LINE公式アカウントを複数作成・管理する方法!メリットや注意点を解説

LINE公式アカウント
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「LINE公式アカウントは複数作ることができる?」
「複数のアカウントを上手に運用するコツは?」

LINE公式アカウントでは、複数のアカウントを開設できます。

複数アカウントを持つことにはさまざまなメリットがある一方、上手に運用するためにはいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。

本記事ではLINE公式アカウントを複数作成する方法やメリット、運用のコツを解説します。

この記事でわかること
  • LINE公式アカウントを複数作成する方法とその仕組み
  • 複数アカウント運用のメリット・デメリット
  • 効果的な複数アカウント運用のコツと事例

この記事を監修した人

阿部 悠人

阿部 悠人

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LINE公式アカウントは複数作成できるのか

結論を申し上げると、LINE公式アカウントは複数作成することが可能です。

1つのLINE Business IDにつき、最大で100個までのアカウントを作成・管理できます。

この制限は未認証アカウント・認証済みアカウントのいずれにも共通しており、アカウントの種類に関係なく適用されます。

複数アカウントを保有することで、企業は店舗単位、サービス別、地域別など、目的に応じて柔軟にアカウントを使い分けることが可能です。

これにより、より関連性の高いコンテンツを顧客に提供できるようになり、エンゲージメントの向上やブロック率の低減といった効果も期待できます。

LINE公式アカウントを複数作成する方法

LINE公式アカウントではひとつのLINEビジネスアカウントにつき100個までアカウントを増やせます。ここでは、PC、スマホアプリで、2つ目以降のアカウントを作成する方法を解説します。

なお、複数アカウントを作る方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。併せてご確認ください。

PCで複数アカウントを作成する方法

パソコンで2つ目以降のアカウントを作成する場合は、「アカウント」画面で、サイドメニューの「作成」をクリックします(SMS認証による本人確認が必要な場合もあります)。

「LINE公式アカウントの作成」の画面が表示されるのでログイン情報を入力。すぐに新しいアカウントを開設できます。

アカウントの切り替え方

新しいアカウント開設後、アカウントを切り替えるには、管理画面上部のアカウント名をクリックし、『すべてのアカウント』から切り替えたいアカウントを選択します。

スマホアプリで複数アカウントを作成する方法

スマホアプリで2つ目以降のアカウントを作成する際は、ホーム画面の左上「≡」をタップします。

アカウントリスト画面にある「+アカウントを作成」を選択し、必要事項を入力すれば、新しいアカウントを作成できます。

アカウントの切り替え方

スマホアプリでアカウントを切り替える際は、「≡」をタップし、使用したいアカウントを選択するだけで変更が可能です。

LINE公式アカウントを複数作成・管理するメリット

LINE公式アカウントを複数持てば、ひとつのアカウントを管理するよりも効率的に運用できる場合があります。

ここではLINE公式アカウントを複数作成するメリットを見ていきましょう。

効率的に管理できる

LINE公式アカウントを複数持てば、顧客層やユーザーに合わせてアカウントを使い分けられます。

例えば複数店舗を展開する企業の場合、店舗ごとにアカウントを作成すると、それぞれの地域に根ざした情報を発信することが可能です。ユーザーもLINE公式アカウントの情報を有益だと感じ、アクションを起こしやすくなるでしょう。

以下の記事ではLINE公式アカウントを店舗ごとに運用するコツを解説しています。併せてご確認ください。

LINE公式アカウントを店舗ごとに運用!複数アカウントの作り方も
公式LINEを店舗ごとに活用する方法やメリットを解説。店舗ごとにアカウントを作成すれば、お店ごとにメッセージ配信やチャットをしたり、公式ラインの利用料金を抑えたりできます。アカウントの切り替えやグループ機能で管理する方法も紹介。

ブロック率を抑えられる

ユーザーはLINE公式アカウントが「自分には必要ない」「役に立たない」と感じた場合に、アカウントをブロックします。言い換えれば、ユーザーにとって身近な内容や役立つ情報を発信できれば、それだけブロック率を抑えられるのです。

複数のアカウントを持てば、多くのユーザーを一元管理するよりも、よりきめ細やかな対応が可能になります。

配信内容をよりユーザー目線のものにできるほか、予約やお問い合わせなどの対応も管理しやすくなり、結果的にユーザーにとって有益なアカウントを構築できるでしょう。

アカウントごとにメッセージ200通まで無料

LINE公式アカウントの無料プランには「月間メッセージ配信数200通まで」の制限があります。無料プランの範囲内に収めるのに、配信頻度を調整したり、絞り込み配信で配信対象を減らしたりと、苦慮している方もいるでしょう。

