「店舗ごとに作ったアカウントを1つにまとめたい」
「別々に運用しているアカウントを統合させる機能はある?」
と悩んでいませんか?
結論、LINE公式アカウントに統合機能はありません。
システム的な統合はできませんが、手動での「一本化」やツールを使った「効率化」は可能です。
この記事では、LINE公式アカウントが統合できない理由と代替的に一本化する方法、複数アカウントを賢く運用するコツをわかりやすく解説します。
- LINE公式アカウントを統合できないシステム上の理由
- 友だちを失わずにアカウントを「一本化」させる手順
- 複数アカウントを維持したまま運用負担を減らす管理術
- 拡張ツールを活用したスマートな複数アカウント運用
LINE公式アカウントは2つを1つに統合できる?

残念ながら、LINE公式アカウントには別々のアカウントを統合する機能は備わっていません。
同じ会社やオーナーのアカウントであっても、内部的にデータを統合させることはできない仕様です。
具体的には、以下の項目はすべてアカウント間で移行・合算ができません。
- 友だちリスト(登録者情報)
- チャットやメッセージの送信履歴
- ショップカードの獲得ポイント
- 配布済みのクーポン利用状況
- 過去の分析データ(ブロック数・クリック率など)
- リッチメニューや自動応答の設定
- 認証済みアカウントの「認証バッジ」ステータス
LINE公式アカウントを統合・移行できない理由と注意点
前述の通り、同じ会社やオーナーが所有する別々のアカウントを、システム上ひとつにまとめることはできません。
ここでは、LINE公式アカウントの統合やデータの移行ができない理由、片方のアカウントを削除する際の注意点を解説します。
LINE公式アカウントを統合したり移行できない理由
LINE公式アカウントの統合やデータの移行ができない大きな理由は、LINE公式アカウントが1つずつ完全に独立して管理される仕組みだからです。
友だちの情報やチャット履歴はそのアカウント内でのみ有効なデータであり、別のアカウントへコピーして移し替えできません。
また、友だちの信頼を守ることも理由の一つです。
もし本人の同意なく別のアカウントへ登録情報を移せてしまうと、ユーザーにとっては「登録した覚えのない相手からメッセージが届く」ことになり、不信感に繋がります。
プライバシーを守り、プラットフォームの信頼性を維持するために、あえてアカウントを紐付けられない設計になっているのです。
どちらかのアカウントを削除する際の注意点
「統合できないなら、片方を消せばいい」と考えるのは危険です。
十分な準備なしにアカウントを削除すると、そのアカウントの友だちとの接点が完全に消滅してしまいます。
一度削除したリストやチャット履歴の復元は不可能なため、削除前に次章で解説する、実質的な一本化(集約)の工程を完了させるようにしてください。
なお、実際のアカウント削除の手順や、削除前に確認すべきチェックリストについては、以下の記事で詳しく解説しています。
取り返しのつかない事態を防ぐためにも、削除を検討されている方は必ず事前にご一読ください。

LINE公式アカウントを実質的に統合する代替案
物理的な統合ができない以上、手動で友だちに動いてもらう「実質的な一本化(集約)」を目指すのが得策です。
ここでは、LINE公式アカウントを実質的に統合する代替案を2つご紹介します。
限定特典を用意して「友だちの引っ越し」を促す
ただ「移転しました」と伝えるだけでは、友だちは再登録の手間を嫌って動いてくれません。
引っ越しを促すには、手間を上回るメリットの提示が不可欠です。
たとえば、以下のようなアプローチをしてみるのが良いでしょう。
- 移行者限定クーポンの発行
- 再登録で無料プレゼントを配布
- 新アカウント限定のお得情報を告知
メッセージ配信を使い、移行する価値をしっかり伝えることが再登録をしてもらうためには欠かせません。
スムーズな引っ越しを実現するには「思わず追加したくなる仕掛け」を整えておくことが重要です。
友だち追加時にもらえる特典や、興味を引くあいさつメッセージなど、新アカウント側の受け入れ態勢を見直してみましょう。
効果的な友だち追加施策の作り方は、以下の記事でおさらいできます。

リッチメニューやプロフィールで誘導導線を作る
メッセージを読み飛ばす友だちのために、視覚的な導線も用意します。
旧アカウントのリッチメニューを「アカウント統合のお知らせ」画像に差し替え、新アカウントへのリンクを設定しましょう。
プロフィールのステータスメッセージにも案内を書けば、新規流入者も迷わず新アカウントへ誘導できます。
リッチメニューには「新アカウントはこちら」「限定クーポン配布中」といった目を引くデザイン素材を用意するのがコツです。
リッチメニューの設定方法や、反応率を高めるデザインのポイントを以下の記事で確認し、スムーズな誘導導線を完成させましょう。

あえて統合せずに複数アカウントを運用するメリット
統合させずに複数アカウントを運用するメリットもあります。
ここでは、その理由をいくつかご紹介します。
客層・ターゲットに合わせた配信でブロック率を抑制
アカウントを1つにまとめると、全員に同じ情報を送ることになり、ブロックされるリスクが高まります。
しかし、統合せずに店舗別、ターゲット別に最適な情報を届ければ、読者の満足度を高め、ブロックを未然に防ぐことが可能です。
また、あえて複数アカウントを運用する場合にも、属性を絞って配信することでユーザーと良好な関係を築く鍵となるでしょう。
興味のある情報だけを届ける手法は、不要なメッセージ送信を減らし、月間の配信数削減にも大きく貢献します。
効果的なセグメント配信の具体的な設定手順や、ブロックを防ぐためのコツを改めておさらいしたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

