LINE公式アカウント拡張ツールが多数ある中で、地方自治体や大学に特化したのが「KANAMOTO」です。
本記事では、KANAMETOの機能、料金について解説いたしますので、ぜひご覧ください。
KANAMETO(カナメト)とは?
KANAMETOはLINE ヤフー株式会社、トランスコスモス株式会社、株式会社セールスフォースの合併会社が提供するツールであり、LINE公式アカウントの正規代理店でもあります。
KANAMETOは地方自治体・学校法人ならではの課題をDXで解決することを目指しており、特に住民や学生とのコミュニケーションに関する機能が充実しており、200を超える地方自治体・大学で導入されています。
また、LINE ヤフー株式会社よりLINE Biz Partner Programにおいて、以下2つの認定もされています。
・「Technology Partner」のコミュニケーション部門 Premier
・Govtech Partner(ガブテック・パートナー)
※Govtech Partnerとは、LINE Technology Partnerの中でも、国・自治体に対して行うLINE公式アカウントの技術支援に精通しており、セキュリティに関する外部認証取得などの一定基準を満たした企業のことです。
このような実績から、KANAMETOの高い信頼度が伺えます。
KANAMETOの特徴
KANAMETOの特徴は以下の4つです。
KANAMETO PUSH
地方自治体、学校、企業それぞれのユーザーのニーズに合わせて適切な情報を発信するLINE公式アカウントの運用をサポートしてくれるサービスです。
具体的な機能は以下の通りです。
- 動的リッチメニュー
- アンケート
- アンケート言語の切り替え
- セグメント配信
- チャットボット
- リッチコンテンツ
- キーワード応答
- 定期配信
- 施設検索
- 通報ソリューション
- 防災メール連携
- きずなメール連携
- 予約ソリューション
- フォロー配信
LINE公式アカウントの基本機能であるセグメント配信やリッチコンテンツ(リッチメニュー)、キーワード応答、フォロー配信(ステップ配信)等を兼ね備えています。
さらに地方自治体や学校向けということで、FAQ(よくある質問)に自動で返答するチャットボット、ごみ収集日の案内などの定期配信といった独自の機能も備わっています。
簡単に機能を説明しますので、以下をご覧ください。
・チャットボット :FAQ(よくある質問)に自動で返答する(24時間365日問い合わせが可能)
・定期配信 :ごみ収集日など特定のサイクルで繰り返しメッセージを配信
・施設検索 :ユーザがLINEから送信した位置情報に合わせて、最寄りの施設情報
・通報ソリューション:住民が発見した道路や公園の不具合等の情報をLINEで受け付け
・防災メール連携 :防災メールの内容をメッセージ配信可能。特定の条件の防災メールを受信する
と、通常のリッチメニューから災害・緊急時専用メニューへ自動で表示を切り
替えることもできる。
・きずなメール連携 :妊娠週数や子どもの月齢に合わせた子育て支援情報をLINEで継続配信
・予約ソリューション:健診・相談・窓口来庁などの予約をLINEで受け付け
KANAMETO TALK
便利なチャット対応機能が複数備わっており、移住相談やいじめ相談などのSNSカウンセリングに活用することができる機能です。
具体的な機能は以下の通りです。
- 担当者の管理
- タグ付け管理
- 過去ログの参照
- チャット受付時間の設定
- アウトバウンド
- 新着トークの流入制限
ユーザーと1対1のコミュニケーションをすることができるチャットだからこそ、ユーザー数が多いと管理が大変になります。
KANAMETOだと、チャット毎に担当者の設定、1人あたりの同時対応上限の設定、ユーザーからの問い合わせ内容においてタグ付け、過去履歴の閲覧が可能です。
また営業時間外の問い合わせや担当者の対応可能数を超えた場合に、自動でメッセージを送信することも可能です。
KANAMETO PUSHだけでなく、チャット機能も充実したKANAMETO TALKも活用できることは大きなメリットだと考えられます。
KANAMETO ECO
KANAMETO ECOとは、各自治体ごとに収集できるよう細かな設定が可能な粗大ごみ収集申込・受付ができる機能です。
具体的な機能は以下の通りです。
- LINEで収集申し込みを自動受付
- 受付件数の上限設定
- 申込点数の上限設定
- 処理手数料を自動計算
- 自動承認・手動承認
- 通知メッセージ
- 収集申し込みの変更可否設定
- 管理者による手動登録
- 収集申し込みの一元管理
