LINEヤフー広告を始めたものの、「キャンペーンとは何か」「どう設定すればよいかわからない」とお悩みではありませんか。
LINEヤフー広告には、アカウント・キャンペーン・広告グループ・広告という階層構造があります。
この仕組みを理解せずに設定を進めると、予算の無駄が生じたり、広告効果の改善が難しくなったりするため、注意が必要です。
本記事では、キャンペーンの役割と設定項目から、効果的な分け方・作成手順・配信開始までの全体の流れについて解説します。
- LINEヤフー広告のアカウント構造(アカウント→キャンペーン→広告グループ→広告)
- キャンペーンで設定できる項目と役割
- 効果的なキャンペーンの分け方(予算別・ターゲティング別・掲載期間別・商材別)
- キャンペーン作成の具体的な手順
- 広告グループ・キーワード・広告作成へとつながる全体の流れ
- LINEヤフー広告とLINE公式アカウントを連携させて集客を最大化する方法
LINEヤフー広告のキャンペーンとは
「キャンペーン」という言葉は日常的に「セールキャンペーン」や「プロモーション」という意味で使われますが、LINEヤフー広告における「キャンペーン」はそれとは異なります。
まずは広告用語としての意味と、アカウント全体の構造を把握しましょう。
以下の記事では、LINEヤフー広告の仕組みや、検索広告とディスプレイ広告の違い、費用の考え方を解説しています。
旧LINE広告との関係やLINE公式アカウントと組み合わせるメリットもわかるので、LINEヤフー広告の基本から押さえておきたい方はぜひご覧ください。

キャンペーン=広告の管理単位
LINEヤフー広告における「キャンペーン」は、広告を管理するための単位を指します。
アカウントの下の階層に位置し、複数の広告グループをまとめる役割を持ちます。

キャンペーンの中でさらに広告グループを作成し、その中にキーワードと広告を設定することで、広告配信が可能になる仕組みです。
1日の予算・配信ターゲティング・掲載期間(スケジュール)はキャンペーン単位で設定するため、「何のために・誰に・いつ配信するか」の基本的な方針はキャンペーンで決まります。
広告グループや広告の設定はこの方針に沿って行うため、キャンペーンの設計が広告運用全体の精度に直結します。
アカウント構造の全体像を理解する
LINEヤフー広告では、広告を管理するためにアカウント・キャンペーン・広告グループ・キーワード・広告という単位を利用します。

各単位はアカウントを最上位とした階層構造になっており、上位の階層から順番に設定を行います。
- アカウント:登録情報・支払い情報・メールアドレスなどを設定する最上位の単位。LINEヤフー広告に申し込むと固有のアカウントが自動作成される。基本的に1企業につき1アカウント。
- キャンペーン:1日の予算・ターゲティング・掲載期間を設定する管理単位。複数の広告グループをまとめる。
- 広告グループ:キャンペーンの下の階層。入札価格(広告1クリックあたりに支払ってもよい上限の金額)やターゲティングの詳細を設定し、キーワードと広告をまとめる。
- キーワード:検索広告の場合、どの検索キーワードに対して広告を表示するかを設定する。
- 広告:ユーザーに実際に表示されるテキスト・画像・動画などのクリエイティブ。
この階層構造を理解しておくことで、キャンペーン作成後の広告グループ・キーワード・広告の設定を迷わず進められるようになります。
設定の順番は上位の階層から下位へと一方向なので、まずアカウント全体の設計を描いてから作業を始めると整理しやすいでしょう。
参照:アカウント構造を理解する|LINEヤフーマーケティングキャンパス
キャンペーンごとに機械学習が働き、配信が最適化される
LINEヤフー広告をはじめとした運用型広告(予算や配信先を調整しながら運用する広告)では、キャンペーン単位で配信データが蓄積され、自動入札などの最適化に活用されます。
配信データが蓄積されるほど「どのようなユーザーがコンバージョン(商品の購入や問い合わせなど、広告で得たい成果)しやすいか」をシステムが学習し、より成果につながりやすいユーザーへ自動的に広告配信を最適化していきます。
このため、キャンペーンは目的別に設計することが重要です。
たとえば「20代女性向けコスメ」と「40代男性向けサプリ」を1つのキャンペーンにまとめると、ターゲットもコンバージョンするユーザーの特性もまったく異なるデータが混在し、学習の方向性が定まりにくくなります。
それぞれを別のキャンペーンとして分けることで、目的に沿ったデータが蓄積されるほど機械学習の精度が上がり、広告の費用対効果が改善されやすくなります。
LINEヤフー広告のキャンペーンで設定できる項目
キャンペーンでは、広告配信の基本的な条件を設定します。
ここでは、各項目の意味と設定のポイントを把握しておきましょう。
1日の予算
