「LINE公式アカウントとオープンチャットは何が違う?」
「結局どちらを使えばいいの?」
このようなお悩みのある方はいませんか?
LINE公式アカウントとオープンチャットはそれぞれ異なる特徴があり、目的によって使い分けることで事業にメリットをもたらします。
この記事では、LINE公式アカウントとオープンチャットの違いを解説。実際の活用事例も紹介するので、利用目的に合わせてどちらを使えばいいか参考にしてください。
LINE公式アカウントとオープンチャットの機能と違い
LINE公式アカウントとオープンチャットは、以下のような違いがあります。
LINE公式アカウント | オープンチャット | |
---|---|---|
用途 | お店や企業などの公式アカウント | 共通の趣味・話題を持つ人同士が交流できるグループチャット |
チャット形式 | 1対1 | グループチャット |
料金 | 1ヶ月に送信するメッセージ数に応じて料金が発生 | 無料 |
参加人数 | 無制限 | 最大10,000人まで |
アカウント表示名 | 変更不可(未認証アカウントであれば変更可能) | トークごとにアカウント表示名が変更可能 |
トーク履歴 | 閲覧可能 | 登録前のトーク履歴も閲覧可能 |
参加制限 | 誰でも参加可能 | 「全体公開」「参加コード入力」「参加の承認」の3種類から選択 |
LINE公式アカウントの特徴
LINE公式アカウントは、お店や企業などの法人用アカウントです。友だち登録してくれたユーザーに対して、クーポンや最新情報を配信することで販促できます。
またユーザーと1対1でのトークが可能なので、個別に細かいやり取りも可能です。アカウントのURLやQRコードを読み込んでもらえば、誰でも友だちになってもらえます。
さらにLINE公式アカウントには、トーク画面下に固定でメニューを表示させる「リッチメニュー」機能があり、ここから予約やECサイトなどへ簡単に誘導できます。
以下の記事では、LINE公式アカウントの月額料金プランについて解説しています。メッセージ数ごとの料金を詳しく知りたい方はご覧ください。
オープンチャットの特徴
オープンチャットは、共通の趣味・話題を持つ人が誰でも参加できるグループチャットです。趣味・話題ごとに多様なトークルームがあり、そこに参加する人とは友だちでなくても相互に会話できます。
ユーザーが参加する前の過去のトーク履歴を遡って確認できるので、途中から参加しても話題についていけない心配がありません。トークルームごとにユーザーは自分の名前やアイコンを変えられるので、プライバシーも守られます。
なお最大メンバー数は5,000人ですが、4,500人を超えた際にトークルームの管理者が拡張申請することで、参加人数の上限を10,000人にできます。
LINE公式アカウントの活用事例
ユーザーと繋がりを生むことが特徴のLINE公式アカウントですが、実際どのように活用されているのでしょうか。ここでは飲食店と美容サロンの活用事例を紹介します。
活用事例①:飲食店
・ECサイトへの導線
コロナ禍をきっかけに、デリバリーやテイクアウトに力を入れる飲食店が増えました。
『焼肉 シンラガーデン』では、LINEのメッセージからホームページに誘導し、商品の注文方法やこだわりなどを紹介。さらにメッセージと一緒にクーポンもつけることで、コロナ禍の売上ダウンをカバーできました。
参考資料:LINE for Business
・クーポンの打ち出し
お店への再来を促す施策のひとつがクーポンの配信です。
国内外で約100店舗展開するお好み焼き店『ぼてぢゅう』では、ユーザーの生活サイクルに合わせたキャンペーンなどを月2回配信。さらに各種クーポンを打ち出すことで来店人数を増加させています。
参考資料:LINE for Business
・ポイントカード
従来紙だったポイントカードをLINE公式アカウントに移行することでコスト削減に成功した事例もあります。
ビアパブ『THE GRUB』では、定期的に利用してもらうためにポイントカード機能を活用。紙のポイントカードのときに比べて運用コストを約5%カットすることに成功しました。
参考資料:LINE for Business
活用事例②:美容サロン
・予約管理
美容サロン、特に個人で経営している店舗では施術中に電話に出れないことが多く、予約のお客さんを取り逃がしてしまう機会損失が発生していました。
ひとりで営業されている『G/ash eyelash salon』では、お客さんとのやりとりはすべてLINE公式アカウントで行うことで、お客さんの取り逃しを防ぎ、リピートにつなげることにも成功しているようです。
