無料機能!LINE公式アカウントのステップ配信とは?
「LINE公式アカウントを使ってセールスを自動化させたいな」
このように感じたことはありませんか?
そんなときはLINE公式アカウントに新たに追加された『ステップ配信機能』を使いましょう。
ステップ配信を使うことで自動セールスが可能となりますよ。
実際にステップ配信機能を使うことでセールスの自動化を実現させている人は数多くいます。
もしもLINE公式アカウントでセールスの自動化を目指しているのであれば、ステップ配信を使ってみましょう。
ただそうは言っても、新しい機能ですのでなかなか使いこなせないですよね。
そこで今回の記事では、実装されたばかりのLINE公式アカウントのステップ配信について解説します。
「そもそもステップ配信とは何なのか」から、ステップ配信の効果・配信方法・活用法まで詳しくご紹介。
直感的に操作でき、効果抜群なLINE公式アカウントのステップ配信をマスターし、あなたのビジネスを成長させましょう!

【この記事を監修した人】
LINE集客の専門家
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LINE公式アカウントのステップ配信とは?
ここではLINE公式アカウントステップ配信の基本情報について解説いたします。
- そもそもステップ配信とは?
- 従来のメルマガと何が違うのか?
- メッセージ配信や応答メッセージとの違い
そもそもステップ配信とは?
2021年2月、ついにLINE公式アカウントにステップ配信機能が搭載されました
ステップ配信とは、事前に作りこんだメッセージを、自分が組み立てたシナリオに従い、対象を絞って配信する機能です。
例えば、「友だち登録してくれた東京に住む男性へ、登録から2日後にあいさつメッセージ、4日後に新商品の紹介、6日後に期間限定の割引情報・・・」など、徐々に購買意欲を高めるアプローチが実行できます。
かつて、マーケティングオートメーションの一環として一定の効果を出した、ステップメールをLINEで実現しているわけですね。
ちなみに、現在LINEは日本国内だけで8,600万人のユーザーを抱えています(2020年10月時点)。
それだけLINEは日本人にとって身近なツールになっているわけです。
日本人にとって身近な存在となっているツールで多くの人々にアプローチできるというのは、やはり魅力的です。
そのこともあり、非常に多くの企業がLINE公式アカウントを開設しています。
ステップ配信が開設されたこのタイミングで、あなたもLINE公式アカウントを解説してみはいかがでしょうか。
なお、LINE公式アカウントの開設方法は『LINE公式アカウントを個人や法人で開設!その方法とメリットは?』で解説しています。
開設方法は約3分の動画にまとめていますので、参考になりますよ。ぜひチェックしてみてください。
ステップ配信は従来のメルマガと何が違うのか?
ステップ配信と従来のメルマガには3つの異なる点があります。
- 到達率
- 開封率
- クリック率
この3つです。
ステップ配信は従来のメルマガに比べてこの3つが高いと言われています。
その理由は、LINE公式アカウントには迷惑フォルダが存在しないからです。
そもそも従来のメルマガではGmailなどいったツールを使い配信していました。
するとメールが普及するにつれ迷惑メールやスパムが急増したのです。
そこで登場したのが『迷惑メールフォルダ』。
この機能ができたことにより、ユーザーが希望しないメールは自動的に迷惑メールフォルダへ振り分けられるようになります。
すると、こちらが配信したメールが『迷惑メール扱い』をされ、ユーザーの目に触れることなく『迷惑メールフォルダ行き』になることが多くなりました。
その結果、メルマガは『到達率・開封率・クリック率』の3点が急激に下がったのです。
ユーザーの目に触れずに迷惑メールフォルダ行きになるため、メールが来ていること自体に気づかないケースが多発したわけですね。
このような事情もあり、メルマガの利用価値は年々薄れつつありました。
そんな状況下で登場したのがLINE公式アカウントのステップ配信です。
上述したように、LINE公式アカウントにはこの事態の元凶となった迷惑メールフォルダがありません。
そのため『ユーザーに気づかれることなくメッセージを自動処理される』ということは有り得ません。
100%の確率でユーザーにメッセージが届きます。
到達率が100%なのですから、必然的に開封およびクリックされるチャンスは多くなります。
このことからLINE公式アカウントはメルマガよりも利用価値が高く、成果を出しやすいツールであると断言できます。
メッセージ配信や応答メッセージとの違い
LINE公式アカウントにはステップ配信とよく似た機能にメッセージ配信(一斉配信)や応答メッセージ機能があります。
名前が似ているためにややこしいところではありますが、各機能の違いをまとめると以下のようになります。
項目 | ステップ配信 | メッセージ配信数 | 応答メッセージ |
---|---|---|---|
自動送信 | 〇 | × | × |
自動返信 | × | × | 〇 |
配信上限数 | 1,000通/月まで | 1,000通/月まで | 上限なし |
このようにステップ配信は各メッセージ機能と内容が異なっています。
特筆すべきは自動送信の可否ですね。自動送信が可能なのは現状ステップ配信のみです。
また分岐機能もありますので、年齢など友だちの特徴別に配信内容を分けることができます。
そのためセールスを自動化およびセグメント別にアプローチしたいのであれば、ステップ配信を利用することになります。
いわばステップ配信は自動送信に特化した機能。
メッセージ配信は手動送信に特化したもの。
応答メッセージは自動返信に特化したものとなっています。
したがって商品やセールを急遽告知することになったときは『メッセージ配信』を、顧客の自動対応を目指すなら『応答メッセージ』を利用するとよいでしょう。
なお応答メッセージの詳しい情報は『LINE公式アカウントを応答メッセージで自動化!使い方や設定方法』で解説しています。
設定方法やAI応答メッセージとの違いを知りたいときは、この記事を参考にしてくださいね。
ステップ配信の機能|メッセージの自動送信
LINE公式アカウントの基本的性能は以下の通りです。
- 自動送信
- 分岐機能
- 有効期間
- 開始条件の設定
- 追加経路の指定
- 待ち時間の編集
自動送信

