「LINE公式アカウントをもっと効率的に運用したい」
「友だち追加やメッセージの対応を自動化できないだろうか？」
「Webhookという言葉を聞いたけど、何ができるのかよくわからない」
そんなお悩みを抱えるLINE公式アカウントの運用担当者の方も多いのではないでしょうか。
Webhookを活用すれば、友だち追加やメッセージ受信といったユーザーの行動を外部ツールにリアルタイムで自動通知し、CRMツールとの顧客データ同期や外部システムと連携した高度な自動処理ができるようになります。
しかも、無料プランでも利用可能なため、コストをかけずに始められるのも大きな魅力です。
- Webhookの基本的な仕組みとできること
- Webhookの活用メリット
- 設定方法と注意すべきポイント
- Webhook連携の課題と解決策（オールインワンツールの活用）
LINE公式アカウントを最大限活用したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を監修した人
阿部 悠人
LINE集客の専門家
広告費を一切使わない無料集客で1万人以上の公式LINEの友だちを集め、プロモーションでは1カ月で3億円以上の売上を叩き出す。100社以上の中小企業へLINEの導入支援を行い、業務効率化や収益改善の実績を持つ。
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LINE公式アカウントのWebhookとは？
Webhookとは、「あるサービスで特定のイベントが発生した際に、別のサービスにその情報を自動的に通知する仕組み」のことです。
LINE公式アカウントでは、ユーザーが友だち追加したり、メッセージを送信したりすると、その情報が外部ツールに自動で送信されます。
通知を受け取る先は、CRMツール（顧客管理システム）、MAツール（マーケティングオートメーション）、チャットボットなど、さまざまな外部ツールが対象です。さらに、LINE公式アカウントの管理画面だけでなく、SlackやChatworkなどのビジネスチャットツールにも通知を送れます。
Webhook URLとは何か？
Webhook URLは、「情報を受け取る住所のようなもの」です。郵便物を受け取るために住所が必要なのと同じように、LINE公式アカウントからの通知を受け取るためには、このWebhook URLが必要になります。
具体的には、CRMツール（顧客管理システム）やチャットボットなどの外部ツールが発行する専用のURLを、LINE公式アカウントの設定画面に入力してください。すると、ユーザーの行動情報が外部ツールに自動で送られるようになります。
ただし、一つのLINE公式アカウントには一つのWebhook URLしか設定できない点には注意が必要です。
WebhookでLINE公式アカウントを連携するメリット
Webhookを導入すると次のようなメリットがあります。
- 友だち追加時に顧客情報を自動登録
- メッセージ配信の自動化
- 予約システムなど各種機能を追加
それぞれ詳しく解説します。
Webhookをさらに活用して、チャットボットやステップ配信、絞り込み配信など、より高度な自動化を実現したい方は、以下の記事も参考にしてください。
友だち追加時に顧客情報を自動登録
Webhookを活用すれば、友だち追加のタイミングで顧客情報をCRMツール（顧客管理システム）に自動登録できます。
友だち追加と同時に、名前やメールアドレスなどを記録したり、どの広告やSNS経由で友だち追加されたかも自動で記録できるため、マーケティング施策の効果測定にも役立ちます。
また、友だち追加直後にウェルカムメッセージを自動送信し、同時に「新規顧客」タグを自動で付与する設定も可能です。これにより、新規顧客だけに限定したキャンペーン情報を後から簡単に配信できます。
このように、友だち追加という最初の接点から、顧客データの蓄積と管理を自動化できるのがWebhookの大きなメリットです。
メッセージ配信の自動化
Webhookを使えば、顧客の行動に応じたメッセージ配信を自動化できます。
たとえば、特定のURLをタップした顧客や、アンケートに回答した顧客に自動でタグを付与し、そのタグに基づいて最適なメッセージを配信するといったことも可能です。「商品ページを見た人には商品情報を」「アンケート回答者には特典クーポンを」といった、顧客の興味関心に合わせた配信が自動化されます。
手動で一人ひとりにメッセージを送る必要がなくなるため、担当者の業務負担が大幅に軽減され、重要な業務に集中できるようになります。
予約システムなど各種機能を追加
Webhookで外部ツールと連携すれば、LINE公式アカウントにさまざまな機能を追加できます。
美容室やマッサージ、飲食店などの予約受付をLINE上で完結できます。顧客がLINEから空き状況を確認して予約を入れると、その情報が自動でカレンダーに反映。予約忘れを防ぐリマインド配信や、キャンセル時の自動処理も設定可能です。
また、顧客の名前、住所、電話番号などを収集するフォームや、満足度調査などのアンケートを作成できます。回答内容は自動的に顧客データベースに保存され、回答（居住区や性別などの選択項目）に応じた自動タグ付けも可能です。
