「shopifyを開設したけど、もっと気軽に顧客とコミュニケーションを取れないかな」
shopifyを開設後にこのように悩む人も多いはず。
そんな時はLINE公式アカウントとshopifyを組み合わせることがおすすめです。
詳しくは後述致しますが、LINE公式アカウントとはLINEアプリを通じて顧客と企業がコミュニケーションを取れるツールを指します。
shopify 内で獲得した顧客IDは、このLINE公式アカウントに記録されているLINE IDと連携させることができるのです。
要するに、各IDを連携させれば『shopifyで○○を購入した人にだけ、LINE公式アカウントにて一斉配信できる』というわけですね。
もちろんただの一斉配信ではなく、購入・配送を引き金としステップ配信を配信することも可能です。
上記のようにLINE公式アカウントとshopifyが組み合わせることで、実行できる販売戦略の幅がかなり広がります。
その結果、売り上げ・利益のさらなる向上が可能です。
LINE公式アカウントは無料で使えるツールですので、コレはかなり魅力的なことです。
そこでこの記事ではLINE公式アカウントとshopifyが組み合わせることで得られるメリット、プラン別連携できる人数の上限・利用方法を解説いたします。
LINE公式アカウントとshopifyは組み合わせ可能!
ここではLINE公式アカウントとshopifyが組み合わせられること、LINE公式アカウントに関する基本情報を解説いたします。
- LINE公式アカウントとshopifyは組み合わせられる
- そもそもLINE公式アカウントとは?
LINE公式アカウントとshopifyは組み合わせられる
顧客とのコミュニケーションを可能とさせる『LINE公式アカウント』と、個人でもネットショップを開業できる『shopify』は何と組み合わせることが可能です。
具体的に言いますと、自分のLINE公式アカウント内に登録されている顧客のLINE IDと、shopify内の顧客IDを連携させることができるのです。
2つのIDを連携させることで、shopify内で見つけた優良顧客に対してLINE公式アカウントを通じたアプローチが可能となります。
しかしそうなると「別にLINE公式アカウントではなく、メールでもよいのでは?」と思う人がいるかもしれませんが、コレは間違っています。
LINE公式アカウントであれば、以下の機能をなんと無料で使えるからです。
- 個別チャット
- セグメント配信
- ステップ配信
- 自動返信
- 回答フォーム
- リマインド配信
- 流通経路分析
- タグ管理
こういった機能を一般的なメルマガで使おうとすると、月に数万円はかかります。
しかしLINE公式アカウントであれば、すべて無料で使えます(ただし無料プランですと月に1,000通までしか送信できません。)
ノーコストで見込み客に直接的なアプローチができるのは、うれしいですよね。
しかもLINE公式アカウントでやり取りをする際は従来のLINEと同じ画面を使いますので、まるで友だちと話をしているかのような距離感でコミュニケーションを取れます。
その結果、従来よりも心理的距離が近い状態で個人と企業がやり取りを交すことが可能。
そのため『気軽にやり取りをしやすい→コミュニケーション回数が増える→単純接触効果によって好感度上がる→顧客との関係性を構築しやすい』という図式が成り立ちます。
そしてそれをきっかけに信頼関係も生まれやすくなり、LINE公式アカウントを通じたコミュニケーションがきっかけでCVが発生することも期待できます。
もしもあなたが「shopifyでショップを開店したはいいが、顧客にどうやってPR・アプローチをしようか」と悩んでいるのであれば、無料で関係性を構築しやすいLINE公式アカウントを使うべきでしょう。
shopifyってなに?