LINE公式アカウントの自動送信では4つの分岐点を設定できるため、5通りのルートを作成できます。
そして各ルート10通までの配信が可能。
そのため、1つのステップ配信で最大50通を設定することができます。
なお、ステップ配信は複数の設定を同時に利用することも可能です。

したがってほぼ無限ともいえる組み合わせが可能です。
使いこなすためには慣れが必要ですが、自在に使えるようになればこれほど心強いツールはないでしょう。
また、1つのメッセージの上限文字数は500まで。
そして1度の配信で送信できるメッセージは3つまでです。

つまり1度の配信でメッセージ送信できる文字数は最大で1,500文字までということ。
これ以上は送れませんので、ご注意ください。
そしてステップ配信で送信できる機能は以下の通りです。
- テキスト
- スタンプ
- 画像や写真
- クーポン
- 動画
- リッチメッセージ
- リッチビデオメッセージ
- ボイスメッセージ
- リサーチ
- カードタイプメッセージ
テキスト
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テキストでは文字を送信することができます。
もちろんリンクを張り付けることもできますよ。
スタンプ
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ステップ配信ではスタンプを配信することもできます。
雰囲気を柔らかくしたいときはスタンプを使うとよいでしょう。
画像や写真
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写真や画像を張り付けることもできます。
ただしこの場合はスタンプと異なり、自分で事前に用意する必要があります。
クーポン
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ステップ配信ではなんとクーポンを付与することもできます。
クーポンを使って来店動機を強化しましょう。
動画
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ステップ配信では動画を送ることも可能。
セミナーや教室の雰囲気を伝えたいときは動画を活用するとよいでしょう。
リッチメッセージ
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リッチメッセージとは画像や文字を組み合わせて配信できる機能を指します。
テキストメッセージよりも視覚効果が高いので、反応率向上を期待できます。
なお、リッチメッセージの詳細は『LINE公式アカウントのリッチメッセージ|作成方法と活用事例を紹介』で詳しくご紹介しています。
チェックしてみてくださいね。
リッチビデオメッセージ
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リッチビデオメッセージは動画をメッセージとして贈ることができます。
通常の動画と異なるのは、動画にリンクURLを埋め込めるということ。これにより自サイトへの誘導を強めることができます。
また、リッチビデオメッセージの詳しい情報は『LINE公式アカウントのリッチビデオメッセージとは?動画活用と作成方法』でご紹介しています。
参考にしてくださいね。
ボイスメッセージ
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ボイスメッセージとは音声を添付する機能のことです。
「メッセージだけだと印象が弱いけど顔出しするのはちょっと……」という方は、ボイスメッセージを使ってみてくださいね。
リサーチ
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リサーチとはアンケートのことですね。
友だちの悩みや望みを調査したいときは、この機能を使うと良いでしょう。
カードタイプメッセージ
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カードタイプメッセージとは複数の商品を左右にスライドさせて紹介する機能のことです。
いくつかの商品を紹介したいときは、カードタイプメッセージを使うと良いでしょう。
なおカードタイプメッセージに関する情報は『LINE公式のカードタイプメッセージとは?作成方法、使い方、活用例』で解説しています。
作成方法や作り方をご紹介していますので、チェックしてみてくださいね。
分岐機能
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ステップ配信は友だちの性別・年齢・使用OS・居住区エリアに基づいて配信内容を分岐させることができます。
たとえば最初の分岐点を性別にすることで片方は男性専用のメッセージ、もう一方は女性専用のメッセージにすることができます。