LINE上で商品の販売から決済までを一貫して行えば、友だちが便利にお買い物できるだけでなく、顧客管理も楽になります。購入完了と同時に領収書を自動送信したり、購入者限定のフォローメッセージを配信したりすることも可能です。
これらの機能は、LINE公式アカウント単体では利用できません。Webhookで外部ツールと連携することで、LINE公式アカウントの可能性が大きく広がります。
LINE公式アカウントでWebhookを導入する費用
Webhookの導入にあたって気になるのが費用面です。
| コミュニケーションプラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
| 月額固定費（税別） | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
| 無料メッセージ通数 | 200通 | 5,000通 | 30,000通 |
| 追加メッセージ料金 | 不可 | 不可 | 〜3円/通 |
LINE公式アカウントには、コミュニケーションプラン、ライトプラン、スタンダードプランの3つの料金プランがあります。
Webhook機能は無料のコミュニケーションプランでも利用可能です。月間200通までのメッセージ配信であれば、費用をかけずにWebhookを活用できます。
ただし、配信通数が増えてきたら有料プランへの変更を検討しましょう。重要なのは、Webhook経由の自動配信もメッセージ通数にカウントされるという点です。自動ウェルカムメッセージやリマインド配信なども通数に含まれるため、プラン選択時は自動配信分も考慮する必要があります。
さらに、外部ツール（CRMツールやチャットボットなど）との連携には、そのツールの利用料金が別途必要になる場合があります。
導入の際は、以下の記事も参考にしながら、総合的なコストを事前に確認しておきましょう。
LINE公式アカウントでのWebhookの設定方法
Webhookの設定は、専門的な知識がなくても手順通りに進めば完了できます。ただし、聞き慣れない用語が出てくるため、不安を感じる方もいるでしょう。
ここでは、基本的な設定手順から、つまずきやすいポイント、そして困ったときの対処法まで詳しく解説します。無理なく安全に設定を進められるよう、わかりやすく説明していきます。
基本的な設定手順
Webhookの設定は、次の3つのステップで完了します。難しく感じるかもしれませんが、画面の指示に従って進めれば大丈夫です。
- 外部ツールとの連携機能を有効にする
- 情報を受け取るURLを登録する
- 動作テストをする
まず、LINE公式アカウントの管理画面にログインし、「設定」から「Messaging API」を開きます。「Messaging APIを利用する」というボタンをクリックすれば、自動的に連携に必要な初期設定が完了します。
初期設定が完了すると、画面に「その他の設定はLINE Developersコンソールから行えます。」というテキストリンクが表示されます。このテキストリンクをクリックし、LINE Developersの設定画面を開きましょう。
「プロバイダー」の中にあるアカウントを選ぶと、先ほど作成したチャネルが表示されます。
LINE Developersの画面で「Messaging API設定」タブを選択し、「Webhook URL」という欄に、外部ツールから教えてもらったURLをコピー＆ペーストで貼り付けてください。
「検証」ボタンを押して「成功」と表示されたら「OK」をクリックしたあとに「Webhookの利用」をオンにします。
最後に、LINE公式アカウントの管理画面に戻り、「設定」→「応答設定」から「Webhook」をオンにしましょう。実際にテストメッセージを送って、正しく動いているか確認できれば設定完了です。
なお、L Message（エルメ）などの拡張ツールは、導入時にわかりやすい設定フローが用意されている場合があります。画面の案内に従うだけで設定できるガイドを提供しているため、上記の手順を意識せずに完了できます。
利用するツールの公式マニュアルもあわせて確認してみてください。
難しいと感じる場合は依頼も検討
上記の手順を読んで「専門用語が多くて不安」「自分で設定するのは難しそう」と感じた方もいるかもしれません。そんな時は、無理をせず専門家への依頼を検討しましょう。
外部ツールを提供する多くの企業は、初期設定のサポートサービスを行っています。企業によってはチャットやメールでの質問対応はもちろん、画面共有しながらのサポートもあるでしょう。また、設定代行サービスを利用すれば、プロに任せて設定を完了できます。
もし自分で挑戦してみたい場合は、利用する外部ツールの公式マニュアルを参照しながら慎重に進めましょう。大切なのは、無理に自分だけで解決しようとせず、適切なサポートを活用することです。
Webhook設定時の注意事項
Webhook設定で最も多いトラブルが、Webhook URLの入力ミスです。URLは長く複雑なため、手入力すると間違える可能性が高くなります。必ず元のURLを選択してコピーし、そのままペーストするようにしましょう。
また、設定完了後にサーバーエラーが続くと、LINEプラットフォームからのWebhook送信が自動的に停止される場合があります。定期的な動作確認を行い、正しくイベント情報が送信されているかの確認が重要です。
