調剤薬局やドラッグストアを運営するうえで、「電話対応に追われて業務に集中できない」「お薬手帳アプリを導入しても使ってもらえない」と感じる場面はありませんか。
患者さんとの接点が処方箋の受け渡しだけになってしまうと、次の来局まで関係が途切れ、利便性の高い別の薬局へ流れてしまうことも少なくありません。
そこで注目されているのが、LINE公式アカウントの活用です。
専用アプリ不要で処方箋受付や服薬フォローをデジタル化でき、患者さんとの継続的な接点を低コストで作れます。
本記事では、薬局・ドラッグストアがLINE公式アカウントを導入することで解決できる課題や具体的な活用方法、運用時の注意点について解説します。
実際にLINE公式アカウントを導入した調剤薬局・ドラッグストアの成功事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
- 薬局・ドラッグストアが抱える課題をLINE公式アカウントで解決する方法
- 薬局・ドラッグストアとLINE公式アカウントの相性がよい理由
- 処方箋受付・服薬フォロー・健康情報配信など具体的な活用術
- 患者・顧客との継続的な接点を作りかかりつけ化を促進する方法
- LINE公式アカウントの成功事例と運用時の注意点
- 拡張ツールで問診・フォロー・情報配信を自動化するメリット
LINE公式アカウントで解決できる調剤薬局の課題
薬局の運営では、調剤業務と並行して電話対応や患者フォローをこなす必要があり、スタッフの負担が積み重なりやすいといった課題があります。
ここでは、LINE公式アカウントが薬局・ドラッグストアの課題にどう対応できるのかを、4つの視点から解説します。
電話対応に追われ、薬剤師が本来の業務に集中できない
処方箋の受付確認や調剤完了の連絡、服薬に関する問い合わせなど、電話でのやり取りはピークタイムに集中しやすいものです。
ランチタイムや夕方の混雑時に電話が重なると、薬剤師が調剤の手を止めて対応しなければならず、調剤業務そのものの質にも影響が出かねません。
また、電話はかけた側・受けた側が同時に時間を確保する必要があるため、繋がらなかった場合の折り返し対応も含めると、思いのほか工数がかかるものです。
LINEをコミュニケーション窓口にすることで、患者さんが自分のタイミングでメッセージを送れる環境を整えられます。
電話と違いリアルタイムで応答する必要がないため、スタッフは手が空いたタイミングでまとめて確認・返信でき、ピーク時の負担を分散できるでしょう。
専用アプリが普及せず、デジタル接点の構築が進まない
電子お薬手帳や処方箋送信アプリを導入しても、ダウンロードや初期設定の手間を敬遠して使ってもらえないケースは少なくありません。
とくに高齢の患者さんは「新しいアプリを入れるのは難しい」と感じることが多く、受付で案内しても「家で試してみます」とそのままになってしまうこともあるでしょう。
結果として、デジタル化を進めたくても患者さん側の定着率が上がらず、紙や電話による従来の運営から抜け出せない状況が続きがちです。
LINEは日常的に使い慣れているツールのため、QRコードを読み取るだけで友だち追加が完了し、デジタル接点を手軽に構築できます。
操作説明の手間もほとんどかからないため、受付スタッフの負担を増やさずにデジタル移行を進めやすいです。
チラシや紙媒体のコストがかさみ、販促効果も見えにくい
折り込みチラシやハガキDMは、印刷・配布コストがかかるうえ、誰に届いたかの効果測定が難しい側面があります。
配布エリア内の住民に広くリーチできる反面、薬局を利用していない方や、すでに他の薬局をかかりつけにしている方にも同じコストがかかります。
また、紙の場合は配布してから反応が出るまでに時間がかかり、「この折り込みを見て来た」と申告してくれる患者さんは限られるため、費用対効果をデータとして把握しにくい点も課題です。
LINEに切り替えることで配信コストを抑えながら、友だちになった患者さんへ直接情報を届けられます。
開封数や反応数も把握できるようになるため、「どの配信がどれくらいの来局につながったか」を確認しながら改善を重ねる運用が可能です。
患者との継続的な接点が生まれず、他局への流出が防げない
処方箋をもらって薬を受け取ったら、次の来局まで接点がなくなってしまうのも、調剤薬局の課題の一つです。