他にも年齢などで分岐させることができますから、相手に適したメッセージを配信することができます。
その結果、反応率をより高めることができるでしょう。
有効期間
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ステップ配信は配信有効期間を定めることができます。
ステップ配信内に期間限定情報を織り込むときは、この機能を使うとよいでしょう。
開始条件の設定
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ステップ配信では『友だち追加』のみを条件として、配信が開始されます。
つまり現時点では、すでに友だちになっている人に対してステップ配信をすることはできないというわけですね(2021年3月4日時点)。
新しく友だち追加された人にしかステップ配信できないわけですから、無料とは言えこのままではあまりにも不便です。
この点に関しましては明らかなデメリットですので、改善されることを期待しましょう。
追加経路の指定
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ステップ配信は流入経路別で使い分けることも可能。
たとえばQRコードや検索からの流入に限定したステップ配信が可能になるわけです。
そもそも友だちは流入経路によって属性が異なることがあります。
そのため流入経路を特定することでステップ配信の反応率を高められるかもしれません。
待ち時間の編集
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ステップ配信では配信間隔を1日単位で調整することができます。
あまり頻繁に配信をするとブロックされるかもしれませんので、3~4日ごとがよいでしょう。
ステップ配信でどんな効果を期待できるのか?
ステップ配信を利用することで、以下の効果を期待できます。
- 顧客の育成
- セールスの自動化
- 収益の向上
顧客の育成
段階的にメッセージを配信することで購買意欲を徐々に高め、見込み客を購入客へとスムーズに育成できます。
アプローチに時間を掛けられるため、不信感を与えにくいのもメリットの一つ。
少しずつ警戒感を解きほぐし、「馴染みの営業マン」のような親しみをLINE上で実現し、購入へのハードルを下げることが可能となります。
セールスの自動化
ステップ配信を事前設定しておくことで、セールスを自動化できます。
従来のメッセージ配信であれば、毎回手動でメッセージ送信する必要がありました。
しかしステップ配信であればそんな手間はありません。
一度でも設定してしまえば、そのあとは半永久的にステップ配信が自動送信され続けるのです(フリープランの場合だと1,000通/月まで)。
例えばあなたが寝ているときでも遊んでいるときでも、メッセージが自動で配信され、セールスを行ってくれるわけですね。
一度使うとわかりますが、コレはとても便利です。
通常業務で忙しい人などには、ステップ配信を使ってセールスの自動化を目指してみてください。
収益の向上
人が行うセールスの場合、営業マンの適正やキャリアによって大きく成績に差が出ます。
しかし、ステップ配信なら例え見込み客が1万人になろうとも、まったく同じクオリティのアプローチが可能です。
最適なシナリオは、高い営業力を持った人件費ゼロの営業マンと変わりありません。
そんな営業マンを24時間働かせられるのがステップ配信。収益の向上もたやすいでしょう。
このようにステップ配信は公式LINE運用の中で重要な役割を持った主要な施策です。
そんなステップ配信の効果を倍増させる情報があったら手に入れたいと思いませんか?
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LINE公式アカウントステップ配信の作成方法
それではステップ配信の作成手順を解説いたします。
- LINE公式アカウント管理画面にログイン
- アカウント選択
- 『ステップ配信』をクリック
- 『ステップ配信を作成』をクリック
- タイトル記入
- タイムゾーンを設定
- 有効期間を設定
- 配信上限数の設定
- メッセージを設定
- 『利用開始』をクリック
LINE公式アカウント管理画面にログイン

まずはLINE公式アカウントの管理画面にログインをしましょう。
アカウント選択

ステップ配信を作成するアカウントをクリックしてください。
『ステップ配信』をクリック

画面左『ステップ配信』をクリックしましょう。
『ステップ配信を作成』をクリック

画面右『ステップ配信を作成』をクリックしてください。
タイトル記入

作成するステップ配信に対してタイトルを付けましょう。
ここで名付けたタイトルはあくまで管理用であり、ユーザー(友だち)に表示されることはりません。
管理しやすいタイトルを名付けるのがおすすめですよ。
タイムゾーンを設定

