「LINE公式アカウントの友だちを、特徴ごとにまとめたい」
「特定のユーザーにだけ、LINEメッセージを配信したい」
LINE公式アカウントでは、友だちへのメッセージ一斉送信が可能ですが、むやみに大勢に配信しても、良い反応を得られるとは限りません。
そのため特定のユーザーだけを分類し、成果につながる配信をしたいと考えている運用担当者の方も多いのではないでしょうか?
そのような場合に活用したいのが「チャットタグオーディエンス」でのメッセージ配信です。
チャットタグを活用すれば、情報を必要としている顧客へ具体性のある内容を配信でき、成果にもつながりやすくなるでしょう。
本記事ではLINE公式アカウントのチャットタグオーディエンスについて解説します。
LINE公式アカウントのチャットタグについて
チャットタグオーディエンスを活用するために、まずはLINE公式アカウントの「チャットタグ」について理解しておきましょう。
チャットタグを利用すれば、多くのユーザー情報を特徴や行動パターン別に管理することができ便利です。
ユーザーの特徴を分類できる機能
チャットタグは、LINE公式アカウントの友だちを、それぞれが持つ特徴や性質ごとに「タグ付け」できる機能です。
一口に友だちといっても、自社の商品やサービスに興味を持っている人もいれば、友だち追加をしただけで、さほど情報を必要としていない人もいます。昔からファンでいてくれる顧客や、最近自社を知った利用者もいるでしょう。
そのような友だちを「リピーター」「商品購入者」「セミナー参加者」「〇〇年に友だち追加」など、任意の「タグ」を付けて分類できるのがチャットタグの機能です。
チャットタグの設定方法
チャットタグは20文字以内で自由に作成でき、ひとりのユーザーに複数のタグを付けることが可能です。
タグを設定するにはまず管理画面で「チャット」を選択します。
次にチャット画面の「チャット設定」内の「タグ」を選択し、右下の「+作成」ボタンを押し、タグ名を入力します。
タグができたら「連絡先」に移り、タグ付けしたい友だちの「+タグを追加」をクリック。作成済みのタグを選択して、一人ずつ付与していきます。
チャットタグの活用方法
チャットタグは友だちを性質や特徴ごとに分類できるほか、メッセージを送る際に、特定のタグを付けたユーザーだけにセグメント配信(絞り込み配信)を行うことが可能です。
チャットタグを活用することで、「商品購入済みで、かつ1か月以内に友だち追加したユーザー」など、独自に分類した友だちへメッセージが配信できます。
セグメント配信の詳しい内容や送信方法は下記の記事で確認してください。
LINE公式アカウントのオーディエンスについて
次に、LINE公式アカウントの「オーディエンス」とは何かについて見ていきましょう。
なおオーディエンスについては下記の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
ユーザーを条件にもとづきグループ化できる機能
オーディエンスとは、一定の条件にもとづいてユーザーをグループ化できる機能を指します。
「配信したメッセージを開封したユーザー」や「リッチメニューをクリックしたユーザー」、「LINEを経由して予約したユーザー」など、それぞれの行動パターンからユーザーを絞り込むことができます。
そのなかのひとつに「チャットタグを付けたオーディエンス」が含まれています。
オーディエンスに関する注意点
オーディエンスはユーザーを行動パターン別に分類でき、たいへん便利ですが、その活用にあたってはいくつか押さえておくべき注意点があります。
「準備中」で作成されないこともある
オーディエンスを作成しても、その反映にはしばらく時間がかかる場合があります。
オーディエンスを作成したのに「準備中」と表示されている場合は、数時間ほど経ってから、その反映状況を確認するようにしてください。
オーディエンスが作成され、ステータスが「有効」になってから、絞り込み配信が可能となります。
一定数のターゲットリーチ数が必要
「ターゲットリーチ」とは、友だち追加をしてくれたユーザーのうち、自社アカウントをブロックしていたり、属性が不明であったりする利用者を除いた友だちを指します。
そのターゲットリーチの数が一定数に達していないと、オーディエンスによる絞り込みは行えません。オーディエンスの種類によりますが、主に絞り込みの前に100人、絞り込んだ結果50人以上のユーザーが該当しないと、有効にならない場合が多いです。
ただし「チャットタグ」で絞ったオーディエンスに限っては、ターゲットリーチ数に関わらず絞り込めます(詳しくは後述)。
LINE公式アカウントのチャットタグオーディエンスとは?
