「LINE公式アカウントのメンバーシップ機能って何?」
「どういった活用方法があるの?」
LINE公式アカウント『メンバーシップ』は新機能であるため、このように疑問に思う人も多いハズ。
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能とは簡単に言うと、有料会員制度をLINE公式アカウント上に設けるシステムを指します。
そのためLINE公式アカウントのメンバーシップ機能を使えば、オンラインサロン用ホームページ等を別に開設する必要がなくなります。
もちろんこのメンバーシップ機能は、価格や上限人数等を自由に設定することが可能(最大5プランまで)。
使いこなすことができればオンラインサロンだけでなく、実店舗向けサービス(会員限定のクーポン配布など)を実施することもできます。
LINE公式アカウントをすでに立ち上げている人の中で、もしも「オンラインサロンの開設や実店舗向けサービスを実施したい!」と考えているのであれば、メンバーシップ機能は重宝するでしょう。
そこでこの記事ではLINE公式アカウントメンバーシップ機能の基本情報・主な機能・活用例・申請方法・注意点を解説いたします。
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能とは
まずはLINE公式アカウントのメンバーシップ機能に関する基本機能を解説いたします。
- メンバーシップ機能ってなに?
- 収益を上げるまでの流れ
メンバーシップ機能ってなに?
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能とは有料会員(メンバー)を募り、月額課金制度などといったサービスをアカウント内に導入する機能を指します。
有料会員制をLINE公式アカウントに導入することで、商品販売とは別の方法で収益を上げられるようになるのはうれしいところですよね。
もちろんそれだけでなく、課金者が誰なのかを把握することで『自社商品・サービスに対してお金を支払ってでも情報等が欲しい』という、ロイヤリティの高い会員を把握できます。
要するに「この属性を持つ顧客が有料会員には多いから、以後はこの属性に似た人に対してアプローチをすべきだな。課金をしてくれるかもしれない」とわかるわけですね。
そのような顧客に対して重点的にアプローチをしていけば、時間および費用対効果が高い運用を自ずと実現できます。
メンバーシップ機能の活用事例に関しては後述しますね。
収益を上げるまでの流れ
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能にて収益を上げるまでの流れを簡単に説明しますと、以下のようになります。
- LINE公式アカウントにてメンバーシッププランを導入
- 友だちに宣伝する
- メンバーシップになってもらう
- 課金をしてもらう
かなりザックリとした説明ですが、大まかにまとめるとこのようなイメージになります。
上記を見てわかりますように、メンバーシップを導入したからと言って無条件で収益化できるわけではありません。
『メンバーシップになってもらう→何かしらのカタチで課金をしてもらう』この2ステップが必須になります。
したがってこの2つに対して何かしらの施策を行うことが必要となります。
ココのコツとしましては、『有料会員ならでは』の何かを提示するのが大事です。
例えば『有料会員になることで○○をGetできます』のようなメッセージを送信するのが効果的でしょう。
その際は以下のものを提示してみて下さい。
- マニュアル
- 成功事例集
- 無料ツール
- 個別コンサル30分無料
もしもあなたの友だち(顧客)が本気で悩んでいる、または商品・サービスに対する関心が高いのであれば、上記のプレゼントがきっかけでメンバーシップになる確率は高いです。
そういった情報やサービスを得るためにLINE公式アカウントにわざわざ登録をしているハズだからです。
もちろん、提示するモノによってはCVR(成約率。この場合だとメンバーシップ登録率)が上下するハズ。
最も効率よくメンバーシップを獲得できるメッセージ内容・プレゼントが何かを調べてみてくださいね。
LINE公式アカウントメンバーシップの主な機能
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能には主に以下2つの機能があります。
- 価格・特典・支払方法を自由に設定できる
- 無料メッセージを利用できる
価格・特典・支払い方法を自由に設定できる
メンバーシップ機能では価格・特典・支払い方法の3つを自由に組み合わせ、以下のように最大で5つまでのプランを作成することが可能です。
プラン名 | 価格 | 特典 | 支払い方法 |
---|---|---|---|
A | 1,000円 | クーポン | LINE Pay |
B | 5,000円 | 無料コンサル | App内課⾦ |
C | 500円 | なし | App内課⾦ |
D | 3,000円 | 成功事例集 | LINE Pay |
E | 50,000円 | 全部 | App内課⾦ |
上記の各プランを比較するとわかりますが、価格と支払い方法を調節するだけでも課金のしやすさが変化しますよね。
価格の場合だと安いほど、支払い方法であれば利用者がより多いApp内課⾦に設定した方が購入されやすいと予想できます。
もちろんそれだけでなく、特典を何にするかでCVRは変化するでしょう。