次回の通院まで数週間から数か月空くことも多く、その間に近くに別の薬局ができたり、病院の近くで受け取る方が便利だと感じたりすると、他店舗に乗り換えられてしまうことがあります。
「サービスに不満があったわけではないが、別の薬局の方が便利になった」という理由での流出は防ぎにくく、接点がなければ気づいたときには手遅れになりかねません。
しかしLINEを友だち追加してもらうことで、来局後も継続的にコミュニケーションを取れるようになります。
健康情報の定期配信や服薬フォローを継続することで、かかりつけとして定着しやすくなるでしょう。
調剤薬局・ドラッグストアにLINE公式アカウントが向いている理由
薬局の患者さんは高齢者から若年層まで幅が広く、デジタルツールへの慣れにも差があります。
そうした多様な患者層に対応しながら、業務効率も高められる点がLINE公式アカウントの強みです。
ここでは、薬局やドラッグストアの集客・業務効率化にLINE公式アカウントが向いている3つの理由を解説します。
全年代に浸透しており、高齢の患者にも受け入れてもらいやすい
LINEは国内の月間利用者数が1億人を超えており(2025年12月末時点)、若年層から高齢者まで幅広く利用されています。
店舗専用のアプリや電子お薬手帳とは異なり、新たなダウンロードや登録が不要なため、デジタルに不慣れな患者さんでも「LINEならわかる」と受け入れてもらいやすいのが利点です。
薬局の患者層は高齢者の割合が高いケースも多いですが、幅広い年代に使われているLINEなら高齢の患者さんでも導入もしやすいでしょう。
「新しいアプリを入れてほしい」とお願いするよりも、「LINEで友だち追加するだけ」という手軽さが、患者さんの心理的なハードルを大幅に下げてくれます。
メッセージの開封率が高く、重要な連絡が確実に届く
LINEヤフー株式会社の調査によると、メッセージを受け取ってすぐに開封するユーザーが約2割、その日のうちに開封するユーザーは約8割にのぼります。
そのため、調剤完了通知や服薬リマインド、休業日のお知らせといったタイムリーな情報を、メールや電話よりも確実かつ速く届けられるのが特徴です。
また、「調剤が完了しました」という通知をLINEで送ることで、患者さんが都合のよいタイミングで受け取りに来られるようになり、薬局側の待ち時間対応も減らせます。
チャットで写真を送受信でき、非対面での相談対応が可能になる
LINEチャットでは画像も送受信できるため、患者さんが薬の現物や症状の写真を送りながら薬剤師に相談できます。
来局しにくい状況でも「この薬は飲み合わせて大丈夫か」「薬の副作用について確認したい」といった問い合わせに対応できるため、患者さんにとっての利便性が向上します。
電話では伝えにくい情報を写真で共有できることで、薬剤師側も状況をより正確に把握しやすいでしょう。
「来局しなくても相談できる薬局」という安心感は、かかりつけとして選んでもらいやすくなる要因の一つにもなります。
調剤薬局で役立つLINE公式アカウントの活用術
LINE公式アカウントには、薬局の業務効率化と患者フォローに役立つ機能が多数備わっています。
ここでは、スムーズな薬局運営に向けた6つの活用方法をご紹介します。
①「チャット」で処方箋の事前受付・服薬相談を一本化する

患者さんがLINEのチャットで処方箋の写真を送信し、調剤が完了したらスタッフが「準備できました」とLINEで通知する流れを作ることで、電話やFAXでのやり取りを減らせます。
厚生労働省のガイドラインでは原本持参を前提とした画像での処方箋受付が認められており、実際に多くの薬局で活用が進んでいます。
患者さんにとっては「来局前に処方箋の写真を送るだけで準備してもらえる」という利便性が高まり、待ち時間の短縮にもつながるのがメリットです。
服薬に関する質問や相談もチャットで受け付けることで、電話が繋がりにくい時間帯でも気軽に問い合わせできる環境を整えられます。
参考:電子処方箋及び紙の処方箋の取り扱いについて(医療機関)|厚生労働省
②LINEで来局前に問診票を送付し、待ち時間を短縮する
初回来局前にLINEのチャットから問診票のリンクを送付し、事前に記入してもらうことで、来局後に紙で記入する手間と待ち時間を減らせます。
来局後に窓口で問診票を書いてもらう従来の流れでは、記入中の待ち時間が発生しやすく、受付が混雑する原因の一つです。