そういった状況も、複数のアカウントを作成することで解決できる可能性があります。

200通の制限は、ひとつのアカウントに設定された配信数です。つまり複数のアカウントを所有すれば、アカウントひとつごとに200通まで無料でメッセージ配信できるようになります。

当然配信できるのは各アカウントの友だちに対してだけですが、より多くのメッセージを送りたい場合には有効な方法といえるでしょう。

LINE公式アカウントを複数作成・管理するデメリット

LINE公式アカウントを複数管理するのにはメリットがある一方、注意しなければいけないデメリットもあります。

デメリットを把握しないままアカウントを増やすと、かえって管理の工数が増し、十分な効果を得られない可能性があります。

ここではLINE公式アカウントを複数管理するデメリットを見ていきましょう。

運用に手間がかかる

LINE公式アカウントで成果を得るのには、こまめな作業が欠かせません。配信が滞ったり、情報の更新が止まったりしているアカウントは、ユーザーからも敬遠されがちです。

複数のアカウントを管理するということは、それだけ運用の工数が増すということでもあります。プロフィールもアカウントの数だけ作成しなければならず、応答メッセージの設定やタイムラインの更新なども、アカウントごとに対応しなければいけません。

アカウントを増やす際は、各アカウントを運用する十分な工数が確保できるのか、事前に想定しておく必要があるでしょう。

アカウントごとに友だち集めが必要

ひとつのアカウントのみを運用している場合、1アカウントを案内するだけで友だちが集められ、かつ友だちを一元管理できます。

しかし複数のアカウントが存在すると、友だちが各アカウントに分散してしまい、かえってメッセージ配信などの手間が増してしまう恐れもあります。

アカウントの複数管理は各ユーザーに合った対応がしやすくなる一方、すべてのユーザーに一斉発信をしたい場合などに、かえって手間が増えるケースがあることを覚えておきましょう。

LINE公式アカウントを複数作成・管理するコツ

複数のLINE公式アカウントを作成することにはさまざまなメリットがありますが、むやみにアカウントを増やすとかえって管理が難しくなることもあるので注意が必要です。

ここでは複数のLINE公式アカウントを管理するコツをご紹介します。

複数アカウントの必要性を考える

アカウントを複数作成すると、それだけ管理の手間が増えます。アカウントを増やす際は、「本当に複数アカウントが必要か」「どのように使い分けるのか」などについて、事前に計画を立てておく必要があるでしょう。

複数アカウントの運用には工数がかかることはもちろん、仮に複数のアカウントで有料プランを利用した場合、アカウントごとに料金がかかり、余計にコストがかさむ恐れもあります。

アカウントごとの目的を明確にする

アカウントを複数開設する場合、それぞれのアカウントの用途や目的についても決めておく必要があります。

店舗やブランド、コンセプトごとにアカウントを分けたり、集客用、商品告知用など、用途で使い分けたりすれば、上手に住み分けできるでしょう。

目的を明確にしないままアカウントを分けると、ユーザーも分散してしまい、かえって管理が複雑になってしまうかもしれません。

【目的別】LINE公式アカウントの複数アカウント運用事例

LINE公式アカウントを複数運用する際の具体的な活用方法を、目的別に詳しく解説します。

企業の事業形態や運用目的に応じてアカウントを使い分けることで、より効果的なマーケティング活動が実現できるでしょう。

ここでは実際のビジネスシーンでよく見られる運用パターンを3つのカテゴリーに分けてご紹介します。

それぞれの事例では、アカウント分割のメリットや具体的な運用方法、期待できる効果についても触れているので、自社の状況に合わせて参考にしてください。

複数店舗・拠点でのLINE公式アカウント運用事例

複数の店舗や拠点を展開している企業では、エリア別にアカウントを分けることで効果的な運用が可能になります。

例えば、飲食店チェーンの場合、各店舗でLINE公式アカウントを持てば、地域密着型の情報を発信できます。

地元のイベント情報や季節限定メニューの案内、その店舗限定のお得なクーポンなどを配信することで、地域のお客様により親近感を持ってもらえるでしょう。

また、予約管理も店舗ごとに行えるため、混乱なくスムーズな対応が実現できます。美容院やクリニックなどのサービス業では、各店舗の空き状況をリアルタイムで案内したり、地域特性に合わせたサービス情報を発信したりすることで、来店率が向上します。

