LINEのオープンチャットで会話が進みすぎて、内容を追いきれなくなった経験はありませんか?
参加者が多いルームでは、少し目を離しただけでも投稿が増え、重要な話題を探すのに時間がかかるものです。
そんなときに役立つのが、AIが投稿の要点を整理する「メッセージ要約機能」です。
過去のやり取りを一つずつ読み返さなくても、会話の大まかな流れを把握し、気になる話題から確認できます。
ただし、利用できるのはオープンチャットのみで、アプリの利用環境にも一定の条件があるため、誰でも同じように使えるわけではありません。
LINE WORKSにもAI要約機能はありますが、主な対象は文書や会議の内容で、使い方も異なります。
この記事では、LINEオープンチャットの要約方法から、LINE WORKSの操作手順や利用条件まで解説します。
- LINEのメッセージ要約機能の仕組みと使い方
- 要約が表示されないときの確認事項
- AI要約の正確性やデータの取り扱いに関する注意点
- LINEとLINE WORKSのAI要約の違い
- 文書ビューアとAiNoteの利用条件・操作方法
LINEのメッセージ要約機能とは?
LINEオープンチャットのメッセージ要約機能は、トークルーム内に投稿されたメッセージをAIが自動でまとめる機能です。
参加者が多いオープンチャットでは、短時間に大量のメッセージが投稿されることもあるでしょう。
こうしたやり取りを効率よく把握できるよう、一定量のメッセージが投稿されると、所定の時間にAIが内容を要約します。
利用者が個別に指示する必要はなく、「メッセージ要約」ボタンから生成済みの内容を確認できます。
会話全体の流れをつかんだうえで必要な投稿を読み返せるため、久しぶりに参加したルームでも話題に入りやすくなるでしょう。
なお、通常の個人トークやグループトークは対象外で、オープンチャットで使える機能です。
通常のトークで使えるAI機能には、返信の提案や口調の変換ができる「LINE AIトークサジェスト(現:トークルームのAgent i)」があります。
以下の記事では、料金や使い方、非表示にする方法まで解説しているので、友だちとのやりとりでもAIを活用したい方はぜひご覧ください。

LINEオープンチャットのメッセージ要約の使い方
LINEオープンチャットのメッセージ要約は、利用者が文章を選んでAIに要約を依頼する仕組みではありません。
対象のオープンチャットに一定量のメッセージが投稿されると、所定の時間にAIが自動で要約を生成し、自分だけでなく参加者全員が内容を確認できるようになります。
実際の操作は、以下の4ステップです。
- LINEアプリで要約機能の対象となるオープンチャットを開く
- メイントークルームの「メッセージ要約」ボタンを探す
- ボタンをタップして、表示された要約結果を確認する
- 詳細を知りたい話題は、元のメッセージを読み返す
「メッセージ要約」ボタンはトーク画面の右下に表示されますが、タップするたびに新しい要約が生成されるわけではありません。
そのため要約の生成後に新しいメッセージが投稿されても、すぐには反映されません。
最新の情報は、トーク画面で確認しましょう。
また対象ルームで「メッセージのプレビューと検索を許可」がオンになっている場合は、参加前のカバーページ(オープンチャットのプロフィールページ)にも要約が表示されることがあります。
以下の記事では、LINEオープンチャットの特徴や主な機能、参加・作成・退会の方法を解説しています。
オープンチャットの基本的な使い方から確認したい方は、あわせて参考にしてください。

メッセージ要約が表示されないときの確認事項
メッセージ要約のボタンが見つからなくても、必ずしもLINEアプリの不具合とは限りません。
この機能は一部のオープンチャットで提供されており、アプリのバージョンや利用端末、開いているトークルームにも条件があります。
そのため、要約が表示されない場合は、利用しているLINEアプリとオープンチャットが、それぞれの条件を満たしているか確認することが大切です。
ここでは、メッセージ要約が表示されないときに確認したい、以下の3つのポイントを解説します。
- LINEアプリのバージョンと利用端末を確認する
- 要約機能の対象となるオープンチャットか確認する
- メイントークルームを利用しているか確認する
LINEアプリのバージョンと利用端末を確認する
最初に確認したいのは、LINEアプリのバージョンと利用している端末です。
公式ガイドによると、メッセージ要約機能に対応するのはLINEアプリのバージョン13.16.0以降です。
古いバージョンでは、要約の対象ルームに参加していてもボタンが表示されないため、アプリストアで更新の有無を確認しましょう。
更新後は対象ルームを開き直して、ボタンが表示されるか確認してください。
なお、デスクトップ版のLINEは提供対象外なので、パソコンで表示されないときは、スマートフォン版での確認が必要です。