「チャットタグ」および「オーディエンス」の機能をご理解いただいたうえで、チャットタグオーディエンスの定義や活用法、特徴などについて見ていきましょう。
オーディエンスのひとつ
前述の通りチャットタグオーディエンスは「オーディエンス」の種類のうちの一つです。
特定のタグを付けた友だちを絞り込み、それに該当するユーザーだけにメッセージやクーポンなどを配信できます。
例えば、「商品購入済み」「1か月以内に友だち追加」といったタグをつけたユーザーを選択すれば、「最近自社を知り、かつ商品やサービスの使用感を把握している顧客」を絞り込めます。そのようなユーザーに、「売れ筋商品」などを紹介すれば、リピーターになってくれるかもしれません。
あるいは「友だち歴1年以上」「商品購入回数5回以上」などのタグで絞り込めば、「自社のサービスを長く利用しているヘビーユーザー」を抜き出せる可能性が高いです。そのようなユーザーに新商品を紹介したり「VIP限定クーポン」などを配信したりしてみてはいかがでしょうか。
小規模なアカウントでも使用できる
チャットタグオーディエンスの特徴のひとつに、「ターゲットリーチ数の条件がない」という点が挙げられます。
ほかのオーディエンスは「100人以上のターゲットリーチ数」など、一定数の友だちがいないと利用できない場合が多く、LINE公式アカウントを開設したばかりの企業や、小規模展開しているアカウントなどは、活用しきれないケースが少なくありません。
しかしチャットタグオーディエンスは、ターゲットリーチ数に関係なく、チャットタグを付けたユーザーを自由に絞り込めるため、LINE運用の初期段階や小規模アカウントでも活用することができます。
チャットタグオーディエンスの設定方法
実際にチャットタグオーディエンスを設定したい場合は、管理画面の「データ管理」から「オーディエンス」を選び、「オーディエンスを作成」をクリックします。
「オーディエンスタイプ」の横の「選択」を押し、オーディエンスタイプの中から「チャットタグ」を選択します。
ターゲット設定の欄にタグ付けした友だち数が表示されるので、該当のタグを選択し保存することでチャットタグオーディエンスが設定できます。
これで絞り込み配信時に保存済みのチャットタグオーディエンスへメッセージが配信できるようになりました。
チャットタグオーディエンスに関する注意点
チャットタグオーディエンスは、LINE公式アカウント運営者が独自の基準でユーザーを分類できるので、顧客の絞り込みにたいへん便利です。
しかし運用にあたってはいくつか注意すべき点もあります。
すべての友だちにタグ付けできるわけではない
チャットタグで、自社の友だちを詳細に分類したいところですが、実はすべての友だちにチャットタグを付与できるわけではありません。
LINEでは友だち追加後、メッセージやスタンプの送信など、何らかのアクションを起こしてもらわない限り、チャットができない(チャット画面に表示されない)仕様となっています。
チャットタグはあくまでも、「チャットができる友だち」に付与できるものなので、友だち追加をしただけで何のアクションも起こしていないユーザーには、タグ付けができません。
タグ付けは手動で行わなければいけない
チャットタグは運用者が自社に合ったものを独自に作成できますが、その付与については一件一件手動で行わなければいけません。
小規模なアカウントでは、ユーザーを一人ずつ確認しながらタグ付けしていくことができますが、友だち数が多かったり、LINEの運用担当者が少なかったりする場合、タグ付け作業は大きな負担となり得ます。
規模の大きなアカウントほどユーザーの絞り込み精度を上げたいところですが、友だち数が増えるほど、タグ付けの作業負担は膨らむこととなります。
L Message(エルメ)でチャットタグオーディエンスを有効活用しよう
チャットタグオーディエンスは、ユーザーを絞り込むのにたいへん便利な機能ですが、すべての友だちに付与できない点や、1件ずつ手作業で付与しなければいけない点は、難点といえるでしょう。
そのような時にぜひおすすめしたいのが、LINE公式アカウントの拡張ツール、L Message(エルメ)です。L Message(エルメ)を導入することで、チャットタグ機能のデメリットをカバーできます!詳しく見ていきましょう。
なお、L Message(エルメ)は、チャットタグ機能以外にもさまざまな便利機能を備えています。L Message(エルメ)と、LINE公式アカウントのデフォルト機能の違いについては下記を参考にしてください。
アクションしていない友だちにもタグ付けできる
通常、友だち追加をしただけで、メッセージの送付やスタンプの送信を行っていないユーザーはタグ付けの対象に含まれません。
しかし、L Message(エルメ)を導入すれば、友だち追加をしてくれただけのユーザーも、タグ付けをすることが可能となります。
実際、友だち追加後、何のアクションも起こしていないユーザーは少なくありませんが、L Message(エルメ)を利用することで、そのような層の顧客にもアプローチできるようになるでしょう。
タグ付けを自動化できる
タグ付けする際、ユーザー一人ひとりに手動で付与していかなければいけないのも、チャットタグ機能の不便な点と言えます。
その際、L Message(エルメ)を利用すれば、ユーザーが一定のアクションを起こした時点で、自動でタグ付けをすることが可能です。
自動タグ付けができるタイミングは下記の通りです。
- フォームの表示、回答時
- URLタップ時
- 予約受付時
- 商品ページの表示、決済時
手動でのタグ付けは手間がかかるばかりか、ヒューマンエラーが発生するリスクもあります。L Message(エルメ)を導入することで、これらの心配も一気に解消するはずです。
L Message(エルメ)の自動タグ付け機能の詳細は下記記事にて詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
まとめ|LINE公式アカウントのチャットタグオーディエンスを活用しよう
本記事ではLINE公式アカウントのタグ付け機能や、それを活かしたチャットタグオーディエンスの活用方法などについて解説しました。
友だち数などの条件がなく利用できるチャットタグオーディエンスは、メッセージ配信の精度を上げたり、販促効果アップを図ったりする際に有効な機能です。
しかしすべての友だちに付与できなかったり、タグ付け作業に手間を要したりと、難点があることも事実です。
ぜひLINE公式アカウント拡張ツール、L Message(エルメ)を利用し、チャットタグオーディエンスをフル活用してください。L Message(エルメ)は無料のプランから利用できるため、「効果や使用感を試してみたい」という方も気軽にはじめられます。