LINEを使ったメッセージのやり取りが主流の昨今、PTA、子供会、保護者会に関する情報発信をLINE公式アカウントで運用したいと考える人も多いでしょう。
PTAの連絡手段をLINE公式アカウントに切り替えることで、連絡元が一本化され、よりスムーズな情報伝達が可能になります。
この記事では、PTA向けLINE公式アカウントを作成するメリットや、LINE公式アカウントの作成によってできること、注意点などを詳しく解説。
これからLINE公式アカウントを開設しようと考えているPTA関係者の方は、ぜひ参考にしてください。
PTA向けLINE公式アカウントを作成するメリット
PTAの連絡手段としてLINE公式アカウントを利用すると、連絡の一斉送信や、リアルタイムでの情報伝達ができるようになるなど、たくさんのメリットがあります。
ここでは、PTA向けLINE公式アカウントを作成する5つのメリットについてまとめました。
連絡の一斉送信が簡単に行える
メッセージの一斉送信機能を活用し、一度のメッセージ送信で、手間をかけずにPTA関係者や保護者へ情報を伝達できます。
電話連絡では不在時の対応に手間がかかりますし、メールでは迷惑メールへ振り分けられたり、見逃してしまったりで伝達漏れが発生する可能性も。
使い慣れている人の多いLINEに連絡手段を一本化することで、PTA関係者や保護者は確認すべき場所がわかりやすくなり、情報の伝達漏れ防止にも繋がります。
重要連絡事項を速報で伝えられる
各種日時の変更、行事の中止・延期、被災時の情報伝達など、速報が必要な連絡もリアルタイムで送信できます。
「決まり次第お知らせする」といった柔軟な対応もしやすくなり、より円滑なPTA活動が行えるでしょう。
PTA事務局のアカウントとして引き継ぎができる
作成したLINE公式アカウントは、PTA事務局のLINE公式アカウントとして管理者権限の引き継ぎを行い、使い続けることが可能です。
また、卒業した人やPTAを退会した人は、個人アカウントと同様、LINE公式アカウントの友だちを削除することで一斉送信の連絡を受けとらないようにできます。
不必要にアカウントをブロックをしたり、アカウントを作り直したりする手間が不要な点も、LINE公式アカウントを利用するメリットといえるでしょう。
なお、LINE公式アカウントの引き継ぎ方法は以下の記事で詳しく解説しています。ぜひあわせてチェックしてください。
保護者のプリント管理の手間が省ける
LINE公式アカウントの運用にあわせてお便りを電子化することで、保護者のプリント管理の手間が省けます。
紙ベースのお便りでは、紛失防止や物理的な管理が求められますが、電子化することにより、スマートフォンやパソコンのフォルダ内での管理が可能です。
PTA事務局と各クラス委員との行き違いを防げる
PTA事務局と各クラス委員でそれぞれ繋がっている場合、連絡の行き違いが発生することでお困りの方もいるのではないでしょうか。
LINE公式アカウントを作成すると連絡の発信元をPTA事務局に一本化できるため、連絡の行き違い防止に繋がります。
PTA向けLINE公式アカウントでできること
LINE公式アカウントには、PTA活動に活かせるさまざまな便利機能が備わっています。
なお「リッチメニュー」とは、LINEのトーク画面下部に配置できるメニューボタンのことです。
例えば、学校の公式サイトURLや、問い合わせフォームのURLを設定するなどして、トーク画面から簡単にアクセスできるようになります。
LINE公式アカウントでできることは、以下の記事で詳しく解説しています。ご興味のある方はあわせてチェックしてみましょう。
LINE WORKS(ラインワークス)との違い
「LINE WORKS(ラインワークス)」は、LINE公式アカウントと混同されやすいサービスですが、実際の用途や機能は公式LINEと異なります。
LINEWORKSはビジネス向けのチャットツール。社員間のやり取りによく使われている「Slack(スラック)」「Chatwork(チャットワーク)」「Microsoft Teams(マイクロソフト チームス)」などをイメージすると分かりやすいです。
学校でも、職員同士の業務的なメッセージのやり取りや、オンライン会議、タスク管理、部署や案件ごとのチャットグループの作成などに役立てられます。
基本料金は無料ですが、参加するユーザー数が100人を超えると、1ユーザーにつき月額450円~の料金が必要です。
このため、PTA活動で、不特定多数の人に情報発信する場合はLINE公式アカウントを利用することをおすすめします。
