「LINE公式アカウントでPaid決済したら、どうやってインボイスを発行するの?」
「領収書や明細書はインボイスの代わりになる?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
LINE公式アカウントで請求書払いを選択すると、Paid決済を利用した請求書払いができます。この時の適格請求書はPaid側には保存されないので、LINE公式アカウントの管理画面からの確認が必要です。
今回は、LINE公式アカウントでPaid決済をした時のインボイス発行について詳しく解説。気になる疑問についてもまとめているので、参考にしてみてください。
LINE公式アカウントのPaid決済分はインボイス発行できる?
LINE公式アカウントでPaid決済した分の適格請求書は、Paid側で確認することはできません。
LINE公式アカウントの管理画面にある「お支払い履歴」の画面にアクセスすることで、適格請求書の記載要件を満たした明細書を確認できます。
なお、適格請求書自体の発行はLINE公式アカウントでは対応しておらず、あくまでも適格請求書の記載要件を満たした明細書の発行のみが可能です。
また、LINE公式アカウントの「お支払い履歴」で、適格請求書の記載要件を満たした明細書を確認するには、LINE公式アカウントの管理画面で事前に「インボイス情報」へ事業者名を登録しておく必要があります。
事業者名の登録から明細書確認までの詳しい手順については、以下の記事でわかりやすく解説しているので、あわせてチェックしておきましょう。
補足するとPaidでは、加盟企業に対してインボイス帳票の発行機能を提供していますが、加盟企業のすべてがその機能を利用しているわけではありません。
Paidの機能を利用せず、自社で適格請求書などを用意している場合は、LINE公式アカウントのように加盟企業側が提供する機能を利用することになるのです。
様式を満たせば明細書を適格請求書として扱える
「適格請求書の発行自体はできない」とのことですが、実は様式さえ満たしていれば、本来法的効力のない明細書でも、適格請求書として扱えます。
適格請求書に必要な記載要件は以下の通りです。
- 適格請求書発行事業者の氏名または名称及び登録番号
- 取引を行った年月日
- 取引の内容
- 取引の税抜価格、または税込価格を税率ごとに区分して合計した金額及び適用税率
- 税率ごとに区分した消費税額等
- 書類の交付を受ける事業者の氏名または名称
LINE公式アカウントで確認できる明細書は、上記の要件を満たしているため、適格請求書として扱うことができるのです。
また、このような電子取引データの保存方法について、国税庁の資料では以下のように記載があります。
どのように保存する必要があるの?
保存するファイル形式は問いませんので、PDFに変換したものや、スクリーンショットでも問題ありません。
引用元:国税庁 電子帳簿保存法「電子取引データの保存方法をご確認ください」
LINE公式アカウントの管理アプリでは明細書を確認できない
適格請求書の要件を満たした支払い明細書は、スマホ用アプリの管理画面からは確認ができません。
パソコンから管理画面にアクセスするか、スマホの場合はウェブブラウザ版の管理画面にアクセスして確認しましょう。
LINE公式アカウントで領収書の発行は可能?
LINE公式アカウントでPaid決済をした分は、領収書が別途発行されるわけではありません。
振り込みした際、金融機関から発行される振り込み明細書が、正式な領収書となります。
Paid決済以外の領収書発行について
LINE公式アカウントには、クレジットカード払いやLINE Pay払いも選択できます。
クレジットカード払いの場合、各クレジットカード会社から発行される利用明細書が、領収書扱いとなります。
店舗名や店舗場所の表記は「LINE Pay」あるいは「ラインペイ」と記載されるので、確認してみてください。
なおLINE Pay払いは領収書の発行ができません。
LINEヤフー株式会社のインボイス番号
2023年10月より、インボイス制度が開始されました。課税事業者の方は、念のため取引先のインボイス番号をいつでも確認できるようにしておくと良いでしょう。
LINE公式アカウントを運営する、LINEヤフー株式会社のインボイス番号は、以下の通りです。
- 事業者名称:LINEヤフー株式会社
- 登録番号:T4010401039979
なお、国税庁の「適格請求書発行事業者公表サイト」から確認することもできます。
まとめ|LINE公式アカウントのPaid決済分は様式を満たした明細書で確認可能
LINE公式アカウントでPaid決済(請求書払い)を選択している方は、LINE公式アカウントの管理画面にある「お支払い履歴」より、適格請求書の要件を満たした明細書を確認できます。
適格請求書の発行自体は行っていませんが、様式を満たしている明細書や領収書であれば、適格請求書として扱うことが可能です。
なお、LINE公式アカウントの運用を効率化する拡張ツール「L Message(エルメ)」でも、インボイス制度へ対応しております。有料プランだけでなく、無料プランでも便利機能が多数利用できるので、ぜひ一度お試しください。