Googleフォームなど無料ツールで作成した問診票のURLをリッチメニューや自動応答メッセージに組み込んでおけば、患者さんが自分のタイミングで回答でき、薬剤師は到着前から必要な情報を把握して準備を進められます。
服薬指導の内容をあらかじめ準備できるため、一人あたりの対応時間を短縮しながら、指導の質を高める効果も期待できるでしょう。
以下の記事では、LINE公式アカウントを活用した問診票について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
問診票の作成方法や拡張ツール(L MessageなどのLINE機能を拡張する外部連携システム)の便利機能もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

③「自動応答メッセージ」でよくある問い合わせに24時間対応する

「営業時間は何時までですか」「ジェネリック医薬品の相談はできますか」といった問い合わせは、同じ内容が繰り返し届きやすいものです。
キーワード応答をあらかじめ設定しておくことで、薬剤師が調剤中や時間外でも、問い合わせへの回答を自動で返せます。
薬局は調剤や服薬指導で手が離せない時間が多いため、問い合わせのたびに手を止めなくて済む点は大きなメリットです。
時間外の問い合わせにもその場で回答を届けられるため、患者さんの来局意欲を高め、機会損失を防ぐ効果も期待できます。
以下の記事では、LINE公式アカウントの自動応答メッセージについて詳しく解説しています。例文や設定方法も紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。

④「メッセージ配信」で健康情報・季節の注意喚起を発信する

花粉症の季節に合わせたアレルギー薬の案内、インフルエンザ流行期のワクチン接種情報、夏の熱中症対策など、患者さんにとって役立つ健康情報を定期配信することで、薬局との接触頻度を高められます。
「処方薬をもらいに行く場所」としてだけでなく「役立つ健康情報を届けてくれる薬局」という印象を持ってもらうことが、かかりつけ薬局として選ばれ続けるポイントの一つです。
季節や話題に合わせた情報を継続的に届けることで、来局のきっかけを自然に作り続けられるでしょう。
たとえば「今月から花粉が飛び始めました。アレルギー薬のご相談はお気軽にどうぞ」といった一言だけでも、患者さんがその薬局を思い出すきっかけになります。
⑤「クーポン・ショップカード」でドラッグストアの来店頻度を高める

ドラッグストアや一般薬を扱う薬局では、クーポンやショップカードを活用することで来店促進につなげられます。
「友だち追加でOTC(一般用医薬品)の割引クーポン」「5回来店でプレゼント」といった施策は、処方箋のない一般客を含む幅広い顧客層の再来店動機づけとして機能します。
紙のポイントカードは紛失や忘れが多く、スタッフがスタンプを押す手間もかかりますが、LINEのショップカードはスマートフォンさえあれば使えるため、管理の手間を削減しながら継続的な来店を促せるでしょう。
クーポンもLINE上で手軽に配布・回収できるため、どれくらいの来店効果があったか把握しやすい点もメリットです。
以下の記事では、LINE公式アカウントのクーポン機能について詳しく解説しています。
クーポンの作り方や活用例も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

⑥「セグメント配信」で患者・顧客の属性に合わせた情報を届ける
全員に同じ情報を送るのではなく、「花粉症の薬を受け取ったことがある方だけにアレルギー関連の情報を送る」「高齢の患者さんに服薬管理のコツを案内する」など、状況に合わせた配信も効果的です。
自分に関係のない情報が続くとブロックされるリスクが高まりますが、その方に必要な情報だけを届けることで、ブロックを防ぎながら有益な接点を維持できます。
薬局の場合、患者さんの症状や服薬内容は人それぞれ異なるため、全員一斉の配信よりも属性に合わせた情報の出し分けが、信頼関係の構築にとって重要です。
「この薬局は自分の状況をわかってくれている」という実感が、かかりつけとして定着するきっかけになります。
以下の記事では、セグメント配信の設定方法や活用例について詳しく解説しています。
