LINE公式アカウントのオーディエンスとは、ユーザーの行動履歴に基づいてセグメントしたターゲット層のことです。
オーディエンスを作成することで、より効果的なメッセージ配信や広告運用ができるようになります。
この記事では、オーディエンス作成方法や設定方法、トラブルシューティングについて解説します。
LINE公式アカウントのオーディエンスとは?
LINE公式アカウントのオーディエンスとは、絞り込み配信(セグメント配信)のグループを作成する機能です。
たとえば「メッセージ内のリンクをタップした」「ホームページを訪れた」「店舗のQRコードから友だち追加した」といった特定の条件で、ユーザーをグループにまとめられます。
このオーディエンスを利用することにより、ターゲットに合わせたメッセージ配信が可能になり、反応率やユーザー満足度の向上につながります。
セグメント配信については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
オーディエンスの種類
LINE公式アカウントのオーディエンスには、以下の9つの種類があります。
- メッセージクリック
- メッセージインプレッション
- リッチメニュークリック
- リッチメニューインプレッション
- 友だち追加経路
- チャットタグ
- ユーザーIDアップロード
- ウェブトラフィック
- 予約オーディエンス
それぞれの違いをみていきましょう。
1. メッセージクリック
メッセージクリックオーディエンスとは、配信したメッセージに含まれるリンクをクリックしたユーザーを対象にしたオーディエンスです。
特定のURLに反応したユーザーに絞り込んで配信できます。
配信に利用するには、オーディエンスのサイズ(人数)が50以上必要です。
2. メッセージインプレッション
メッセージインプレッションオーディエンスとは、配信したメッセージを開封したユーザーを対象にしたオーディエンスです。
先ほどの「メッセージクリック」はメッセージを開封した上で、URLをクリックした人に絞り込むオーディエンスでしたが、メッセージインプレッションは、メッセージの開封のみで絞り込みます。
絞り込みの度合いとしては、メッセージクリックに比べて少し緩くなります。
配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です。
3. リッチメニュークリック
リッチメニュークリックオーディエンスとは、リッチメニューをクリックしたユーザーを対象としたオーディエンスです。
配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です。
リッチメニューを編集すると、オーディエンスの集計対象などが変更される場合があるので注意しましょう。
リッチメニューの作成方法や活用事例は、以下の記事で詳しく解説しています。
4. リッチメニューインプレッション
リッチメニューインプレッションオーディエンスとは、リッチメニューを表示したユーザーを対象としたオーディエンスです。
配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です。
リッチメニューを編集すると、オーディエンスの集計対象などが変更される場合があるので注意しましょう。
5. 友だち追加経路
友だち追加経路オーディエンスとは、特定の経路で友だち追加したユーザーを対象に絞り込みます。
経路のデータは「分析」→「友だち」→「追加経路」から確認可能です。
ただし、「その他」は対象外です。
配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要なので注意しましょう。
友だち追加経路については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
6. チャットタグ
チャットタグオーディエンスとは、事前に作成している「チャットタグ」で設定できるオーディエンスです。
タグはチャットページより設定、タグ付けが可能です。
<タグ設定方法>
チャットページを開きます。
チャット設定「タグ」→「作成」を選択してください。
タグに任意の名前を付けます。
1:1のチャットページに移動し、ユーザーごと個別にタグを付けていきます。
タグを選択して追加しましょう。
7. ユーザーIDアップロード
ユーザーIDアップロードオーディエンスとは、ユーザーIDをアップロードして作成するオーディエンスです。
アップロードするファイル形式は、TXT、CSV形式のファイルです。
プログラマーや開発者向けの機能であり、一般の方は基本的に利用されないことが多いでしょう。
8. ウェブトラフィック
ウェブトラフィックオーディエンスとは、LINE Tagのトラッキング情報をもとにしたオーディエンスです。
LINE Tagとは、ユーザーのアクションを把握し、効果を把握するために使用されるタグのことです。
WebサイトにLINE Tagを設置することで、コンバージョン計測やオーディエンスの作成ができます。
ターゲットは、「ページにアクセスした人」「特定のページにアクセスした人」「特定のイベントを発生させた人」の3種類のアクションから選択できます。
配信に利用するには、LINE tagの利用開始と、オーディエンスのサイズが50以上必要です。
9. 予約オーディエンス
予約オーディエンスとは、「LINEで予約」を経由して予約したユーザーを対象としたオーディエンスです。
予約タイプは「すべて、みなし来店、キャンセル」の3種類から選択できます。
配信に利用するには、連携済みの予約データと、50人以上の推計対象ユーザーが必要です。
「LINEで予約」の詳細については、以下の記事で解説しているので合わせてご覧ください。
オーディエンス作成方法
LINE公式アカウントのオーディエンス作成は、「LINE official Account Manager」から行います。
以下の手順に従って、オーディエンスを作成してましょう。
まずは「LINE official Account Manager」にログインします。
1.「データ管理」→「オーディエンス」をクリック
2.「作成」をクリック
3.オーディエンスの種類を選択
対象のメッセージや友だち追加経路などを選択し、保存したら完了です。
オーディエンス設定方法
作成済みのオーディエンスを配信先として設定する方法を解説します。
以下の手順に従って、オーディエンスを設定してください。
- 「LINE official Account Manager」にログイン
- 「メッセージ配信」をクリック
- 配信先に「絞り込み」を選択
- 「オーディエンス」を選択
表示されたオーディエンスごとに「含める」「除外する」を選択します。
1回のメッセージに10個までのオーディエンスを選択できます。
オーディエンスが表示されない原因と対処法
オーディエンスを作成したのに、表示されない場合があります。
まずは、オーディエンスリストから、オーディエンスのステータスを確認しましょう。
「エラー」や「期限切れ」、またはいつまでも「準備中」の表示が出ていたら、対処が必要です。
ここからは原因と対処法についてみていきましょう。
準備中になっている
オーディエンスを作成した直後や、オーディエンスの設定を変更した直後は、準備中になっていることがあります。
有効になるまでには、数時間かかることもあるため、しばらく時間を置いてから確認してください。
オーディエンスのステータスは、オーディエンスリストから確認できます。
「準備中」から「有効」に変われば、配信に利用できます。
ただし、利用可能数以下であっても「準備中」と表示されるので注意が必要です。
合わせてオーディエンスの条件を確認すると良いでしょう。
有効期限が切れている
オーディエンスリストでステータスが「期限切れ」になっている場合は、作成したオーディエンスの有効期限が切れています。
オーディエンスの有効期限は、「チャットタグオーディエンス」「ウェブトラフィックオーディエンス」以外は新規作成から180日間です。
有効期限から1ヶ月経過すると、自動で削除されます。
有効期限切れの場合は、オーディエンスを再作成してください。
配信可能数が50人未満である
「チャットタグオーディエンス」「ユーザーIDアップロードオーディエンス」以外は、オーディエンスのサイズが50人以上必要です。
50人未満の場合は、オーディエンスが有効にならず、ステータスに「準備中」と表示されます。
オーディエンスのサイズを50人以上にするか、別のオーディエンスを作成してください。
作成に失敗している
オーディエンスリストのステータスに「エラー」と表示されている場合は、作成時に失敗しています。
選択項目などを確認し、再度オーディエンスを作成してください。
まとめ|オーディエンスを配信に活用しよう!
今回は、LINE公式アカウントのオーディエンス機能について紹介しました。
セグメント配信に活用することで、効果的なマーケティングが可能です。
9種類のオーディエンスの違いを知って、上手に使い分けましょう。
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