LINE広告とは?仕組みや設定方法・注意点をわかりやすく解説!

LINE公式アカウント

LINEは現在国内で最も多く利用され、また幅広い年齢層で活用されているメッセージングアプリです。

顧客とのコミュニケーション手段としてLINE公式アカウントを利用している方の中には、「LINE公式アカウントをもっと多くの人に知ってもらいたい」「効果的に利用したい」と思う方も多くいるのではないでしょうか?

LINEにはLINE広告と呼ばれる、LINEのアクティブユーザーに向けた広告を配信するサービスがあります。

この記事ではLINE広告の仕組みや特徴・料金などを幅広く解説し、実際に広告を配信する手順や注意点を詳しく解説します。

この記事を監修した人

阿部 悠人

阿部 悠人

LINE集客の専門家

広告費を一切使わない無料集客で1万人以上の公式LINEの友だちを集め、プロモーションでは1カ月で3億円以上の売上を叩き出す。100社以上の中小企業へLINEの導入支援を行い、業務効率化や収益改善の実績を持つ。

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LINE広告とは

LINE広告とは、日本で最も利用されているメッセージングアプリであるLINE上に広告を出稿するための広告配信プラットフォームです。

LINEのアクティブユーザー数は月間9,600万人(※)にのぼり、また若年層から中高年まで幅広いユーザーにリーチ出来ることが大きな特徴です。

その圧倒的なリーチ力を活かして、企業や個人がターゲットユーザーに対して効果的に広告を届けることができます。

※2023年9月末時点公式より

LINE広告の主な特徴

LINE広告の特徴やメリットは数多くありますが、ここでは主な特徴を5つ紹介します。

  1. 幅広いユーザーへのリーチ
  2. LINE公式アカウントとの連携
  3. マーケティングに合わせた様々な配信方法
  4. 少額から出稿可能
  5. 選べる課金タイプ

順番に解説していきましょう。

1.幅広いユーザーへのリーチ

一つ目は、幅広いユーザーへの圧倒的なリーチ力です。

LINEのユーザー数は9,600万人(※1)。SNS利用者中83.2%(※1)という高い利用率で、利用されています。

またユーザーの分布についても男女別、年齢別、職業別においてムラがなく、若年層から中高年層まで幅広い世代に利用されています。またLINEは、下部の図の通り『SNSはLINEのみを利用している』という独自のユーザー層を持っているのも大きな特徴です。そのため、様々なターゲット層に対して広告の配信が可能です。

そのため、他媒体ではリーチが難しいユーザー層へのアプローチもできるのは大きな強みです。

※出典『LINE Business Giude』より

2.LINE公式アカウントとの連携

LINE広告は、LINE公式アカウントとの連携を活用できるのも大きな魅力です。

広告主がLINE公式アカウントを利用している場合、そのアカウントの友だち情報を広告配信に活用できます。

またLINEヤフー社が保有しているデータにより、ユーザーの性別や年齢、ユーザーの行動に応じたみなし属性で、精度の高いターゲティングを行うことができます。過去に購買アクションを起こしたユーザーを分析し、類似したユーザーへのターゲティングを行うこともできるので、効率的な広告配信ができます。

3.マーケティングに合わせた様々な配信方法

広告を出稿する際、企業の求める効果は様々です。

例えば「WEBサイトへのアクセス数を増やしたい」「WEBサイトのコンバージョン数を増やしたい」「LINE公式アカウントの友だち数を増やしたい」など、LINE広告では企業の目的に合わせて様々な配信方法が用意されています。

配信の種類については記事後半の『LINE広告のターゲティングの種類』で詳しく解説しているので、ご覧ください。

4.少額から出稿可能

LINE広告には、最低出稿額が設定されていないのも大きな特徴です。

極端な例になりますが、1日の予算が100円でも配信できます。またオンラインで手軽にお申し込みが可能なのも大きなメリットです。

5.選べる課金タイプ

LINE広告では、企業が広告にかける予算や欲しい効果に応じて、課金タイプが選べます。

例えば、設定したリンクのクリック数に応じて課金される「クリック課金」や、リンクの表示回数に応じて課金される「表示回数課金」などがあります。これにより予算や目的にあわせた運用が可能です。

またこれ以外にも、LINE広告には「友だち追加」に特化した広告もあります。
アカウントに友だち追加されたときだけ課金されるので、コストを抑えられることが魅力です。

