「A/Bテスト」という言葉を知っていますか?
広告配信者や広報担当者なら聞いたことがあるかもしれません。
広告運用がうまくいかない、思った通り効果が出ない・・・。
そんな悩みを持つ方にとっては、A/Bテストは実はとても重要な手法の一つです。
今回は、「A/Bテストとはそもそも何なの?」という疑問から始まり、LINE公式アカウントのA/Bテスト配信・測定方法などをご紹介していきます。
A/Bテストとは?
A/Bテストとは、WEBサイトや、WEB広告などに出稿する画像・テキストを最適化するための、WEBマーケティング手法です。
用意したAとBの2パターンを、特定の期間にランダムなユーザーに振り分け配信します。
メリットは、それぞれの成果を比較することができ、より高い効果を得られるパターンを絞り込めるということ。
クリエイティブを最適化することで、広告配信のコストを下げることができたり、サイトをリニューアルする必要がなく、工数少なく進められることも特徴です。
具体的な施行例
例えばイベント集客のためのバナー広告に対し、A/Bテストを実施するとします。
バナーにはユーザーの行動を促す「ご予約はこちら」「今すぐチェック」のCTA(=Call To Action, 行動喚起)をそれぞれ表示させた2パターンを作成し、どちらのクリック率に効果があったかを検証し、次回に活かしていきます。
そうして広告を最適化していく手法が、A/Bテストです。
LINE公式アカウントのA/Bテスト機能とは
LINE公式アカウントでは、メッセージ配信のA/Bテストを行うことができます。
2通り以上のメッセージを指定した割合のユーザーに振り分け、最も効果の高かったメッセージを、残りのユーザーに配信する機能です。
2019年にリリースされたLINE公式アカウントのA/Bテスト機能。
今やLINE運用では必須の機能ですが、なんと無料アカウントでも使用可能です。
A/Bテスト配信方法・効果測定の方法
配信方法
LINE公式アカウントのA/Bテスト配信方法はいたってシンプル。
まずは、メッセージ配信から、「新規作成」をクリック。
「A/Bテストを作成」にチェックをいれ、テスト配信対象の割合を決めます。
バリエーションをクリックし、A~Dまで4パターンのテキストを入力していきます。
このバリエーション4つが、指定したテスト配信対象にランダムに配信されます。
(※一つのバリエーションにつき、3つまでメッセージを追加することが可能です。)
効果測定方法
配信完了後は、分析から結果を確認することができます。
グラフから最もクリック率の高かったバリエーションを、効果の高かったメッセージとして残りの未配信のユーザーに配信することができます。
A/Bテスト機能の注意点
LINE公式アカウントのA/Bテストは、ターゲットリーチが5,000人以上必要です。
つまり、友だちが5,000人いないと利用できないサービスなので、注意しましょう。
また、LINE公式アカウントのA/Bテスト機能は、アプリ版で使用できません。
必ず、LINE Official Account ManagerのWeb版にログインし、設定を行いましょう。
しかし、5000人の友だち追加を超えていればよいのですが、集客が苦手でなかなか友だちが集まらないといった悩みをもつ方もいると存じます。
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A/Bテスト機能の効果的な活用方法
LINEの公式Webサイトでも紹介されているA/Bテスト機能を効果的に使用するコツをご紹介します。
一番最後のメッセージを大切にする
LINEのA/Bテストでは、1つのバリエーションにつき最大3つまでメッセージを設定することができます。
そのなかでも、最後に設定するメッセージ(3つ設定した場合は3つ目のメッセージ)が最後尾に表示されるため、ユーザが開封したときに、最も目にするメッセージとなります。
最後のメッセージは必然的にインプレッション(=表示回数)が上がります。
そのため、最も高いクリック率が見込まれるメッセージを設定することが、A/Bテストで効果を上げる重要なポイントです。
画像や動画タイプのメッセージを最後に置く場合、内容を明確に
動画形式でのメッセージ(リッチビデオメッセージ)は、再生の最後にCTAを表示することができます。
リンクを設定することで、よりダイレクトなアクションをユーザーに促すことが可能になります。
ただその反面、動画のクリエイティブに効果が左右されてしまいます。
最後まで見てもらうための動線作りであったり、よりクリエイティブ内容の質が重要になってきます。
事実、LINE公式アカウントのA/Bテストでのメッセージに対するクリック率は、静止画などリッチメッセージを設定する方が高くなる傾向にあるようです。
リッチメッセージについては下記の記事で詳しく解説しています、参考にしてくださいね
また、静止画を最後のメッセージにする場合も注意が必要です。
テキストの入っていない画像一枚だと、配信者が何を伝えたいのかユーザーに明確に伝わりません。
どのような情報をユーザーは得られるのか、言いたいことは何なのか、しっかり商品や情報の内容が分かるテキストを含ませた画像(リッチメッセージ)を設定することで、一定の効果を得ることができます。
まとめると、A/Bテストの一番最後のメッセージは、自身が用意したクリエイティブや商品の特性にしっかり合った方法で設定することが重要です。
まとめ
今回はLINE公式アカウントでのA/Bテスト配信についてご紹介しました。
A/Bテストは少ないコスト(LINEは基本無料)でクリエイティブがあればすぐに実施することできます。
クリエイティブを比較することで配信を短い周期で最適化することができ、健全なPDCAを回すことができます。
A/Bテスト機能、LINE運用者はぜひ使いこなしたい機能ですよね。
友だちが5,000人以上必要ですが、いればすぐに実施できる機能なので、ぜひ活用してみてください。