- オンライン決済
- 情報セキュリティ
- 権限設定
- メンテナンス
- ログイン履歴の確認
住民にとっては、アプリのインストールなしで普段利用しているLINEからいつでも粗大ごみの収集申し込みが可能ですし、収集日近くにリマインドメッセージが配信されることで、粗大ごみの出し忘れを防ぐことができるといったメリットがあります。
一方で自治体にとっては、電話受付の対応が減り工数削減が期待でき、また処理手数料の計算等も自動で行われるためトラブルを防ぐこともできます。
管理機能
KANAMETOは各種管理機能も充実しています。
- 開封率の取得
- リンク切れチェック
- ロール設定
- 配信上限数の通知
- ログイン履歴の確認
システムが自動でリッチコンテンツやチャットボットの応答メッセージに含まれるURLのリンク切れをチェックしてくれますので、新たなトラブルや工数削減につながります。
さらに、担当者ごとにシステムを操作できる権限を振り分けることができるので、複数部署で同時利用することも可能です。
機能・料金プラン
KANAMETOの導入・運用にかかる費用としては、以下の3つです。
・LINE公式アカウントの月額費用
・KANAMETOの初期費用
・KANAMETOの月額費用
LINE公式アカウントの月額費用に関して、メッセージ配信数によってプランが異なり、月額費用が無料(コミュニケーションプラン)、5,000円(ライトプラン)、15,000円(スタンダードプラン)の3種類あります。
このLINE公式アカウントの料金プランについては下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
さらに、地方自治体の方限定でLINE公式アカウントの「地方公共団体プラン」をうけることも可能です。
条件を満たし、地方公共団体プランが適用されると、月額費用無料、メッセージ配信数、追加メッセージ通数も無制限となります。
ぜひ地方自治体の方でLINE公式アカウントを検討している方は、こちらもご確認くださいね。
次にKANAMETOの初期費用・月額費用について両者ともに70,000円(税抜き)~になっております。
初期費用は導入時に支払うものなので、2か月目以降はLINE公式アカウントとKANAMETOの月額費用を支払っていくイメージです。
また地方自治体や学校法人限定で、人口や学校在籍数に応じた特別なプランも用意されています。気になる方は、こちらから問い合わせてみてくださいね。
導入実績・口コミ評判
LINEヤフー株式会社が資本提携していることもあり、自治体、大学などの教育機関での数多く導入されております。
WEBサイトやSNS上ではKANAMETOに関しての投稿はあまり見られませんでした。
実際にご利用されている方がいらっしゃいましたら使用感についてぜひ教えてくださいね。
こんな方にオススメ
LINE公式アカウントを提供している株式会社LINEヤフーが関わっているシステムで、最新情報や数多くの事例を保有しております。
信頼できる企業のシステムをご利用されたい方にはピッタリでしょう。
ただし機能が地方自治体、学校法人向けの機能が多いこと、料金が他ツールと比べて高いことを踏まえますと、企業で導入を検討している方は、他のツールの方がコスパよく運用できるかもしれません。
一方で、地方公共団体や学校法人の方は条件次第でLINE公式アカウントが無料で利用できますし、KANAMETOも各々のユーザー数に合わせてプランを組むことができるのでおすすめです。
費用を抑えたい方はエルメがおすすめ
ここまでKANAMETOの機能、料金について紹介してきました。
自治体や学校法人の方には特に魅力的な機能が多かったと思います。
その中でもっと費用をおさえたいな、、、という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方にはエルメがおすすめです。KANAMETO ECOやKANAMETO TALKに類似した機能は備わっていませんが、KANAMETO PUSHに近しい機能は多数揃えております。
ユーザーの性別、地域、年齢といった属性に加え、学年、授業、お悩み別にタグを自動でつけることが可能です。
そうすることでメッセージのムダ打ちを防ぎ、本当に必要な分だけ効率的にメッセージ配信をすることができるので、コストも抑えることが可能です。
またフリープランなら月額費用無料、どのプランでも初期費用無料、契約期間の縛りなしでお試しいただけますので、もしどんな機能かとりあえず試してみたいという方、コスパよく運用したい方はお試しください。
KANAMETOと合わせて、ぜひ検討してみてくださいね。