からの情報を届ければ、利用者や家族との接点を維持することにもつながるでしょう。
1対1のチャットで利用者や家族とコミュニケーションが取れる
LINE公式アカウントでは、利用者や家族と1対1でメッセージをやり取りできます。
たとえば、「サービスについて確認したい」「事業所に問い合わせたい」といった相談の窓口として活用できます。
電話とは異なり、相手の都合に合わせてメッセージを確認・返信しやすい点が特徴です。
また、チャットの履歴が残るため、電話での聞き間違いや「いつ、どのような内容を伝えたかわからない」といった状況を防ぐうえでも役立ちます。
ただし、LINEでのやり取りが適しているのは、あくまで一般的な問い合わせや案内などです。
病状や治療内容などの機微な情報を含む相談については、事業所の運用ルールに従い、電話や対面など適切な方法で対応する必要があります。
LINE公式アカウントを「何でも相談できる窓口」とするのではなく、対応できる内容をあらかじめ明確にしておきましょう。
セグメント配信(絞り込み配信)で相手に合わせた情報を届けられる
LINE公式アカウントでは、友だち全員に同じ情報を送るだけでなく、条件に応じて配信対象を絞り込めます。
訪問看護では、利用者やその家族だけでなく、求人情報を探している求職者など、さまざまな人がLINE公式アカウントを利用する可能性があります。
ターゲット外のユーザーへの無駄な配信を防ぐために活用したいのが、特定の条件に当てはまる友だちだけにメッセージを送れるセグメント配信(絞り込み配信)です。
必要な人に必要な情報だけを届けることで、配信内容への関心を高められるほか、ブロックの防止にもつながります。
ただし、LINE公式アカウントの標準機能でセグメント配信を行うには、属性情報など一定の条件を満たさなければなりません。
より細かく友だちを分類して配信内容を出し分ける場合は、LINE拡張ツールの活用も選択肢の1つです。
LINE公式アカウントでセグメント配信を活用したい方は、その仕組みや具体的な設定方法を解説した以下の記事をご確認ください。

リッチメニューで必要な情報にすぐアクセスできる
LINE公式アカウントの「リッチメニュー」を活用すると、利用者や家族が必要な情報へアクセスしやすくなります。
リッチメニューとは、LINEのトーク画面下部に固定表示できるメニュー機能です。

通常のメッセージは新しい投稿が届くと過去の内容がトーク画面に埋もれてしまいますが、リッチメニューならユーザーが必要なときにいつでも確認できます。
訪問看護のLINE公式アカウントであれば、たとえば以下のような項目を設置するとよいでしょう。
- 電話で相談
- お問い合わせ
- サービス内容
- 事業所案内
- 採用情報
たとえば「電話で相談」のボタンから事業所の電話番号を確認できるようにすれば、連絡先を探す手間を減らせます。
また、「お問い合わせ」から問い合わせフォームへ誘導したり、「サービス内容」から公式サイトの詳しい説明ページへ案内したりすることも可能です。
このように、利用者や家族が知りたい情報をリッチメニューにまとめることで利便性が高まります。
「リッチメニューを設定したいけれど、配置方法がわからない」「見やすく使いやすいデザインにしたい」という方は、以下の記事をご覧ください。
リッチメニューの作成手順やデザインのポイント、効果的な活用方法を詳しく解説しています。

さらに、複数のカテゴリーを切り替えて表示できる「タブ付きリッチメニュー」を活用する方法もおすすめです。
「お問い合わせ」「サービス案内」「採用情報」など、掲載したい項目が多い場合にも、カテゴリーごとに情報を整理できます。
通常のリッチメニューだけでは情報を配置しきれない場合は、タブ付きリッチメニューを検討しましょう。
無料でタブ付きリッチメニューを作成する方法や設定手順、活用事例については、以下の記事で詳しく解説しています。

求人募集・応募対応を効率化できる
訪問看護では人材確保が重要な課題となるため、LINE公式アカウントを採用活動に利用するのもおすすめです。
たとえば、求人ページや採用サイトにLINEの友だち追加用QRコードを掲載し、「LINEから施設見学や採用に関する相談ができます」と案内します。
電話やメールでの問い合わせに比べて気軽に連絡できる窓口を用意することで、求職者との接点を増やしやすくなります。
さらに、LINE公式アカウントでは、求人情報だけでなく、事業所の雰囲気やスタッフの紹介、職場環境なども発信可能です。
求人票だけでは伝わりにくい情報を継続的に届けられれば、応募を検討している人に職場のイメージを持ってもらいやすくなります。
また、応募者からの質問にはチャットで対応できるため、電話に出られない時間帯でも問い合わせを受け付けられる点も大きなメリットです。
さらに、面談の日程調整などもLINE上で案内すれば、電話やメールを何度も往復する手間を減らせます。
このように、LINE公式アカウントを採用窓口として活用することで、求人情報の発信から応募者とのコミュニケーションまでを1つの導線にまとめられます。
訪問看護におけるLINE公式アカウントの開設方法とポイント

