「メッセージのURLクリック率がイマイチよくないな」
「LINE公式アカウントからのアクセス数が上がらないな」
LINE公式アカウントを運用しているときに、このような経験をしたことがありませんか?
情報を発信してもクリック率が伸びず、自社サイトへの流入につながらない場合、導線設計が最適化されていない可能性があります。
こうした課題の解決策として有効なのが、リッチメニューの活用です。
リッチメニューとは、トーク画面下部に固定表示できるメニュー機能のことを指します。視認性が高く、友だちの目に留まりやすいため、クリック率の向上が期待できます。
適切に設計することで、友だちの行動を自然に促し、サイトへのアクセス増加につなげることが可能です。
そこで本記事ではリッチメニューの特徴、作成方法、効果的な運用の仕方、企業の活用事例をご紹介します。
- リッチメニューの特徴
- リッチテキストメッセージとの違い
- 作成方法
- もっと効果的に運用するコツと活用事例
リッチメニューとは

リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面下部に表示されるメニュー機能のことです。
LINE公式アカウントでは、メッセージ配信だけでなく、友だちに対して適切な情報や導線を分かりやすく提示することが重要になります。
その中でもリッチメニューは、友だちがトーク画面を開いた際に必ず目に入る位置に表示されるため、情報提供や行動誘導の起点となる役割を担います。
またリッチメニューを設定することで、あらかじめ設定したリンクや機能へワンタップでアクセスできるため、友だちは迷うことなく目的の情報にたどり着くことができます。
その結果、問い合わせや予約、購入といった行動につながりやすくなり、LINE運用全体の効果を高めることが可能です。
ここでは、リッチメニューでできることや設置するメリット、LINE運用における重要性について詳しく解説します。
リッチメニューでできること
リッチメニューでは、トーク画面下部に表示されるメニューから、さまざまなコンテンツへ友だちを誘導できます。
主な機能は以下の通りです。
- URLリンクへの遷移(予約ページ・ECサイトなど)
- クーポンやショップカードの表示
- 問い合わせや予約導線の設置
- よくある質問(FAQ)への誘導
- メニュー内容の切り替え
- 期間限定表示の設定
画像とリンクを組み合わせて直感的に操作できるため、友だちが迷わず目的の情報にアクセスできるのが特徴です。
リッチメニューを設置するメリット
リッチメニューを設置することで、メッセージ配信を行わなくても、友だちを見せたい情報へスムーズに誘導できるようになります。その結果、不要な配信を減らしつつ、効率的な導線設計が可能になります。
加えて、どのメニューがタップされたかといった反応をもとに効果測定ができ、友だちの行動に応じた改善にも活用できます。内容の更新や差し替えも容易なため、運用負担を抑えながら継続的に活用できる点もメリットです。
なぜLINE運用で重要なのか
リッチメニューは、一度設定しておくことで継続的に情報を届けることができ、配信に依存しない運用を実現できます。
また、友だち追加後に「次に何をすればよいか」を明確に示せます。行動の流れをあらかじめ設計しておくことで、離脱を防ぎながら予約や購入、問い合わせといった具体的なアクションへつなげやすくなります。
リッチメッセージとの違い

リッチメニューと似た機能でリッチメッセージという機能があり、リッチメッセージは、画像やテキストを一つのビジュアルにまとめて配信できるメッセージのことです。
リッチメニューとリッチメッセージの違いを以下にまとめてみました。
| 項目 | リッチメッセージ | リッチメニュー |
| 形式 | メッセージ | タイル状のメニュー |
| メリット | 配信者のタイミングで送信できる | トークルームを開くたびに目立つ場所に表示される |
| デメリット | 配信しなければ絶対に届かない | メニューなので、配信することはできない |
このようにリッチメニューは、友だちがメッセージ画面を開きさえすれば表示されるので、非常にクリック率が高くなります。
一方でメッセージ配信ではないので、友だちに通知がいかずに気づいてもらうことができない可能性もあります。
そういったときは、リッチメッセージで視覚的に効果的なメッセージ配信をしつつ、リッチメニューからサイトへの誘導を促すとよいでしょう。
なお、リッチメッセージに関しては、以下の記事にメリットや活用例を解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
リッチメニューに何を表示させればよいのか?