部署ごとのLINE公式アカウント運用事例

企業内の異なる部署で、それぞれ専用のLINE公式アカウントを運用することで、業務効率化を実現できます。

営業部では見込み客への商品情報の提供や商談の調整、カスタマーサポート部では既存顧客からの問い合わせ対応やアフターサービス、人事部では採用活動や従業員向けの情報発信などに活用できるでしょう。

また、このように目的を明確に分けることで、各部署の専門性を活かした質の高い対応が可能になります。

顧客も目的に応じて適切なアカウントにアクセスできるため、問い合わせから解決までの時間短縮となり、結果として顧客満足度の向上にもつながります。

部署間の業務の切り分けも明確になり、担当者の負担軽減効果も期待できるでしょう。

イベント・キャンペーンごとのLINE公式アカウント運用事例

期間限定のイベントやキャンペーン専用のLINE公式アカウントを作成することで、期間に集中した効果的なプロモーションが可能になります。

新商品の発売時には専用アカウントを開設し、商品に興味のあるユーザーのみに絞った情報発信を行えます。商品の詳細情報や使用方法、お客様の声などを継続的に配信することで、購買意欲の向上が期待できるでしょう。

セミナーや展示会などのイベント告知でも、専用アカウントを活用すれば参加者との密なコミュニケーションが実現できます。開催前の詳細案内から当日のリアルタイム情報、終了後のフォローアップまで一貫した情報提供が可能です。

イベント終了後はアカウントを統合したり、次回イベントまで休止したりと、柔軟な運用ができる点も大きなメリットといえるでしょう。

LINE公式アカウントの複数作成・管理に関するよくある質問

ここでは複数のアカウントを運用する際に頻繁に聞かれる疑問に回答していきます。

実際に複数アカウントを管理している方や、これからアカウントを増やそうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

ひとつのアカウントを複数人で管理することは可能?

アカウントを増やすのではなく、ひとつのアカウントの管理者を増やし、より円滑な運用を行いたい方もいるでしょう。

LINE公式アカウントでは、ひとつのアカウントにつき最大100人まで、管理者を増やせます。

さらに、「管理者」「運用担当者」「運用担当者(配信権限なし)」「運用担当者(分析の閲覧権限なし)」と、メンバーそれぞれに権限を付与し、役割を明確化することも可能です。

LINE公式アカウントをより有効に活用したい場合は、アカウント自体を増やすのではなく、管理者を増やし、管理精度をアップさせることも効果的です。

複数のアカウントをひとつに統合することは可能?

複数作成したアカウントを、ひとつにまとめたい場合は「グループ」機能を活用すると良いでしょう。グループ機能は同じグループに属する複数のアカウントを、一括で管理できる機能です。

グループを作成するには、「アカウントリスト」画面にある「グループ」タブを選択します。

サイドメニューの「作成」を選択し、グループ名を入力。「追加」で一括管理したいLINE公式アカウントを選び、作成をクリックします。

グループを作成すれば、メッセージ配信や設定にかかる工数を削減でき、管理や分析も効率的に行えるでしょう。

グループ機能については下記の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

LINE公式アカウントのグループ機能とは?作成・変更方法も解説
公式LINEのグループ機能では、複数のアカウントをグループ化して一括管理できます。例えば同じグループに属する複数のアカウントに一括でコンテンツの設定や配信が可能。本記事ではグループの作り方や基本設定、メンバーの招待方法をお伝えします。

まとめ|LINE公式アカウントは複数管理が可能

本記事ではLINE公式アカウントを複数作成・管理する方法について解説しました。

店舗やサービスごとにアカウントを分ければ、よりユーザー目線のきめ細やかな対応が可能になります。しかし目的を明確化するなど、運用のポイントを押さえておかないと、かえって管理が難しくなるので注意が必要です。

この記事のまとめ
  • LINE公式アカウントは1つのLINE Business IDにつき最大100個まで作成でき、店舗別・部署別・目的別などの使い分けが可能
  • 複数アカウントを運用することでブロック率の抑制や効率的な管理ができる一方、運用工数の増加や友だち集めの手間が必要
  • アカウントの必要性と目的を明確にし、複数店舗・部署・イベントなど目的に応じた使い分けで効果的な運用が実現できる

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