今回はLINE公式アカウント友だち集め編ということで、公式アカウントを使った友だち集めの基礎から実際に広告の作成までを行っていきます。
友だち集めは非常に重要なポイントとなっていますので、ぜひマスターしていきましょう。
1. 基礎
1.1 友だちを増やす重要性
(1) LINE公式アカウントは友だちに対してアプローチができる
友だちに対して以下のアプローチが可能です。
- リストマーケティングができる
- 採用活動に使える
① リストマーケティングができる
リストマーケティングとは、お客様の個人情報を取得し、ダイレクトにアプローチをする方法です。
LINE公式アカウントに友だち追加していただくと、友だちに対して直接情報を伝えたり、コミュニケーションを取れたりできるようになります。
これをどう活用していくかということになるのですが…
下図に見込み客の分類が示されています。
このうち見込み客全体の1%に属する今すぐ客は、大手企業が多額の費用を払い広告を流して獲得していきます。
一方で、個人や中小企業はそこまでの費用を払うことはできないため、残りの99%の層を顧客に引き上げることが重要となってくるのです。
ここでLINE公式アカウントを利用したリストマーケティングには、以下のような5つのメリットがあります。
- 新規顧客を増やせる
- 集客コストを減らせる
- リピート率を上げられる
- 顧客単価の引き上げ
- 成約率の向上
② 採用活動に使える

LINE公式アカウントを使って、採用活動を行っている企業も多く存在します。
実際、弊社でも採用活動に利用しています。参考
人材獲得には非常に費用がかかります。
新卒採用ですと、平均94万円ほどがかかることになり、採用後の教育まで含めるとさらに費用が必要です。
ですがLINE公式アカウントを利用すれば、費用を大幅に抑えることができます。
また、その中で自社の商品やサービスにも興味を持ってくれたりと、自社にとって前向きな方を採用することも可能なのです。
大手会社でも最近はLINE公式アカウントを利用した採用を行っており、アコムなどが例として挙げられます。
(2) 友だちがいなければ意味がない
エルメを利用されている方の約8割が、友だち集めに悩んでいらっしゃいます。
また、実際にどのくらい友だちが集まっているか確認したところ、100人未満といった方がほとんどです。
結果が出ない方の多くが、そもそも友だちを集めることができていません。
ですが自動で集めるような仕組みを確立できれば、ステップ配信など施策が打てるため、一定数成約を取ることができます。
個人でも1万人は集めることが可能ですので、仮に1万人集めることができたら、1%の成約率だとしても100人が商品を購入してくれます。
1.2 基本的な考え方
(1) 登録するためのインセンティブの用意
① 理由がないと登録しない
一般的な人は何かしらの形で友だち登録のオファーを受けたとしても、特にメリットがないと登録はしません。
ですから、登録に関して何かしらのインセンティブを用意する必要があります。
たとえば飲食店なら「ドリンク1杯サービス」とか「5%割引」などです。
また、実店舗であれば友だち登録に関してはお客様に行動してもらうのを待つのではなく、お店の人から声を掛けて促すということも重要です。
② 登録率を上げるためにプレゼントを用意する
お客様にとって、普段LINEは友だちや家族との連絡に使うものです。
なので、企業からプロモーションが来たり、個人情報を登録したりということにはためらってしまいます。
そこを乗り越えるために、以下のようなプレゼントを用意しておくと効果的です。
- 割引券・クーポン
- ギフト券
- ノウハウ教材
(2) サービスフローにLINEを取り入れる
ご自身のサービスを提供する流れの途中に、LINEを取り入れるようにしましょう。
① 受付
具体的にはサロンなどでの受付の際、来店したお客様に必ずQRコードなどを読み取っていただくようにします。
エルメの流入アクションという機能を使えば、友だち追加はもちろん、その後クーポンを流したり、来店の回数を把握してお礼のメッセージを流すことが可能です。
