LINE公式アカウントの運用に伴って何らかの支払いが発生している場合、インボイス帳票の交付を受けることで、確定申告時に仕入れ額控除の申請が可能となります。
この記事では、LINE公式アカウントにおけるインボイスの発行方法や、Paid決済を利用している場合のインボイス対応方針などについて、分かりやすくまとめました。
LINE公式アカウントのインボイス対応方法が知りたい方は参考にしてください。
LINE公式アカウントでインボイスの発行が可能に
2023年10月1日よりインボイス制度が始まり、それに伴ってLINE公式アカウントやLINE広告での支払い分についても、インボイスの作成が可能となりました。
ただしLINE公式アカウントの有料プランやLINE広告の利用では、インボイス発行の対応方法が異なります。
まずはLINE公式アカウント、LINE広告、そしてLINE公式アカウントでPaid決済(請求書払い)を利用している場合の各インボイス対応について理解しておきましょう。
なお、以下の記事ではLINE公式アカウントの支払い方法を変更する手順について解説しています。この機会に支払い方法を変更したい方はチェックしてみてください。
LINE公式アカウントの有料プランを利用している場合
LINE公式アカウントの有料プランを利用している場合、請求書自体が発行されるわけではありません。
具体的には、管理画面から確認可能な「お支払いの詳細」の内容を、インボイスの記載要件に対応して交付されることになります。
加えて、事前に「インボイス情報」へ事業者名の登録が必要です。
LINE広告を利用している場合
LINE広告の利用料を支払っている場合、請求書払いの方はインボイスの様式を満たした請求書を発行してもらうことができます。
一方で、クレジットカード払いを選択している方は、インボイスの様式を満たした「明細書」の発行を受けることが可能です。領収書ではインボイスの様式を満たしていないため注意しましょう。
LINE広告とLINE公式アカウントの違い、LINE広告の出し方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
Paid決済分のインボイス対応について
LINE公式アカウントが認証済みアカウントの場合、Paid決済サービスを利用した請求書払いで有料プランの支払いができます。
Paid決済分のインボイス対応についても、先述した有料プランの場合と同じ方法で、「お支払いの詳細」の内容を、インボイスの記載要件を満たして交付してもらうことが可能です。
LINE公式アカウントでインボイスを発行する手順
・LINE公式アカウントでインボイスを発行する手順
・LINE広告を利用している場合のインボイス発行手順
この項目では上記2種類のインボイス発行手順について、詳しく解説します。
LINE公式アカウントのインボイス発行手順
LINE公式アカウントを利用している場合、事前に管理画面の「インボイス情報」より事業者名を登録しておく必要があります。
「インボイス情報」へ事業者名を登録する手順は以下の通りです。
Web版LINE公式アカウントの管理画面へログインし、画面右上にある「設定」をクリックします。
「利用と請求」の項目内にある「インボイス情報」を選択後、「編集」をクリックします。編集画面で「会社・事業者名」を入力し「保存」を押して完了です。
事業者名の登録が済んだら、以下の手順でインボイスの内容を確認しましょう。
Web版LINE公式アカウントの管理画面へログインし、画面右上の「設定」をクリックします。
「利用と請求」の項目内にある「お支払い履歴」を選択し、インボイスの内容を確認したい決済の「View」をクリックしましょう。
画像のように、消費税やLINEヤフー株式会社の登録番号などが表記された明細を確認することができます。
LINE広告のインボイス発行手順
LINE広告で支払いがある場合のインボイス発行手順は以下の通りです。
請求書払いの方は、インボイスの様式を満たした請求書を発行できます。
- LINE広告のグループにアクセス
- 画面左上の「三」をクリック
- 「請求と支払い」を選択
- 「請求書をダウンロード」を選択
なお、請求書は請求先のID単位で発行され、月初5営業日以降にダウンロードができるようになります。
クレジットカード払いの方は、インボイスの様式を満たした明細を発行できます。
- LINE広告のグループもしくは広告アカウントへアクセス
- 画面左上の「三」をクリック
- 「請求と支払い」を選択
- 「明細をダウンロード」を選択
明細についても月初5営業日以降からダウンロードが可能です。また、領収書はインボイスの様式に対応していないため注意しましょう。
LINE公式アカウントで領収書は発行される?
領収書については、LINE公式アカウントの決済手段によって発行の可否が異なります。
支払い方法 | 領収書の発行可否 |
クレジットカード払い | 各クレジットカード会社から発行される利用明細書が領収書扱いとなる 店舗名・店舗場所の表記方法:「LINE Pay」もしくは「ラインペイ」 |
請求書払い | 金融機関から発行される振込明細書が領収書扱いとなる ※インターネットバンキングの場合は振込完了画面を印刷したもの |
LINE Pay払い | 領収書の発行は不可 |
LINE公式アカウントのインボイスに関するQ&A
LINE公式アカウントのインボイス対応に関して、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。
Q.LINEヤフー株式会社の適格請求書発行事業者登録番号は?
Q.請求書払いで適格請求書の発行が確認できないのですが?
Q.LINE公式アカウントで領収書が発行できないのですが?
これらの疑問について回答していきますので、気になる項目があればチェックしてみてください。
Q.LINEヤフー株式会社の適格請求書発行事業者登録番号は?
A.LINE公式アカウントサービスを提供する、LINEヤフー株式会社の事業者登録番号は以下の通りです。
事業者名称:LINEヤフー株式会社
登録番号:T4010401039979
なお、国税庁の「適格請求書発行事業者公表サイト」から確認することもできます。
Q.請求書払いで適格請求書の発行が確認できないのですが?
A.LINE公式アカウントの場合、請求書払い(Paidサービス経由)でのインボイス発行は行われません。LINE公式アカウントの管理画面から事業者名を登録し、「お支払いの詳細」でインボイスの様式に対応した明細を確認しましょう。
Q.LINE公式アカウントで領収書が発行できないのですが?
A.LINE Pay決済のみ、領収書の発行はできません。
まとめ | LINE公式アカウントでインボイスの準備をしよう
LINE公式アカウントでは、請求書自体の発行はされないものの、インボイスの様式に対応した支払い明細を交付してもらうことができます。
また、LINE広告でもインボイスや明細の発行が可能です。ぜひ本記事で解説した手順を参考に、インボイス対応を進めてください。
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