リッチメニューには、友だちの行動につながる項目を優先して表示させることが重要です。特に成果に直結しやすいのは、以下のような項目です。
- 予約(来店予約・体験予約など)
- クーポン(初回特典・期間限定割引など)
- メニュー・料金表
- 商品・サービス一覧
- 問い合わせ(電話・フォーム・LINE相談)
- よくある質問(FAQ)
実際に項目を選ぶ際は、「どの行動を最も優先したいか」を基準に優先順位を決めます。
例えば、来店予約を増やしたい場合は「予約」を最も目立つ位置(左上)に配置し、購入につなげたい場合は「商品・サービス」や「クーポン」を上位に設置すると効果的です。
すべての情報を均等に並べるのではなく、重要度の高いものから順に配置することで、友だちが迷わず行動できる導線を設計できます。目的に直結する項目を中心に構成することが、クリック率や成果向上のポイントです。
【無料で作成できる】リッチメニューの設定方法
リッチメニューは、いきなり作成を始めるのではなく、事前に内容を整理しておくことが重要です。
あらかじめ方向性を決めておくことで、作成後の修正を減らし、成果につながりやすい設計ができます。
特に、以下の3点は事前に決めておきましょう。
①目的(何を達成したいか)
予約を増やしたいのか、問い合わせを増やしたいのか、商品購入につなげたいのかなど、リッチメニューのゴールを明確にします。
②枠割(どの項目をどこに配置するか)
どのボタンにどの情報を入れるかをあらかじめ設計しておきます。最も見てほしい項目は目立つ位置(左上)に配置するのが基本です。
③アクション(クリック後の遷移先)
各ボタンをタップした後にどのページへ遷移させるかを決めます。予約ページや問い合わせフォームなど、行動につながる導線を意識することがポイントです。
上記3つを整理した後、実際にリッチメニューを作るときは以下の手順に沿ってくださいね。
1.画面左『リッチメニュー』を選択
2.画面右上『作成』を選択
3.各設定を行う
①タイトルを入力
②表示期間を設定
③メニューバーにて、テンプレートの枠線を表示をオン/オフ
④画像作成用のテンプレートをダウンロード
⑤テンプレートを選択
⑥リッチメニューの画像を選択
⑦テンプレートの対応箇所にコンテンツを設定
⑧メニューバーに表示される文言の設定
4.プレビューで確認
1.画面左『リッチメニュー』を選択

ホーム画面左にある『リッチメニュー』を選択しましょう。リッチメッセージではありませんのでご注意ください。
2.画面右上『作成』を選択

画面右上にある緑色のボタン『作成』を選択しましょう。
3.各設定を行う

リッチメニューを開いたら順番に設定していきましょう。細かく紹介していきます。
①管理者用タイトルを入力
リッチメニューを管理しやすいように覚えやすいタイトルを付けましょう。
なおタイトルは30文字以内で入力してくださいね。
②表示期間を設定
表示期間を設定しましょう。この機能を使うことで、期間別でリッチメニューを表示させられます。
なお、期間別で切り替えする際は複数のリッチメニューを作成および設定することが必要です。
③プレビュー画面でリッチメニューをオン/オフ設定
コンテンツ設定の「プレビュー」から、トーク画面でのリッチメニューがどのように表示されるかをみることができます。
そこから、画面下「メニュー」ボタン(メニューバー)をクリックすると、リッチメニューの表示/非表示の切り替えが可能です。
また、テンプレートの枠線についても表示が切り替えられます。
④画像作成用のテンプレートをダウンロード
コンテンツ設定右上の「デザインガイド」から、リッチメニューの分割パターンに合わせた、画像作成用のテンプレートがダウンロードできます。
希望の画像サイズにあわせて、活用してみてくださいね。
⑤テンプレートを選択する
リッチメニューには2つのサイズ、計12種類のテンプレートがあります。

多くの企業では現在、「大」サイズのこの6分割もしくは4分割を採用していますので、どのリッチメニューを使うか迷ったときは、6分割を採用することをおすすめします。