配信条件の組み合わせ方も紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。

調剤薬局・ドラッグストアにおけるLINE公式アカウントの成功事例
薬局・ドラッグストア業界では、チラシや電話中心の運営からLINEへの移行によって、業務効率化や患者定着に成果を出している事例が多数あります。
ここでは、LINE公式アカウントの活用によって成果を上げた2つの事例をご紹介します。
JR九州ドラッグイレブン|全店導入で友だち総数18万5,000人を達成
九州・沖縄を中心に、調剤薬局を合わせて225店舗(2019年10月末時点)を展開する「JR九州ドラッグイレブン」の事例です。
これまで折り込みチラシを中心に販促を展開してきましたが、博多駅周辺のような都市型店舗では「折り込みチラシが来店動機につながりにくい」という課題がありました。
そこで、2018年に都市型店舗から先行してLINE公式アカウントを開設し、2019年5月に全店で導入しました。
友だち数を増やすために、本部から「初回登録者限定でTポイントが11倍になるクーポン」を発行するとともに、エリアマネージャーや店舗の裁量でQRコードのポスター掲示や声がけなど、各店舗が独自の取り組みを展開。
配信コンテンツは月10回ほどの頻度で更新し、定期的なクーポン配信に加え、公式キャラクター「ドラビット」を使った読み物コンテンツなど、長期的にフォローしてもらえる工夫を重ねています。
その結果、全店合計の友だち総数は18万5,000人に到達し、目標とする20万人も見込まれる状況になっています。
ウエルシア薬局|約680万人の友だちを獲得・クーポン配信で売上増を実現
全国に約1,800店舗を展開するウエルシア薬局は、これまでテレビCMや折り込みチラシといったマス広告が中心でした。
しかし、「One to Oneマーケティング」への転換を目指して、2018年11月にLINE公式アカウントを導入しました。
友だち獲得の施策として、人気キャラクター「うえたん」のLINEプロモーションスタンプを複数回にわたって出稿し、スタンプのダウンロード時に友だち追加を促す仕組みを活用することで約680万人の友だちを獲得しています(2020年3月末時点)。
リッチメニューにはクーポンや店舗ごとのチラシ検索リンクを設置し、月定例会でユーザーのニーズに応えながら改良を続けています。
毎月末の「お得デー」や売上の山場をつくりたいタイミングで1商品10%引きのクーポンを配信したところ、配信翌日に平時と比べて確実な売上増が見込めるようになりました。
さらに今後は、自社アプリのIDとLINEアカウントを連携させ、患者・顧客一人ひとりに合ったセグメント配信を強化していく方針です。
薬局がLINE公式アカウントを運用する際の注意点
薬局・ドラッグストアでLINE公式アカウントを活用する際は、医療情報を扱う業種特有の注意点があります。
ここでは、導入前に確認しておきたい4つのポイントをみていきましょう。
医療・健康情報の配信には薬機法・景品表示法の遵守が必要
医薬品の効果・効能に関する表現は薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)によって規制されています。
LINE公式アカウントにおいても、誇大広告にあたる表現や未承認の効能を謳う内容は、配信できません。
たとえば「この薬を飲めば必ず治ります」「〇〇に効く」といった断定的な表現はNGで、根拠なく効果を保証するような内容も規制の対象となります。
健康情報を配信する際は、薬剤師の監修のもとで内容を確認したうえで発信するのが基本です。
通常の広告・情報発信と同様、LINE公式アカウントも法令の適用対象となるため、発信前に内容の適切性を確認する体制を整えておきましょう。
患者の個人情報・医療情報の取り扱いに特段の注意が必要
LINEのチャットで処方箋の写真や服薬状況、症状といった医療情報をやり取りする場合、個人情報保護法および医療情報の保護に関するガイドラインへの対応が必要です。
医療情報は一般的な個人情報よりも取り扱いに慎重さが求められる「要配慮個人情報」にあたるため、収集目的の明示と患者さんの同意取得が前提となります。
