「LINE公式アカウントは複数作ることができる?」
「複数のアカウントを上手に運用するコツは?」
LINE公式アカウントでは、複数のアカウントを開設することができます。
複数アカウントを持つことにはさまざまなメリットがある一方、上手に運用するためにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。
本記事ではLINE公式アカウントを複数作成する方法やメリット、運用のコツを解説します。
LINE公式アカウントを複数管理するメリット
LINE公式アカウントを複数持てば、ひとつのアカウントを管理するよりも効率的に運用できる場合があります。
ここではLINE公式アカウントを複数作成するメリットを見ていきましょう。
効率的に管理できる
LINE公式アカウントを複数持てば、顧客層やユーザーに合わせてアカウントを使い分けることができます。
例えば複数店舗を展開する企業の場合、店舗ごとにアカウントを作成することで、それぞれの地域に根ざした情報を発信することができます。
そうすることでユーザーもLINE公式アカウントの情報を有益だと感じ、アクションを起こしやすくなるでしょう。
下記の記事ではLINE公式アカウントを店舗ごとに運用するコツを解説しています。併せてご確認ください。
ブロック率を抑えられる
ユーザーはLINE公式アカウントが「自分には必要ない」「役に立たない」と感じた場合に、アカウントをブロックします。言い換えれば、ユーザーにとって身近な内容や役立つ情報を発信できれば、それだけブロック率を抑えることができます。
複数のアカウントを持てば、多くのユーザーを一元管理するよりも、よりきめ細やかな対応が可能になります。
配信内容をよりユーザー目線のものにできるほか、予約やお問い合わせなどの対応も管理しやすくなり、結果的にユーザーにとって有益なアカウントを構築できるでしょう。
アカウントごとにメッセージ200通まで無料
LINE公式アカウントの無料プランは「月間メッセージ配信数200通まで」という制限があります。無料プランの範囲内に収めるのに、配信頻度を調整したり、絞り込み配信で配信対象を減らしたりと、苦慮している方もいるでしょう。
そういった状況も、複数のアカウントを作成することで解決できる可能性があります。
200通の制限は、ひとつのアカウントに設定された配信数です。つまり複数のアカウントを所有すれば、アカウントひとつごとに200通まで無料でメッセージ配信できるようになります。
当然配信できるのは各アカウントの友だちに対してだけですが、より多くのメッセージを送りたい場合には有効な方法といえるでしょう。
LINE公式アカウントを複数管理するデメリット
LINE公式アカウントを複数管理するのにはメリットがある一方、注意しなければいけないデメリットもあります。
デメリットを把握しないままアカウントを増やすと、かえって管理の工数が増し、十分な効果を得られない可能性があります。
ここではLINE公式アカウントを複数管理するデメリットを見ていきましょう。
運用に手間がかかる
LINE公式アカウントで成果を得るのには、こまめな作業が欠かせません。配信が滞ったり、情報の更新が止まっているアカウントはユーザーからも敬遠されがちです。
複数のアカウントを管理するということは、それだけ運用の工数が増すということでもあります。プロフィールもアカウントの数だけ作成しなければならず、応答メッセージの設定やタイムラインの更新なども、アカウントごとに対応しなければいけません。
アカウントを増やす際は、各アカウントを運用する十分な工数が確保できるのか、事前に想定しておく必要があるでしょう。
アカウントごとに友だち集めが必要
ひとつのアカウントのみを運用している場合、ユーザーへアカウントを宣伝する際も、1アカウントを案内するだけで友だちが集められ、かつ友だちを一元管理できます。
しかし複数のアカウントが存在すると、友だちが各アカウントに分散してしまい、かえってメッセージ配信などの手間が増してしまう恐れもあります。
アカウントの複数管理は各ユーザーに合った対応がしやすくなる一方、すべてのユーザーに一斉発信をしたい場合などに、かえって手間が増えるケースがあることを覚えておきましょう。
LINE公式アカウントを複数作成する方法
LINE公式アカウントではひとつのLINEビジネスアカウントにつき100個までアカウントを増やせます。ここでは、PC、スマホアプリで、2つ目以降のアカウントを作成する方法を解説します。
なお、複数アカウントを作る方法については、下記の記事でも詳しく解説しています。併せてご確認ください。
PCで複数アカウントを作成する方法