タイムゾーン(時間軸)を設定しましょう。
タイムゾーンに沿ってステップ配信が配信されるからです。
例えば同じ『2022年12月10日午後8時』でも、国によって実際の日時が異なります。
タイムゾーンおよび配信予定日時 | 実際の配信日時 |
---|---|
(UTC+09:00)※Asia/Tokyo.Seoul 2022年12月10日午後8時 | 日本なら2022年12月10日午後8時 イギリスだと2022年12月10日午前11時 アメリカだと2022年12月10日午前6時 |
(UTC+00:00)Europe,Etc/GMT 2022年12月10日午後8時 | 日本だと2022年12月11日午前5時 イギリスなら2022年12月10日午後8時 アメリカだと2022年12月10日午後3時 |
なぜこのようになるのかと言いますと、各国で時差があるために同じ配信日時でも実際のタイミングがズレるわけですね。
日本の『2022年12月10日午後8時』と、イギリスの『2022年12月10日午後8時』は同じではないということ。
そのためあなたがタイムゾーンを『イギリス』に設定した状態で配信をすると、配信日時を『2022年12月10日午後8時』に設定しても、実際には『2022年12月11日午前5時』に配信されることになります。
そうなれば早朝に配信することになり、かなりの迷惑になります。
その結果、ブロックをされてしまうかもしれません。
このような事態を避けるためにも、タイムゾーンはしっかりと設定しましょう。
もしもあなたが日本国内にいる人たちに対してステップ配信をするのであれば、タイムゾーンは『(UTC+09:00)Asia/Tokyo.Seoul』を選択すればOKです。
逆に国外の人に対して配信をするのであれば、時差を逆算し、適切な配信時刻を設定する必要があります。
地味ですが重要なポイントですので、気を付けてくださいね。
有効期間を設定

有効期間を設定しましょう。
具体例を言いますとステップ配信の内容が期間限定モノであれば、その期間を記入すればOKです。
開始は配信時刻、終了はキャンペーン終了日時のイメージです。
キャンペーンが終了しているにもかかわらずステップ配信を流し続けるとトラブルになるかもしれませんので、ご注意ください。
配信上限数の設定

配信上限数を設定しましょう。
今月の配信上限数が近いときや節約したいときは、この機能を用いてくださいね。
メッセージを設定

ステップ配信のメッセージ設定を行います。
少し内容が多いので、詳細は後述いたします。
『利用開始』をクリック

全設定が完了したら、『利用開始』をクリックしてください。
これでステップ配信を作成できました。
ステップ配信におけるメッセージの作成方法
ここではステップ配信のメッセージ作成方法を解説いたします。
- 開始条件を設定
- ステップを追加
- 『保存』をクリック
- 『利用開始』をクリック
開始条件を設定
まずはステップ配信の開始条件を以下2つから選びます。
- 友だち追加
- オーディエンス
友だち追加

友だち追加を選択した場合は、以下2つを設定します。
- 追加日
- 追加経路
まず日付を選択します。
選択した日付以降に友だち追加をしたユーザーに対して、ステップ配信を開始します。
次に追加経路ですが、以下の中から選択します。
- 検索
- ホームタブ
- 友だち追加アイコン
- 公式アカウントリスト
- トークルーム内ボタン
- LINEログイン
- 外部流入(QRコードやWebページなど)
- 連絡先シェア
- LINEスタンプ
- LINEポイント
- LINEセールスプロモーション
- LINEチラシ
- LINE LIVE
- LINE VOOM
- LINE Pay
- 友だち追加広告
例えば「LINE VOOMから友だち追加したユーザーが一番CVR高いな。LINE VOOM経路の友だちにだけステップ配信したい」というときに、この追加経路機能が役立ちます。
その結果、効率的に売り上げアップを図れます。
その他にも「友だち追加広告から追加した友だちにはステップ配信Aを、LINE Pay経由にはBを配信したい」など、使い分ける際にも有効です。
そう言いますのも実は友だち追加経路、つまりは掲載媒体によって追加される友だちの傾向に違いがあることも少なくないのです。
追加される友だちの傾向の違いに関しては『LINE for Business|クリック率はメルマガの5.1倍!若年層を獲得したSHIROHATOのLINE公式アカウント活用戦略とは』が参考になります。
ぜひ読んでみてください。
オーディエンス

