「紙カルテの保管場所がない」「Excelでの管理が限界」「来店後のフォローが手動で追いつかない」など、顧客管理やリピート対策に悩んでいませんか?
サロンや整体院などの店舗ビジネスでは、お客様の施術履歴や好みを正確に把握し、丁寧なフォローを行うことがリピートの鍵を握ります。
しかし、手動でのカルテ作成やメッセージ配信は膨大な時間がかかり、現場の大きな負担になりがちです。
そこでおすすめなのが、LINE公式アカウントを使った顧客管理です。
LINEは国内で月間9,900万人以上(2025年時点)が利用する国内最大級のSNSで、これをカルテとして活用する動きが広がっています。
コストをかけずにスマホ1台で手軽に顧客カルテを構築でき、スタッフ間でのスムーズな情報共有や、丁寧な個別対応が可能になります。
この記事では、LINE公式アカウントを顧客カルテとして活用するメリットや具体的な作り方、友だちが増えたときにも安心な「カルテ管理を自動化するコツ」を解説します。
- LINE公式アカウントを顧客カルテにするメリット
- 「ノート」や「タグ」を使った具体的なカルテの作り方・手順
- LINE公式アカウントでカルテを作成する前に知っておくべき注意点
- LINE拡張ツールを活用してカルテ業務を完全自動化する方法
LINE公式アカウントを顧客カルテとして使うメリット
LINE公式アカウントは、メッセージ配信や問い合わせ対応だけでなく、顧客情報を管理する「カルテ」としても活用できます。
とくに美容室やサロン、整体院などの店舗型ビジネスでは、お客様ごとの来店履歴や好みを記録しておくことで、より質の高い接客やリピート率向上につなげることが可能です。
ここでは、LINE公式アカウントを顧客カルテとして使う3つのメリットを詳しく紹介します。
コストゼロ(無料プラン)で始められる
美容室やサロンを開業したばかりの時期や小規模な店舗にとって、月額数万円する顧客管理(CRM)システムや電子カルテを導入するのは、大きな固定費リスクになります。
しかし、LINE公式アカウントであれば、アカウントの開設はもちろん、顧客管理に欠かせないチャットやノート、タグといった機能も利用できます。
しかも、これらは初期費用・月額費用0円の「コミュニケーションプラン(無料プラン)」の範囲内で利用可能です。
「まずは1円もかけずに顧客管理の仕組みを作りたい」「本当にLINEで運用できるか試したい」という店舗にとって、リスクなく即座に始められる点は最大のメリットです。
スタッフ間での情報共有がスマホ1台で完結する
従来の紙のカルテだと、他のスタッフが使用中だと確認できず、さらに紛失のリスクがあります。
また、パソコン専用システムでは、受付のパソコン前まで戻らないとお客様の履歴が見られないというデメリットがあります。
しかし、LINE公式アカウントならこのようなタイムラグや不便が生じることはありません。
スタッフ各自のスマホに「LINE公式アカウント」のアプリを入れておくことで、いつでも・どこでもスマホ1台で情報共有が完結します。
施術の直前や、アシスタントへの引き継ぎの際にも、お客様の過去の施術や会話のメモ、好みのスタイルなどを手元で確認できるため、お店全体の接客クオリティが上がります。
顧客に合わせた丁寧な個別対応ができる
LINEを単なる「一斉配信ツール(お店からのセール案内)」として使っていると、ユーザーに「自分には関係ない情報だ」と思われ、ブロックされやすくなります。
しかし、LINE公式アカウントを「顧客カルテ」として活用し、お客様一人ひとりの特徴を記録しておけば、丁寧な一対一のコミュニケーションが可能です。
| カルテに記録する情報の例 | 接客・配信への活かし方 |
|---|---|
| 会話のネタ(例:犬を飼っている、静かに過ごしたい派) | 次回来店時、スムーズに心地よい会話を展開できる |
| お悩み・好み(例:髪のパサつき、強めのマッサージが好み) | そのお客様の好みにドンピシャな施術や提案ができる |
| 属性・ステータス(例:お子様連れ、土日メイン) | 「土日の空き状況」など、その人が欲しい情報だけを案内できる |
たとえば、カルテを見ながら「先日は〇〇のお話楽しかったです!その後、髪の調子はいかがですか?」と一言添えるだけでも、お客様への印象は大きく変わります。
お客様との信頼関係が深まり、リピーターやファンの獲得にもつながるでしょう。
LINE公式アカウントを使った顧客カルテの作り方
ここでは拡張ツールを使わない、LINE公式アカウント単体での具体的な構築手順を3つのステップで解説します。
ノート(メモ機能)で来店履歴や好みを記録する
LINE公式アカウントの「ノート」機能を使えば、友だち(お客様)に見られることなく、お店側だけのメモをLINE上に記録することが可能です。
ここに施術内容やお客様の特徴をテキストで残すことで、紙のカルテのように施術履歴やメモを管理できます。
具体的な設定手順は以下のとおりです。
- Web版の管理画面、またはスマホアプリでログインし、「チャット」を開きます。