要約機能の対象となるオープンチャットか確認する
LINEアプリを更新しても要約が表示されない場合は、参加しているオープンチャットが要約機能の提供対象かどうかを確認しましょう。
メッセージ要約は一部のオープンチャットで提供されており、すべてのルームで利用できるわけではありません。
対象となるルームはLINEオープンチャットの運営側が選定しており、管理者が自由に機能を有効化できる仕組みではない点にも注意が必要です。
公式ガイドには対象ルームの一部が掲載されているため、参加しているオープンチャットが含まれているか確認してみましょう。
ただし、一覧に掲載されていなくても対象となっている場合があるため、実際のトーク画面に要約ボタンが表示されるかも確認することが大切です。
メイントークルームを利用しているか確認する
メッセージ要約が表示されない場合は、メイントークルームを開いているか確認しましょう。
LINEオープンチャットには、通常のメイントークルームに加え、特定の話題について会話できるサブトークルームが設けられている場合があります。
メッセージ要約機能はメイントークルームのみが対象であり、サブトークルームでは利用できません。
そのため、サブトークルームで要約ボタンが見つからない場合は、メイントークルームに移動して表示を確認する必要があります。
なお、要約される内容もメイントークルーム内のテキストメッセージに限られるため、サブトークルームでの会話は含まれません。
このように、同じオープンチャット内でも利用できる場所が異なるため、要約機能を確認する際はトークルームの種類に注意しましょう。
LINEのメッセージ要約を利用する際の注意点

AI要約は大量の投稿を短時間で振り返る際に便利ですが、生成された文章だけで会話の内容を判断するのは避けたいところです。
重要な条件や発言の背景が省略される場合があるうえ、生成後に投稿が取り消されても、要約の文章が更新されるとは限りません。
投稿した文章がAIにどう扱われるかも、事前に知っておきたい重要な事項です。
ここでは、要約を安心して活用するために知っておきたい、以下の3つの注意点を解説します。
- AIによる要約結果の正確性と品質
- メッセージの削除・送信取り消しと要約結果の関係
- 要約に使用するメッセージの保存・学習
AIによる要約結果の正確性と品質
AIが生成した要約には、元の投稿と異なる表現や、会話の意図を正しく反映していない内容が含まれる場合があります。
複数の発言を短い文章にまとめる際、話題の背景や例外的な条件が省かれることがあるためです。
とくに意見が分かれた話題では、要約だけを読むと、全員が同意したように誤解するおそれもあるでしょう。
公式ガイドでも、試験的な機能であり、正確性や品質を保証するものではないと案内しています。
要約に不適切な内容が含まれていた場合は、要約文の右側にあるメニュー(縦に並んだ3つの点)から通報できます。
要約は話題を探す手がかりとして活用し、日程や金額、決定事項などを判断する際は元の投稿で確認してください。
メッセージの削除・送信取り消しと要約結果の関係
一度生成された要約は、元のメッセージが削除・送信取り消しされても、その変更が自動的には反映されません。
要約は生成時点の投稿をもとに作られるため、現在のトーク履歴と内容が食い違う可能性があります。
たとえば、誤った日時の投稿を後から取り消しても、要約には古い情報が残る可能性もあるでしょう。
要約を別の人へ伝える前に確かめたいのは、元の投稿が残っているか、その後に訂正がないかという点です。
とくに変更が生じやすい予定や募集条件は、要約の文章だけを根拠に判断しないようにしましょう。
要約に使用するメッセージの保存・学習
LINEオープンチャットのメッセージ要約機能には、OpenAIの生成AIモデルが活用されています。
そのため、投稿したメッセージが外部に保存されたり、AIの学習に利用されたりしないか、気になる方もいるでしょう。
LINEオープンチャットの公式ガイドでは、要約に使用されたメッセージはOpenAIに保存されないと明記されています。
また、要約に使用されたメッセージや生成された要約結果が、OpenAIのサービス開発・改善に利用されることもありません。
ただし、OpenAIのサービス開発・改善に利用されない場合でも、オープンチャットに投稿した内容はほかの参加者も閲覧できます。
そのため、要約機能の有無にかかわらず、個人情報や第三者に知られたくない内容を投稿しないよう注意しましょう。
LINEとLINE WORKSのAI要約の違い
LINEとLINE WORKSには、どちらもAIを活用した要約機能がありますが、要約する情報の種類や利用目的は異なります。
LINEオープンチャットでは参加者同士の会話を要約するのに対し、LINE WORKSでは文書ビューアを使った資料の要約や、AiNoteによる会議内容の要約ができます。
