「LINE公式アカウントのメンバーシップ機能って何?」
「どういった活用方法があるの?」
LINE公式アカウント『メンバーシップ』はオプション機能であるため、このように疑問に思う人も多いハズ。
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能とは簡単に言うと、有料会員制度をLINE公式アカウント上に設けるシステムを指します。
そのためLINE公式アカウントのメンバーシップ機能を使えば、オンラインサロン用ホームページ等を別に開設する必要がなくなります。
もちろんこのメンバーシップ機能は、価格や上限人数等を自由に設定することが可能(最大5プランまで)。
使いこなすことができればオンラインサロンだけでなく、実店舗向けサービス(会員限定のクーポン配布など)を実施することもできます。
LINE公式アカウントをすでに立ち上げている人の中で、もしも「オンラインサロンの開設や実店舗向けサービスを実施したい!」と考えているのであれば、メンバーシップ機能は重宝するでしょう。
そこでこの記事ではLINE公式アカウントメンバーシップ機能の基本情報・主な機能・活用例・申請方法・注意点を解説いたします。
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能とは
まずはLINE公式アカウントのメンバーシップ機能に関する基本機能を解説いたします。
メンバーシップ機能ってなに?
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能とは有料会員(メンバー)を募り、月額課金制度などといったサービスをアカウント内に導入する機能を指します。
有料会員制をLINE公式アカウントに導入することで、商品販売とは別の方法で収益を上げられるようになるのはうれしいところですよね。
もちろんそれだけでなく、課金者が誰なのかを把握することで『自社商品・サービスに対してお金を支払ってでも情報等が欲しい』という、ロイヤリティの高い会員を把握できます。
要するに「この属性を持つ顧客が有料会員には多いから、以後はこの属性に似た人に対してアプローチをすべきだな。課金をしてくれるかもしれない」とわかるわけですね。
そのような顧客に対して重点的にアプローチをしていけば、時間および費用対効果が高い運用を自ずと実現できます。
しかし、メンバーシップの利用には下記の条件を満たしている必要があります。
・LINE公式アカウントが認証済み、もしくはターゲットリーチが200人以上
・ログインしているビジネスアカウントが、LINEアカウントと連携済み
・ログインしているビジネスアカウントが、管理者権限を持つ
利用申請をする前に、確認してくださいね。
なおアカウント認証についてすべきか、下記の記事で紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
収益を上げるまでの流れ
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能にて収益を上げるまでの流れを簡単に説明しますと、以下のようになります。
- LINE公式アカウントにてメンバーシッププランを導入
- 友だちに宣伝する
- メンバーシップになってもらい、月額料金を支払ってもらう
かなりザックリとした説明ですが、大まかにまとめるとこのようなイメージになります。
上記をみてわかりますように、メンバーシップを導入したからといって無条件で収益化できるとは限りません。
「月額料金を支払ってでもメンバーシップになりたい」「この月額料金を支払ってでもメンバーシップになりつづけたい」と思ってもらうことが必要です。
LINE公式アカウントで友だちに宣伝して、メンバーを集客しないといけませんし、メンバーになってくれた友だちが退会しないように、情報やサービスを提供し続けなければならないからです。
したがってココの2つに対して何かしらの施策を行うことが必要になります。
ココのコツといたしまして、『有料会員ならでは』の何かを提示することが大事です。
メンバーシップの集客に関しては、例えば「有料会員になることで○○をGetできます」のようなメッセージを送信するのが効果的でしょう。
その際は以下のものを提示してみて下さい。
- マニュアル
- 成功事例集
- 無料ツール
- 個別コンサル30分無料
もしもあなたの友だち(顧客)が本気で悩んでいる、または商品・サービスに対する関心が高いのであれば、上記のプレゼントがきっかけでメンバーシップになる確率は高いです。
そういった情報やサービスを得るためにLINE公式アカウントにわざわざ登録をしているハズだからです。
もちろん、提示するモノによってはCVR(成約率。この場合だとメンバーシップ登録率)が上下するハズ。
最も効率よくメンバーシップを獲得できるメッセージ内容・プレゼントが何かを調べてみてくださいね。
また、メンバーになってくれた友だちが退会しないようにするコツは、あなたが提供しているコンテンツやサービスの情報を発信し続けることです。これについては「無料メッセージを利用できる」で後述しますね。