- 該当するお客様のトーク画面を開き、右側にある「ノートを追加+」をクリックします。

- 施術内容や、カウンセリングで得た会話のネタを入力して保存します。
(入力例: 2026/06/18 カット・カラー(アッシュ8トーン)/ 犬を飼っている / 静かに過ごしたい派)

スタッフ間で「日付+内容」のルールを決めて入力すると、時系列で見やすくなるのでおすすめです。
ただし、2025年3月の仕様変更に伴い、チャットProオプションが提供開始され、ノート機能には作成数の上限が設けられました。
無料(チャットProオプションなし)の状態だと、各チャットルームごとに「1件(最大300文字)」しか作成できません。
有料の「チャットProオプション(月額3,000円・税別)」を追加すると、各チャットルームごと最大1,000件まで作成可能になります。
チャットProオプションは、ノートやタグの制限だけでなく、チャット管理を効率化する機能も利用できます。
無料版との違いや導入すべきケース、加入方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

ノート機能をもっと活用したい方や、実際の設定方法・便利な使い方を画像付きで確認したい方は、以下の記事で詳しく解説しています。

「タグ機能」で顧客をグループ分けする
お客様の特徴や来店ステータス(新規・リピートなど)を「タグ」として登録し、顧客をわかりやすくグループ分け(セグメント化)できます。
具体的な設定手順は以下のとおりです。
- チャット画面の右側にある「+タグを追加」をクリックします。

- 既存のタグを選ぶか新しいタグを入力して保存します。

お客様1人に対して、複数のタグを組み合わせて貼ることが可能です。
ただし、タグ機能も「チャットProオプション」の有無によって、作成できる総数と1ユーザーに付与できる上限が大きく異なります。
| プラン・オプション | 作成できるタグの総数 | 1ユーザーへの付与上限 |
|---|---|---|
| 無料(オプションなし) | 最大5個まで | 最大1個まで |
| チャットProオプションあり (月額3,000円・税別) | 最大300個まで | 最大30個まで |
無料の状態だと「1人に1個しかタグが貼れない」「お店全体で5個しかタグを作れない」という非常に厳しい制限があります。
本格的なカルテ運用を行う場合はチャットProオプションの導入を検討してみましょう。
タグ機能は、顧客管理だけでなく、セグメント配信にも欠かせない機能です。
タグの効果的な活用方法や設定手順について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

「オーディエンス設定」でターゲットにメッセージ配信
タグを作ったら、それを活かして「特定のターゲット」にだけメッセージを届けましょう。
LINE公式アカウントの「オーディエンス機能」を使うことで、「特定のタグがついている人だけ」を狙った絞り込み配信ができるようになります。
具体的な設定手順は以下のとおりです。
- 管理画面の左メニューから「データ管理」>「オーディエンス」を開き、「作成」をクリックしてください。