キャンペーンごとに、1日あたりの広告予算を設定できます。
予算は100円単位で設定でき、最低設定金額は100円です。
キャンペーンごとに予算が分かれているため、どこにどれだけ費用をかけているかを把握しやすく、費用対効果の評価もしやすくなります。
また、成果が出ているキャンペーンには追加で予算を配分するといった柔軟な調整がしやすいことも特徴です。
予算を軸にしたキャンペーンの分け方は、後述の「予算で分ける」で具体例とともに紹介します。
ターゲティング(地域・曜日・時間帯)
キャンペーン単位で、広告を配信する地域・曜日・時間帯を設定できます。
実店舗への集客を目的とする場合は店舗周辺の地域に絞り、ECサイトへの誘導が目的の場合は全国を対象にするなど、目的に応じた設定が可能です。
曜日・時間帯の設定では、ターゲットユーザーが検索しやすい時間帯に絞って配信することで、反応が薄い時間帯への無駄な広告費を抑えられます。
たとえば法人向けサービスであれば平日の業務時間帯に集中させる、飲食店であれば昼前や夕方に絞るといった設計が考えられます。
掲載期間(スケジュール)
キャンペーンごとに、広告の掲載開始日・終了日を設定できます。
季節のセールや期間限定プロモーションなど、特定の期間だけ配信したい場合に活用できる設定です。
イベントや繁忙期に合わせた広告を複数運用している場合は、終了日の設定を徹底しておくと管理しやすくなるでしょう。
期間終了後の無駄な広告費を防ぐうえでも、設定を習慣にすることをおすすめします。
キャンペーンタイプ
検索広告では、キャンペーンタイプの選択が必要です。
キャンペーンタイプによって設定できるターゲティングや広告フォーマットが異なるため、広告の目的に合わせて適切なものを選びましょう。
選択したタイプは後から変更できないケースもあるため、作成前に公式ヘルプで各タイプの特徴を確認しておくことをおすすめします。
参照:キャンペーンタイプについて【検索広告】|LINEヤフー広告
効果的なキャンペーンの分け方
キャンペーンの分け方には決まった正解があるわけではありませんが、目的や運用状況に合わせて以下の4つの基準が参考になります。
予算で分ける
複数の商材・サービスを扱っていて、商材ごとに予算の比重を変えたい場合は、キャンペーンを予算で分けるのが効果的です。
たとえば主力商品がレディースアイテムで、メンズアイテムも扱うアパレル通販なら、主力商品のレディース向けキャンペーンに多くの予算を割り当て、メンズ向けは少額予算のキャンペーンとして別々に作成します。
商材ごとの成果も個別に把握できるため、どの商材に予算を寄せるべきかも判断しやすくなるでしょう。
予算の高低に合わせてキャンペーンを用意しておけば、それぞれの集客効果を比較しやすく、予算の比重も柔軟に変更できます。
参照:キャンペーンを作成する|LINEヤフーマーケティングキャンパス
ターゲティングで分ける
ターゲット対象によって訴求内容が異なる場合は、ターゲティング別にキャンペーンを分けることで、訴求内容に合わせた広告・キーワードをまとめて管理できます。
たとえば実店舗用に地域ターゲティングを活用するキャンペーンと、全国が対象のEC向けキャンペーンを別々に設定することで、それぞれのターゲットに合わせた広告配信を実現できます。
ターゲットが混在すると配信の最適化が難しくなるため、明確に異なるターゲットへのアプローチは分けて設計することが大切です。
掲載期間で分ける
バーゲンセールや季節のイベントなど、特定の期間だけ配信したい広告は、専用のキャンペーンを作成するのが効果的です。
通常の常時配信キャンペーンとは別に期間限定のキャンペーンを設定しておくことで、広告の掲載期間に合わせた管理ができ、イベント終了後に誤って広告が配信され続けるミスを防げます。
期間限定の広告を常時配信のキャンペーンに混在させると、終了日の管理が煩雑になりやすいため、分けて管理することをおすすめします。
商材・サービス別に分ける
扱う商材・サービスが複数ある場合、商材ごとに分けて管理すると、どの商材・サービスの広告が効果を上げているかを個別に把握しやすくなります。
ただし、商材ごとに分けるときは、キャンペーンと広告グループのどちらで分けるかを考える必要があります。
1日の予算やターゲティング、掲載期間を商材ごとに変えたい場合は、キャンペーンを分けましょう。
商材ごとにキャンペーンを分けることで、成果を正しく比較でき、予算配分の調整と機械学習が働きやすい環境を整えられます。
また、異なる特性を持つデータが混在することで、機械学習による配信最適化の精度が下がるリスクがある点にも注意が必要です。
LINEヤフー広告のキャンペーン作成手順
キャンペーンは、LINEヤフー広告の広告管理ツールから作成します。
以下の記事では、LINEヤフー広告の管理画面にログインする方法を、PC・スマホ別に紹介しています。