LINE公式アカウントメンバーシップの主な機能
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能には主に以下2つの機能があります。
価格・特典・支払い方法を自由に設定できる
メンバーシップ機能では価格・特典・支払い方法の3つを自由に組み合わせ、以下のように最大で5つまでのプランを作成することが可能です。
プラン名 | 価格 | 特典 | 支払い方法 |
---|---|---|---|
A | 1,000円 | クーポン | クレジットカード決済 |
B | 5,000円 | 無料コンサル | App内課⾦ |
C | 500円 | なし | App内課⾦ |
D | 3,000円 | 成功事例集 | LINE Pay |
E | 50,000円 | 全部 | App内課⾦ |
上記の各プランを比較するとわかりますが、価格と支払い方法を調節するだけでも課金のしやすさが変化しますよね。
価格が安いほど、支払方法は利用者がより多いApp課金に設定した方が購入されやすいと予想できます。
ただメンバーシップ機能の手数料として、Web決済の場合は売上金の10%、App内課金の場合は売上金の35%が差し引かれます。
ここもよく考慮して決めましょう。
また決済方法だけではなく、特典を何にするかでCVRは変化するでしょう。
例えばBtoC向けのプランであればクーポンが、対してBtoB向けなのであれば成功事例集を特典にした方が好まれるでしょう。
個人であればより安く購入できることを喜びますし、企業であれば金額が少しだけ安くなるよりもプロジェクトの成功確率を上げられるデータの方が役立つからです。
このように『どういった人・企業がターゲットなのか?』で手渡すべき特典は変化します。
このことを意識してプランを作成しましょう。
もしも「ターゲットがどういった特典を好むのかわからない」のあれば、LINE公式アカウント内でリサーチ機能(アンケート)を行うとよいでしょう。
そうすればターゲットの趣味嗜好を把握できます。
リサーチに関する詳細情報は下記の記事にてご紹介していますので、参考にしてください。
無料メッセージを利用できる
メンバーに対して発信するメッセージは無料で送信できます。
そのためノーコストでアプローチができます。
メルマガなどといったツールでメッセージ配信を行いますと、加入プランにもよりますが月額数万円支払うことも珍しくありません。
しかしLINE公式アカウントのメンバーシップ機能であれば、タダでメッセージを送信できるわけです。
コレは大きなメリットですよね。
有料会員が退会するのを防ぐためにも、定期的にクーポン等を使ってメッセージ配信をした方がいいでしょう。
なお効果的なメッセージ配信の方法や活用事例は、下記記事で紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
もしもあなたが「コストをかけずに、有料会員にメッセージを送信したい」と考えているのであれば、メンバーシップ機能を利用するとよいでしょう。
メンバーシップ機能の主な活用例
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能における活用例を解説いたします。
オンラインサロン
メンバーシップ機能を利用すれば、オンラインサロンを開くことも可能。
オンラインサロンは以下の仕組みがあれば、誰でも作成できるプラットフォームだからです。
- 双方型コミュニケーションを取れる場
- 会員登録ページおよびシステム
- 決済ページおよびシステム
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能期であれば、上記3つ全てを利用できます。
そのためオンラインサロンを誰でも簡単に開くことが可能なのです。
なおオンラインサロンの具体例としましては、教育や習い事などといったモノがあります。
もちろん場合によっては、情報を配信するだけといった活用方法もあります。
もしオンラインサロンやってみたいけど、LINE公式アカウントと連携した方がいいの?と疑問に思う方は、メリットついて解説している下記記事をご覧ください。
どういったビジネスを展開するかで活用方法は変化しますので、いろいろと試してみてくださいね。
店舗会員
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能であれば、飲食・衣服・小売・美容などといった『店舗会員向けサービス』を実施することも可能です。
クーポン配布機能等を使うことで、店舗会員向けのサービスを実施できるからです。
実際にですね、以下のように実店舗にてメンバーシップ機能を活用している企業もチラホラ見受けられます。
GAPメンバーシップPlus+
→GAPメンバーシップIDとLINE公式アカウントが統合され、クーポンや特典などがここからゲットできる
IPSA公式サイト|LINE×イプサメンバーシップ連携サービス利用規約
→IPSAのLINE公式アカウントを友だち登録およびイプサメンバーシップに会員登録、かつそれぞれを連携させることで情報を無料で受け取れる