オーディエンスとはターゲティングに活用できる機能のこと。
簡単に言うと友だちを絞り込むときに役立つということですね。
オーディエンスを活用することで以下に基づき、友だちを絞り込めます。
オーディエンスの種類 | 内容 |
---|---|
ユーザーIDアップロード | ユーザーIDに基づいたオーディエンス |
クリックリターゲティング | クリックに基づいたオーディエンス |
インプレッションリターゲティング | 開封に基づいたオーディエンス |
チャットタグオーディエンス | タグ付けに基づいたオーディエンス |
追加経路オーディエンス | 友だち追加経路に基づいたオーディエンス |
ウェブトラフィックオーディエンス | トラッキング情報に基づいたオーディエンス |
例えば『チャットタグオーディエンス』を選んだ場合、特定のタグが付与された友だちにのみステップ配信されるというイメージです。
具体的に言いますと「購買履歴のある人、セミナー参加者にのみステップ配信をしたい」というときは、まず『購買』『セミナー参加』というタグをそれぞれ作成・付与します。
そしてステップ配信の開始条件を『オーディエンス→チャットタグオーディエンス』の順に選択すればOK。
簡単ですよね。
見慣れない言葉ばかりで最初は戸惑うかもしれませんが、仕組みや設定そのものは非常にシンプルです。
数か月で使いなれますよ。
ステップを追加

ステップを追加する場合、以下2つの中から選べます。
- メッセージを配信
- 条件分岐を追加
メッセージを配信

『メッセージを配信』を選択した場合は、以下のことを入力します。
- メッセージラベル
- 配信時間帯
- メッセージ内容
特にメッセージ内容を作成するときは、テキストだけでなくクーポンや動画なども用いるべきです。
反応率が上がるからです。
ただし追加される友だちの傾向によって、どの機能が有効なのかは変化します。
友だちの傾向をよく見極めて、使い分けてくださいね。
ちなみにメッセージを作成・保存した後に限り『テスト配信』をクリックできます。
いきなり配信するのではなく、まずはテスト配信をして移り映えや内容に問題がないかをチェックするのがおすすめです。
事前に確認することで、クレームやブロックを防げますよ。
条件分岐を追加

条件分岐とは、設定内容に沿って配信内容を分岐させる機能を指します。
具体的に言いますと、以下を設定できます。
項目 | 詳細 |
---|---|
属性 | 性別 年齢 OS 地域 |
オーディエンス | ユーザーIDアップロード クリックリターゲティング インプレッションリターゲティング チャットタグオーディエンス 追加経路オーディエンス ウェブトラフィックオーディエンス |
基本的にはオーディエンスを使うことが多くなるハズ。
クリックリターゲティング・インプレッションリターゲティング・チャットタグオーディエンスの3つで条件分岐させれば、アクティブユーザーはAルート・それ以外はBルートに誘導することが可能。
アクティブユーザーには渾身のステップ配信を、反応率が芳しくない層には新商品の紹介程度にとどめるとよいでしょう。
そうすれば限られた配信数を無駄にすることなく、最大限有効に活用できます。
ちなみに、メッセージ設定画面上に表示されている緑色の『+』をクリックすると、条件分岐が追加されます。
より正確にユーザーを絞り込みたいときは、条件分岐を追加してくださいね。
『保存』をクリック

もしも業務・時間の都合などでステップ配信を仕上げられなかった場合は、左上に表示されている『保存』をクリックしましょう。
ステップ配信を使ったことがある人ならわかると思いますが、ステップ配信の作成はなかなか時間がかかります。
下書きをせずに直に書き込んだり条件分岐が多くなったりすれば、なおさらです。
そのようなときは一時保存をし、後日に条件開始・メッセージ・条件分岐を再設定してください。
『利用開始』をクリック

ステップ配信が完成した場合は、『利用開始』をクリックしましょう。
配信時刻になれば、配信対象者に対してのみ自動送信されます。
なお、完成および利用開始したステップ配信も、後から編集することができます。
その際はステップ配信名をクリックすればOK。
作成画面に移行します。
開始条件・メッセージ・分岐条件を変更したい場合は、ステップ配信名をクリックしてくださいね。
ステップ配信の活用法