LINEの友だち追加広告について詳しく知りたい方は、ぜひ下記の記事もご参考ください。

LINE広告の仕組み

LINE広告は、オークション形式で表示される広告が決まる「運用型広告です。

従来の広告枠は、駅看板などを想像するとわかりやすいのですが、企業が掲載したい広告枠を買い取る「純広告」が主流でした。

対して、広告枠に配信する広告を決めるのにオークションを採用しているのが「運用型広告」の特徴です。広告を掲載したい各社が入札金額を決め、入札金額が高い会社やお店の広告から優先して表示されていく形式です。

※出典『LINEキャンパス』LINE広告の基礎知識③(入札編)より

LINE広告では、この入札金額を機械が自動学習して運用してくれる「自動入札」と、都度結果を確認しながら運用者が入札額を決める「手動入札」の二つ方法から選択して運用できます。

入札の仕組みは複雑で、リアルタイムでの管理が困難なため、初心者には「自動入札」が推奨されています。

LINE広告の料金

LINE広告はオークション形式で表示される広告が決まる「運用型広告」のため、LINE広告の料金には、定額でいくらという決まりがありません。

クリックやインプレッション、友だち追加数など、どのアクションに課金タイプするかで異なり、広告の出稿期間やクリエイティブの内容によっても変動します。

ただし、いずれの場合も上限額を設定できますので「気づかない間に広告費用が高額になっていた!」という事態には陥りません。ご安心ください。

LINE広告の主な配信先

LINE広告はLINEに関する様々な場所に配信可能です。

※出典『LINEヤフーfor Business公式ホームページ』より

  • トークリスト
  • LINE NEWS
  • LINE VOOM
  • ウォレット
  • LINEマンガ

などが一例として挙げられます。順番に解説していきましょう。

トークリスト

トークリストは、LINEの主要な機能であり、ユーザー同士が1対1でメッセージのやり取りをするためのリストページで一番アクティブユーザー率が高いと言われています。

LINEのトークリスト最上部の枠に広告が表示されます。広告をクリックすると設定した商品・サービスのページに遷移します。

LINE NEWS

LINE NEWSは、LINE上で提供されるニュースサービスです。

ユーザーがニュースを閲覧する際に広告が表示され、広告のクリックやタップにより企業のサイトやアプリに誘導できます。

LINE VOOM

LINE VOOMとは、LINEアプリの下部アイコンをタップすることで、たくさんのショート動画や画像を無料で見れるTiktokのようなプラットフォームのことです。

このタイムライン上に、他の投稿と同様に広告を表示できます。

LINE公式アカウントからも、LINE VOOM上への投稿は可能です。LINE VOOMについてもう少し詳しく知りたい!という方はぜひ下記の記事もご覧ください。

ウォレット

ウォレットは、LINE上で提供される電子マネーサービスです。

ユーザーが決済や送金などの取引を行う際に広告が表示され、広告のクリックやタップにより企業のサイトやアプリに誘導できます。

LINEマンガ

LINEマンガは、スマートフォンやタブレットで気軽にマンガ作品が楽しめる電子コミックサービスです。

2022年12月に国内アプリ累計ダウンロード数が4,000万を突破し、国内マンガアプリの累計ダウンロード数においてNo.1を独占しているアプリです。(※LINE公式より)

このようにLINE本体とは別のアプリでも広告の配信ができます。

上記に挙げた他にも、様々な場面でLINE広告は配信されています。もっと詳しく配信サービスが知りたい方は、LINE公式ホームページの『LINE広告 配信面』よりご確認ください。

ここからは、LINEの大きな魅力であるターゲティングの種類について、詳しく解説します。

LINE広告のターゲティングは以下の2種類の配信方法よって異なってきます。

  • オーディエンスセグメント配信
  • オーディエンス配信

オーディエンスセグメント配信

オーディエンスセグメント配信では、複数の属性からターゲットを指定して配信できます。

ターゲティングの条件となる属性は年齢・性別・地域といった基本的なものから、趣味・関心、購買以降、ユーザーの行動といったものまで幅広く設定が可能です。

広告の対象となるユーザーの属性や興味を推測し、ターゲットユーザーを絞り込んで広告を配信できます。アクションが見込める可能性の高いユーザーに対して広告を表示するので、費用対効果の高い配信が見込めるでしょう。

オーディエンス配信

オーディエンス配信では、LINEが持つユーザーの行動データを利用して広告を配信できます。

例えば、過去の購買履歴やアプリ利用履歴などをもとにターゲットユーザーを設定し、広告を配信します。以前購入記録のあるユーザーを探し出しターゲティングし、新商品や既存商品のセールなどの告知をするのも効果的でしょう。

