LINE公式アカウントには様々な機能がありますが、「メンバーシップ機能」についてご存じでしょうか?
「メンバーシップって何?」
「みんなどうやって活用しているの?」
このような疑問を持つ方が多いかもしれません。
メンバーシップ機能とは、有料会員(メンバー)を募り、月額会員制を導入する機能です。
オンラインサロンだけでなく、会員限定のクーポン配布など実店舗向けサービスにも役立ちます。
そこで今回はメンバーシップ機能の使い方や活用事例に加え、気になる手数料や支払い方法についても紹介します。
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能とは
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能とは、月額会員制のサービスをアカウント内に導入する機能です。
LINE公式アカウントでの配信は、メンバーシップ機能を導入していない場合、友だち登録者に無料で行われます。
メンバーシップ機能の導入後は、有料会員(メンバー)にのみ特別なコンテンツや限定配信などのサービスを提供できますので、オンラインサロンの運営や会員限定のクーポン配布などを行いたい実店舗におすすめです。
継続的な収益も得られるので、売上の安定化に繋がりやすい方法といえるでしょう。
また、課金者が誰なのかを把握することで「有料でもサービスを受けたい」というロイヤリティの高い会員を把握できます。
セグメントした顧客に対して重点的にアプローチしていけば、時間・費用対効果の高い運用が可能です。
LINE公式アカウントメンバーシップでできること
LINE公式アカウントのメンバーシップでできることは、主に以下2つです。
- 料金や特典を自由に設定できる
- 無料メッセージを無制限に送れる
それぞれ詳しく解説していきます。
なお、LINE公式アカウントでできることについては、以下の記事の一覧を参考にしてください。
料金や特典を自由に設定できる
メンバーシップ機能では、料金や特典を自由に設定してプランを作成できます。
プランの料金は月額制であり、月額400〜15,400円(税込)の範囲で費用を選択します。
また特典は1〜5つまで設定可能で、内容は限定配信やクーポン配布などのサービスを自由に設定できます。
ただし、プランを適用するには審査に通る必要があります。
特典が不明瞭な場合は審査に通らないことがあるため、誰にでもわかりやすい明瞭な特典を設定しましょう。
無料メッセージを無制限に送れる
メンバーシップ機能では、メンバーへのメッセージは課金対象外です。
LINE公式アカウントでは通常、メッセージ通数の制限があり、最上級のスタンダードプランでも30,000通を超過した分は追加料金がかかります。
しかしメンバーシップ機能では、メンバーに対して配信するメッセージは無料で無制限に送信可能です。
「コストを削減しつつ、ロイヤリティの高い会員にサービスを提供したい」と考えている人にはピッタリのメリットです。
なおLINE公式アカウントのメッセージ配信について、プランごとの料金や通数の制限は、以下の記事で確認できます。
メンバーシップの使い方
LINE公式アカウント メンバーシップ機能の使い方について解説します。
- 利用条件
- 利用料金・手数料
- メンバーの支払い方法
- はじめかた
- メンバー確認方法
- 解約方法
料金や手数料から、プランの作成方法まで詳しく解説していきます。
利用条件
LINE公式アカウント メンバーシップ機能の利用条件は、以下4つを全て満たしていることです。
- LINE公式アカウントを開設している
- アカウント認証済み、もしくはターゲットリーチが200人以上
- ログインしているビジネスアカウントとLINEアカウントを連携している
- ログインしているビジネスアカウントに管理者権限がある
なおアカウントを認証済みにするには申請が必要です。
認証を受ける方法やメリットについては以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
利用料金・手数料
LINE公式アカウント メンバーシップ機能では、受信者であるメンバーが支払うプランの利用料金は月額制となっています。
月額400〜15,400円(税込)の範囲で配信者側が費用を選択します。
配信者に発生する手数料は、Web決済の場合は売上金の10%、App内課金の場合は売上金の35%です。
手数料の低いWeb決済を選びたいところですが、支払い方法は自由に設定できません。
「メンバーの支払い方法」で後述しますが、支払い方法は特典の内容により異なります。
なお手数料は売上金から差し引かれるので、振り込みなどの支払い対応は不要です。
メンバーの支払い方法
メンバーシップ機能で、メンバーが利用料金を支払う方法は以下の2つです。
- Web決済
- App内課金
「App内課金」は、特典がオンライン向けのサービスである場合に設定します。
たとえば、オンラインサロンの配信やオンライン限定コンテンツの実施などです。
「Web決済」は、特典に物理的な商品やサービスが発生する場合に設定します。
たとえば、実店舗へ来店時の割引や予約サービスなどです。
なおWeb決済で利用できる決済方法は以下の2つで、プラン作成の際に配信者側が設定します。
- クレジットカード
- LINE Pay
また、Web決済かApp内課金かの支払い方法は、メンバーに提供する特典により決定されます。
特典について回答すると、App内課金もしくはWeb決済のどちらかが表示され、クリックで設定できます。
特典に合わない支払い方法を設定した場合、審査に通らなくなってしまうため注意してください。
はじめかた