上手く扱えば、収益向上の大きな武器となるLINE公式アカウントのステップ配信。
しかし、慣れていないステップ配信だと、どうやれば効果が出るか分かりませんよね。
そこで、最後にLINE公式アカウントのステップ配信を、最大限に活用するための基本的なフローをご紹介します。
これからステップ配信に取り組む方は、ぜひ参考にしてくださいね。
①目的とターゲットを定める
ステップ配信を作成する前に考えておくべきなのが、『何のため』『誰のため』配信するかです。
ここをはっきりしておかないと、ステップ配信の効果が出ないばかりか、無意味に時間的コストを費やしてしまいます。
- 来店時に友だち登録してくれた顧客の再来店を促すため
- タイムラインから友だち登録してくれた方をセミナーに招待するため
- ホームページから友だち登録してくれた見込み顧客へ新商品を購入して貰うため
配信前に、しっかりと目的とターゲットを定義しておくことで、ステップ配信をブレることなく運用できます。
②シナリオを作成する
①で目的とターゲットを明らかにしたら、目標の実現に向けてシナリオを作成しましょう。
見込み顧客の目線に立って潜在ニーズを想定し、複数回のアプローチによって顕在化させるプロセスをステップ配信で実行します。
例えば、一度商品を購入した顧客へ新商品の購入を促す場合だと以下のようになります。
- 購入及び友だち登録を感謝する挨拶メッセージ
- 購入した商品に問題がないかのアフターフォローメッセージ
- 購入した商品の活用方法・事例の紹介メッセージ
- 購入した商品に関連する新商品の紹介メッセージ
- 期間限定のクーポン提供メッセージ
以上の流れで自然なセールスができるでしょう。
③リアクションを分析する
②で作成したシナリオをステップ配信した後は、顧客のリアクションを分析しましょう。
何人にステップ配信が届いたのか、そのうち何人に開封してもらいクリックして貰ったのかを追跡し、データとして蓄積します。
その結果をもとにステップ配信の内容を微調整したり、新しいステップ配信したりすることで、より効果的なシナリオが見えてきます。
このように、シナリオ作成と分析を繰り返すことで、高いレベルで顧客の育成・運用効率化・収益の向上が実現できるでしょう。
【無料で使えるけど】有料ツールとの性能差は?
今回LINE公式アカウントでステップ配信機能が搭載されたわけですが、「有料ツールと比べて正直どうなの?」と気になる人も多いハズ。
LINE公式アカウントには有料ツールがあります。
代表的なのがLステップとプロラインフリー(旧オートSNSフリー4000)の2つ。
そこでここでは、有料ツールの代表格であるLステップとプロラインフリーの性能を、LINE公式アカウントのステップ機能と比較してみました。
結果は以下の通りです。
項目 | LINE公式アカウント | Lステップ | ラインフリー※ |
---|---|---|---|
URLクリック分析 | × | 〇 | 〇 |
CV計測 | × | 〇 | 〇 |
クロス分析 | × | 〇 | 〇 |
流入経路分析 | × | 〇 | 〇 |
LP作成 | × | 〇 | 〇 |
行動スコアリング | × | 〇 | 〇 |
2021年3月9日時点
やはり無料で使えるステップ配信機能と有料ツールとの間には大きな性能差がありますね。
正直、LINE公式アカウントのステップ配信は今のところ『使えるだけ』であり、使った後の分析機能は皆無です。
それに付け加えてLINE公式アカウントの分岐点は他2つに比べて非常に少ないです。
分岐点が少ないということは、それだけセグメントができないということですから、コレは不便です。
つまりLINE公式アカウントのステップ配信は、本当に必要最低限の機能しかそろってないというわけですね。
無料で使えるとはいえ、有料ツールを使い慣れている人からすれば、物足りない感は否めません。
細かい分析をしたいのであれば、やはりLステップなどの有料ツールを使うとよいでしょう。
なおLステップの詳細情報は『LステップとはLINE公式アカウントの配信ツール!機能やプランを紹介』で解説しています。
ぜひチェックしてみてください。
その一方でプロラインフリー(旧オートSNSフリー4000)の詳しいことは『旧オートSNSフリー4000(新プロラインフリー)とは?機能と評判をご紹介』にてご紹介しています。
プロラインフリーに興味を持った人はチェックしてみてくださいね。
各ツールの料金差は?
3つの料金を比較すると、以下のようになりました。
項目 | LINE公式アカウント | Lステップ | ラインフリー※ |
---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
最安プラン | 0円 | 2,980円 | 0円 |
一般的なプラン | 5,000円 | 21,780円 | 9,680円 |
高額プラン | 15,000円 | 32,780円 | 29,700円 |
2021年3月9日時点
このようにしてみると、性能が劣っていることもありLINE公式アカウントが一番安いですね。
友だちの数がまだ少ないなど、分析をする必要性があまりない段階であれば、LINE公式アカウントのステップ機能で十分かもしれませんね。
分析をする必要性が出たときに、有料ツールへ切り替えるとよいでしょう。
LINE公式アカウントの有料ツール一覧
LINE公式アカウントの有料ツールはLステップ・プロラインフリーだけではありません。他にも以下のものがあります。
- Liny
- LineA
- エルメ
- エキスパ
- ポスター
- CScloud
- LINNER
Liny
Linyとは官民問わず3500以上もの企業が利用している、信頼性バツグンの有料ツールです。
セミナーや無料相談などサポート体制が充実しているのが特徴。
また料金は以下のようになっています。
項目 | スタートプラン | ベージックプラン | プレミアムプラン |
---|---|---|---|
初期費用 | 49,800円 | 49,800円 | 49,800円 |
利用料金/月 | 5,000円 | 39,800円 | 69,800円 |
送信可能数/月 | 1,000通まで | 15,000通まで | 45,000通まで |
