【初心者向け】LINE×エルメで始める集客スタートガイド

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【初心者向け】LINE×エルメで始める集客スタートガイド

このガイドでは、LINE公式アカウントとL Message(エルメ)導入直後に行うべき項目を、戦略設計」・「アカウント設定」・「友だち集め」の3つの観点から解説します。

特に、以下のような方におすすめです。

  • LINE公式アカウントやエルメを導入したいが、何から始めればよいか分からない方
  • 運用に不安があり、基礎から体系的に学びたい方
  • 集客やリピート施策が頭打ちで、新たな突破口を探している方

このガイドを最後までお読みいただき、実践していただくことで、LINE公式アカウントやエルメを活用した施策で成果を上げられるようになります。

 

LINE運用の全体像

LINE運用の全体像は上記の5つのステップに大きく分けられます。

今回のガイドでは、「戦略設計」・「アカウント設定」・「友だち集め」の3つのポイントについて詳しく解説します。

 

 

1.アカウントの運用目的を明確化する

LINE公式アカウント・エルメでは、メッセージ配信や予約管理、決済機能など様々な機能が利用できます。しかし、これらの機能をただ使うだけでは、期待するような成果にはつながりません。

まずは「何のために運用するのか」といった明確な目的を設定し、それに応じた機能を選んで活用することが重要です。目的の例としては、以下のようなものがあります。

  • 新規顧客の獲得
  • 商品・サービスの販売促進
  • リピート利用・再来店の促進
  • 顧客ロイヤルティの向上・ファン化
  • 業務効率化・自動化
  • 顧客情報の蓄積と分析

2.数値目標を仮で設定する

数値目標を仮で設定しておくことで、「目標に向かって今何をすべきか」・「どれくらいの配信や友だち獲得が必要か」などの日々の運用方針が明確になります。目標を立てる際は、達成したいゴールから逆算して行ってください。

例えば、ある美容室が「LINE公式アカウント経由で月に5件のリピート予約を獲得する」という目標を立てた場合、以下の計算式から必要な友だち数を逆算することができます。

※この美容室では一度来店されたお客様のみ友だち追加を行っているため、「友だち数 = 来店経験者数」となります。

目標の予約数 =1回あたりに配信できる友だち数 × 配信回数 ×開封率(既読率)× クリック率(CTR)× 成約率(CVR)

「一度来店されたお客様のみに配信する」場合、以下の数値が一般的な目安となります。

  • 開封率:60〜80%
  • CTR:10〜20%
  • CVR:5〜10%

今回は間をとって開封率を70%、CTRを15%、CVRを8%とし、配信回数を月4回(=週1回配信)と仮定すると、月に5件のリピート予約を獲得するためには約149人の友だちが必要であることが分かります。

⭐︎数値目標を設定する際のポイント

最初から完璧な数値を設定する必要はありません。まずは仮の数値を置き、運用を進めながら実際の開封率やCTR・CVRを確認し、状況に応じて柔軟に見直していきましょう。

 

 

1.プロフィールページ

LINE公式アカウントのプロフィールページとは、企業やブランドの基本情報を掲載できるページのことです。ここでは、アカウント名やプロフィール画像などの設定ができます。

※プロフィールページを設定したい方はこちら

⭐︎アカウント名を設定する際のポイント

  1. 短くわかりやすい名前にする(20文字以内)
  2. ブランディングを高めたい場合は会社名にする
  3. 認知させたい、販売したいものが明確な場合、商品名やサービス名にする
  4. 「公式」という記載を入れる(信頼度が高まるため)

⭐︎プロフィール画像を設定する際のポイント

  1. 店長や代表者など「人」の顔写真を設定する
  2. 商材やサービスのイメージが伝わる写真を選ぶ
  3. 高解像度でクリアな画像を使用する

2.リッチメニュー

リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面下部に固定で表示されるメニューです。

トークルームの画面を大きく占有するためユーザーの目に留まりやすく、閲覧頻度も高いため、適切な項目を設定すれば、大きな誘導効果が期待できます。

リッチメニューを設定する場合は、以下のNG例、OK例を意識して作成してみてください。

※リッチメニューを設定したい方はこちら

⭐︎NG例

  1. 何を目的としているかが明確ではない
  2. HPやSNSに安易に誘導している(動線が組めている場合は問題なし)
  3. デザイン性のみで上半分を利用している

⭐︎OK例

  1. デザインに立体感がある
  2. タップされやすい位置(右下)に一番重要な項目が設置されている
  3. Zの法則(ユーザーの視線の動き)に沿って項目を設置している