このように、それぞれのサービスで要約できる内容が異なるため、利用目的に合った機能を選ぶことが大切です。
主な要約対象と用途は、以下のとおりです。
- LINEオープンチャット:対象ルームに投稿されたテキストを自動で要約
- LINE WORKSの文書ビューア:文書ファイルを指定した長さや形式で要約
- LINE WORKS AiNote:会議の文字起こしをもとに要点や話題を整理
なお、LINE WORKSには、トークの未読メッセージやメールをAIで要約する機能もあります(利用条件は機能ごとに異なります)。
オープンチャットで見逃した会話を把握したい場合と、会議の内容を振り返りたい場合では、適した機能が異なります。
それぞれの機能の特徴を理解し、整理したい情報に応じて使い分けましょう。
なお、LINE公式アカウントでの問い合わせ対応にAIを取り入れたい場合は、AIチャットボットの活用も選択肢の一つです。
以下の記事では、AIチャットボットと応答メッセージの違いや設定方法、運用の注意点を紹介しています。
顧客対応の負担を減らしたい方は、ぜひご覧ください。

【サービス別】AI要約を利用するための条件
AI要約機能は、利用するサービスごとに対象環境や契約条件が異なります。
オープンチャットはアプリのバージョンとルームの提供状況が中心ですが、LINE WORKSでは契約内容や設定も確認が必要です。
契約すればすべてのAI要約を自由に使える、というわけではない点に注意しましょう。
押さえておきたい条件は以下のとおりです。
- LINEオープンチャット:対象ルームと対応バージョンのスマートフォン版LINEが必要
- LINE WORKS文書ビューア:LINE WORKS AiStudioの契約(全プランで利用可)が必要。ブラウザ版では最大5ファイル、モバイル版では1ファイルずつ要約できる
- LINE WORKS AiNote:AiNoteの契約が必要。要約回数にはプランごとに上限があり、管理者がノート作成を制限しているメンバーは要約を使えない
AiNoteでは基本的な要約機能を利用できるプランでも、独自テンプレートの作成には別の条件があります。
要約を追加するたびに利用回数が消費されるため、残り回数にも注意が必要です。
導入前には、利用する機能の範囲と契約プランの違いを公式ガイドで確認するとよいでしょう。
LINE WORKSの文書ビューアでAI要約する方法
LINE WORKSの文書ビューアでは、文書を開いたままAI要約を生成できるため、長い資料の内容を把握したいときに役立ちます。
すべてのページを最初から読み進めるのではなく、先に要点をつかんでから重要な箇所を原文で確認できる点が特徴です。
対応するファイル形式や容量には制限があるため、操作方法とあわせて確認しておきましょう。
ここからは、文書ビューアでの要約の生成、要約のコピー・再生成などの追加機能、対応ファイルと要約対象の制限の順に解説します。
文書ビューアで要約を生成する
文書ビューアのAI要約は、LINE WORKSのブラウザ版で対象ファイルを開いて操作します。
資料を別の画面へコピーする必要はなく、閲覧中の文書から要約を生成できるのが特徴です。
基本操作は、以下の3ステップです。
- ブラウザ版のLINE WORKSで要約したいファイルをダブルクリックするか、ファイル右側のアイコンをクリックする
- 文書ビューア右上のAI要約アイコンをクリックする
- 生成された要約を確認し、必要な箇所は原文で読み直す
要約を読むことで資料の全体像をつかみやすくなりますが、数字や細かな条件などを確認する際には原文との照合が欠かせません。
会議資料や社内の共有文書を読む際も、要約を内容確認の入り口として使うとよいでしょう。
要約のコピー・再生成などの追加機能を使う
生成された要約は、画面上で読むだけでなく、コピーして別の資料に活用できます。
要約画面のコピーアイコンから文章を取得できるため、確認した内容を議事メモや共有用の文書にまとめたい場合にも便利です。
内容が十分に整理されていないときは、再生成を試す方法もあります。
要約の長さは「簡潔に/標準/詳細に」から、表示形式は箇条書きと文章から選べるため、確認する目的に合わせた調整も可能です。
概要を把握するときは短めに、論点を整理して共有するときは詳しい形式が適しています。
ただし、形式や長さを変更しても、要約の正確性が保証されるわけではない点に注意してください。
繰り返しにはなりますが、重要な情報については、元の文書との照合が基本です。
対応ファイルと要約対象の制限を確認する
文書ビューアでAI要約できるのは、WordやExcel、PowerPoint、PDF、テキストなどの対応ファイルです。
利用できる拡張子は、.doc、.docx、.xls、.xlsx、.ppt、.pptx、.pdf、.txtです。
ファイル容量は最大100MBで、本文が10万字を超える場合には冒頭部分だけが要約対象となります。