また、フォーム作成で初回ヒアリングシートを作成し、記入していただければ、お客様の情報を収集することもできます。
参考として、以下の「Hair Alice」のQRコードを読み込んでみてください。
「来店ありがとうございます」という受付メッセージを確認することができます。
② 診断
これまでカルテなどは紙での記入が一般的でしたが、それをWeb上で実施し、管理することが可能です。
たとえばホワイトニング専門店なら、フォーム作成を利用すれば以下のような質問をして情報収集ができます。
【ホワイトニングを受けた経験】
- なし
- あり
- 歯科医院でのホワイトニング
- ホームホワイトニング
- セルフホワイトニング
【歯科医院でクリーニング(歯石除去)を受けた経験】
- なし
- あり
- 定期的に受けている
- 気になった際に受けている
- 最近は行ってない
- 最終施術日
【いつまでに歯を白くされたいですか?】
- 今すぐに
- 2週間後
- 1ヶ月後
- 3ヶ月後
- 特に希望なし
【知覚過敏の経験はありますか?】
- なし
- あり
【下記に該当するものがあればチェックを入れてください】
- なし
- 妊娠中
- 授乳中
- 無カタラーゼ症
- B型肝炎/C型肝炎
- 喫煙
- 光過敏症
- 金属アレルギー
- ゴムアレルギー
【同意事項】
- 施術後に知覚過敏が起こることがありますが、通常すぐ痛みはなくなります
- 施術後に一時的に白濁が出ることがありますが、時間が経てば元に戻ります
- …
③ 申し込み
イベント・セミナーに関しては、エルメのイベント予約機能で対応可能です。
(3) 媒体を作る
① ブログ
i) 自動集客
1度ブログなどのメディアを作ってしまえば、自動的に友だちが集まり、お客様になってくれる仕組みを構築できます。
エルメでも、LINE公式アカウント攻略ガイドというメディアを運営しています。
こちらのメディアでは、LINE公式アカウントの活用方法に関する記事を1記事2,000文字以上で執筆を行っています。
記事をメディアにアップ後は、興味のある方がGoogleなどの検索結果から作成した該当ページに入ってくれます。
各ページの中に友だち追加オファーのボタンが入っていますので、ここでタップしてもらうことで友だち追加につなげられます。
ii) 確度の高い見込み客を集める
自身の悩みや課題をあまり認識していない人や明確なニーズを持っていない人を潜在層と呼びます。
一方で検索している人は、自分の悩みや課題をある程度分かっている状態で検索して記事にたどり着くので、図の顕在層に該当します。
潜在層は基本的にこちらが提供する商品/サービスに興味がない層なので、お客様になってくれる可能性は低いです。
逆に顕在層は、自分が求めているものが明確なので、こちらの商品のお客様になってくれる可能性が高くなります。
つまりブログを作成するということは、お客様になってくれる可能性が高い顕在層にアプローチすることができるということです。
しかしながらブログを運営するには、1記事あたり2,000文字程度で100記事ほどが必要であり、効果が出るには半年ほど続けていかなければならないため、時間がかかるというデメリットがあります。
(4) 宣伝をお願いする
ご自身でメディアを作るのが大変という方には、既に育っているメディアにお金を払って掲載してもらうという手段があります。
一般的に広告と呼ばれているものです。
LINEであれば、友だち追加広告がそれにあたります。
コストは発生しますが、短期間で大量に友だちを集めることが可能です。
ただし、広告を止めると新規流入がストップしてしまうため、お金を投入し続ける必要があります。
(5) 絞る・捨てる
① すべてはできないので絞る
集客方法はたくさんありますが、すべてを実行できるわけではありません。
集客できない人によくある特徴として、
「あれもこれもと手を広げてしまい、どれも中途半端に終わってしまう」
というものがあります。
こういった方は、たとえばYoutubeとブログといった感じで1つか多くても2つにメディアを絞りましょう。