信頼性が高い反面、料金も高額になっているのが少々ネックです。
コストを度外視してでも、信用のおけるツールを探している人はLinyを使うとよいでしょう。
なおLinyの詳細に関しては『LINE公式アカウントのLINYを解説|基本機能・料金・活用事例は?』で解説しています。
参考にしてみてくださいね。
LineA
LineAの最大の特徴は『IT導入支援事業者』に認定されていること。
これによってIT補助金を使って安く導入することができますよ。
そして肝心の料金は以下の通りです。
項目 | スタンダード | ギガント |
---|---|---|
初期費用 | 33,000円 | 330,000円 |
利用料金/月 | 33,000円 | 220,000円 |
企業向けということもあり、非常に高額ですね。
利用する際は必ず補助金を使ってくださいね。
エルメ
エルメは自動セールスに特化させた機能になっています。
集客、販売、アフターフォローを自動化したいときにおすすめのツールとなっています。
なお料金は以下の通り。
項目 | フリー | スタンダード |
---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 |
利用料金/月 | 0円 | 9,800円 |
送信可能数/月 | 1,000通まで | 無制限 |
月々9,800円でメッセージ送信が無制限になるのは魅力的ですよね。
多くの友だちを抱えており、セールスの自動化を目指す際におすすめですよ。
エキスパ
LINEだけでなくメルマガとSNSを連動させた配信が可能な有料ツールです。
それぞれのツールを組み合わせることで、より高い集客効果を期待できます。
料金に関しては以下の通りです。
項目 | 初期費用 | 利用料金/月 | 送信可能数/月 |
---|---|---|---|
5,000通プラン | 5,000円 | 3,470円 | 150,000通まで |
10,000通プラン | 5,000円 | 7,400円 | 300,000通まで |
20,000通プラン | 5,000円 | 14,700円 | 600,000通まで |
30,000通プラン | 5,000円 | 21,500円 | 900,000通まで |
一番安いプランで150,000通/月送信できるのは心強いですよね。
初期費用がかかるとはいえ、非常にコスパが良いと言えます。
メルマガやSNSと絡めながら、大量にメッセージを送りたい人におすすめなツールです。
なおエキスパの詳細情報は『LINE・メール・SMSの配信スタンド「エキスパ」とは?機能、料金』に乗っています。
参考にしてくださいね。
Poster
セグメント配信機能とテンプレートの豊富さが特徴の有料ツールです。
顧客を属性別にキチンと振り分けたいときにおすすめです。
項目 | フリー | エントリー | ビジネス |
---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
利用料金/月 | 0円 | 980円 | 5,000円 |
送信可能数/月 | 1,000通まで | 5,000通まで | 15,000通まで |
これまでの有料ツールに比べて非常に安価ですね。
予算が限られているときにいかかでしょうか。
結局おすすめの有料ツールは?
おすすめのツールを4つの視点からお届けします。
- 無料で使いたい!
- リアルタイムでのサポートがほしい
- 信頼と実績を重視する
無料で使いたい!
無料で使うのであれば、エルメ、Poster、プロラインフリーがおすすめです。
ツール名 | 無料送信できる数/月 |
---|---|
エルメ | 1,000通まで |
Poster | 1,000通まで |
プロラインフリー | 無制限! |
特にプラインフリーは無料かつ無制限でメールをメッセージを送信できます(赤運作成後60日以内に無料コンサルを受けた場合に限る)。
「とにかく安く利用したい!」のであればプロラインフリー一択と言えるでしょう。
リアルタイムでのサポートがほしい
リアルタイムでのサポートが欲しいのであれば、Lステップがおすすめです。
なぜなら電話サポートがあるから。
その他ツールのほとんどがメールやチャットでの対応になっていますが、Lステップなら電話によるリアルタイムサポートを受けることができます。
「急なトラブルにも今すぐ対応してほしい」というときは、電話サポートを実施中のLステップをご検討くださいね。
信頼と実績を重視する
信頼と実績で選ぶならLiny一択。
Linyは古参ツールであるだけでなく、大企業でも使われています。
歴史があるということはそれだけ長く使われ続けているということであり、つまりはそれだけの長い期間支持を受けているということ。
「安心して使い続けられるものがいい!」という場合は、Linyが圧倒的にお勧めです。
LINE公式アカウントのステップ配信でよくある質問
ここではLINE公式アカウントのステップ配信においてよくある質問にお答えいたします。
- ステップ配信は課金対象なの?
- 配信上限に達した時どうすればいい?
- ステータスとは?
- ステップ配信中にブロックされるとどうなる?
ステップ配信は課金対象なの?
ステップ配信は課金(カウント)対象になっています。
LINE公式アカウントにおける課金対象メッセージは以下の通り。
課金対象 | 非課金 |
---|---|
メッセージ配信 セグメント配信 ステップ配信 Push API Multicast API Broadcast API Narrowcast API | LINEチャットの送受信 応答メッセージ AI応答メッセージ あいさつメッセージ Reply API |
例えますと、一度のステップ配信で5通のメッセージを送る場合、500人に送信すると2,500通になりますよね。
この2,500通すべてが課金対象になるわけです。
そのため友だちの数が多くなればなるほど、すぐに上限に達してしまうハズ。
あいさつメッセージ直後にステップ配信を送信する仕組みを構築しているのであれば、なおさらです。
万が一ステップ配信中に上限に達してしまうと、自動送信されなくなります。
途中で中断されるのは致命的ですよね。
ステップ配信を利用するときは、常に配信上限数に気を付けてください。
配信上限に達した時どうすればいい?