LINEのトーク内容は「Letter Sealing(レターシーリング)」という技術で通信上の保護が講じられていますが、それだけでは十分とはいえません。
必要に応じて、管理画面へのアクセス権限をスタッフごとに適切に設定し、「誰がどの情報にアクセスできるか」を明確にしたうえで運用するルール整備も検討しましょう。
参考:Letter Sealing(レターシーリング)とは?|LINEヘルプセンター
無料プランは月200通の制限がある
LINE公式アカウントの無料プラン(コミュニケーションプラン)で送れるメッセージ数は、月に200通までと定められています。
通数は「配信人数×配信回数」で消費されるため、たとえば友だちが100人いれば全員への一斉配信は月2回が上限です。
患者さんの数が増えてくると、健康情報の定期配信やセール情報を全員に届けることが難しくなります。
この場合、セグメント配信で対象者を絞り込んで通数を節約するか、有料プランへの移行を早めに検討することをおすすめします。
以下の記事では、LINE公式アカウントの月額料金プランについて詳しく解説しています。
各プランの詳細や選び方も紹介しているので、ぜひご覧ください。

標準機能では自動リマインドや問診フォームに対応できない
「服薬開始から〇日後に体調確認のメッセージを自動で送る」「質問を分岐させるような問診票を作る」といった仕組みは、標準機能の範囲外です。
服薬フォローは患者さんごとに処方日や服薬期間が異なるため、担当者が手動で管理しようとすると漏れが生じやすく、患者さんの数が増えるほど対応しきれなくなっていきます。
こうした業務を自動化するには、拡張ツールの導入が必要です。
拡張ツールの概要やできることについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ツールの選び方や注意点も解説していますので、拡張ツールに興味のある方はぜひチェックしてみてください。

薬局向けLINE公式アカウントの拡張ツールの選び方と比較ポイント
LINE公式アカウントの拡張ツールを選ぶ際は、薬局特有の業務フローに合った機能が揃っているかを確認することが重要です。
ここでは、薬局でLINEを活用する際に押さえておきたい4つの選定ポイントを解説します。
問診フォームの作成・回答管理に対応しているか
薬局でLINE拡張ツールを活用する場合、問診票のデジタル化は最も実務に直結する機能の一つです。
「選択式・自由回答・条件分岐など、詳細な問診票を作成できるか」「回答結果を患者情報として自動でひもづけて管理できるか」を確認しておくことをおすすめします。
標準機能のアンケート機能では質問数や回答形式に制限があるため、医療現場で求められる精度の問診票を作るには、フォーム機能が充実したツールを選ぶことが重要です。
ステップ配信のトリガー設定が柔軟か
服薬フォローや来局後の体調確認を自動化するには、「処方日から〇日後」「フォームへの回答完了後」など、任意のタイミングでメッセージを自動送信できるステップ配信機能が必要です。
LINE公式アカウントの標準機能では、友だち追加時のみがトリガーになります。
患者さんの来局タイミングや処方内容に合わせた細かいシナリオを組むには、トリガー条件を柔軟に設定できる拡張ツールを選ぶことをおすすめします。
複数スタッフでの運用・権限管理に対応しているか
薬局では薬剤師・事務スタッフ・店長など複数の担当者がLINEのチャット対応や配信業務に関わるケースが多くあります。
「スタッフごとに閲覧・操作できる範囲を設定できる権限管理機能が備わっているか」「患者さんごとに担当スタッフを紐づけて管理できるか」を確認しておくとよいでしょう。
個人情報・医療情報を扱う性質上、アクセス権限を適切に管理できるツールであることは、とくに重要です。
コストと機能のバランスを確認する
拡張ツールには無料プランから始められるものと、月額費用が発生するものがあります。
薬局の規模・患者数・活用したい機能に応じて、必要な機能が使えるプランがどの価格帯にあるかを事前に確認しておきましょう。
まずは無料プランで基本機能を試しながら、問診フォームやステップ配信など本格的な自動化を進める段階で上位プランへの移行を検討する段階的な導入が現実的です。
調剤薬局のLINE公式アカウント運用には「L Message(エルメ)」がおすすめ