参考資料:LINE for Business
・お問い合わせ対応
美容サロンでは予約以外にも、施術内容などの問い合わせが入ることがあります。
『ビューティーサロンBe+』では店主1人で営業することが多く、以前から施術中にかかってくる電話対応に難航していました。しかし、LINE公式アカウントの応答メッセージ機能を使ってよくある質問の回答を案内できるようにしたところ、電話の問い合わせはほぼなくなったといいます。
参考資料:LINE for Business
以下の記事ではLINE公式アカウントを活用した事例を、企業名を挙げてさらに詳しく解説しています。自分のビジネスで効果的な運用をしたい方はぜひご覧ください。
オープンチャットの活用事例
共通の趣味・話題を持つ人であれば誰とでも簡単にトークができるオープンチャット。実際どのように活用されているのか、4つ事例を紹介します。
活用事例①:コミュニティイベント
共通の趣味・話題で集まる場として、コミュニティイベントが挙げられます。運営者と参加者だけでなく参加者同士の親交も深まるのが、オープンチャットの魅力です。
株式会社セガのオフラインイベントでは、実際に来場者間のコミュニケーションツールとしてオープンチャットが使われました。リアルタイムでつながり、有益な情報が得られる点で、今後の活用にも期待されます。
参考資料:LINEオープンチャット公式サイト
また、コロナ禍でオンライン開催となった「早稲田祭2020」でも、オンラインツールとしてオープンチャットが活用されました。応援したい企画のオープンチャットに入って情報を得たり応援したりすることで、参加者と主催者の交流が可能になります。
参考資料:SORENA
活用事例②:子育て相談
子育てに悩む人たちが情報交換をできる場にも活用されています。
子育てに必要なグッズが実際にいるかどうか意見交換できる「リッチェル」の公式オープンチャットや、子連れ再婚を経験する人同士が交流できる「NPO法人M-STEP」公式オープンチャットなど、それぞれの悩みに合わせて企業がオープンチャットを開設しています。参考資料:LINEオープンチャット公式サイト
活用事例③:就職活動
新型コロナウイルスがきっかけで、就職活動もオンラインで行う企業が増えました。リアルの活動が減り、就活での悩みを気軽に相談しづらくなっています。
そこで、就活を後押しするのにオープンチャットが活用されています。インターンシップ対策やグループディスカッション、さらに人事に質問ができるものまで幅広く展開されています。参考資料:LINEオープンチャット公式サイト
活用事例④:社内コミュニケーションツール
オープンチャットは、グループごとにアカウント名とアイコンを変更できます。その特徴を生かして、社内での意見交換にも活用できます。匿名性のため、普段言いづらいことも発言しやすくなるかもしれません。
また、オープンチャットには通訳機能も付いているため、海外企業との使用も期待できます。
LINE公式アカウントとオープンチャットどちらを利用するべき?
LINE公式アカウントは、以下のようなときに活用するのがおすすめです。
- 顧客と1対1で連絡(告知)を取りたい
- 予約受付やお問合わせ対応などを自動化したい
- ECサイトへの誘導(商品サービスの購入につなげたい)
以下の記事ではLINE公式アカウントの開設方法を解説しています。アカウントの作成方法がわからない方はぜひご覧ください。
一方で、オープンチャットは以下のようなときにおすすめです。
- 共通の話題で気軽にトークがしてもらいたい
- ユーザー同士のつながりを強化したい(コミュニティを育てたい)
- 複数人で匿名で意見を出し合いたい
まとめ|LINE公式アカウントとオープンチャットの違いを知って、企業で活用しよう
ここまでLINE公式アカウントとオープンチャットの違いを紹介しました。
LINE公式アカウントはお店や企業の公式アカウントで、1対1のトークが特徴。顧客づくりや業務効率の向上におすすめです。
オープンチャットは共通の趣味や話題を持てば誰でも参加できるグループチャット。匿名で意見を出し合いたいときや、ユーザー同士の結びつきを強める役割があります。
それぞれの特徴を理解したうえで、どちらがご自身に合っているのか検討してくださいね。
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