shopifyとはサイト開発・運営ができるプラットフォームのこと。
shopifyであれば法人・個人関係なく、オンラインストアを解説することができます。
shopifyの詳細情報は以下の通り。
概要 | 詳細 |
---|---|
運営会社 | Shopify Japan 株式会社 |
shopify利用国 | 175か国 |
流通総額 | 2,000億ドル以上(米) |
アプリ数 | 6,000以上(shopifyアプリストア) |
日本語サポート | 完備(年中無休) |
上記を見ますと、shopifyは非常に多くの国々で使われていることがわかります。
流通総額においては2,000億ドル以上(米)ですから、ただ単に使われているだけではなくshopifyアクティブユーザーおよび顧客の双方が多いことを伺えます。
そして何よりshopifyにおいて特筆すべき点は、shopifyオリジナルアプリを利用できるということ。
実はshopifyは『GooglePlay』や『Appストア』のように、アプリをインストールできるプラットフォーム『Shopifyアプリストア』を備えているのです。
Shopifyアプリストアでは自店舗を気軽にカスタマイズできる無料・有料アプリが豊富にそろっているため、Amazonや楽天ストアとは一味異なった運営が可能です。
具体系に言いますと、Shopifyアプリを使うことで以下のことが実現できます。
- LINE公式アカウントとの連携(Shopify顧客IDとLINE IDの連携)
- Instagramとの連携
- Facebookとの連携
- TikTokとの連携
- かご落ち対策
- 請求書等のPDF化
- ライブ販売
Amazonや楽天ストアだと上記のような機能は備えられない、もしくは費用が掛かるのがほとんど。
しかし各Shopifyアプリには無料プランもありますので、気軽かつノーコストで使うことが可能です。
Shopifyの利用国・流通総額の多さ、つまりは人気の秘密はココにあるのかもしれませんね。
なお、shopify公式サイトでは『shopifyストアの事例』も紹介されています。
これからストアの開設を検討している方は参考にしてみてください。
そもそもLINE公式アカウントとは?
LINE公式アカウントとは、LINEアプリを通じて一般個人と企業がコミュニケーションを取れるツールを指します。
このLINE公式アカウントは、現代Webマーケティングに欠かせないツールになっています。
なぜなら日本国内におけるLINEの利用者は約1億人、つまりはLINE公式アカウントを使えばこれだけの大勢に対してアプローチすることが可能になるからです。
まず総務省情報通信政策研究所が公表したデータによりますと、LINEの利用率は以下のように日本の全人口の86.9%にあたるとされています。
主なソーシャルメディア系サービス/アプリの利用率は、「LINE」が最も高く86.9%「Twitter」38.7%、「Instagram」37.8%、「Facebook」32.7%で続く。
総務省情報通信政策研究所|令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(2022年2月17日時点)
それに付け加えて、日本の人口は2021年8月時点で1億2563万人と総務省統計局が発表していることを踏まえますと、約1億人がLINEを使っていることになります。
そのためLINE公式アカウントを使うことで、これだけのLINE利用者に対してアプローチできるわけです。
LINE利用者である約1億人の中には業界・業態・業種問わず、非常に多くの潜在顧客・顕在顧客がいると予測できますから、LINE公式アカウントは是が非でも使うべきと言えます。
したがってもしもあなたがshopifyでショップを立ち上げているのであれば、多くの人へのアプローチを可能とさせるLINE公式アカウントを組み合わせるのが良いです。
もちろんLINE公式アカウントとshopifyを組み合わせることで得られるメリットは、たんに『アプローチできる人数が増える』ことだけではありません。
メリットに関しましては次で解説致しますね。
組み合わせることで得られるメリット
LINE公式アカウントとshopifyを組み合わせることで得られるメリットは主に3つあります。
- 顧客タグを利用したセグメント配信
- LINEメッセージにて再入荷通知
- 購入・発送をトリガーとしたステップ配信
顧客タグを利用したセグメント配信
LINE公式アカウントとshopifyを組み合わせることで、shopifyで設定した顧客タグに基づいてセグメント配信(ユーザーの属性で絞込配信)することができます。
そうすることで、メッセージによるアプローチの費用対効果を最大化できます。
例えば『購入履歴有り』というタグをshopifyで作成および商品購入者に対して付与しているのであれば、LINE公式アカウント内にてそのタグがつけられている人にだけメッセージを送信できるのです。
そもそも商品の購入履歴がある人はない人に比べて、自社・自社商品・自社サービスに対する関心が非常に高いです。
関心がなければわざわざお金を支払ってでも商品の購入・サービスの利用をしないからです。
そういった人であれば、コチラのメッセージ対する反応率だけでなく、リピート購入や新商品の購入につながる確率も高いです。