例えばBtoC向けのプランであればクーポンが、対してBtoB向けなのであれば成功事例集を特典にした方が好まれるでしょう。
個人であればより安く購入できることを喜びますし、企業であれば金額が少しだけ安くなるよりもプロジェクトの成功確率を上げられるデータの方が役立つからです。
このように『どういった人・企業がターゲットなのか?』で手渡すべき特典は変化します。
このことを意識してプランを作成しましょう。
もしも「ターゲットがどういった特典を好むのかわからない」のあれば、LINE公式アカウント内でリサーチ機能(アンケート)を行うとよいでしょう。
そうすればターゲットの趣味嗜好を把握できます。
リサーチに関する詳細情報は『LINE公式アカウントでアンケート収集、リサーチ機能の使い方』にてご紹介していますので、参考にしてください。
無料メッセージを利用できる
メンバーに対して発信するメッセージは無料で送信できます。
そのためノーコストでアプローチができます。
メルマガなどといったツールでメッセージ配信を行いますと、加入プランにもよりますが月額数万円支払うことも珍しくありません。
しかしLINE公式アカウントのメンバーシップ機能であれば、タダでメッセージを送信できるわけです。
コレは大きなメリットですよね。
もしもあなたが「コストをかけずに、有料会員にメッセージを送信したい」と考えているのであれば、メンバーシップ機能を利用するとよいでしょう。
メンバーシップ機能の主な活用例
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能における活用例を解説いたします。
- オンラインサロン
- 店舗会員
オンラインサロン
メンバーシップ機能を利用すれば、オンラインサロンを開くことも可能。
オンラインサロンは以下の仕組みがあれば、誰でも作成できるプラットフォームだからです。
- 双方型コミュニケーションを取れる場
- 会員登録ページおよびシステム
- 決済ページおよびシステム
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能期であれば、上記3つ全てを利用できます。
そのためオンラインサロンを誰でも簡単に開くことが可能なのです。
なおオンラインサロンの具体例としましては、教育や習い事などといったモノがあります。
もちろん場合によっては、情報を配信するだけといった活用方法もあります。
どういったビジネスを展開するかで活用方法は変化しますので、いろいろと試してみてくださいね。
店舗会員
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能であれば、飲食・衣服・小売・美容などといった『店舗会員向けサービス』を実施することも可能です。
クーポン配布機能等を使うことで、店舗会員向けのサービスを実施できるからです。
実際にですね、以下のように実店舗にてメンバーシップ機能を活用している企業もチラホラ見受けられます。
GAP公式サイト|GAPメンバーシップとLINEを連携して、便利にお買いもの!
→GAPメンバーシップIDとLINE IDの連携、および会員証QRコードの提示によりお得に買い物ができる
IPSA公式サイト|LINE×イプサメンバーシップ連携サービス利用規約
→IPSAのLINE公式アカウントを友だち登録およびイプサメンバーシップに会員登録、かつそれぞれを連携させることで情報を無料で受け取れる
※上記2例はLINE公式アカウントのメンバーシップ機能を使っているわけではなく、LINE公式アカウントと自社メンバーシップ機能を組み合わせ、店舗で活用している例です
GAPのような有名企業が既にLINE公式アカウントと自社メンバーシップ機能を組わせていることを考えますと、このようなメンバー制は有能といえる機能なのかもしれません。
ただですね、そうなりますと「LINE公式アカウントを介さずに、自社メンバーシップ機能だけ構築すればいいんじゃないの?」と思う人がいるかもしれません。
しかし、それは完全に間違いです。
なぜならLINE公式アカウントを使うことで、LINEアプリ利用者である1億900万人にアプローチが可能になるからです。
そもそもLINEアプリの利用率は日本国内だけで見ますと、以下のように『86.9%』であると総務省が公表しています。
主なソーシャルメディア系サービス/アプリの利用率は、「LINE」が最も高く86.9%。「Twitter」38.7%、「Instagram」37.8%、「Facebook」32.7%で続く。
総務省情報通信政策研究所|情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(2022年2月13日時点)
同じく総務省の資料によりますと、日本の人口は2022年1月時点で1億2544万人です。
両者のデータには約1か月のズレがありますが以上のことを踏まえますと、LINEの利用者は『約1億900万人』存在することになります。
これだけの人に対してアプローチできるツールはなかなかありませんから、GAPのような有名企業がLINE公式アカウントと自社メンバーシップ機能を組み合わせるのにも頷けます。
したがって、もしもあなたが実店舗を構えてビジネスをしているのであれば、メンバーシップ機能の構築およびLINE公式アカウントと組み合わせることを検討した方がよいです。
もちろん、自社にメンバーシップ機能をまだ構築できていないのであれば、これを機にLINE公式アカウントのメンバーシップ機能を利用するのもGoodです。