LINE公式アカウントは、Webサイトやスマートフォンのアプリから比較的簡単に開設できます。
訪問看護で活用する場合は、利用者や家族が「どの事業所のアカウントなのか」を判断できるよう、基本情報をわかりやすく整えることが大切です。
ここでは、訪問看護でLINE公式アカウントを開設する手順と、運用開始前に押さえておきたいポイントを紹介します。
アカウント開設と基本設定
LINE公式アカウントは、公式サイトからLINEビジネスID(LINEのビジネス向けサービスで共通して使うアカウント)を登録し、必要な情報を入力することで開設できます。
アカウントを開設したら、管理画面からアカウント名やプロフィール画像などの基本情報を設定しましょう。
アカウント名には訪問看護ステーションの正式名称を設定すると、利用者や家族がどの事業所のアカウントなのかを確認しやすくなります。
プロフィール画像には、事業所のロゴなどを設定するのもおすすめです。
さらに、友だち追加時に自動で配信される「あいさつメッセージ」や、必要な情報へ誘導する「リッチメニュー」も設定しておくと、友だち追加後の導線を整えられます。
たとえば、あいさつメッセージで「お問い合わせはリッチメニューからご確認ください」と案内すれば、利用者や家族が次に何をすればよいのか迷いにくくなるでしょう。
初めてLINE公式アカウントを開設する場合は、登録から初期設定までの手順を確認しながら進めるとスムーズです。
LINE公式アカウントの開設方法や初期設定、運用開始までの流れを詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

プロフィール設定のポイント
LINE公式アカウントの「ビジネスプロフィール」は、事業所の基本情報やサービス内容をユーザーに伝えるためのページです。
訪問看護のアカウントでは、初めて見る人でも「どこの事業所なのか」「どのようなサービスを提供しているのか」がわかるように情報を整理しましょう。
たとえば、以下のような情報を設定しておくと、事業所の概要を伝えやすくなります。
- 訪問看護ステーションの名称
- サービス内容や対応エリア
- 営業時間や営業日
- 所在地やアクセス
- 電話番号
- 公式サイトのURL
- 問い合わせ方法
とくに重要なのが、LINEで対応できる内容を明確にしておくことです。
たとえば、「サービスに関するお問い合わせを受け付けています」「採用に関する相談はLINEから」など、用途を記載しておくと、利用者や求職者も連絡しやすくなります。
また、紹介文には「どのような事業所なのか」に加えて、「LINEでどのような情報を受け取れるのか」も記載するとよいでしょう。
たとえば、「○○訪問看護ステーションです。サービスに関するご案内や事業所からのお知らせ、採用情報などをLINEでお届けします。」といった内容です。
事業所の基本情報をわかりやすく掲載しておけば、LINEから公式サイトや問い合わせ先を探す手間も減らせます。
「ビジネスプロフィールに何を掲載すればよいかわからない」という方は、以下の記事をご確認ください。
ビジネスプロフィールに掲載できる情報や設定方法、効果的な活用ポイントについて詳しく解説しています。

認証済バッジ(緑色のチェックマーク)で信頼性を高める
LINE公式アカウントには「認証済アカウント」と「未認証アカウント」があり、認証済アカウントには緑色の認証バッジが付与されます。

LINE上で公式に認証されたアカウントであると示すことで、アカウントの信頼性が高まるでしょう。
また、認証済アカウントはLINE内の検索結果に表示できるため、ステーション名などを検索したユーザーから友だち追加される可能性もあります。
訪問看護では、利用者や家族だけでなく、サービスの利用を検討している人や求職者にアカウントを見つけてもらうことも重要です。
そのため、LINE公式アカウントを本格的に運用するのであれば、認証済アカウントの申請を検討するのもおすすめです。
ただし、認証済アカウントになるには審査が必要で、申請すれば必ず認証されるわけではありません。
認証済アカウントのメリットや申請方法、審査時のポイントについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