一方で、「小」サイズはすでに横半分に区切られているサイズのことです。先ほどの「大」よりも全体のサイズが小さいために、あまりメッセージの邪魔にならないのが特徴です。
メッセージとのバランスを重視する人は、小サイズを使うと良いでしょう。
なお、リッチメニューのおしゃれなテンプレートを入手する方法について、以下の記事をぜひチェックしてみてください。
⑥リッチメニューの画像を選択

以下の方法でリッチメニューで使う画像を設定できます。
具体的な方法は、下記の2つです。
- 背景全体の画像をアップロード
- エリアごとに画像をアップロード
背景全体の画像をアップロードとは、上記写真の右側で、テンプレートのサイズに作成した任意の画像をアップロードできます。
アップロードできる画像のサイズは以下の6パターンです。
| テンプレート(大) | テンプレート(小) |
| 2,500 px × 1,686 px | 2,500 px × 843 px |
| 1,200 px × 810 px | 1,200 px × 405 px |
| 800 px × 540 px | 800 px × 270 px |
一方で上記の左の写真のように、エリアごとに画像を設定することも可能です。
ツールを用いて、テンプレートに沿った画像サイズへの調整、アイコンの使用、テキスト・枠の追加設定などもできます。
お問い合わせ先、公式サイト、予約サイトと複数のコンテンツを設定する場合は、エリアごとに関連する画像を作成した方がわかりやすくなります。
⑦テンプレートの対応箇所にコンテンツを設定
リッチメニューの各枠にアクションボタンを設置しましょう。アクションボタンとはクリックしたときに作動する機能のことです。
リッチメニューで設置できるアクションボタンは以下の通りです。
- リンク・URL
- クーポン
- テキスト
- ショップカード
もしもリッチメニューから自社サイトへ誘導したいのであれば「リンク」、自店舗への来店頻度を促したいのであれば「クーポン」を貼り付けると良いでしょう。
ちなみにアクションボタンはリッチメニューを分割した数だけ設置ができます。
6分割を選んだのであれば6個、2分割であれば2個設置できますので、たくさん設置したい方は最大分割数の6つを選択してくださいね。
⑧メニューバーに表示される文言の設定
「メニューバーの設定」より、「メニュー」にチェックしておきましょう。
基本的にはメニューにチェックを入れておけばOKですが、メニューバーのテキストを「チェック」「コチラから」といった「メニュー」以外のテキストにしたい場合は、「その他のテキスト」を選択して、記入しましょう。
4.プレビューで確認
保存する前に、コンテンツ設定の「プレビュー」よりどのように反映されているのかを確認しましょう。
上級者向け!APIで作成
リッチメニューは、APIを利用して作成することも可能です。
API(Application Programming Interface)とは、アプリケーション同士を連携させるための仕組みで、これを活用することで標準機能では難しい、より自由度の高いリッチメニューを実装できます。
ただし、APIでの作成にはプログラミングの知識が必要となります。そのため、エンジニアなどの開発リソースが前提となる点に注意が必要です。
具体的な仕様や実装方法については、LINEヤフーの公式ドキュメントを参照してください。
無料テンプレートあり!リッチメニューバナーの作り方
リッチメニューバナーを作成する前に、まずは「サイズ」と「分割数(レイアウト)」を決めておきましょう。これらは友だちの見やすさや操作性に直結する重要なポイントです。
クーポン配布やキャンペーン訴求など、しっかり見せたいコンテンツがある場合は大サイズがおすすめです。一方で、トーク画面を広く見せたい場合や、最低限の導線だけ設置したい場合は小サイズが適しています。
また伝えたい内容が多い場合は分割数を増やし、シンプルにしたい場合は少なめにするのが基本です。
サイズとレイアウトが決まったら、実際にバナーを作成していきましょう。ここでは無料でリッチメニューバナーを作る方法を、以下の3つのツールに沿って解説します。
1.LINEの機能での作り方
2.Canvaでの作り方
3.エルメでの作り方
