「LINE公式アカウントの属性で絞り込みってなんだろう?」
「属性で絞り込みの使い方や活用方法を知りたい」
LINE公式アカウントを運営していると、友だちの年齢や性別ごとにメッセージを送信したいときもあるのではないでしょうか?
実はLINE公式アカウントには、友だちを属性で絞り込みグループ分けできる機能があります。
そこで今回は、LINE公式アカウントの属性で絞り込みを使ったメッセージ配信方法を解説します。活用するメリットや注意点も分かるので、ぜひ参考にしてみてください。
LINE公式アカウントの「属性で絞り込み」とは?
LINE公式アカウントの属性で絞りこみとは、セグメント配信(絞り込み配信)で、友だちの性別や年齢など特定の基準でグループ分けできる機能です。
LINE公式アカウントでは、下記の5つの属性で絞り込みが可能です。
【属性で絞り込み】
友だち期間 | ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加してからの期間(日数) |
性別 | 男性または女性 |
年齢 | 14歳以下から50歳以上まで、5歳刻みの年齢層 |
OS | Android、iOS、Windows Phone、BlackBerry、Nokia、Firefox |
地域 | 都道府県または地方別 |
ちなみに属性は複数組み合わせて使用できます。たとえば、「25〜34歳の女性で、関西地方在住、iOSユーザー、友だち期間が90日以上」といった複合的な条件設定が可能です。
また、セグメント配信には、メッセージクリック数やメッセージインプレッション数などのオーディエンスで絞り込みする方法もあります。
【オーディエンスで絞り込み】
ユーザーIDアップロード | ユーザーIDと連携させるための機能。TXT、CSV形式のファイルでユーザーIDをアップロードして作成 |
メッセージクリック | 過去の配信メッセージに含まれるリンクをクリックしたユーザーを対象としたオーディエンス |
メッセージインプレッション | 過去に配信したメッセージを開封したユーザーを対象としてオーディエンス |
チャットタグ | チャットに付けたタグを対象にしたオーディエンス |
友だち追加経路 | 特定の経路で友だち追加したユーザーを対象にしたオーディエンス |
ウェブトラフィック | LINE Tagのトラッキング情報を基にしたオーディエンス |
リッチメニュークリック | リッチメニューをクリックしたユーザーを対象にしたオーディエンス |
リッチメニューインプレッション | リッチメニューを表示したユーザーを対象にしたオーディエンス |
予約(※LINEで予約) | 「LINEで予約」経路で予約したユーザーを対象としたオーディエンス |
セグメント配信の詳しい設定方法やメリット、使い方のコツは下記の記事で解説しています。セグメント配信をまだ使ったことがない方は、こちらも合わせてご覧ください。
「属性で絞り込み」の使い方
属性で絞り込んでメッセージ配信する手順を、パソコン・スマホに分けて解説します。属性を利用した絞り込みは、選択後の累計対象ユーザーが50人以上必要です。
【パソコン】
管理画面のホームで「メッセージを作成」をクリックします。
絞り込みにチェックを入れ、属性の枠内にある鉛筆マークをクリックします。
選択する項目を選んで、配信する属性をチェックし「設定」をクリックすれば完了です。
【スマホ】
LINE公式アカウントのスマホアプリを開き、「メッセージを配信する」をタップ
メッセージ設定の画面で、配信先の「属性で絞り込み」にチェックを入れ、「フィルター設定」をタップ
フィルター設定の画面で、任意のフィルター名を設定し、絞り込みたい属性を選択します。
例えば属性の性別を選択すると、男性と女性を選択して絞り込むことができます。
ちなみに、セグメント配信はツールを使うことでさらに便利になります。例えばL Message(エルメ)であれば、自由度の高いタグ付けが可能。より細かなグループ分けができます。
セグメント配信ツールに関しては下記の記事で詳しく解説しているので、「どんなツールがあるか気になる」「ツールを使うメリットを詳しく知りたい」という方は、ぜひご覧ください。
「属性で絞り込み」を活用する3つのメリット
属性で絞り込みを活用するメリットは下記の3つです。
- ターゲットに最適化したメッセージ配信
- ブロック率の低下
- 配信数を節約できる
1つずつ見ていきましょう。
ターゲットに最適化したメッセージ配信
属性で絞り込むことで、友だちの性別、年齢、地域などに合わせた適切なメッセージを配信できます。
- 若年層向けの商品を20代のユーザーにのみ紹介
- 地域限定のイベント情報を該当地域の住民にのみ送信
- 新規友だち追加者に対して、特別なメッセージやクーポンを配信