主なオーディエンスには以下のものがあります。

LINE公式アカウントの友だちオーディエンス

オーディエンスの対象は「LINE公式アカウントの友だち」「ブロック中の友だちを含む友だち全体」です。これらを配信対象にしたり、配信から除外したりすることができます。

また類似オーディエンスに活用して、自分アカウントの友だちと属性の近い人に配信することも可能です。

類似オーディエンス

企業の持つ顧客情報や企業にすでに何らかのアクションを起こしたことのあるユーザーと似た特徴を持つユーザーを類似オーディエンスとして、広告を配信できます。

広告で狙いたいターゲットが、既にアクションを起こしたユーザーと類似性が高ければ高いほど、アクションの確度は高まる傾向にあります。ただし類似度が高いほど、ターゲットにできる人数は少なくなるため調整が必要です。

LINE広告のフォーマット

LINE広告で効果を出すためには、ターゲティングももちろん大事ですが、同じくらい大切なのが広告クリエイティブです。

ここでは、LINE広告で出せる下記5つの広告フォーマットをご紹介します。

  • Card
  • Square
  • Carousel
  • 画像(小)
  • 動画

Card

※出典『LINE Business Giude』より

トークリスト、LINENEWS、LINE VOOMなど多くの配信面に対応した形式です。

対応サイズは1200×628です。

Square

※出典『LINE Business Giude』より

LINENEWS、LINE VOOMなど、Cardと同様多くの配信面に対応した形式です。

対応サイズは1080×1080です。

Carousel

※出典『LINE Business Giude』より

カルーセルは最大10個の画像を使用し、ユーザーがスワイプすることで次の画像を見ることができる形式です。

LINE Dynamic AdsやLINE VOOM、LINE NEWSに対応しています。

対応サイズは1080×1080です。

画像(小)

※出典『LINE Business Giude』より

画像(小)はトークリスト限定の配信となります。

画像サイズは600×400です。gif形式などによるアニメーションにも対応しています。

動画

※出典『LINE Business Giude』より

LINE広告には動画の配信が可能です。

対応サイズはCard(16:9),Square(1:1)と上記のVertical(9:16)の3種類です。Verticalのみ、LINE VOOMフォロー中のタブにおいて、3:4の比率で広告が表示されるため、上下の余白を見込んで制作すると良いでしょう。

LINE広告配信までの流れ

では、具体的にLINE広告配信がしたいと思った時の手順をご紹介します。LINE広告配信手順は下記の順番で行います。

  1. LINEビジネスIDを作成する
  2. LINE広告アカウントを開設する
  3. 配信設定を行う
  4. LINE公式による審査を受ける
  5. 配信開始

順番に解説します。

1.LINEビジネスIDを作成する

まずは『LINEヤフー for Business』にアクセスし、右上の「アカウント開設」を選択。その後、『LINE公式アカウントをはじめる』ボタンからLINEビジネスIDを作成します。

まだLINEビジネスIDを開設していない。LINEビジネスIDとは何かを知りたい方はぜひ下記の記事をご覧ください。

2.LINE広告アカウントを開設する

LINE公式アカウントを開設したら、次にLINE広告を出稿するための「LINE広告アカウント」を開設します。

こちらもLINEビジネスID同様『LINEヤフー for Business』にアクセスし、右上の「アカウント開設」を選択。その後、「LINE広告をはじめる」ボタンから必要事項を入力し作成します。

LINE広告の出稿や管理はこのアカウントから行います。

3.配信設定を行う

次に配信のための設定を行います。

配信を希望するメディアやクリエイティブの設定、またランディングページを登録してください。

より詳しい方法はこの後のLINE広告の設定方法で解説しています。

4.LINE公式による審査を受ける

広告が作成できたら、LINEの規定に則り広告の申込・掲載可否の審査を行います。

LINE広告の審査には最大で5営業日ほどかかるので、キャンペーン開始日に余裕をもって審査の申請を行いましょう。

配信開始日は前もって設定された日付通りに行われるので、審査を前もって行ったからといって即時配信されるわけではありませんのでご安心ください。

5.配信開始

無事に審査が通れば、登録された配信日時より広告掲載が開始されます。

LINE広告の設定方法

では実際に、LINE広告の設定方法を解説していきましょう。

LINE広告の構造は、下記の図のように三段階に分かれています。

※出典『LINE Business Giude』より

「1.キャンペーン」は出稿単位で作成するものです。広告費の上限金額もここで決めます。

「2.広告グループ」ではターゲティングや配信先、入札価格や自動最適化などの細かい情報を決めていきます。

さらに「3.広告」では具体的な広告フォーマット・クリエイティブを設定します(※)