LINE公式アカウントの標準機能だけでも薬局の業務効率化に役立ちますが、さらに踏み込んだ運用をしたい場合には拡張ツール「L Message(エルメ)」の活用がおすすめです。
ここでは、「L Message」の代表的な活用方法をご紹介します。
問診フォームをLINE上で事前配布し、来局前に情報を収集する
L Messageのフォーム機能を使えば、初回来局前にアレルギーの有無・服用中の薬・既往歴などを入力してもらう問診フォームをLINE上で配布できます。
来局後に紙で記入してもらう手間がなくなり、薬剤師は患者さんが到着する前から必要な情報を把握して準備を進めることが可能です。
回答結果は顧客情報として自動的に蓄積されるため、次回以降の対応にも活用しやすくなります。
服薬フォローのリマインドを自動配信し、患者の状態を継続的に確認する
「処方日から〇日後に体調確認のメッセージを自動送信する」「薬の飲み忘れ防止のリマインドを設定した時刻に届ける」といった服薬フォローも、L Messageのステップ配信機能を使って自動化できます。
抗生物質や降圧薬など、服薬を継続することが重要な薬は、患者さんが自己判断で中断してしまうケースも少なくありません。
飲み始めから数日後に「副作用は出ていませんか」「しっかり飲めていますか」と自動でフォローすることで、服薬継続のサポートと早期の副作用把握につなげられます。
電話やSMSでは対応が難しかった服薬期間中のフォローを仕組み化できるため、スタッフの手間をかけずに患者さんとの接点を保てます。
健康状態や病歴に応じたセグメント配信で個別化した情報を届ける
L Messageでは、問診フォームやアンケートで収集した「花粉症」「高血圧」「糖尿病」などの情報をタグとして管理し、各患者さんの状況に合わせた健康情報や関連商品の案内を自動配信できます。
たとえば糖尿病の薬を処方されている方には血糖値管理のコツを、花粉症治療中の方にはアレルギー薬の使い方を届けるといった、その方の状況に合った情報配信が可能です。
全員に同じ情報を送るのではなく、関係のある情報だけが届く仕組みを作ることで、ブロックを防ぎながら「この薬局はちゃんと自分のことを見てくれている」という信頼感につなげられます。
来店のリマインドや定期受診の案内を自動で送る
慢性疾患で定期通院している患者さんは、次の受診タイミングを自分で把握していても、忙しさや体調の安定を理由に来局を先延ばしにしてしまうことも考えられます。
L Messageのリマインド機能を活用し、服用期間が終わるころに「そろそろお薬が切れる時期ではないですか?」とLINEで自動的に一声かけることで、受診・来局のきっかけを作れます。
日常的にLINEでつながり続けることで、処方箋を持参する際に他の薬局ではなく「いつもの薬局」として選んでもらえるでしょう。
来局ごとのフォロー体制を仕組みとして整えることが、かかりつけ化の実現につながります。
まとめ|LINE公式アカウントの活用で薬局の業務効率化とかかりつけ化を実現しよう
薬局・ドラッグストアの運営にLINE公式アカウントを取り入れることで、電話対応の工数を削減しながら、患者さんとの継続的なつながりを低コストで作れます。
専用アプリ不要で始められるうえ、幅広い年代に受け入れてもらいやすい点は、患者層の幅が広い薬局にとって大きな利点です。
- LINEを窓口にすることで、専用アプリ不要で処方箋受付・服薬相談のデジタル化を低コストで実現できる
- リッチメニュー・チャット・自動応答メッセージを組み合わせることで、電話対応の工数を削減しながら患者の利便性を高められる
- 健康情報の定期配信やクーポンを活用することで、来局後も継続的な接点を作りかかりつけ化を促進できる
- 医療情報の取り扱いには薬機法・個人情報保護法への対応が必要で、配信内容の確認体制を整えることが重要
- 拡張ツール「L Message(エルメ)」なら、問診フォームの事前配布・服薬フォローの自動リマインド・患者ごとのセグメント配信まで仕組み化できる
拡張ツールの「L Message(エルメ)」を組み合わせれば、問診から服薬フォローまで自動化した運用体制を整えられます。
初期費用や月額料金がかからないフリープランからスタートできるため、まずはコストをかけずに実際の使い心地を試しながら、薬局に合った運用方法を見つけてみてはいかがでしょうか。