LINEの機能での作り方
LINE公式アカウントの管理画面を使えば、特別なツールを使わずにリッチメニューバナーを作成できます。
基本的な流れは「テンプレートのダウンロード → 画像編集 → 管理画面へアップロード」の3ステップです。
まず、LINE公式アカウントの管理画面からリッチメニュー作成用のテンプレートをダウンロードします。
次に、ダウンロードしたテンプレート画像に対して、文字や簡単な図形を追加し、案内したい内容を配置します。パソコンに標準で入っている画像編集ソフトや、スマートフォンの編集機能でも対応可能です。
編集が完了したら、LINE公式アカウントの管理画面に戻り、作成した画像をアップロードします。その後、各エリアにリンクやクーポン、メッセージ送信などのアクションを設定すれば、リッチメニューとして利用できます。
シンプルな案内や最低限の導線であれば、この方法だけでも十分に作成可能です。
無料かつおしゃれなリッチメニューを作りたい方は、以下の記事をご参照ください。
Canvaでの作り方

CanvaはWeb上で加工が完結する画像制作ツールで、ダウンロードする必要がありません。
無料とは思えないほど機能が充実しており、直感的に操作できるのも大きな魅力です。
実際に本稿で掲載している画像の9割はCanvaで作成したものです。
Canvaであればこういった画像は1枚当たり約2分で完成しますので、画像をパパっと加工したいときは、ぜひ使ってみてくださいね。
Canvaでリッチメニューを作成したい場合は以下で解説していますので、ぜひご確認ください。
L Message(エルメ)での作り方
リッチメニュー運用でよくあるのが、「友だちごとに最適な導線を出し分けられない」という課題です。
全員に同じメニューを表示していると、本来案内したい情報にたどり着きにくく、機会損失につながるケースも少なくありません。
L Message(エルメ)では、友だちに付与したタグをもとにリッチメニューの出し分けができるため、この課題を解消できます。
例えば「初回登録者にはクーポン」「来店済みユーザーには予約や再来店導線」といったように、それぞれの状態に合わせたメニューを自動で表示できます。
これにより、友だちは迷わず必要な情報にアクセスでき、予約や購入など次のアクションにつながりやすくなります。運用側も都度手動で案内を切り替える必要がなくなり、効率的な導線設計が可能です。
さらに、L Message(エルメ)にはリッチメニュー作成用のテンプレートも用意されているため、デザインに慣れていない場合でもスムーズに作成できます。設計から作成・運用までを一貫して効率化できる点も大きなメリットです。
成果が出るリッチメニューのデザインのコツ
リッチメニューは「作ること」ではなく「設計」によって成果が左右されます。
見やすさや分かりやすさを意識し、友だちが適切に情報をキャッチできる構成にすることが重要です。情報は詰め込みすぎず整理し、目的ごとに役割を明確に分けましょう。
さらに、友だちの行動を想定し、どの情報をどこに配置するかという導線の設計も欠かせません。適切な構成と導線設計が、成果に直結するポイントです。
シンプルで直感的にする
情報を詰め込みすぎると、友だちがどこを押せばよいか判断しづらくなり、結果として離脱につながります。特に複数の役割を1つのボタンに持たせると、意図が伝わりにくくなるため注意が必要です。
基本は「1ボタン=1目的」を意識し、それぞれの役割を明確に分けましょう。文言もできるだけ短くし、「キャンペーンはこちら」ではなく「キャンペーン」のように簡潔にすることで、瞬時に内容が伝わりやすくなります。
また、色やフォント、アイコンの使い方に統一感を持たせることも重要です。視覚的なノイズを減らすことで、視認性が上がります。「考えなくても使える状態」を作ることが、成果につながるシンプル設計のポイントです。
CTAを明確にする
リッチメニューでは、各ボタンに「どんな行動をしてほしいのか」を明確に示すことが重要です。表現が曖昧だと、友だちは次に何をすればよいか判断できず、そのまま離脱してしまう可能性があります。