担当部署や各店舗が直接対応し満足度を向上
複数のアカウントがあれば、各現場の担当者が直接チャット対応できます。
担当者が直接チャット対応できれば、回答のスピードと専門性の向上につながるため、結果として顧客の信頼獲得しやすくなります。
アカウントごとの無料メッセージ枠を有効活用
LINE公式アカウントには、月額0円で利用できる「コミュニケーションプラン」でも、毎月200通までの無料メッセージ枠が用意されています。

たとえば、1つのアカウントで400人に送る場合は有料プランへの検討が必要になりますが、アカウントを2つに分けて200人ずつに送れば、どちらも無料枠の範囲内で運用できる計算になります。
- 1アカウント運用: 200通を超えると有料プラン(月額5,000円〜)が必要
- 2アカウント運用: 200通 + 200通 = 最大400通まで月額0円で運用可能
このように、友だちの数や配信頻度によっては、アカウントをあえて統合しない方がコストを大幅に抑えられるケースもあります。
複数アカウント運用で生じるデメリットと対策
複数のアカウントを運用する場合、どうしても避けられないのが「管理の複雑化」というデメリットです。
とくによくある課題として、以下の点が挙げられます。
- 情報の確認漏れ
- 管理工数の増大
アカウントごとに画面を切り替えないとメッセージに気づけないため、返信漏れのリスクがあります。
また、アカウントの数だけログインや設定、分析の手間が発生するため、コストの増加にもつながるでしょう。
ただ、これらのデメリットを解消するための機能が管理画面(LINE Official Account Manager)に備わっています。
では、その機能について詳しく解説します。
ログアウト不要のアカウント切り替え機能
PCブラウザ版でもスマホアプリ版でも、一度ログインしてしまえば、複数のアカウントを瞬時に切り替えて操作できます。
わざわざログアウトして別のアドレスでログインし直す手間がないため、店舗別や目的別にアカウントが分かれていても、メニューを切り替えるような感覚でスムーズなレスポンスが可能です。
効率的な一括管理を実現する「グループ機能」
グループ機能(複数アカウントをまとめて管理できる機能)を活用すれば、複数のアカウントを一つの箱にまとめて管理できます。

アカウントごとの分析データを横断的に確認したり、スタッフへの権限付与を一括で行ったりできるため、組織としての管理体制が非常にスマートになります。
複数のアカウントを効率よく、かつミスなく運用するためには、このグループ機能の設定も有効です。
具体的な作成方法や、管理を楽にするための整理術は以下の記事を参考にしてください。

拡張ツールの活用で複数運用の負担を軽減できる
管理画面(LINE Official Account Manager)でも切り替えは円滑ですが、拡張ツールは高度なデータ活用や安全な管理面に明確な強みがあります。
ここでは、LINE公式アカウントで活用できる拡張ツールの機能をご紹介します。
属性情報の自動タグ付け
標準機能では友だちの属性情報はアカウントごとに独立しており、手動で管理するには多大な工数がかかります。
拡張ツールなら、友だちの行動やアンケートの回答内容に応じた自動タグ付けが可能です。
アカウントごとに最適な客層を瞬時に判別できるでしょう。
「A店は20代、B店は40代」といった傾向も把握しやすく、精度の高い集客施策を打ち出せるようになるはずです。
拡張ツールを用いて自動タグ付けをする方法や、効果的な使い方は以下の記事を参考にしてください。

権限設定の柔軟なカスタマイズ
標準の権限管理は内容が固定されていますが、ツールを使えば機能単位で細かな制限をかけられます。
特定のスタッフへ配信作成のみを許可しつつ、機密性の高い顧客データの閲覧を禁じる運用も容易です。
組織の規模が拡大しても、強固なセキュリティを保ちながら安全に分担作業を進められる点は魅力でしょう。
全アカウントで導入可能な独自の予約システム
拡張ツールなら自由度の高い予約システムを設置できます。
複数のアカウントを運用していても、店舗ごとの空き状況をカレンダー形式でわかりやすく提示できます。
予約受付からリマインド配信までを自動化することで、人的ミスを防ぎながら来店率の向上を実現できるでしょう。
自社に最適な予約フォームの作り方や、導入のメリットを詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

まとめ|LINE公式アカウントの統合は不可!賢い管理術を選ぼう
LINE公式アカウント同士をシステム的に統合はできません。解決するには、以下のどちらかを選びましょう。
- 誘導による一本化: 特典を用意して友だちに「引っ越し」をしてもらう
- 賢い複数運用: 公式機能やツールを活用して、複数を維持したまま効率化する
まずは「なぜ統合したいのか」を整理し、自社に合ったスタイルを選んでみてください。
- LINE公式アカウントに統合機能はない
- データの移行はできないため、手動での引っ越し誘導が必要
- ターゲット別に複数運用するメリットも大きい
- 複数管理、運用の負担は、標準機能や拡張ツールで解消できる
複数アカウントの運用をより効率化したい、高度な分析を行いたいという方には、LINE公式アカウント拡張ツール「L Message(エルメ)」の活用がおすすめです。
エルメなら、無料で豊富な機能を利用でき、複数アカウントの管理もよりスムーズに行えます。
運用の効率化にぜひお役立てください。