それぞれの友だちに合った情報を届けることで興味を引きやすくなるので、結果的にメッセージの開封率が高まります。
また、自分の好みや状況に合った情報が届くと、「この会社は私のことをよく理解してくれている」と感じるので、ユーザーは企業に対して親しみや信頼を持つようになります。
ブロック率の低下
友だちに不必要な情報を配信すると、ブロックされる確率が高くなります。LINE公式アカウントでは、ブロック率が20%〜30%が平均と言われており、メルマガに比べて気軽にブロック(配信拒否)できるようになっています。
属性で絞り込みを活用すると、友だちに不要な情報を送ることを避けられるため、ブロック率の低下が期待できます。
例えば、男性向け商品の案内を女性に送信しないことで、不適切な情報配信を防止できるので女性からのブロック率が下がり、企業の好感度向上にも役立ちます。
配信数を節約できる
LINE公式アカウントではプランごとに無料メッセージ通数が決められています。属性で絞り込み、特定のターゲット層にのみメッセージを送れば、配信数を節約しながら必要な情報だけを届けられます。
限られた配信数を最大限に活用できるので、追加の配信枠を購入する必要性が減り、コスト削減にもつながります。
また、配信数を節約することで、重要なお知らせや緊急性の高い情報のために配信枠を確保しておくこともできます。
LINE公式アカウントの「属性で絞り込み」を活用する際の注意点
LINE公式アカウントの、属性で絞り込みを活用する際は以下の点に注意が必要です。
- ターゲットリーチ数が100人以上必要
- データ反映のタイムラグがある
- あくまでもみなし属性のデータである
1つずつ解説します。
ターゲットリーチ数が100人以上必要
ターゲットリーチ数(配信対象のユーザー数)が100人以上でないと、セグメント配信ができません。
ターゲットリーチとは、友だち追加数からブロック数と属性不明数を引いた数のことであり、
ターゲットリーチ数 = 友だち追加数 − ブロック数 − 属性不明数
で表されます。
つまり、一度でも友だちに追加されたアカウントのうち、現在ブロックされておらず、属性が特定できるアカウントの数を示します。
「セグメント配信ができないんだけど…」とお悩みの方は、管理画面の「ホーム」>「分析」からターゲットリーチ数を確認してみてください。
ターゲットリーチ数と友だち数の違いや増やし方、分析方法は下記の記事で解説しています。ターゲットリーチ数が100人以上でない方はこちらも合わせてご覧ください。
データ反映のタイムラグがある
属性情報は約3日前のデータを基に絞り込みが行われます。そのため、最新の友だち追加状況や属性変更が即座に反映されるわけではありません。
特に、短期的なキャンペーンや時間限定の情報を配信する場合は、このタイムラグを考慮して計画を立てる必要があります。
あくまでもみなし属性のデータである
LINEの属性データは、ユーザーの行動や入力情報を基に推計されたものです。そのため、100%正確ではない可能性があります。
例えば、実際の年齢や性別と異なる場合もあるため、絶対的な指標として扱うのではなく、あくまで参考程度に考えるべきです。
属性を狭めすぎないように注意
セグメント配信をする際、最初は属性の絞り込みを控えめにすることをおすすめします。過度に狭い範囲でターゲットを設定すると、以下のリスクがあるからです。
- 潜在的な顧客を見逃す可能性がある
- 配信対象が少なすぎて効果的なデータ収集ができない
- データが不正確な場合、意図したターゲットに届かない可能性がある
したがって、最初は広めの属性設定で配信し、徐々に絞り込んでいくアプローチ方法が効果的。配信結果を分析し、よりターゲットに適した情報を届けることが大切です。
ちなみに下記の記事では、LINE公式アカウントの友だち分析機能の見方から分析方法を解説しています。記事後半では、友だち分析機能から見える改善策もお伝えしているので、ぜひご覧ください。
まとめ|LINE公式アカウントの「属性で絞り込み」を活用しよう
属性で絞り込みを活用すると、ターゲットに最適な情報発信ができるだけでなく、ブロック率の低下や配信数の削減にも繋がります。
ターゲットリーチ数が100人以上の方は、ぜひ本記事でお伝えした手順や注意点を参考に、属性で絞り込んでメッセージ配信してみましょう。
また、L Message(エルメ)であれば、自由度の高いタグ付けができるので、より細かなグループに絞り込んだセグメント配信が可能です。
その他にも、ステップ配信やカレンダー予約など、LINE公式アカウント運営を効率化する機能を搭載しています。初期費用・月額費用0円からスタートできるので、ぜひこの機会にL Message(エルメ)を導入し有効活用してみてください。