パソコンで2つ目以降のアカウントを作成する場合は、「アカウント」画面で、サイドメニューの「作成」をクリックします(SMS認証による本人確認が必要な場合もあります)。
「LINE公式アカウントの作成」の画面が表示されるのでログイン情報を入力。すぐに新しいアカウントを開設できます。
アカウントの切り替え方
新しいアカウント開設後、アカウントを切り替えるには、管理画面上部のアカウント名をクリックし、『すべてのアカウント』から切り替えたいアカウントを選択します。
スマホアプリで複数アカウントを作成する方法
スマホアプリで2つ目以降のアカウントを作成する際は、ホーム画面の左上「≡」をタップします。
アカウントリスト画面にある「+アカウントを作成」を選択し、必要事項を入力すれば、新しいアカウントを作成できます。
アカウントの切り替え方
スマホアプリでアカウントを切り替える際は、「≡」をタップし、使用したいアカウントを選択するだけで変更が可能です。
LINE公式アカウントを複数管理するコツ
複数のLINE公式アカウントを作成することにはさまざまなメリットがありますが、むやみにアカウントを増やすとかえって管理が難しくなることもあるので注意が必要です。
ここでは複数のLINE公式アカウントを管理するコツをご紹介します。
複数アカウントの必要性を考える
アカウントを複数作成すると、それだけ管理の手間が増えます。アカウントを増やす際は、「本当に複数アカウントが必要か」「どのように使い分けるのか」などについて、事前に計画を立てておく必要があるでしょう。
複数アカウントの運用には工数がかかることはもちろん、仮に複数のアカウントで有料プランを利用した場合、アカウントごとに料金がかかり、余計にコストがかさむ恐れもあります。
アカウントごとの目的を明確にする
アカウントを複数開設する場合、それぞれのアカウントの用途や目的についても決めておく必要があります。
店舗やブランド、コンセプトごとにアカウントを分けたり、集客用、商品告知用など、用途で使い分けたりすれば、上手に住み分けできるでしょう。
目的を明確にしないままアカウントを分けると、ユーザーも分散してしまい、かえって管理が複雑になってしまうかもしれません。
LINE公式アカウントの複数管理に関するよくある質問
ここでは複数のアカウントを運用する際に頻繁に聞かれる疑問に回答していきます。
実際に複数アカウントを管理している方や、これからアカウントを増やそうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ひとつのアカウントを複数人で管理することは可能?
アカウントを増やすのではなく、ひとつのアカウントの管理者を増やし、より円滑な運用を行いたい方もいるでしょう。
LINE公式アカウントでは、ひとつのアカウントにつき最大100人まで、管理者を増やせます。
さらに、「管理者」「運用担当者」「運用担当者(配信権限なし)」「運用担当者(分析の閲覧権限なし)」など、メンバーそれぞれに権限を付与し、役割を明確化することも可能です。
LINE公式アカウントをより有効に活用したい場合は、アカウント自体を増やすのではなく、管理者を増やし、管理精度をアップさせることも効果的です。
複数のアカウントをひとつに統合することは可能?
複数作成したアカウントを、ひとつにまとめたい場合は「グループ」機能を活用すると良いでしょう。グループ機能は同じグループに属する複数のアカウントを、一括で管理できる機能です。
グループを作成するには、「アカウントリスト」画面にある「グループ」タブを選択します。
サイドメニューの「作成」を選択し、グループ名を入力。「追加」で一括管理したいLINE公式アカウントを選び、作成をクリックします。
グループを作成すれば、メッセージ配信や設定にかかる工数を削減でき、管理や分析も効率的に行えるでしょう。
グループ機能については下記の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ|LINE公式アカウントは複数管理が可能
本記事ではLINE公式アカウントを複数作成・管理する方法について解説しました。
店舗やサービスごとにアカウントを分ければ、よりユーザー目線のきめ細やかな対応が可能になります。しかし目的を明確化するなど、運用のポイントを押さえておかないと、かえって管理が難しくなるので注意が必要です。
LINE公式アカウントの拡張ツールL Message(エルメ)を利用すれば、予約システムや商品の販売決済機能など、LINE公式アカウントの機能を効率化できます。
アカウントの複数管理にも役立つ機能を多数備えているので、ぜひエルメの導入もご検討ください。