- オーディエンスタイプで「選択」をクリックします。

オーディエンスタイプは「チャットタグ」を選択してください。

- ターゲット設定で配信したいタグを選択し、保存したら完了です。

「メッセージ配信」の作成画面では、配信先を「絞り込み」に設定し、作成したオーディエンスを指定して送信します。

この手順を使って、たとえば「縮毛矯正に興味のある人(特定のタグ所持者)だけ」に限定クーポンを送れるようになります。
友だち全員に一斉配信するのはやめて、無駄な配信通数を節約しながらピンポイントでリピート率を上げていきましょう。
LINE公式アカウント単体でカルテ運用をする際の注意点
LINE公式アカウント単体でも工夫次第で顧客カルテを作ることができますが、実際に店舗運営で本格的に運用するにはいくつかの注意点があります。
とくに、将来的に「お客様を増やして売上を伸ばしたい」「少人数でも回る効率的な仕組みを作りたい」と考えている場合は、以下の3つの注意点を知っておくと安心です。
すべて手動のため友だちが増えるとキャパオーバーになる
LINE公式アカウントのノートやタグは、お客様が来店・アクションするたびに、スタッフがすべて「手動」で更新し続けなければなりません。
たとえば、以下のような作業が毎回来店のたびに発生します。
- 来店したお客様のチャット画面をスタッフが手動で開く
- 前回貼った「新規」のタグを手動で外す
- 新しく「2回目来店(リピート)」のタグを手動で貼り替える
- ノートを開いて、今日の施術内容を手動でタイピングして記録する
お客様が月に数人〜十数人であれば、これでも対応できるでしょう。
しかし、顧客数が100人、500人と増えていくと、現場は日々の接客や施術で手一杯になります。
「忙しくてタグの貼り替えを忘れた」「ノートへの施術記録を書き忘れた」といったヒューマンエラーは避けられません。
結果としてカルテの情報がガタガタになり、せっかく作った顧客管理の仕組み自体が機能しなくなる可能性があります。
LINEの友だち情報とアンケート(問診票)が自動で紐付かない
新規のお客様に対して、来店前に「今のお悩み」や「希望のメニュー」をヒアリングしたいと考える店舗は多いでしょう。
その際、Googleフォームなどの無料ツールを使って、事前アンケート(問診票・カウンセリングシート)を実施するケースも多々あります。
しかし、LINE公式アカウント単体では、Googleフォームの回答結果と、LINEの友だちをシステム上で自動的に結びつけることはできません。
そのため、スタッフはスプレッドシートに届いた回答一覧と、LINEのチャット画面を1人ずつ見比べる必要があります。
「この回答はLINE名〇〇さんのものだ」と特定した上で、ノート機能へ手動でコピペする作業は現場の負担となるでしょう。
「お客様を丁寧にお迎えしたい」という想いから事前カルテを作ろうとしても、これでは接客以外の事務作業が膨大に膨れ上がってしまいます。
カルテを基にした「自動フォロー」ができない
せっかくノートに履歴を書き、「〇〇のお悩み」などといったタグでカルテ化(グループ分け)できたとします。
しかし、LINE公式アカウントの標準機能では、そのカルテ(タグ)をきっかけ(トリガー)にしたメッセージの自動配信はできません。
たとえば、「前回来店から30日後に、自動で『その後の調子はいかがですか?』とアフターケアのメッセージを送る」といったステップ配信が、タグ単体では組めないのです。
結局、スタッフが毎日カルテ(タグ)を目視で確認し、「この人は今日で30日目だからメッセージを送ろう」と判断する必要があります。
それが難しい場合は、個別フォローを諦め、全員に同じクーポンを一斉配信するしかありません。
これでは、カルテを活かした「リピート率アップの自動化」はいつまで経っても実現が不可能です。
LINE公式アカウントで顧客カルテを自動化してリピート率を上げるならL Message(エルメ)がおすすめ
LINE公式アカウント単体での手動管理に限界を感じている方におすすめなのが、LINE公式アカウントの機能を拡張するツール「L Message(エルメ)」です。