実行しやすい方法を選んでくださいね。
メンバーシップ機能ベータ版の申請方法
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能を導入する方法は簡単です。
以下の4ステップで完結します。
- LINE公式アカウントを立ち上げる
- メンバーシップ機能ベータ版応募フォームにアクセス
- 必要事項を入力
- 申請
LINE公式アカウントを立ち上げる
もしもまだLINEアカウントを立ち上げていないのであれば、まずは『LINE for Business|【公式】LINE公式アカウントをはじめましょう』にアクセスをしてください。
そして『LINE公式アカウントの解説(無料)』をクリックし、開設作業を進めていきましょう。
なおLINE公式アカウントの開設に関しては『LINE公式アカウントを個人、法人で開設する方法、作り方を解説』で解説しています。
参考にしてみてください。
メンバーシップ機能ベータ版応募フォームにアクセス
LINE公式アカウントを立ち上げたら『LINE for Business|LINE公式アカウント メンバーシップ機能ベータ版応募フォーム』にアクセスしましょう。
※すでに先行募集は終了しました。
そのページからメンバーシップ機能ベータ版の利用申し込みができます。
必要事項を入力
メンバーシップ機能ベータ版の申し込み時は、以下の項目を入力してください。
- 応募するLINE公式アカウントの名称
- 応募するLINE公式アカウントID
- 申込者メールアドレス
- ホームページなどのURL
- メンバーシップを利用して提供するプランの名称
- メンバーシップを利用して提供するプランの概要
- メンバーシップに加入したユーザーに提供する特典
- メンバーシップを利用して提供するプランの金額(月額)
- 注意事項への同意
- LINEプライバシーポリシーへの同意
『ホームページなどのURL』以外に関しては、すべて記入が必須です。
空欄などといった不備がある場合は、申請を却下されるおそれがあります。
キッチリ入力してくださいね。
申請
必要事項を入力し終わったら、最後に『応募する』ボタンをクリックしてください。
これで応募申請は完了です。
ただし、ココでの注意点はメンバーシップ機能ベータ版の提供は『2022年3月(予定)』からであること。
現時点(2022年2月)ですぐに使えるわけではありません。
しかも(予定)と明記されていますので、使えるようになるのは2022年3月よりもさらに先になるかもしれません。
留意しておきましょう。
メンバーシップ機能ベータ版申請時の注意点
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能ベータ版申し込み利用をする際の注意点は3つあります。
- 募集期間は2022年3月7日17:59まで
- 応募者全員当選ではない
- 法人以外での申し込みだと本人確認が必要
募集期間は2022年3月7日17:59まで
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能の利用者募集期間は『2022年3月7日17:59』までです(2022年2月13日時点)。
この期間を過ぎてしまいますと、最悪の場合応募できないかもしれません。
もしも興味があるのであれば、今すぐに応募しておくのがよいでしょう。
応募者全員当選ではない
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能ベータ版は、応募者全員が利用できるわけではありません。
確かに定員は記載されていないのですが、その一方で『当選者のみに機能提供いたします』と明記されているからです。
したがって応募したからと言って、LINE公式アカウントのメンバーシップ機能ベータ版を誰でも無条件で使えるようになるわけではありません。
ご注意ください。
法人以外での申し込みだと本人確認が必要
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能ベータ版に応募した際、法人以外で申し込んだ場合だと本人確認が必要になります。
このことに関しましては『LINE公式アカウント|メンバーシップ機能ベータ版のご案内』に明記されている情報ですので、間違いありません。
したがって法人以外で利用する予定なのであれば、本人確認を済ませておく必要があります。
なおLINE公式アカウントにて本人確認を済ませるためには、アカウントが認証済みになる必要があります。
認証済みアカウントに関する情報は『アカウント認証はした方がいいの?メリット・デメリットを解説』で解説していますので、チェックしてみてください。
まとめ|メンバーシップ機能を使ってみよう
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能に関することがわかりましたね。
メンバーシップ機能を使うことで、商品販売以外で利益を得られるため資金の確保が一気に楽になります。
もちろんメンバーシップ機能を導入したからと言って、すぐに収益化できるわけではありません。
まずはLINE公式アカウント上の友だちに宣伝をし、その上でメンバーシップに登録してもらう必要があります。
宣伝方法や内容によってはなかなかメンバーが集まらないことも予想できますから、友だちに響く提案が何かを把握してからアプローチするとよいでしょう。
試してみてくださいね。