もし「設定は完了したはずなのに動かない」「エラーメッセージが表示される」といった技術的な問題が発生した場合は、外部ツールのサポート窓口に問い合わせるか、設定代行サービスや専門家に相談しましょう。
トラブルを放置すると、顧客対応に支障が出る可能性もあるため、早期対応が大切です。
LINE公式アカウントのWebhook連携での課題
Webhookは便利な機能ですが、実は大きな制約があります。それは、LINE公式アカウントには一つのWebhook URLしか設定できない点です。
つまり、顧客管理やチャットボット、予約システムなどの複数の外部ツールを同時に連携できません。
たとえば「顧客管理にはCRMを使いつつ、自動応答にはチャットボットも使いたい」という要望があっても、Webhook URLが一つしか設定できないという問題があります。
最も現実的な解決策は、予約管理・顧客管理・自動応答・販売機能などを統合したオールインワンツールを選ぶことです。一つのツールで複数の機能をカバーできれば、Webhook連携の課題を回避しながら効果的にLINE公式アカウントを運用できるでしょう。
Webhookを最大限に活かす拡張ツール「L Message（エルメ）」
先ほど説明したWebhookのデメリットを解決し、LINE公式アカウントをさらに便利にするのがL Message（エルメ）です。
L Message（エルメ）は、LINE公式アカウントを拡張し、自動化を支援する外部ツールです。Webhookと連携することで、次のような機能を活用できます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
自動顧客管理機能
L Message（エルメ）を使えば、顧客の行動履歴を自動的にタグ付けして管理できます。
自動でタグ付けできるタイミングは次のとおりです。
- フォームの表示や回答時
- URLタップ時
- 予約受付時
- 商品ページの表示や決済時
これにより、「アンケートに回答した人だけに特典を配信」「特定の商品ページを見た人に関連商品を紹介」といった、きめ細かなマーケティングが可能になります。
また、友だち追加時の流入経路も自動で判別可能です。「Instagram経由で登録した人」「公式サイト経由で登録した人」を自動的に分類し、それぞれに最適なメッセージを配信できるため、成約率の向上につながります。
LINEでの顧客管理をさらに効率化したい方や、他の顧客管理ツールとも比較してみたい方は、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
予約受付・管理機能
L Message（エルメ）のサロン予約機能で、予約業務を自動化できます。
ユーザーがLINEから予約を入れると、その情報がWebhook経由でシステムに送られ、自動でカレンダーに反映されます。さらに、予約前日には自動でリマインドメッセージを配信し、キャンセル防止にも活用可能です。
また、予約完了時や予約日当日、来店後など、タイミングに応じた自動メッセージも有効です。「ご予約ありがとうございます」「本日はご来店お待ちしております」「本日はありがとうございました」といったメッセージを自動送信することで、顧客満足度も向上します。
これらの機能は、美容院、飲食店、クリニック、コンサルティングなど、予約が必要なビジネスではとくに効果的です。
LINE予約システムの導入を検討している方は、以下の記事でおすすめツールを紹介していますので、ご一読ください。
販売・決済連携機能
L Message（エルメ）なら、UnivaPayやStripeの決済サービスと連携し、LINE上での販売から決済までを一貫して行えます。
ユーザーが商品を購入すると、Webhook経由で購入者情報が自動的にデータベースに反映されるため、効率的な顧客管理が可能です。
さらに、「商品Aを購入した人に、関連商品Bのクーポンを配信する」「定期購入商品の次回配送日前にリマインドを送る」といったフォローメッセージも自動で行えます。ECサイトを別途構築する必要がなく、LINEという使い慣れたプラットフォーム上で販売できるため、購入ハードルが下がり、コンバージョン率の向上も期待できるでしょう。
「LINE上で商品を販売してみたい」「具体的な決済の流れや活用事例をもっと知りたい」という方は、以下の記事もぜひご一読ください。
まとめ｜WebhookでLINE公式アカウントをもっと活用しよう
本記事では、WebhookでLINE公式アカウントを自動化する方法やメリット、設定手順について詳しく解説しました。
- Webhookは、ユーザーの行動を外部ツールに自動通知できる機能
- 自動対応により業務効率化と顧客満足度向上が可能
- Webhook URLは1つしか連携できないため、オールインワンツールが最適
Webhookは無料プランでも利用できる便利な機能ですが、複数ツールの同時連携ができない制約があります。そこでおすすめなのが、LINE公式アカウントの拡張ツール「L Message（エルメ）」です。
L Message（エルメ）は、顧客管理・予約受付・決済処理・自動応答など、ビジネスに必要な機能をオールインワンで備えています。初期費用・月額費用0円のフリープランもあり、期間の制限なく無料で使用可能です。
LINE公式アカウントをもっと便利に活用したい方は、ぜひこの機会にL Message（エルメ）の導入をご検討ください。