その結果、メッセージ配信をきっかけとしたCVの発生を期待できます。
LINE公式アカウントの配信上限数は月ごとに決まっていますので、shopifyのタグを活用し、効果的なメッセージ配信を心がけましょう。
そうすれば費用対効果を最大化させた、健全な運営が可能となります。
LINEメッセージにて再入荷通知
LINE公式アカウントとshopifyを組み合わせれば、LINEメッセージにて再入荷通知を送信できます。
顧客からしますと、目にする機会が多いLINEにて再入荷通知が来ることはありがたいハズ。
販売者側から見ても、機械損失の防止およびCV件数アップを期待できます。
つまりはWIN-WINと言える機能なわけです。
LINEを通じた再入荷通知はLINE公式アカウントに加わる理由にもなり得ますので、どんどん使うとよいでしょう。
購入・発送をトリガーとしたステップ配信
LINE公式アカウントとshopifyを組み合わせることで、購入・発送をトリガーとしたステップ配信※が可能となります。
※ステップ配信とは事前に作りこんだメッセージを、自分が組み立てたシナリオに従い、対象を絞って配信する機能です。
ステップ配信に関する詳細は『LINE公式アカウントのステップ配信とは?無料でメッセージを自動送信』にて解説していますので、チェックしてみてください。
この機能を使えば商品の購入者に対して、商品関連情報やセミナー案内などといったステップ配信を自動スタートさせることができます。
例えば『石鹸』を購入した人がいるのであれば、石鹸の正しい使い方などといった役立つ情報、もしくは石鹸に関する限定セミナーの案内などを自動でできるワケです。
自動送信ということで配信業務を効率化できますし、何より購入者に対するアプローチということで反応率の高さやCVアップを期待できます。
使って損することはありませんので、ぜひ使ってみましょう。
shopifyへの導入費用
Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」の料金は以下のようになっています。
プラン名 | 価格/月※ | ID連携可能ユーザー数 |
---|---|---|
Free | 0ドル | 100人まで |
Entry | 10ドル | 300人まで |
Growth | 30ドル | 1000人まで |
Standard | 50ドル | 2,000人まで |
Pro | 100ドル | 10,000人まで |
Advanced | 200~ドル | 無制限 |
2022年2月13日時点
一番高額のAdvancedにもなりますと、費用が200ドル/月(日本円で約23,029円|2022年2月17日時点)です。
まずは無料で使うことが出来るので、ショップの開設当初はFreeを利用するとよいでしょう。
無料プランでもLINE公式アカウントとの連携が可能ですので、非常におすすめです(2022年2月17日時点)。
ただし上記の表を見てわかりますように、費用が安いプランほどID連携可能ユーザー数が少ないです。
したがってショップ運営が軌道に乗りLINEユーザーが増えてきたら、ProやAdvancedに乗り換えるのがベストです。
組み合わせる方法
LINE公式アカウントとshopifyを組み合わせる際は、まず以下のステップを踏みましょう。
- Shopifyの立ち上げ
- LINE公式アカウントの開設
- 『CRM PLUS on LINE』をインストール
Shopifyの立ち上げ
もしもまだshopifyストアを持っていないのであれば、まずは『Shopify|Shopifyでネットショップを始めよう』にてショップを立ち上げましょう。
LINE公式アカウントの開設
次にLINE公式アカウントを開設してください。
LINE公式アカウントの立ち上げは『LINE for Business|【公式】LINE公式アカウントをはじめましょう』から行えます。
『CRM PLUS on LINE』をインストール
Shopify内の顧客IDとLINE公式アカウントIDを連携させるのに必要な『CRM PLUS on LINE』をインストールしましょう。
CRM PLUS on LINEは『Shopify アプリストア|CRM PLUS on LINE』からインストールできますよ。
これで下準備は完了です。
その後は『設定マニュアルページ』や『活用ガイドページ』を確認し、
LINE公式アカウントとshopifyを組み合わせていきましょう。
不明な点は『Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」|お問合せフォーム』相談しましょう。
Shopifyがその後の流れを教えてくれます。
まとめ|LINE公式アカウントとshopifyを組み合わせよう
LINE公式アカウントとshopifyは組み合わせられることがわかりましたね。
LINE公式アカウントを用いることで、shopify利用顧客にメッセージを送信できるだけでなく、密接なコミュニケーションを取ることも可能です。
しかも購入をきっかけにステップ配信を自動スタートさせられるので、仮に商品管理や顧客対応に追われていても、問題なく利用できます。
まさに至れり尽くせりな機能となっていますので、ぜひ使ってみてくださいね。