「LINE公式アカウントのA/Bテストってどんな機能だったの?」
「サービスは終了したけど、A/Bテストと同じような機能はある?」
LINE公式アカウントのA/Bテストは、メッセージ配信のオプションのひとつで、効果的なコンテンツを探るのに有効な機能でしたが、2024年10月2日をもってサービスの提供を終了しました。
本記事ではLINE公式アカウントのA/Bテストの目的や、従来のA/Bテスト機能と同じように使える代替策について解説します。
LINE公式アカウントのA/Bテスト機能とは?
そもそもA/Bテストとは、2通り以上のコンテンツや発信手段を実際に比較し、効果的な内容・方法を洗い出していくマーケティング手法を指します。
LINE公式アカウントのA/Bテストも、メッセージを実際に配信し、効果を比較することを目的とした機能です。複数のメッセージを指定した割合の友だち宛てに送り、各配信から得られる成果を比較できます。
「どのようなメッセージ内容がユーザーからの反応が大きいか」「どういった配信方法が顧客に届きやすいか」など、メッセージの中身やコンテンツのデザインなどを分析するのに有効な機能でした。
サービスの提供は終了
メッセージ配信のオプション機能として便利なA/Bテストでしたが、2024年10月2日でサービスの提供を終了しました。
配信予約していたメッセージも、A/Bテストが設定された分は、2025年3月5日(水)0時以降配信不可となります。
ただしサービス終了後も、配信内容ごとにメッセージ配信の分析結果を閲覧することは可能です。
LINE公式アカウントのA/Bテストの代替機能とは?
これまでA/Bテストを活用してきた企業や、今後A/Bテストのような検証を行いたい運用者は、A/Bテストに代わる機能を利用する必要があります。
ここではLINE公式アカウントのA/Bテストと同じように使える、代替機能について解説します。
絞り込み配信を活用する
A/Bテスト機能の代替え策として、「絞り込み配信」を活用する方法がLINEヤフー社から提示されています。詳しくはこちらのページに記載がありますので、ご確認ください。
主な利用手順は下記の通りです。
- メッセージの配信先を「絞り込み」に設定し、比較したいメッセージのひとつ目を一部の友だちに配信
- 再び配信先で「絞り込み」を選択。「過去の配信」から1つ目のメッセージを送った配信先を除外し、比較したい2つ目のメッセージを送信
- 3つ以上のメッセージを比較・分析したい場合は、この方法を繰り返す
上記の手順で配信した各メッセージの結果をチェックし、もっとも効果があると思われるメッセージを、残りのユーザーに配信します。
このように絞り込み配信を利用することでA/Bテストと同じように、効果的なメッセージの分析・配信が可能です。
L Message(エルメ)の機能を活用する
A/Bテストの代替策として、LINE公式アカウントの拡張ツールL Message(エルメ)のタグ付け機能を利用する方法もあります。
タグ付けとはユーザーの属性や興味関心、行動などに応じて目印(タグ)を付け管理する機能のこと。
LINE公式アカウントのタグ付け機能は、友だち一人ひとりに手動でタグを付けていく必要がありますが、エルメでは、タグを友だちに一括で付与することができ工数削減が図れます。
タグ付けの概要やエルメのタグ付け機能については下記の記事をご参照ください。
例えば「メッセージA」を配信したユーザーに「メッセージA配信者」のタグを付けるなど、送ったメッセージごとにユーザーを管理すれば、その後の各ユーザーのアクションからどのメッセージが有効だったか、探ることができるでしょう。
上記の方法を用いれば、従来のA/Bテスト機能の条件となっていたターゲットリーチ(メッセージが配信できる友だちの数)が5,000人以上いなくても、A/Bテストと同様の検証が行えます。
このほかにもエルメは集客・販促につながるさまざまな機能を備えており、決済、分析にいたるまでLINE公式アカウントの機能を全て⾃動化することが可能です。
データ分析機能も充実していて、A/Bテストのような、効果の出やすい配信方法を探るのにもたいへん便利です。
初期費用・月額費用0円から利用可能で、契約期間の縛りなどもないので、ぜひこの機会に導入をご検討ください。
LINE公式アカウントのA/Bテストで検証するポイント
LINE公式アカウントのA/Bテスト機能は提供終了となりましたが、上記で紹介した代替機能を使えば同様の分析が可能です。
ここではA/Bテストを実施する際、どのような点に着目するべきか、検証が必要なポイントについて解説します。
吹き出しの順番
LINE公式アカウントのメッセージ配信では、1回の配信で3つの吹き出しまで送信することができます。吹き出しの種類も通常のテキストのほか、クーポンやリッチメッセージなどを組み合わせることが可能です。
A/Bテストでユーザーの反応を検証する際は、吹き出しの順番による効果の違いに注目すると良いでしょう。
吹き出しの順番によって、ユーザーがトーク画面を開いたときにはじめに目に入る情報が変わります。また吹き出しの順番は、後述するトーク一覧やプッシュ通知の内容にも関わる大切な要素です。
どの吹き出しの順番が、もっともユーザーのアクションを引き出せるのか、比較してみると良いでしょう。
リンクの表示方法
メッセージの中にほかのページへのリンクを含める場合、効果の出やすい表示方法を検証することも重要です。
リンクの表示方法には通常のテキストにURLを記載するほか、リッチメッセージやカードタイプメッセージなどで遷移させる方法もあります。
- テキスト:テキストリンクをタップすると別のWebページへ遷移する
- リッチメッセージ:表示されたバナーをタップすると別のWebページへ遷移する
- カードタイプメッセージ:下段のテキストをタップすると別のWebページへ遷移する
LINE公式アカウントのメッセージの種類については、下記の記事を参考にしてください。
キャンペーンやセールの特設ページなどを用意する場合は、どの表示がもっともユーザーを誘導できるか、比較してみると良いでしょう。
プッシュ通知やトーク一覧の表示
A/Bテストを行う際は、ユーザーのLINEのプッシュ通知やトーク一覧の内容も考慮する必要があります。
複数のふきだしを送信する場合、プッシュ通知やトーク一覧に表示されるのは、最後の吹き出しの内容です。
またリッチメッセージやカードタイプメッセージの場合は、コンテンツのタイトルが表示されます。
プッシュ通知やトーク一覧は、ユーザーがトークを開くかどうかを決める重要なポイントなので、どのような表示がもっとも高い効果をあげるか、検証する必要があるでしょう。
まとめ|サービスが終了してもA/Bテストは実施可能
本記事では、LINE公式アカウントのA/Bテスト機能について解説しました。
A/Bテストはサービスの提供を終了しましたが、本記事で紹介した方法を利用すればA/Bテスト自体は実施できます。
特にLINE公式アカウントの拡張ツールL Message(エルメ)を利用した方法なら、ユーザーの行動に合わせてタグ付けを自動で行えるため、A/Bテストはもちろん、ユーザーの管理がより効率的に行えます。
エルメは初期費用・月額費用0円から利用できるので、ぜひこの機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。