文書内の画像に含まれる文字は読み取られず、パスワード付きのファイルも要約の対象に含まれません。
画像だけで構成されたPDFやスキャン資料では、要約に必要な情報が抜けるおそれもあります。
要約が短すぎたり内容が不足したりするときは、ファイルの形式や文字データの有無を確認してみましょう。
LINE WORKS AiNoteで会議の内容をAI要約する方法
会議の録音を聞き直し、文字起こしを読みながら議事録を作る作業には、相応の時間がかかります。
LINE WORKS AiNoteは、会議の音声から文字起こしした内容をもとにAI要約を作成できるサービスです。
発言を時系列で追うだけでなく、話題ごとに整理することで、会議の振り返りや共有がしやすくなります。
用途に合わせて要約を追加したり、テンプレートで出力内容をそろえたりできる点も特徴です。
ここでは、要約の生成から追加、テンプレートの設定まで順番に紹介します。
AI要約を生成する
AiNoteのAI要約は、文字起こしされたノートを開き、要約機能から生成します。
モバイル版ではノートの「要約」タブ、または「AIで要約」ボタンを選択してください。
ブラウザ版で利用するのは、対象ノート右側の要約エリアにある「要約」ボタンです。
生成後は全体の概要だけでなく、主要な話題や区間ごとの内容を確認できるため、長い会議の振り返りにも役立つでしょう。
一方、専門用語や固有名詞が文字起こしで誤認識されると、要約の内容にも影響するおそれがあります。
決定事項や担当者などを共有する際は、文字起こしや元の音声と照合して内容を確かめることが大切です。
要約を追加する
AiNoteでは、1つのノートに複数の要約を追加でき、それぞれ別のタブとして作成されます。
全体の要点用と担当業務の確認用など、同じ会議を目的ごとに整理できるのが利点です。
- モバイル版:ノートの[要約]タブで[+]をタップし、テンプレートを選んで[要約]をタップ
- ブラウザ版:ノート右側の要約エリアで[+]をクリックし、テンプレートを選んで[要約]をクリック
ただし、要約を追加するたびに要約回数が差し引かれるため、生成前に目的を整理し、既存の要約を確認しましょう。
要約テンプレートを追加・修正する
会議の目的に合わせて出力形式をそろえたい場合は、独自の要約テンプレートを作成しましょう。
「決定事項」「保留事項」「担当者と期限」などの項目を指定しておけば、AIがその形式で要約します。
作成手順は以下のとおりです。
- 要約したいノートで[要約]タブ(ブラウザ版は要約エリアの[要約]ボタン)を開く
- テンプレートリストの[テンプレートの追加]を選ぶ
- タイトルと要約したい内容を入力し、[保存]を選ぶ
担当者や期限など必ず含めたい情報は、項目の下に具体的に書いておくのがポイントです。
作成したテンプレートは自分にのみ適用され、あとから修正もできます。
なお、テンプレートを作成できるのはチーム・ビジネス・エンタープライズプランのみです。
登録できるのは最大10個で、タイトルは50文字、内容は2,000文字まで入力できます。
まとめ
LINEのメッセージ要約機能は、オープンチャットに投稿された大量のメッセージをAIが整理し、会話の流れを効率よく把握できる機能です。
また、LINE WORKSでは文書や会議内容の要約にも対応しており、用途に合わせて使い分けることで、情報の確認や共有にかかる負担を減らせるでしょう。
ただし、利用できる環境や機能の対象範囲はサービスごとに異なるため、事前に条件を確認しておくことが大切です。
- LINEオープンチャットでは、対象ルームのメッセージをAIが自動で要約する
- 要約が表示されない場合は、アプリのバージョンや対象ルームなどを確認する
- AIの要約結果には誤りが含まれる可能性があり、重要な情報は元の投稿との照合が必要
- LINE WORKSでは文書ビューアやAiNoteを使い、資料や会議内容を要約できる
- 各サービスの利用条件や対応機能を把握し、目的に合わせて使い分けることが重要
AI要約を活用すれば、過去のやり取りや会議の内容を効率よく振り返り、必要な情報を把握しやすくなります。
LINEにはこうした情報整理の機能だけでなく、日々の業務や顧客対応に役立つさまざまなサービスが用意されています。
なかでも、LINE公式アカウントは顧客とのコミュニケーションに活用でき、問い合わせ対応や情報発信を行う際に便利です。
LINE公式アカウントで、より一人ひとりに合った情報を届けたい場合は、拡張ツール「L Message(エルメ)」の活用もおすすめです。
L Messageなら、友だち情報やフォームの回答内容に応じてメッセージを送り分けられるため、顧客のニーズに合わせた案内ができます。
LINEを顧客との継続的な関係づくりにも活用したい方は、ぜひL Messageの機能を確認してみてください。