集客のポイントは以下の3つです。
- 継続が命
- 得意な媒体を攻める
- 難易度
i) 継続が命
最初はそもそもあなたのサービスを誰も知らないわけなので、見てくれないのは当然です。
それを踏まえた上で、記事や動画の投稿を継続していく必要があります。
ii) 得意な媒体を攻める
継続するためには、ご自身の商材に合った媒体を選択します。
投稿形式がテキストベースなのか、音声なのか、動画なのか、また媒体を使っている人の属性、たとえば性別や年齢などのパーソナル情報によって効果が変わってきます。
また、自分が好きなメディアというのも、継続していく上では大切な要素となります。
iii) 難易度
昔からあるメディアについてはライバルが多いので難易度は上がりますが、新しくできたメディアについてはライバルがまだ少なく参入しやすくなっています。
ちょっと前までは、TikTokがライバル不在で難易度が低めでした。
商品やサービスに関して、たとえばLINE導入支援に関してはTwitterでの宣伝は多いですが、Youtubeやブログで発信している方は少ないので、比較的かんたんに友だちを集められます。
② 現在の施策をまとめる
時間は有限です。
すべてをやるのではなくて、実行する優先順位を考えていかなければなりません。
自分自身にとって何が1番重要かを考えて、そこから攻略することが大切です。
また、現在たくさんの施策を行っている場合は、効果が薄いものはきっぱりと止めて、効果があるものに時間とお金を費やすことを考えましょう。
(6) 目標を立てて増やす
まずLINE公式アカウントで友だちを集めていくとしたら、1日に1人以上を必達目標として進めていきましょう。
基本的にこの数値未満の方は、月30人も集まらないことになるので、その場合はやり方を間違っているか、やっていないに等しいということになります。
大体誰がやっても1日10人、月間300人は達成可能ですので、まずは1日1人、次は1日10人を目指してやっていきましょう。
2. 事前準備
2.1 友だち追加方法を知る
主な友だち追加方法は以下の7つです。
- QRコード
- URL
- ID検索
- LINEアプリ内の検索対象
- 「おすすめの公式アカウント」に掲載
- プロフィール
- クーポン
(1) QRコード
① QRコードとは
LOA(LINE公式アカウント)の「友だち追加ガイド→QRコードを作成」というところから取得できます。
実店舗や物販など、お客様と物理的な接点がある業種業界で主に使用されます。
② 使い方



たとえば、
- ポップをレジ横などの目立つ場所に置く
- ポスターをワーキングスペースに掲示する
- 新卒採用の説明会場に貼る
- ipadなどに画像として保存しておいたものを表示させる
- 商品の包装紙にシールで貼り付ける
などの方法で読み取ってもらいます。
(2) URL
① URLとは
LOAの「友だち追加ガイド→URLを作成」から取得できます。
webサイトなどのオンラインで使います。
② 使い方
画像やテキストの隠しリンクであったり、メールで送るといった活用方法になります。
また、下図のようなWEBサイトの誘導バナーにリンクを貼り付けることもできます。
(3) ID検索
① ID検索とは
LINEの友だち検索から、IDで検索することができます。
② プレミアムIDがオススメ
デフォルトで割り当てられているIDは意味を持たない英数字の羅列ですが、プレミアムIDに変更すれば、IDを任意の文字列に変更することが可能です。
たとえば下図のように、lmessageなど自身のサービスの名前に変更することができます。
プレミアムIDは年間1,320円が追加で必要ですが、覚えやすいためID検索がしやすく、友だちが増えやすいのでオススメです。
(4) LINEアプリ内の検索対象
① LINEアプリ内の検索対象とは
LINEで検索をする際に、公式アカウントのタブで検索をかけると表示されます。
アカウント名や住所、ステータスメッセージが検索対象となります。
また、LINE公式アカウントの基本設計編で説明しましたが、「認証済みアカウント」でないと検索対象となりませんのでご注意ください。