3.友だち追加時設定

友だち追加時設定とは、LINE公式アカウントに登録をしたユーザーに対して、「メッセージ配信」や「リッチメニューの表示」など様々なアクションが行える機能です。

※友だち追加時設定を行いたい方はこちら

⭐︎友だち追加時設定を行う際の施策

ユーザーはアカウントの登録直後が最も熱量が高いため、以下のような施策を行うことがおすすめです。

  1. 購入させたい商品やサービスのPRを行う(なるべく一通目)
  2. アンケートを送付して、顧客情報を取得する

⭐︎注意点とポイント

アンケートを利用すると登録者の約3割が離脱してしまうため、アンケートの導入は慎重に検討しましょう。

また、「ブロック率の低下」・「商品の購入率の向上」などの観点から、メッセージを送る際はクーポンなどのプレゼントを渡すことをおすすめします。

4.タグ管理

タグは、友だちを「20代」・「セミナー参加者」などの属性ごとに分類できる機能です。

例えば「20代」タグの人だけにキャンペーン情報を送る、「セミナー参加者」タグの人だけに参加特典を送るなど、対象を絞った配信が可能になります。

※タグ管理を利用したい方はこちら

⭐︎タグを利用するメリット

  1. 配信効果が高まる
    • 興味・関心に合った内容だけをユーザーに届けられるため、配信効果が高まり、無駄な配信数が減少。その結果、ブロック率の低下にもつながる。
  2. 顧客管理が楽になる
    • どんな顧客がどれくらいいるかを楽に把握できるようになる。

⭐︎タグを作成する際の注意点

タグを作成する際にタグに適当な名前をつけてしまうと、後で見返したときに混乱する恐れがあります。命名規則を決めて、誰が見ても意味がわかるように管理しましょう。

例)1通目_ステップ配信_配信済み

 

 

1.オフラインで友だちを増やす施策

①店内のPOPにQRコードを設置する

メニューやレジ周りなどに客の目のとまりやすい場所に友だち追加用のQRコードを設置しましょう。

②来店した客に直接声かけする

ポスターやPOPだけでは追加されにくいため、必ず声かけをしましょう。

また、会計前・会計時など声かけを行うタイミングを業務フローに組み込むこともおすすめです。

③インセンティブを用意する

ドリンク1杯無料、または会計から10%引きクーポンなどその場で利用できるインセンティブが効果的です。

⭐︎ポイント

上記の施策を行う場合、目標の友だち追加数を設定することをおすすめします。

目安としては、平日は来店人数の半分程度、休日は平日よりも来店人数が多くなる傾向があるため、平日より多めの友だち追加数を目標に設定してください。

例えば、平日の平均来店者数が50人なら、友だち追加数の目標は25人程度。休日に100人来店が見込まれるなら、40〜50人程度を目安に設定しましょう。

また、毎日の達成状況はスタッフ間で共有し、継続的に声かけを徹底することで、効果的な運用につながります。

2.オンラインで友だちを増やす施策

①SNSを使って案内する

Twitterでは固定ツイートに、Instagramではプロフィールリンクに、Facebookでは投稿やコメント欄に友だち追加リンクを掲載しましょう。

②YouTube・ブログに導線を設置する

YouTubeならコメント欄や概要欄に、ブログなら記事下やサイドバーポップアップで友だち追加リンクを設置すると効果的です。

③メールやSMSを使って案内する

既存の顧客リスト(メールアドレス・電話番号)を活用し、メルマガやSMSで友だち追加を案内しましょう。

⭐︎ポイント

オフラインの時と同様に、登録を促す際は「限定情報」・「クーポン」などメリットを明確に伝えることが重要です。

また、友だち追加時設定を利用して、どの媒体や手法が最も効果的かを把握し、今後の改善に活かすこともおすすめです。

本ガイドでは、LINE公式アカウントおよびエルメを導入した直後に行うべき3つのステップ「戦略設計」・「アカウント設定」・「友だち集め」について解説しました。

まず、効果的な運用を行うためには、明確な目的と仮の数値目標を設定することが重要となります。

その上で、プロフィールやリッチメニューの作成、友だち追加時の初回配信設計、タグ管理による配信の最適化といったアカウント設定を行う必要があります。

アカウント設定が完了したら、声かけやPOP設置といったオフライン施策と、SNSやメルマガの活用といったオンライン施策を組み合わせて、効果的に友だち集めを行いましょう。

本ガイドを参考に、効果的なLINE運用をスタートしていただければ幸いです。今後のご活用が成果につながることを心よりお祈り申し上げます。