そのため、「詳細はこちら」や「おすすめ」といった抽象的な表現ではなく、「予約する」「クーポンを見る」「メニューを見る」「問い合わせる」など、具体的なアクションをそのまま文言にすることが効果的です。クリック後の行動がイメージできるほど、タップされやすくなります。
また、友だち目線で言葉を選ぶことも大切です。「お得な情報」よりも「クーポンを見る」のように、得られるメリットや行動が直感的に伝わる表現にすることで、迷いを減らし、次のアクションにつなげやすくなります。
タップされやすい配置にする
リッチメニューでは、ボタンの配置によってタップ率が大きく変わります。友だちは無意識に視線を動かしながら操作するため、見られやすい位置に重要な導線を配置することが重要です。
一般的に、視線は左上や中央から流れる傾向があるため、最もクリックしてほしいものを左上に配置すると効果的です。
また、スマートフォンでは親指で操作するケースが多いため、画面中央〜下部の押しやすい位置に主要なボタンを配置するのも一案です。一方で、優先度の低い情報は端に配置し、重要な導線と差をつけましょう。
表示中のリッチメニューの確認と設定変更

表示中のリッチメニューを確認しましょう。その際に確認すべきことは以下の3つです。
1.表示されているリッチメニューの確認
2.「予約」「待機中」項目の確認
3.表示期間の確認
1.表示されているリッチメニューの確認
現在表示されているリッチメニューがどれなのかを確認するときは、最上段にある「現在の表示」項目を確認します。
表示されているものが正しいものか確認しましょう。
2.「予約・待機中」の確認
「予約」で表示されているリッチメニューは、表示期間に未来の日時が設定されているものです。
「待機中」には下書き保存や期限の切れたリッチメニューが表示されます。
3.表示期間の確認
リッチメニューを変更するときには、個別のリッチメニュー編集ページから「表示期間」を変更します。
なお、リッチメニューは現在表示されているものが優先されます。そのため、表示を切り替える場合は、現在のリッチメニューの表示期間を変更または削除したうえで、表示したいリッチメニューの期間を「現在を含む設定」に変更する必要があります。
リッチメニューが表示されない原因と対処法
リッチメニューが表示されない場合、いくつかの原因が考えられます。多くは設定や環境に起因するため、以下のポイントを順番に確認することで解決できるケースがほとんどです。
まずは設定まわりを確認しましょう。
表示設定の確認
・リッチメニューの表示が「ON」に設定されているか
表示期間の確認
・表示期間に現在日時が含まれているか
・終了日時が過去になっていないか
公開状態の確認
・リッチメニューが作成されているだけで、適用されていない状態になっていないか
次に、LINE公式アカウント運営者側の環境も影響する場合があります。
端末・アプリの確認
・LINEアプリが最新バージョンか
・アプリの再起動やキャッシュの影響で表示されていない可能性はないか
通信環境の確認
・通信が不安定で画像が読み込まれていない
これらを一通り確認しても表示されない場合は、設定の反映に時間がかかっている可能性もあります。時間をおいて再度確認するか、別の端末での表示もチェックしてみましょう。
原因ごとに切り分けて確認することで、スムーズに問題を解消できます。
リッチメニューのデメリットと注意点
リッチメニューは友だちの導線を強化できる一方で、設計や運用を誤ると十分な効果が得られない点に注意が必要です。
リッチメニューは作成するだけでは効果は出ません。どの導線を優先するのかが曖昧なまま設置すると、友だちの行動を促せず、かえって離脱につながる可能性もあります。
また、運用面では継続的な改善が前提となるため、一定のリソースが必要になる点もデメリットのひとつです。友だちの反応やクリック状況をもとに、配置や文言、導線を見直さなければ、次第に形骸化してしまうケースも少なくありません。
特に、キャンペーンや季節に応じた更新が行われない固定的なメニューは、友だちにとっての価値が薄れやすくなります。
リッチメニューをもっと効果的に活用する方法
リッチメニューをより効果的に活用するには、いくつかのポイントを意識することが重要です。