LINE公式アカウントの作り方
LINE公式アカウントは無料で作成できます。また、月200通までのメッセージであれば、無料で運用が可能です。
LINE公式アカウントの作り方については、以下の記事で画像を用いて解説しています。基本的な操作方法もお伝えしていますので、これからアカウント作成をする方はこちらをご覧ください。
LINE公式アカウントの料金
コミュニケーションプラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額料金 | 0円/月 | 5,000円/月 | 15,000円/月 |
配信可能なメッセージ通数 | 200通/月 | 5,000通/月 | 30,000通/月 |
追加メッセージ | 不可 | 不可 | ~3円/1通 |
LINE公式アカウントの料金は、1ヶ月あたりのメッセージ配信数によって3つのプランを選択できます。
極端な例ですが、LINE公式アカウントの友だち数が200人で、月に1回の配信頻度なら無料のコミュニケーションプランで運用可能です。
クラスが多く、それに伴いLINE公式アカウントの友だち(PTA関係者、保護者)の数が多い場合は、有料プランへの変更が必要なケースもあるでしょう。
以下の記事では、LINE公式アカウントの料金プランのシミュレーションを行う方法をご紹介しています。ぜひあわせてチェックしてみてください。
LINE公式アカウントの学校プランは提供終了
LINE公式アカウントでは、過去にコロナ禍の影響を受け「学校プラン」と呼ばれる無料プランが提供されていました。
本来は有料プランへの加入が必要な状況でも、学校プランでは無料で利用できるという内容です。
しかしながら、学校プランの提供期間は2020年3月9日~2021年3月末までとなっており、現在は提供を終了しています。
過去に提供されていた学校プランについては、以下の記事で解説しています。ご興味のある方はチェックしてみてください。
PTA向けLINE公式アカウント作成の注意点
PTA向けLINE公式アカウントを作成するにあたり、注意点が3つあります。
- 伝え漏れ防止のため友だち登録してもらう必要がある
- お便りを電子化する場合は保護者の理解が必要
- デジタルだけでなくアナログなコミュニケーションも大切
より円滑なPTA活動を進めるためにも、これらの注意点を理解したうえで、LINE公式アカウントの導入を検討しましょう。
友だち登録を促す必要がある
連絡元をLINE公式アカウントに統一する際は、友だち登録をしていないと、連絡事項の伝え漏れが発生してしまうため注意が必要です。
事前にアカウントの必要性やアカウントでの活動内容を伝え、できる限り多くの関係者に友だち登録をしてもらいましょう。友だちの登録方法をわかりやすく案内することも重要です。
また、LINEアカウントを持っていない方への対応も決めておくことをおすすめします。
お便りの電子化には保護者の理解が必要
お便りの電子化は一見すると便利なイメージがありますが、「紙の方が管理しやすい」という人も一定数いらっしゃる可能性があります。
どうしても紙のお便りを希望される方がいる場合は、協力を促したり、個別で対応したりする必要があるでしょう。
また、電子化する情報と紙のままで伝える情報を分けるという方法もあります。
デジタルだけでなくアナログなコミュニケーションも大切
LINE公式アカウントでは、一方的な情報発信を行うことがほとんどのため、小さなすれ違いが積み重ならないよう工夫が必要になります。
たとえばLINE公式アカウントのアンケート機能を使って意見を収集したり、対話の機会を設けたりしてみましょう。
まとめ|LINE公式アカウントの作成でPTA担当者の負担を軽減できる
LINE公式アカウントにはメッセージの一斉送信機能があるため、PTA担当者の負担を軽減できます。また、連絡元の一本化により、連絡の行き違いを防ぎ、スムーズな情報伝達に役立つでしょう。
LINE公式アカウントは無料で作成できますので、試験的に運用してみるのもおすすめです。
なお、LINE公式アカウントの拡張ツールを併用すると、自由度の高いアンケート機能や、スマホやPCアプリを使った1対1でのチャット、メッセージの自動応答など、さまざまな便利機能を追加できます。
拡張ツール「L Message(エルメ)」なら、LINE公式アカウントの運用を効率化する便利な機能を無料で利用できるため、ぜひあわせてチェックしてみてください。