ビジネスIDへの統合手順や、ログインできないときの対処法もまとめているので、はじめてログインする方やログインでお困りの方は、あわせてご確認ください。

ログインしたら、次の手順でキャンペーンを作成しましょう。
- 広告管理ツールにログインし「キャンペーン」メニューから「キャンペーンを作成」を選択する
- キャンペーンタイプを選択する
- キャンペーン名を入力する(自社で管理しやすい名称をつけておくと後からの管理がスムーズ)
- 1日の予算を設定する
- 配信する地域・曜日・時間帯のターゲティングを設定する
- 掲載期間(開始日・終了日)を設定する
- 設定内容を確認して保存する
キャンペーン名は後から管理しやすいよう、「商材名_ターゲット_期間」のように一定のルールで命名しておくと、複数のキャンペーンを運用するようになったときに整理しやすくなります。
キャンペーンを作成したら、続けて広告グループ・キーワード・広告の作成に進みます。
キャンペーン作成後の設定の流れ
キャンペーンを作成したら、広告グループ・キーワード・広告の順に設定を進め、最後に入金して配信開始となります。
ここでは、各ステップの内容を把握しておきましょう。
広告グループを作成する
キャンペーンの下の階層として、「広告グループ」を作成します。
広告グループでは入札価格や詳細なターゲティングを設定し、キーワードと広告をまとめて管理します。
1つのキャンペーンの中に複数の広告グループを作成することも可能で、同じキャンペーン内で訴求内容の異なる広告を分けて管理したい場合に活用できる仕組みです。
たとえばサービス紹介を訴求する広告グループと、無料体験への申し込みを訴求する広告グループを分けて設計することで、それぞれに最適なキーワードと広告文を設定しやすくなります。
参照:広告グループを作成する|LINEヤフーマーケティングキャンパス
検索キーワードを登録する(検索広告の場合)
検索広告では、広告グループの中の「どの検索キーワードに対して広告を表示するか」を設定します。
キーワードには「マッチタイプ」があり、設定したキーワードとどの程度一致した検索語句に広告を表示するかの範囲が変わります。
主なマッチタイプの特徴は以下のとおりです。
- 完全一致:設定したキーワードと完全に一致した検索語句にのみ広告を表示。無駄なクリックを防ぎやすい一方、表示機会が限られる。
- フレーズ一致:設定したキーワードのフレーズを含む検索語句に広告を表示。完全一致より表示範囲が広がる。
- インテントマッチ:設定したキーワードの類義語や関連語を含む幅広い検索語句に広告を表示(旧「部分一致」)。表示機会が最も多い一方、想定外の検索語句にも広告が表示されることがあるため、除外キーワード(広告を表示したくない検索語句)の設定と組み合わせた運用が有効。
マッチタイプの選択は予算の消化効率に直結するため、最初は完全一致やフレーズ一致を中心に設定し、データが蓄積されてから表示範囲を広げていく方法がリスクを抑えやすくなります。
参照:検索キーワードを登録する|LINEヤフーマーケティングキャンパス
広告(タイトル・説明文)を作成する
検索広告のテキスト広告では、タイトルと説明文を作成します。
タイトルはユーザーが最初に目にする要素のため、商品・サービスの特徴や訴求ポイントを端的に伝えることが重要です。
説明文ではタイトルを補足する形で、行動を促す文言(CTA)を盛り込むことで、クリック率の向上につながります。
同じ広告グループ内に複数パターンの広告を設定しておくことで、どの組み合わせが効果的かをデータで比較することが可能です。
表現や訴求内容を変えた広告を並べて運用し、効果の高いものを残していくことで、徐々にクリック率や成約率を改善できます。
参照:広告(タイトル・説明文)を作成する|LINEヤフーマーケティングキャンパス
広告費用を入金して配信を開始する
広告の設定が完了したら広告費用を入金します。
支払い方法はクレジットカードまたは銀行振込が利用できます。
クレジットカードは入金後すぐに残高へ反映されますが、銀行振込は入金確認からアカウント残高への反映まで3営業日程度かかる点に注意が必要です。
配信開始のタイミングが決まっている場合は、余裕をもって準備しておきましょう。
入金が確認され、広告審査が完了したら広告配信が開始されます。
LINEヤフー広告のキャンペーン運用で押さえるべき注意点
キャンペーンを設定・運用するにあたって、事前に把握しておきたい注意点を3つまとめます。
細かく分けすぎると管理が煩雑になる
キャンペーンを分けることで管理の精度は上がりますが、細かく分けすぎると各キャンペーンへの予算配分が少なくなり、十分なデータが集まらずに効果測定が難しくなるケースがあります。
データが蓄積されないとキャンペーン単位の機械学習も十分に機能しないため、配信の最適化が進みにくくなるリスクも無視できません。