まず前提として、リッチメニューは作成して終わりではなく、分析と改善を繰り返しながら運用していくことが求められます。
タップ数やクリック率などの指標をもとに効果を検証し、反応の低いボタンの配置や文言を見直したり、成果の高い導線を強調したりすることで、パフォーマンスを高めることができます。
このように「分析→改善」のサイクル(PDCA)を継続的に回すことが、リッチメニューの効果最大化につながります。
そのうえで、特に意識したいポイントは以下の2つです。
1.ターゲットの悩み・望みに合わせて作る
2.セグメント別でリッチメニューを作る
1.ターゲットの悩み・望みに合わせて作る
リッチメニューを作るときはターゲットの悩みや望みをベースに作成しましょう。
そもそもLINE公式アカウントに登録する人は、何かしらの悩みや望みを持っています。
それらを解決・達成したいという意図があるからこそ、友だち追加というアクションにつながっています。
そのため、こうした欲求に応える形でリッチメニューを設計することで、自然とタップ率や反応率は高まります。友だち視点で「今ほしい情報」や「次に取りたい行動」を提示できているかが、効果を左右するポイントです。
リッチメニュー作成時は、以下のような設計テンプレートに当てはめて考えると整理しやすくなります。
- 誰に:どのユーザー層か(新規/既存、検討段階など)
- 何を:どんな悩み・ニーズを解決するか
- 次に何をしてほしい:最終的に取ってほしい行動(予約・購入・詳細確認など)
この3点を明確にすることで、目的のブレないリッチメニュー設計が可能になります。
なお、友だちの欲求や要望はリサーチ(アンケート)機能を活用することで把握できます。友だちの声をもとに設計を行うことで、より精度の高いリッチメニューにつながります。
なお、友だちの欲求や要望はリサーチ(アンケート)機能を使うことで、知ることができます。
リサーチ機能は友だちの悩み・望みを調べるときに重宝しますので、ぜひ以下の記事を読んでマスターしてくださいね。
2.セグメント別でリッチメニューを表示させる
友だちごとに関心やニーズは異なるため、画一的なメニューでは十分な効果を得にくくなります。そのため友だちの属性や状況に応じて、リッチメニューをセグメント別に出し分けると効果的です。
例えば、以下のようにセグメントごとに内容を変えることで、ユーザー体験を最適化できます。
- 新規ユーザー:サービス紹介や初回特典への導線
- 既存ユーザー:クーポンや再来店促進の導線
- 予約前ユーザー:予約方法や空き状況の確認
- 来店後ユーザー:レビュー投稿や次回予約の案内
このようにユーザーの状態に応じてリッチメニューを出し分けることで、「今必要な情報」が届きやすくなります。
なお、LINE公式アカウントの標準機能では、ユーザーの条件に応じてリッチメニューを自動で出し分けることは基本的にできません。セグメントに応じた表示を行いたい場合は、L Message(エルメ)などの外部ツールの導入が必要になります。
外部ツールを利用することで、タグや行動履歴に応じた表示の切り替えが可能になり、より簡単に柔軟な運用を実現できます。施策の幅を広げたい場合には、選択肢の一つとして検討してもよいでしょう。
【業種別】リッチメニューの活用例
業種ごとに友だちの利用目的や行動パターンが異なるため、それに合わせてリッチメニューの設計を最適化しましょう。
例えば飲食店であれば「来店・予約」、美容室であれば「予約と指名」、学習塾であれば「体験申込と信頼獲得」、自治体であれば「情報への迅速なアクセス」といったように、ゴールは大きく異なります。
このゴールを踏まえずに汎用的なメニューを設置してしまうと、タップされにくく、結果的に機会損失につながるケースも少なくありません。
そのためリッチメニュー設計では、「友だちがLINEを開いた瞬間に何をしたいのか」を起点に、最短で目的達成できる導線を用意することがポイントです。
ここからは業種ごとに、実際の運用を想定したリッチメニューの構成例と設計のポイントを具体的に解説していきます。
飲食店
飲食店におけるリッチメニューは、「いかに来店・予約まで迷わせずに導けるか」が成果を大きく左右します。