訪問看護のLINE公式アカウントで友だちを増やす方法
LINE公式アカウントは、開設しただけでは情報を届けられません。
利用者や家族、求職者に友だち追加してもらって初めて、お知らせの配信やチャットでのやり取りを始められます。
ここでは、訪問看護の現場で取り入れやすい3つの方法を見ていきましょう。
契約時の説明資料やパンフレットにQRコードを掲載する
訪問看護では、サービスの利用開始時に重要事項説明書や契約書、パンフレットなどを渡す機会があります。
このタイミングで、友だち追加用のQRコードを載せた案内を1枚添えておきましょう。
その際に記載したいのが、「何のためのアカウントなのか」を伝える一文です。
たとえば「訪問予定の変更や年末年始の営業案内をLINEでお届けします」と書いておけば、登録後に受け取れる情報が伝わります。
契約時は説明する内容が多いため、書面に残しておけば、家族が後から落ち着いて登録できる点もメリットです。
公式サイトや求人ページに友だち追加ボタンを設置する
事業所の公式サイトを見ている人は、サービス内容や採用情報に関心を持っている段階です。
そのページに友だち追加ボタンを設置しておけば、問い合わせまでの手間を減らせます。
とくに効果が見込めるのが求人ページです。
応募フォームや電話番号しかないと、「まずは話を聞いてみたい」という段階の求職者が離れてしまいます。
「施設見学や仕事内容の相談はLINEから受け付けています」と案内しておけば、応募前の接点をつくれるでしょう。
なお、パソコンで見ている人向けにQRコード、スマートフォン向けに友だち追加ボタンと、両方を用意しておくと親切です。
訪問時にスタッフから直接案内する
スタッフが定期的に利用者宅を訪問する点は、訪問看護ならではの強みです。
訪問の際に「事業所からのお知らせをLINEでお送りしています」と一声かければ、その場で登録してもらえるケースもあります。
操作に不安がある利用者の場合は、同席している家族に案内するとスムーズです。
その際に伝えておきたいのが、友だち追加をしても事業所側に相手の電話番号やLINE IDは通知されない点です。
ただし、登録はあくまで任意なので、断りやすい伝え方を心がけましょう。
また、声かけの例文や説明用のカードを事業所で用意しておけば、誰が訪問しても同じように案内できます。
訪問看護においてLINE公式アカウントを運用する際の注意点
LINE公式アカウントは、利用者や家族への情報発信、問い合わせ対応、採用活動などに活用できる便利なツールです。
一方で、訪問看護では利用者の個人情報や健康状態など、慎重に取り扱うべき情報も扱います。
そのため、アカウントのセキュリティ対策や情報の取り扱いについて、あらかじめルールを決めておくことが重要です。
ここでは、訪問看護でLINE公式アカウントを運用する際に押さえておきたい注意点を紹介します。
2段階認証を設定する
LINE公式アカウントを安全に運用するには、管理画面への不正アクセスを防ぐための対策が欠かせません。
とくに注意したいのが、アカウントのログイン情報を適切に管理することです。
2段階認証では、パスワードだけでなくメール認証や認証アプリなどを組み合わせて、不正ログインのリスクを抑えられます。
LINEビジネスIDには、普段使っているLINEアカウントと連携する方法と、メールアドレスとパスワードで登録する「ビジネスアカウント」の2種類があります。
このうちビジネスアカウントについては、2026年4月30日から、メールアドレスとパスワードでログインする2段階認証をオフにできなくなりました。
さらに、2026年6月30日以降は、2段階認証がオフだったアカウントにもメール認証が自動的に有効化されています。
運用担当者は、現在のログイン方法や2段階認証の設定状況を確認しておきましょう。
また、複数人で運用する場合は、1つのログイン情報をスタッフ全員で共有するのではなく、それぞれに適切な権限を付与する運用が基本です。
担当者が変わった際にもアカウント管理をスムーズに行えるよう、誰がどの権限を持っているのかを整理しておいてください。
医療・介護情報の取り扱いに注意する
訪問看護でLINE公式アカウントを利用する際は、個人情報や利用者の健康状態などを含む情報の取り扱いにも注意が必要です。
厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」では、医療に関する情報を扱う際は、その重要性に応じた管理体制が求められています。
LINE公式アカウントはこうした医療情報を扱う前提のツールではないため、利用者の病状や治療内容などを安易にチャットへ記載するのは避けましょう。
たとえば、日程調整や一般的な問い合わせなど、「どのような情報をLINEで送ってよいのか」というルールを明確にし、スタッフに共有することが大切です。
LINE公式アカウントで訪問看護の業務を効率化するならL Message(エルメ)の導入がおすすめ
LINE公式アカウントは、お知らせの一斉配信や利用者や家族とのコミュニケーション、求人情報の発信など、訪問看護のさまざまな業務に活用できます。
一方で、問い合わせ対応の自動化や採用面談の予約管理など、より効率的な運用を目指す場合は、標準機能だけでは対応しにくいケースも少なくありません。
この課題を補えるのが、LINE公式アカウントの機能を拡張できる「L Message(エルメ)」です。
無料プランから利用でき、月額費用をかけずに導入を試せます。
ここでは、訪問看護の業務効率化につながるL Messageの活用方法を紹介します。
利用者・求職者に合わせて配信内容を出し分け可能
訪問看護では、利用者やその家族と、求人情報を探している求職者では必要な情報が異なります。
LINE公式アカウントの標準機能だけでも、条件に応じて配信対象を絞り込むことは可能です。
しかし、訪問看護のように「利用者」「家族」「採用に興味がある人」など、さまざまな属性の友だちを管理する場合、標準機能だけでは細かな分類が難しいケースがあります。
そこで活用したいのがL Messageです。
L Messageでは、友だちごとにタグ(友だちを分類するための目印)などの情報を付けて管理し、条件に応じて配信対象を細かく設定できます。
たとえば、職場見学を申し込んだ人だけに当日の案内を送るなど、友だちの状況に合わせた情報発信にも有用です。
必要な人に必要な情報だけを届けられれば、利用者や家族への情報提供と採用活動を効率的に進められます。
タグ付けを効率よく行いたい方は、L Messageを使った自動化について解説した以下の記事をご確認ください。