L Messageを導入すれば、これまでスタッフが時間を削って行っていた手作業が自動化され、売上に直結する理想的な顧客カルテの自動運用が実現します。
ここでは、とくに店舗ビジネスに大きなメリットをもたらす3つの強力な機能を紹介します。
LINEの中で完結する「回答フォーム」で自動カルテ作成
L Messageに搭載されている「フォーム作成」機能なら、LINEのトーク画面内でサクサク動くオリジナルのアンケート(問診票)を簡単に作成可能です。
お客様が回答すると、その内容はL Messageの管理画面にある「友だち情報管理(顧客管理)」に自動的に保存されます。
さらに、特定の回答(例:お悩みは?に対して「髪のパサつき」と選択)に応じて、「パサつき悩み」というタグを自動付与する設定もできます。
LINE公式アカウント単体のように「Googleフォームの画面とLINEのチャット画面を見比べて手動でコピペする」といった作業は不要です。
お客様がスマホで回答した瞬間にカルテが自動で完成します。
予約の受付と連動して「タグ」が自動で付与される
L Messageの「イベント予約」機能を使えば、予約の受付と同時に顧客管理のタグ付けまで完全に自動化が可能です。
お客様がLINEの予約画面から、希望のメニュー(例:カット+カラー)や日時を選んで予約を申し込みます。
すると、その瞬間に「メニュー:カット+カラー」といった固定のタグがお客様へ自動で付与されます。
この仕組みなら、「誰がどのメニューで予約したのか」をスタッフがいちいちチャットの履歴から探して手動でタグを貼り分ける手間がかかりません。
なお、お客様が選んだ詳しい「予約日時」は、管理画面に自動で記録されるため、スケジュール管理とカルテ(顧客管理)がこれ1つで連動します。
カルテ情報に応じた「自動リマインド・ステップ配信」が可能
自動フォームや予約機能によって手間なく構築されたカルテ情報をフルに活かして、お店の利益(リピート率アップ)に直結する自動アプローチを仕込むことができます。
- 自動リマインド配信(予約連動)
予約システムと連動し、お客様の予約日時の「前日の〇〇時」や「3日前の〇〇時」といったタイミングで、来店を促すメッセージを自動で送信します。
これにより、店舗の頭痛の種である「うっかり忘れによる無断キャンセル」を未然に防ぎます。
- シナリオ配信(カルテ連動ステップ配信)
カルテのタグを起点(トリガー)にして、あらかじめ作ったメッセージをスケジュール通りに自動で配信が可能です。
たとえば、「お悩み:乾燥肌」というカルテタグがついたお客様に対して、【タグ付与から3日後】に正しい洗顔方法のコツを配信します。
続けて【7日後】におすすめのスキンケア商品を案内、といったお悩みに合わせたピンポイントなフォローが全自動で行えます。
現場のスタッフが毎日カルテを目視でチェックして手動送信する必要はありません。
スタッフの手間を大幅に減らしながら、お客様には「私のことをよくわかってくれている」と感じてもらえる手厚いフォローが実現し、リピート率が自然と最大化していきます。
まとめ|顧客カルテの作成はLINE公式アカウントを活用して自動化しよう
LINE公式アカウントは、顧客情報の管理やスタッフ間の情報共有、個別対応の強化に活用できる便利なツールです。
ノート機能やタグ機能を活用することで、無料から顧客カルテの運用を始められます。
- LINE公式アカウントは無料から顧客カルテとしての運用を始められる
- スマホ1台でいつでも顧客情報を確認できるため、スタッフ間の情報共有がスムーズになる
- カルテに基づいた丁寧な個別対応をすることで、ブロックを防ぎファン化(リピート)を促進できる
- LINE公式アカウント単体では「フォームとの自動紐付け」「予約と連動したタグ切り替え」「カルテを基にした自動フォロー」は不可能である
より効率的に顧客カルテを運用し、リピート率向上につなげたい場合は、LINE拡張ツール「L Message(エルメ)」の活用がおすすめです。
L Messageなら、回答フォームによるカルテ作成やタグの自動付与、カルテ情報に応じたステップ配信などを自動化できます。
顧客管理の手間を減らしながら売上アップにつなげたい方は、ぜひL Messageをご活用ください。