友だちの多くは「メニューを見たい」「予約したい」「お得に利用したい」といった明確な目的を持ってLINEを開くため、それらのニーズに直結する導線設計が欠かせません。
基本構成としては、「メニュー」「予約」「クーポン」「店舗情報」の4つを軸に設計するのが効果的です。特に予約ボタンは最優先で、画面上部や視線が集まりやすい位置に配置することで、機会損失を防ぐことができます。
また、クーポンや期間限定キャンペーンを設置することで、「今行く理由」をつくり出せるのも大きなポイントです。単なる情報提供ではなく、来店の後押しにつながる設計を意識しましょう。
美容室・サロン
美容室・サロンにおけるリッチメニューは、「予約のしやすさ」と「事例」が成果を左右します。
施術内容や空き状況を確認しつつ、口コミや写真などの事例を見ながら予約を検討する人が多いことを念頭に置いておきましょう。
基本構成としては、「予約」「空き状況」「メニュー」「スタッフ紹介」「口コミ誘導」を軸に設計するのが効果的です。中でも予約と空き状況は利用頻度が高く、優先的にアクセスできる配置とすることで離脱防止につながります。
加えて、スタッフ紹介や施術事例の掲載は不安の解消に寄与し、指名予約の促進が期待できます。来店後は口コミ投稿への導線を設けることで、新規顧客の獲得にも波及します。
学習塾
学習塾におけるリッチメニューは、「新規獲得の導線」と「保護者の安心感の醸成」が成果を左右します。
特に初期接点では、体験授業への導線設計が重要となるため、検討段階の友だちが迷わず行動できる構成が求められます。
基本構成としては、「体験申込」「時間割」「料金」「問い合わせ」「保護者向け情報」を軸に設計するのが効果的です。中でも体験申込は最重要導線として、優先的にアクセスできる配置とすることで、機会損失の防止につながります。
加えて、時間割や料金を即時に確認できる状態にすることで比較検討を後押しし、意思決定のハードルを下げることが可能です。保護者向け情報や教室の取り組みを発信する導線を設けることで、信頼性の向上および継続率の改善にも寄与します。
地方自治体
地方自治体におけるリッチメニューは、「必要な情報へ迅速にアクセスできる導線設計」が重要です。住民は目的に応じて情報を探すため、迷わずたどり着ける構成が利便性を大きく左右します。
基本構成としては、「窓口案内」「イベント情報」「防災情報」「よくある質問」「各種手続き」を軸に設計するのが効果的です。中でも防災情報や緊急連絡は優先度が高く、視認性の高い位置に配置することで、緊急時の対応力向上につながります。
加えて、手続き案内やFAQを整理して掲載することで、問い合わせの削減と住民満足度の向上が期待できます。シンプルかつ直感的に操作できる設計とすることで、幅広い年齢層に対応した運用が可能となります。
まとめ|LINE公式アカウントのリッチメニューを活用しよう
LINE公式アカウントのリッチメニューは、友だちの行動を促し、目的のアクションへスムーズに導くために欠かせない機能です。適切に設計することで、予約・購入・問い合わせなどの成果につなげやすくなります。
一方で、情報を詰め込みすぎると導線が分かりづらくなったり、設計意図が曖昧になることでタップ率が低下したりする可能性もあります。友だちの目的を整理せずに作成してしまうと、十分な効果を発揮できない点には注意が必要です。
そのため、リッチメニューは「友だちが何をしたいのか」を起点に、優先順位をつけて設計することが重要です。導線をシンプルに保ちつつ、目的達成まで最短でたどり着ける構成とすることで、成果を最大化できます。
- リッチメニューは友だちの行動を促し、成果につなげる重要な導線である
- 業種や目的に応じて最適な構成を設計することが重要
- 情報を詰め込みすぎず、優先順位を明確にする必要がある
- 継続的に改善・更新することで効果を高められる
リッチメニューの設計や運用をさらに効率化したい方は、L Message(エルメ)もあわせてチェックしてみてください。配信や導線設計の最適化に役立つ機能を確認することができます。




-7-160x90.png)