応答メッセージで業務効率化
訪問看護ステーションでは、「営業時間を知りたい」「訪問看護を利用するにはどうすればよいか」など、同じような質問への対応に時間を取られることが少なくありません。
こうしたよくある質問への回答を自動化できるのが、応答メッセージです。
LINE公式アカウントの標準機能にもありますが、あらかじめ設定したキーワードとユーザーが送信したメッセージが「完全一致」した場合にのみ返信されます。
たとえば、「営業時間を教えてください」のように文章で入力された場合は、設定したキーワードと完全には一致しないため、応答メッセージは配信されません。
一方、L Messageでは、キーワードの「部分一致」による応答メッセージにも対応しています。
たとえば、以下のような問い合わせ対応が可能です。
- 「営業時間」と入力されたら、営業時間や休業日を自動返信する
- 「料金」と入力されたら、利用料金に関する案内を自動返信する
- 「緊急時」と入力されたら、緊急時の連絡方法を案内する
このように、よくある問い合わせへの回答を自動化しておけば、スタッフが同じ内容を繰り返し案内する手間を減らせます。
その分、個別の確認や判断が必要な相談など、人が対応すべき業務に時間を使えます。
なお、訪問看護に関する個別の相談をすべて自動返信で対応するのではなく、自動化する内容とスタッフが個別に対応する内容をあらかじめ分けておくことが重要です。
採用面談の予約・リマインドの効率化
求人への応募後には、採用担当者と求職者の間で面談日程を調整する必要があります。
しかし、LINE公式アカウントで使える予約機能は限定的で、チャットで候補日時を何度もやり取りしたり、外部の予約フォームへ案内したりする必要があります。
L Messageを導入すれば、LINE上で採用面談の予約を受け付け、予約状況を管理できます。
求職者が都合のよい日時を選んで予約できるため、担当者が個別に空き時間を確認しながら日程を調整する手間を減らせるでしょう。
さらに、面談の前日や数時間前など、指定したタイミングでリマインドメッセージを自動配信することも可能です。
面談日時や場所などを事前に知らせておけば、求職者の予定忘れや認識違いを防ぎやすくなります。
採用面談の予約受付からリマインドまでを自動化することで、採用担当者の負担を抑えながら、応募者とのやり取りをスムーズに進められます。
まとめ|訪問看護の業務における課題はLINE公式アカウントで解決しよう
LINE公式アカウントは、利用者や家族への情報発信から求人募集まで、訪問看護におけるさまざまな業務に活用できます。
- お知らせの一斉配信や1対1のチャット、リッチメニューを活用して、利用者や家族とのコミュニケーションを円滑にできる
- 求人情報の発信や応募者とのやり取りなど、採用活動の効率化につなげられる
- セキュリティ対策や情報管理のルールを整えたうえで運用することが重要
LINE公式アカウントでより効率的な運用を実現したい場合は、拡張ツールの活用も有効です。
L Message(エルメ)なら、LINE公式アカウントでは対応しにくいキーワードの部分一致による応答メッセージや、採用面談の予約受付などを自動化できます。
「問い合わせ対応を効率化したい」「採用面談の負担を減らしたい」という方は、L Messageの導入をぜひご検討ください。
無料プランから試せるため、まずは実際の使い勝手を確かめてみてください。





