「LINE公式アカウントでセキュリティ対策を行いたい」
「LINE公式アカウントで個人情報流出を防ぐには…?」
さまざまな企業で個人情報流出問題が度々ニュースになる昨今、このようなお悩みはありませんか?
LINE公式アカウントは、顧客との信頼関係を築くための重要なツールです。できる限りのセキュリティ対策を施し、個人情報が流出するような事態は避けなければなりません。
そこで今回は、LINE公式アカウントでできるセキュリティ対策を詳しく解説。個人情報の取扱いについて、いま一度意識を高めましょう。
LINE公式アカウントでできるセキュリティ対策とは
LINE公式アカウントで今すぐにできるセキュリティ対策をまとめました。
- LINE公式アカウントに2段階認証を設定する
- LINE公式アカウントの運用担当者をむやみに増やさない
- パスワードを使い回さない
- LINE公式アカウントの運用担当者に研修を行う
- 個人や公共のネットワークでLINE公式アカウントにログインしない
2段階認証はセキュリティ対策として有名ですが、そのほかにも個人情報を漏洩しないために気をつけるべきことがいくつかあります。
1つずつチェックしていきましょう。
1.LINE公式アカウントに2段階認証を設定する
2段階認証は、今やLINE公式アカウントに限らず、さまざまなサービスで利用されるセキュリティ対策です。
パスワードを入力してログインするだけでなく、認証コードの入力を毎回行うことでログイン方法を複雑化し、乗っ取りやなりすましのリスクを軽減します。
LINE公式アカウントで2段階認証を設定する方法は、以下の記事で解説しています。未だ2段階認証を設定していない方は、すぐにでも設定を行いましょう。
2.LINE公式アカウントの運用担当者をむやみに増やさない
LINE公式アカウントの運用においては、複数人の担当者で運用しているケースも多いです。しかし、むやみに運用担当者を増やすと、それだけでどうしても情報漏洩のリスクは上がってしまいます。
運用担当者を増やすこと自体は悪いことではありません。むしろ作業効率の向上が期待できますが、運用担当者を増やす際は、とくに信頼できる人物のみを選抜するようにしましょう。
また、このあとにセキュリティ対策としてお伝えする、研修やルールの共有を徹底することも大切です。
3.パスワードを使い回さない
LINE公式アカウントで利用しているログインパスワードは決して使い回しをせず、なおかつ解読されにくい複雑なものに設定することが重要です。
パスワードを定期的に変更することも、セキュリティ対策として有効な手段といえます。しかし、どうしても安易に推測されやすいものや、覚えやすい簡単なパスワードを選んでしまいがちです。
このため、まずはパスワード自体を見直すことからはじめてみましょう。また、パスワードを定期的に変更する場合、毎回規則性のない複雑なものに変更してください。
4.LINE公式アカウントの運用担当者に研修を行う
LINE公式アカウントを複数の運用担当者で管理する際は、セキュリティ対策への理解を深め、運用担当者内で共通の意識を持つための研修を行いましょう。
また、このような研修は年に1回など定期的に実施し、常に意識を高める工夫が大切です。あわせて、研修の内容が古くならないよう見直しも定期的に行います。
5.個人や公共のネットワークでLINE公式アカウントにログインしない
普段は会社内のネットワークに接続して業務を行っている場合でも、時には出先の公共のネットワークや、自宅のネットワークに接続して作業をすることがあるかもしれません。
しかし、業務で重要な情報を取り扱うような場面では、このようなネットワークに繋ぐことは望ましくありません。とくに公共のネットワークに接続すると、情報を盗み見られたり、通信内容を改ざんされたりするリスクがあり大変危険です。
セキュリティ対策、トラブル防止のためにも、社内のネットワーク環境がある場合はそこでの接続時にのみ、LINE公式アカウントを利用するようにしましょう。
どうしても出先での作業が必要な場合は、VPNとの併用がセキュリティ対策として有効です。
LINE公式アカウントの個人情報収集について意識を高める
LINE公式アカウントは、ユーザーとのコミュニケーションの中で、名前、性別、年齢、趣味、住んでいるエリアなどの個人情報を収集しています。
収集された情報は、既存の顧客や見込み客へ効果的なアプローチをするために活用されますが、こうした個人情報の取扱いには、より一層の理解が必要です。
先述したようなセキュリティ対策を怠ると、個人情報の漏洩に繋がる可能性があります。
- 「個人情報」とは?
- LINE公式アカウントで個人情報が収集されるタイミング
- 個人情報を収集することでもたらされるリスク
ここではLINE公式アカウントに関わる上記の「個人情報」について、改めて理解を深めましょう。
「個人情報」とは
「個人情報」とは、そもそもどのような情報のことを指すのでしょうか。個人情報保護委員会によれば、個人情報は以下のように定義されています。
「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日、その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)、又は個人識別符号が含まれるものをいいます。
引用元:個人情報保護委員会「個人情報」「個人データ」「保有個人データ」とは、どのようなものですか。」
つまり、以下のような情報です。
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 顔画像
- 年齢
- 性別
- 国籍
など
また、LINE公式アカウントにおいては、購買履歴なども個人情報といえます。
LINE公式アカウントで個人情報が収集されるタイミング
LINE公式アカウントでは、個人情報を収集している感覚があまりない人もいるかもしれません。
LINE公式アカウントにおいては、例えば以下のような場面で個人情報が収集されます。
- ユーザーとチャットでやり取りをする時
- アンケートで細かな情報を聞き出す時
- サービスに関するヒアリングなどで個人情報を伝えられた時
- 商品が購入された時
基本的には、ユーザーが自ら個人情報を入力することで、LINE公式アカウント側に情報が蓄積されます。
個人情報を収集することでもたらされるリスク
先述した通り、個人情報を収集することは、的確なマーケティングを行うために役立ちます。ですが、個人情報を収集した時点でもたらされるリスクもしっかりと把握しておくことが大切です。
「何もしなければ何も起こらない」と考える人もいるでしょう。
しかし、個人情報の漏洩は思わぬところで起こります。
例えば、退職済みの従業員がうっかりプライベートで口を滑らせてしまうケースや、2段階認証を設定していないことで乗っ取りに遭ってしまうケースなど、事例はさまざまです。
以下の記事では、過去に発生したLINEの個人情報問題に触れています。このような事例もチェックしつつ、常に自社でもセキュリティ対策の意識を高めましょう。
まとめ|LINE公式アカウントでセキュリティを高め、安全に利用しよう
LINE公式アカウントにおけるセキュリティ対策の基本は「2段階認証」と「複雑なパスワード」の設定です。
また、複数人で運用する場合は、本当に信頼できる担当者を選任することや、定期的にセキュリティや個人情報に関する研修を実施し、意識の共有を徹底することもセキュリティ対策といえます。
ユーザーから1つでも個人情報を収集した時点で、漏洩のリスクはもたらされます。ぜひいま一度社内での意識を高めてください。
なお、LINE公式アカウントの拡張ツール「L Message(エルメ)」では、アカウントの運用を効率化する便利な機能を多数搭載しています。
中でも「スタッフ管理機能」は、副管理人・運用者・サポートと役割を分け、操作できる項目をかなり細かく設定することが可能です。誤操作やトラブル防止にも繋がりますので、気になる方はぜひ無料プランからお試しください。