※「広告グループ」で自動最適化を設定していると、「広告」で設定されたクリエイティブのうち、コンバージョン率の高いものが機械学習され、優先的に広告枠に表示されます。

そのため、設定は上の項目から順番に設定していきます。

1.キャンペーンを作成する

2.広告グループを作成する

3.広告を作成する

4.作成完了後、広告の審査が開始される

順番に見ていきましょう。

1.キャンペーンを作成する

キャンペーンは出稿単位で設定します。同時期に別予算で複数の広告を出稿したい場合は、複数作成が必要です。

(1)キャペーンタブで、「キャンペーンを作成」をクリックします。

(2)次に利用したい「キャンペーンの目的」を一つ選択します。

(3)基本項目や掲載期間、任意項目を設定すれば作成完了です。

2.広告グループを作成する

次に広告グループを作成します。広告グループではターゲットや配信先、1日の予算などを設定するので、同予算内でターゲットによって広告クリエイティブを分けたいなどの場合は複数作成します。

(1)ユーザートップ画面の 「広告アカウント」 タブ > 広告を配信したいアカウント名をクリックし、広告マネージャーの 「広告グループ」 タブ >「+広告グループを作成」 をクリックします。もしくは、キャンペーン作成画面から「保存して広告グループ作成へ」ボタンでも可能です。

(2)広告グループの「基本情報」を入力します。ここでは設定した「キャンペーン」を選択し、グループ名を設定します。

(3)ターゲット設定や配信設定予算設定を行えば作成完了です。

3.広告を作成する

最後に実際にユーザーの画面に表示される広告の設定を行います。

(1)ユーザートップ画面の 「広告アカウント」タブ > 広告を配信したいアカウント名をクリックし、広告マネージャーの 「広告」 タブ > 「+広告を作成」 をクリックする。もしくは、広告グループ作成画面から「保存して広告作成に進む」ボタンでも可能です。

(2)広告グループの「基本情報」を入力します。ここでは設定した「キャンペーン」「広告グループ」をそれぞれ選択し、広告名を設定します。

(3)広告フォーマットを規定のサイズにしたがって、設定します。

(4)遷移先のリンクなどを設定すれば作成完了です。

4.作成完了後、広告の審査が開始される

作成完了後、広告の審査が開始されます。

審査が通れば、無事設定した配信日時で広告が配信されます。

LINE広告の注意点

LINE広告を配信する際にいくつか注意点があります。

ここでは主な注意点を三つ、順番にご説明します。

  • 禁止事項を理解する
  • 審査期間を考慮する
  • もしも審査に落ちてしまったら

禁止事項を理解する

LINE広告を利用する際には、禁止事項を十分に理解しておく必要があります。

例えば、虚偽の広告や違法な商品・サービスの宣伝、プライバシーの侵害などは禁止されています。

広告のクリエイティブについては「そもそも掲載が禁止されているもの」「表現に規制があるもの」など、様々な規定が設けられていますので、出稿前に必ず確認するようにしましょう。

詳細は公式ホームページの『LINE広告審査ガイドライン』をご覧ください。

審査期間を考慮する

LINE広告の出稿には審査が必要となります。

広告が完成しても、すぐに出稿できるわけではありません。広告の内容やデザインがLINEのポリシーやガイドラインに違反していないかチェックされ、審査が通った場合のみ出稿が可能です。

審査には数日かかることがありますので、広告の出稿予定日を考慮してスケジュールを組む必要があります。配信日時は自由に設定できるため、前もって余裕のあるスケジュールで審査を依頼しましょう。

もしも審査に落ちてしまったら

もしもLINE広告の審査に落ちてしまった場合、指摘された点を修正して再度審査に申請できます。

  • 広告に表示させる画像
  • ランディングページ

この2点を確認・修正した上で、もう一度審査を申請しましょう。

まとめ:LINE広告で効果的な広告を配信しよう

LINE広告は、若年層から高齢層まで幅広いユーザー層にリーチできる非常に有用な広告配信プラットフォームです。

今までリーチできなかったターゲットにもリーチでき、また少額から出稿可能なので、一度試してみてはいかがでしょうか?

LINE公式アカウントは誰でも簡単に開設できる、ビジネスツールです。顧客とのメッセージのやり取りや、自動投稿機能などを上手く運用し、新しい顧客の獲得やサービスの発信に役立てていきましょう。

なお、L Message(エルメ)公式LINEではLINE公式アカウントの自動集客や活用術を無料配信中です。以下のリンクから友だち追加してぜひ効果的な運用方法を学んでください!