※上記2例はLINE公式アカウントのメンバーシップ機能を使っているわけではなく、LINE公式アカウントと自社メンバーシップ機能を組み合わせ、店舗で活用している例です
GAPのような有名企業が既にLINE公式アカウントと自社メンバーシップ機能を組わせていることを考えますと、このようなメンバー制は有能といえる機能なのかもしれません。
ただですね、そうなりますと「LINE公式アカウントを介さずに、自社メンバーシップ機能だけ構築すればいいんじゃないの?」と思う人がいるかもしれません。
しかし、それは完全に間違いです。
なぜならLINE公式アカウントを使うことで、LINEアプリ利用者である約9600万人にアプローチが可能になるからです。
これだけの人に対してアプローチできるツールはなかなかありませんから、GAPのような有名企業がLINE公式アカウントと自社メンバーシップ機能を組み合わせるのにも頷けます。
したがって、もしもあなたが実店舗を構えてビジネスをしているのであれば、メンバーシップ機能の構築およびLINE公式アカウントと組み合わせることを検討した方がよいです。
もちろん、自社にメンバーシップ機能をまだ構築できていないのであれば、これを機にLINE公式アカウントのメンバーシップ機能を利用するのもGoodです。
実行しやすい方法を選んでくださいね。
メンバーシップ機能への申請方法
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能を導入する方法は簡単です。
以下の4ステップで完結します。
LINE公式アカウントを開設する
もしもまだLINEアカウントを立ち上げていないのであれば、まずは『LINE ヤフー for Business|【公式】LINE公式アカウントをはじめましょう』にアクセスをしてください。
そして『LINE公式アカウントの解説(無料)』をクリックし、開設作業を進めていきましょう。
なおLINE公式アカウントの開設に関しては下記記事で解説しています。参考にしてみてください。
メンバーシップページにアクセス
LINE公式アカウントを開設したら、ログイン画面にアクセスし、管理アプリ・Web版管理画面の「メンバーシップ」タブを押し、利用規約を確認・同意のうえ「メンバーシッププランを作成する」をクリックします。
そのページからメンバーシップ機能の利用申し込みができます。
必要事項を入力
メンバーシップ機能への申し込み時は、以下の項目を入力してください。
- メンバーシップのプラン名
- プランの概要
- メンバーシップに加入したユーザーに提供する特典
- 許認可、免許情報(任意)
- 月額料金
- 支払方法
- メンバーシップの上限人数(任意)
- アカウント情報(アカウント名、国・地域、ビジネスタイプ)
- 事業者情報(会社名、住所、電話番号、自社HPのURL、法人番号、代表者名)
- 申込者情報(名前、電話番号、メールアドレス)
空欄や内容に不備がある場合は、申請を却下される恐れがあります。
きっちり入力してくださいね。
申請
必要事項を入力し終わったら、最後に『応募する』ボタンをクリックしてください。
これで応募申請は完了です。
あとは審査結果を待つだけです。
審査基準や否認理由は公開しておらず、審査状況や内容によって審査に数日から数週間かかるようです。
すこしでも落とされるリスクを減らすために、注意事項などをガイドラインで参照しましょう。
エルメを使って効果的に集客しませんか
ここまでメンバーシップ機能のメリット等をお伝えしましたが、もちろんメンバーシップ機能を導入したからと言って、すぐに収益化できるわけではありません。
まずはLINE公式アカウントの友だちに宣伝をし、その上でメンバーシップに登録してもらう必要があります。
どうやって集客したら分からない、、という方は弊社が運用するエルメを使ってみませんか。
エルメならLINE公式アカウントにはないクロス分析ができますので、どの媒体(InstagramやFacebookなど)から流入してきた人がメッセージをクリックしているのか、といったことがわかります。
つまり、仮にFacebookから流入してきた人がよくメンバーシップに登録してくれているのであれば、Facebookの広告の内容のブラッシュアップや頻度を見直したら効果が高まるかもしれません。
他にもテキストだけのメッセージでは、読者も見る気が失せてしまうので、リッチメニューやリッチビデオメッセージを活用して視覚的に訴えることでクリック率を高めるのもありですし、ステップ配信をすることでメンバーシップに加入することのメリットを読者に浸透させるといった使い方もあります。
エルメは集客から分析までを一気通貫で行えるので、どこに課題があるのかを把握して、改善をしながら集客していくこともできます。
またこのような機能がフリープランなら月額0円、どのプランでも初期費用0円、契約期間の縛りがないため導入リスク0でお試しいただけます。
まずはリッチメニューだけ、分析機能だけ、でもかまいませんので、あなたが提供したいメンバーシップにあわせて使ってみてください。