まずは商材・目的ごとに大きく分けたうえで、データが蓄積されてから細分化を検討するのが現実的です。
新規アカウントの場合はとくにデータが少ないため、最初から細かく分けるよりも、ある程度まとまった予算を1つのキャンペーンに集中させてデータをためる方が学習が進みやすくなるでしょう。
広告審査に1〜3営業日前後かかる
新規に入稿した広告は審査が行われ、配信が開始されるまでに1〜3営業日前後かかる場合があります。
セールや期間限定キャンペーンに合わせて広告を配信したい場合は、余裕をもって事前に設定を済ませておくことが重要です。
また、掲載中の広告もガイドラインの見直しによって審査の対象となることがあるため、配信内容が常に審査ガイドラインに沿っているかを定期的に確認しておきましょう。
審査で差し戻された場合は指摘内容を確認して修正し、再入稿できます。
1日の予算は実際の消化額と異なる場合がある
1日の予算として設定した金額が毎日必ず消化されるわけではなく、実際の配信状況によって日ごとに消化額が変動します。
月単位のトータルコストをもとに1日の予算を設定しておき、定期的に配信状況を確認しながら調整することが重要です。
残高がゼロになると広告配信が停止するため、残高の推移も合わせて管理しましょう。
LINEヤフー広告とLINE公式アカウントを連携して集客を最大化する
LINEヤフー広告はLINE公式アカウントと組み合わせることで、新規の友だち獲得から継続的なフォローまでを一貫した仕組みとして設計できます。
広告で集めた友だちをその後どう育てるかまで設計しておくことで、広告投資の費用対効果を高められます。
「友だち追加広告」でLINE公式アカウントの友だちを効率的に増やす
LINEヤフー広告のディスプレイ広告では、LINE公式アカウントへの友だち追加を促す「友だち追加広告」を配信できます。
LINEのトークリストやYahoo! JAPANなどに表示される広告からそのまま友だち追加まで完了できる仕組みで、友だち追加ごとに課金される形式です。
広告経由で友だちを獲得することで、その後のメッセージ配信・クーポン・セグメント配信による継続的なアプローチが可能になります。
以下の記事では、LINE公式アカウントの友だちを増やすための施策について詳しく解説しています。
広告との組み合わせ方の参考にしてみてください。

拡張ツールと組み合わせて広告経由の友だちを育成する
拡張ツールとは、LINE公式アカウントと連携して使う外部ツールのことで、標準機能では実現できないステップ配信の細かい条件設定・流入経路別の友だち管理・フォーム機能・予約管理などを備えています。
友だち追加後の自動フォローから顧客情報の収集・セグメント配信まで、一連の流れをLINE上で仕組み化できる点が特徴です。
拡張ツールのひとつである「L Message(エルメ)」を活用することで、広告経由で追加した友だちの流入元を識別してタグを自動付与できます。
「どのキャンペーンから流入した友だちか」を管理しながら、流入元に合わせたセグメント配信やステップ配信を展開できるため、広告費用をかけて獲得した友だちを放置せずフォローできます。
広告で集客し、拡張ツールで育成する流れを仕組み化しておくことで、広告投資の成果を最大化することが可能です。
以下の記事では、L Messageの機能や活用方法について詳しく解説しています。
拡張ツールに興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。

まとめ|LINEヤフー広告のキャンペーン設定を理解して効率的に広告運用しよう
キャンペーンの役割と設定内容を理解することで、広告運用全体の精度が上がります。
まずは階層構造を把握し、目的に合ったキャンペーン設計から始めてみましょう。
- LINEヤフー広告の「キャンペーン」は、広告を管理するための単位
- アカウント構造は「アカウント→キャンペーン→広告グループ→キーワード・広告」
- キャンペーンでは「1日の予算」「ターゲティング(地域・曜日・時間帯)」「掲載期間」「キャンペーンタイプ」を設定できる
- キャンペーンの分け方は「予算別」「ターゲティング別」「掲載期間別」「商材別」が効果的で、目的に応じて使い分ける
- キャンペーン作成後は広告グループ→キーワード→広告の順に設定し、費用を入金して審査が通ると配信が開始される
- LINEヤフー広告の「友だち追加広告」と拡張ツールを組み合わせることで、広告経由で獲得した友だちへのフォローを自動化し、投資対効果を高めやすくなる
さらに踏み込んだ運用を目指すなら、広告経由の流入管理・ステップ配信・セグメント配信まで一本化できる拡張ツール「L Message(エルメ)」の活用がおすすめです。
初期費用や月額料金がかからないフリープランから始められるため、まずはコストを抑えながら実際の機能を試してみてはいかがでしょうか。