もしも配信上限数に達してしまったときは、有料プランに切り替えましょう。
有料プランに切り替えることで、配信上限数が増加されます。
月の上中旬に残り上限数が早くも切迫してしまった場合は、有料プランに切り替えてくださいね。
なお、有料プランへの切り替えはLINE公式アカウント管理画面右上『設定→月額プラン』から変更可能です。
ただし、有料プランに切り替えるにはLINE公式アカウントと一般LINEアカウントを連携させる必要があります。
その際はLINEアカウントに登録しているメールアドレス・パスワードを入力してくださいね。
ステップ配信のステータスとは?

ステータスとは作成したステップ配信の利用状態を指します。
具体的に言いますとLINE公式アカウントのステップ配信においては、以下3つをステータスと言います。
ステータス名 | 詳細 |
---|---|
利用中 | 運用中のステップ配信 |
停止中 | 運用停止中のステップ配信 |
アーカイブ | 別枠としてステップ配信を保存できる |
注意点としてはアーカイブですね。
そう言いますのも、実はアーカイブされたステップ配信は編集ができなくなるからです。※
※分析機能はアーカイブ後も利用可能。
アーカイブ機能を使うことによってステップ配信を整理できるのは確かに便利なのですが、編集機能と引き換えにするのはちょっと抵抗がありますよね。
基本的には『利用中・停止中』のどちらかを使うのがよいでしょう。
ただしA/Bテストとしてアーカイブ機能を使うのはアリです。
例えばステップ配信Xをコピーし、XとZを作成したとします。
Xをアーカイブし、Zの一部を編集および配信します。
するとコピー元のXを消すことなく、XとZを比較、つまりはA/Bテストを手軽に実施できるわけです。
アーカイブ機能を有効に使うとしたら、この利用方法がメインになるでしょう。
覚えておいてくださいね。
ステップ配信中にブロックされるとどうなる?
ステップ配信中にブロックをされてしまうと、問答無用で配信が停止されます。
もちろんブロックをされてしまうと、ステップ配信だけでなくその他すべてのメッセージが届かなくなってしまいます。
そのためステップ配信が原因でブロックされてしまうのは避けたいところ。
ステップ配信は自社の売り上げアップを目的として配信するものですが、ブロック対策として友だちに有益なモノ(クーポンなど)も織り交ぜるのがよいでしょう。
そうすれば「ブロックをせずに、引き続きメッセージを受け取った方が良い」と友達は判断します。
その結果、最終的には商品を購入・利益のアップに貢献してくれるかもしれません。
まとめ|ステップ配信機能で自動化しよう!
LINE公式アカウントの特徴や使い方、有料ツールとの性能差がわかりましたね。
LINE公式アカウントを使う際はぜひステップ配信を使ってみてください。
そうすればセールスの自動化ができます。
LINE公式アカウントのステップ配信の仕組みは、従来のメルマガ配信のそれと同じだからです。
実際にステップ配信を使いセールスを自動化させている人は、すでに数多くいます。
それだけでなく、LINE公式アカウントには『迷惑メールフォルダ』がありません。つまりは到達率・開封率・クリック率がメルマガよりも高くなるということ。
その結果、売り上げアップも十分に期待できます。
セールスの自動化、売り上げアップを期待できることから、ステップ配信を使わない手はないでしょう。
ぜひ使ってみてくださいね。
- 運用の参考になる【優良アカウント100選 】
- 自動的に集まる【 “ズルい”集客法 】
- さらっと受注できる【㊙︎顧客獲得法】