LINE公式アカウント メンバーシップ機能のはじめかたについて解説します。
利用条件を満たしたら、プランの作成をしましょう。
- 管理画面を開く
- 「メンバーシップ」のタブを開く
- 「メンバーシッププランを作成する」をクリック
プラン作成する
- プランの名称を入力する
- 説明文を入力する
- 特典を1〜5つ設定する
- 許認可または免許の名称を入力する
- 月額料金を400〜15,400円(税込)の範囲で設定する
- メンバーの支払い方法を選択する
- メンバー数の上限を設定する
1~7まで入力が完了したら、「次へ」をクリックし、確認ページへ進みます。
審査情報を入力する
各項目を入力後、「次へ(最終確認)」をクリックします。確認ページに進んだら「申請する」をクリック。
審査は数日から数週間かかることもあるので、注意してください。
審査に通ると、プランの公開が可能になります。
プランを公開
- 管理画面を開く
- 「メンバーシップ」のタブを開く
- 「メンバーシップ」をクリック
- 該当のプラン名をクリック
- 「プランを公開」を選択する
- 特定商取引法に関する表記を登録する
メンバーシップの停止方法
メンバーシップ機能の停止(サービス提供の取りやめ)をするには、プランの削除を行いましょう。
- 管理画面を開く
- 「メンバーシップ」のタブを開く
- 「メンバーシップ」をクリック
- 該当のプラン名をクリック
- 「プランを終了」をクリック
手続き後は、32日以内にメンバーシップサービスが終了されます。(32日経過する前にメンバーが0人になった場合は、その時点でプランが終了します。)
なおメンバーへの特典は終了日まで継続する必要があるので、手続き完了後も注意しましょう。
プランを終了する際には、メンバーへの事前告知を忘れずにしてください。
メンバーシップ機能で収益化させるコツ
メンバーシップを導入したからといって、無条件で収益化できるわけではありません。
収益を上げるには、メンバーを増やす必要があります。
ですからプラン公開後は、プロフィールページやSNS、店頭での掲示などで、ターゲットにプランをアピールしましょう。
宣伝用のURLやQRコードは、管理画面で取得できます。
- 管理画面を開く
- 「メンバーシップ」タブを開く
- 「宣伝」をクリック
LINE公式アカウントのプロフィールページについても、上記の手順から設定できます。
宣伝の際には特典を中心に、プランに加入するメリットをアピールしましょう。
特典がターゲットにとって魅力的なほどメンバーの増員が期待できるので、ターゲットを抽出し「どんな情報やコンテンツ、サービスが欲しいのか」分析が必要です。
もしも「ターゲットがどういった特典を好むのかわからない」のであれば、LINE公式アカウントのリサーチ機能(アンケート)を活用するのもよいでしょう。
ターゲットの趣味嗜好を把握できるので、魅力的な特典を用意しやすくなります。
リサーチ機能についての詳細は以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
メンバーシップ機能の活用例
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能について、活用例を紹介します。
- 芸能人・インフルエンサー
- オンラインサロン
- 店舗会員
オンラインサロンやショップだけでなく、実店舗でのサービスや芸能人のコミュニティとしても活用可能です。
それぞれ詳しくみていきましょう。
芸能人・インフルエンサー
メンバーシップ機能は、芸能人やインフルエンサーとファンを繋ぐコミュニティーの場としてもおすすめです。
ファンクラブに替わるコミュニティとして、LINE公式アカウントのメンバーシップ機能を活用できます。
LINE公式アカウントでは、オンラインライブやトーク配信など幅広い活用法があるため、運営側だけでなく、ファンにとっても便利です。
オンラインサロン
メンバーシップ機能を利用すれば、オンラインサロンを開くこともできます。
オンラインサロンは以下の仕組みがあれば、誰でも作成できるサービスです。
- 双方向型コミュニケーション
- 会員登録ページおよびシステム
- 決済ページおよびシステム
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能であれば、上記3つ全てをクリアできます。
以下の記事では、LINE公式アカウントでオンラインサロン運営がおすすめな理由を解説しているので、ぜひご覧ください。
店舗会員
LINE公式アカウントのメンバーシップ機能は、飲食・衣服・小売・美容などの実店舗での導入もおすすめ。
クーポン配布機能などを使うことで、店舗会員限定のサービスを実施できるためです。
実際に、メンバーシップ機能を以下のように活用している店舗も見受けられます。
- 来店時に会員証を提示してもらうことで、メンバーを識別し、お得なサービスや特典を提供する
- メンバーシップ会員限定で新商品やセール情報を配信する
なお、店舗のLINE公式アカウント導入がおすすめな理由は、以下の記事で解説しています。
まとめ|会員制のメンバーシップ機能を使ってみよう
今回は、LINE公式アカウントのメンバーシップ機能について紹介しました。
メンバーシップを活用すれば、LINE上で簡単にサブスクサービスを提供できるようになります。
メンバー限定のコンテンツやプレゼント、コミュニケーションの場を提供することで、ユーザーのファン化を進めつつ、収益の安定化も可能です。
会員制のサービスや新しい収益源を模索している方は、ぜひ導入を検討してみてください。
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