「LINE公式アカウントが詐欺に利用される可能性があるってほんと?」
「ユーザーから信頼されるアカウントを構築するにはどうしたら良いのだろう?」
昨今、取り上げられているLINEの乗っ取りなどの詐欺被害を受け、ユーザーの間でもLINE公式アカウントへの警戒心は強まっています。
特に「灰色マーク」の未認証アカウントを運用している方は、信頼性の確保という面で認証済みアカウントに劣る面があるので、注意が必要でしょう。
本記事ではLINE公式アカウントの詐欺被害の実態や、自社アカウントが詐欺に利用されないための予防策などについて解説します。
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LINE公式アカウントのマークの種類
LINE公式アカウントの詐欺の実態を見る前に、アカウントの信頼性に関わる、認証/未認証の仕組みを理解しておきましょう。
LINE公式アカウントには以下の3つの種別があり、それぞれ利用できる機能や、LINEアプリ内でのアカウントの表示方法に違いがあります
灰色の星マークが表示される「未認証アカウント」は基本的に誰でも開設できるアカウントです。一方、青色の星マークで表示される「認証済みアカウント」は、LINEヤフー社の審査を通過し、認定されたアカウントを指します。
プレミアムアカウントは最上位のアカウントで、特別な審査を経た、特に優良なアカウントだけが取得できます。ただし審査認定基準は非公開とされています。
アカウントのランクが上がると一部の機能が使用可能となったり、LINEアプリ内の検索結果にも表示されるようになるなど、さまざまな特典があります、
アカウントの種類ごとの違いや、認証済みアカウント(青色)への申請方法は下記の記事で詳しく解説しているのでご確認ください。
灰色マークは詐欺や乗っ取りなのか?
「灰色マーク」とは、3種類のアカウントのうち、誰でも開設可能な「未認証アカウント」を指します。
未認証アカウントは、LINEヤフー社からの審査などを受けていないため、ユーザーのなかには「詐欺ではないか?」と疑う人もいるようです。
結論から言うと、未認証アカウントは必ずしも危険なアカウントというわけではありません。未認証アカウントのままLINE公式アカウントを運用している優良企業も多数存在します。
しかし、近年LINEアカウントの「乗っ取り」被害が問題になっていることも事実です。ユーザーの中には、アカウントの信頼性を気にしている人が多いことも認識しておく必要があるでしょう。
ここでは乗っ取りの手口や、自社アカウントが乗っ取られないための予防策を解説します。
LINE公式アカウントの乗っ取りとは?
乗っ取りは、自社が運用するアカウントが、悪意のある他者によって不正に利用される被害を指します。
アカウントが乗っ取られることで、友だち追加してくれているユーザーへ迷惑なメッセージが配信されたり、個人情報を抜き取られる危険性があります。
このような乗っ取りが起きてしまう原因のひとつは、パスワードの強度が低いことです。また、「認証メール」を装ったフィッシングメールから、リンクをクリックしてしまい、パスワードを詐取されるケースも発生しています。
乗っ取りの予防策
乗っ取りの被害から自社アカウントを守るためには、パスワードの強化や定期的な変更が有効です。
設定するパスワードも、「覚えやすいから」などの理由で単純なものにせず、容易に推測されないような複雑な文字列の設定をおすすめします。
またLINE公式アカウントではログイン時の2段階認証の設定も可能なので、利用を検討しても良いでしょう。
万が一身に覚えのない不審な「認証メール」などが届いた場合は、開かないことが重要です。
乗っ取り・なりすまし被害の詳細や対処法については下記の記事もご参考ください。
灰色マークのメリット・デメリット
詐欺被害を恐れるユーザーから敬遠されがちな灰色マークの未認証アカウントですが、未認証のままでいることにメリットもあります。
ここでは未認証アカウントのメリット・デメリットを解説します。
灰色マークのメリット
未認証アカウントの第一のメリットは、開設に手間がかからないという点です。審査の申請・認証の手続きを経る必要がないので、誰でもすぐに運用をはじめられます。
ビジネスアカウントではなく、少数の限られたメンバーで、プライベートで使用する場合は、特別認証済みアカウントにする必要はないでしょう。
灰色マークのデメリット
未認証アカウントのデメリットとしてまず挙げられるのが、アカウントの信頼性が、認証済みアカウントほど高くない、という点です。
特に昨今LINE公式アカウントにまつわる詐欺事件なども取り沙汰されていることもあり、ユーザーのLINE公式アカウントへの警戒心は強まっていると言えます。
ビジネスで利用する場合など、自社アカウントの信頼性を確保したいのであれば、認証済みアカウントへの申請を済ませておいたほうが良いでしょう。
認証済みアカウントでできることや、認証の申請方法は下記の記事をご確認ください。
LINEヤフー社による詐欺への取り組み
昨今の乗っ取り詐欺などが発生している状況を受け、LINEヤフー株式会社でも新機能をリリースしたり、セキュリティに関するアップデート項目を強化したりしています
LINE公式アカウントを運営する方はこの内容を把握し、ユーザーが灰色マークに対してどのような認識を持っているか、把握しておく必要があるでしょう。
ここではLINEヤフー社による、詐欺への取り組みについて解説します。
トークルームに注意喚起を表示
2024年7月10日のLINEヤフー社のリリース情報にて、LINE公式アカウントのトークルームに、注意喚起の文言を表示する旨が公表されました。
ユーザーが未認証アカウントのトークルームを開くと、上部に「このアカウントは未認証アカウントです。投資など金銭に関連するメッセージには十分注意してください。」という注意喚起が表示されるようになりました。
注意喚起が表示されるのは一部の未認証アカウントのみが対象とのことですが、この表示があるアカウント上で売買取引を行おうとすると、ユーザーから警戒される可能性があるでしょう。
アカウント作成時にSMS認証を追加
2024年7月3日のリリース情報で、アカウント開設時に「SMS認証」または「通話による認証」が必要になる旨が公開されました。
このセキュリティ強化により、アカウント開設時、携帯電話宛てのSMSに記載された「確認番号」を入力しない限り、アカウント作成フォームにすら進めなくなりました。
そのため認証を行うには、SMSが受信できる端末、または音声電話ができる端末と、有効な電話番号が必ず必要となります。
友だち追加時に注意喚起を表示
2024年5月29日のリリース情報にて、ユーザーがアカウントを友だち追加する際、画面に「LINEを悪用した詐欺にご注意ください」という注意喚起が表示されるようになりました。
ユーザーの間で「LINE公式アカウントは詐欺に利用される恐れがある」という認識が広がれば、未認証アカウントへの警戒心は今後も強まることが予想されます。
まとめ|LINE公式アカウントの灰色マークは詐欺ではないが注意が必要
本記事では、LINE公式アカウントの詐欺の実態や、「灰色マーク」と呼ばれる未認証アカウントのメリット・デメリットなどについて解説しました。
LINE公式アカウントの未認証アカウントは、それ自体が詐欺や乗っ取りというわけではありません。しかしLINEヤフー社の注意喚起にもある通り、ユーザーからの警戒心は今後も強まることが予想されます。
ビジネスに使用するアカウントなどで、信頼度を上げるには認証済みアカウントへの申請もぜひ検討しましょう。
LINE公式アカウントの拡張ツールL Message(エルメ)は、ユーザーの利便性が高まるようなさまざまな拡張機能を搭載しています。ユーザビリティの向上は、そのままアカウントの信頼性の高さにも直結します。
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