② 設定方法
以下のように設定します。
「設定→アカウント設定→情報の公開→検索結果での表示」を「表示」と設定
(5) 「おすすめの公式アカウント」に掲載

他社の公式アカウントのプロフィール下部に表示されたり、トーク欄の上部に、広告のような形で表示されます。
以下の設定を行う必要がありますので、忘れずにやっておきましょう。
「設定→アカウント設定→情報の公開→おすすめアカウントとして表示」を「表示する」と設定
(6) プロフィール
① 検索結果に表示される
Google検索で「エルメッセージ」と検索すると、検索結果でエルメのLINE公式アカウントが表示されます。
表示させるためには以下の設定を行います。
「プロフィール→設定→web版プロフィール」にチェック
② 友だち追加率を上げるには
友だち追加率を上げるノウハウとして、プロフィールに友だち追加を誘導するバナーを入れると効果的です。
(7) クーポン
LINE公式アカウントでクーポンを作成し、公開範囲を「公開」に設定すると、以下のようなLINEのさまざまなサービスで拡散されるようになります。
- LINE PLACE
- LINEで予約
- LINE公式アカウント一覧ページ
クーポンがいろいろなところで拡散されれば、友だち追加数がUPするため、積極的に活用していきましょう。
2.2 プレゼントの用意
(1) 前提
友だち追加をしてもらうには、プレゼントはほぼ必須だと思ってください。
プレゼントは、その商品やサービスに関連するもので、ユーザーの悩みや興味関心に関係するものです。
集客に必要な費用だと割り切って、大盤振る舞いでいきましょう。
逆につまらないものを用意してしまうと、期待値をかなり下げてしまい、その後の成約率が一気に落ちてしまいます。
最初に有料級のものをプレゼントすると、相手は「お金を払うとさらに良いものがもらえるのではないか」と思うので、バックエンド商品の購入につながりやすくなります。
(2) 種類
プレゼントの種類としては、以下が挙げられます。
- 割引
- ギフト券
- 無料体験
- ノウハウ系
- 物品系
- 無料診断
① 割引
LINE公式アカウントの「クーポン」でかんたんに作成することが可能です。
500円割引、5%〜30%割引という感じで作成します。
② ギフト券
Amazonギフト券のプレゼントについては、ギフトコードを送って届けることが可能です。
③ 無料体験
たとえば、セミナー、イベント、レッスンなどのサービスを一部無料で体験させて、内容を知ってもらうことで有料サービスのコンバージョンにつなげる方法です。
④ ノウハウ系
ノウハウ系はデジタルコンテンツを販売しているWEB系の事業主が多いです。
例としては『〇〇がうまくいくための方法』や、『集客テクニック』といったもので、音声やPDF、動画という形式で提供します。
⑤ 物品系
飲食店など実店舗の場合は、コーヒー1杯無料とか、デザート1品無料といった物品をプレゼントするのも手です。
⑥ 無料診断
(i) 適性診断
自走式アンケートを使って、『あなたにピッタリなベッドを診断します』という形でアンケートに答えてもらいます。(性別、やわらかめor硬め、予算は…など)
回答に応じて、最終的に『このベッドがピッタリです!』と自社商品を紹介する流れです。
(ii) ポイント
最初にお客様の状況や悩みなどを把握することが可能で、自然な流れで要望を理解しつつ、商品を紹介、販売することができます。
(3) 選定方法
プレゼントの選定方法は以下の通りです。
- 事業者リサーチ
- アンケート
- サイトで募集
① 事業者リサーチ
類似の事業者のリサーチを行い、そこがプレゼントしている内容を参考にします。
② アンケート
お客様に実際に尋ねたり、LINE友だちに選択型のアンケートなどを実施してどういうものが喜ばれるかを把握します。
③ サイトで募集
②のアンケートを、ランサーズやクラウドワークスといったサイトで募集します。
『〇〇にお悩みの方限定で…』といったタイトルをつけ、『LINE公式アカウントを始めましたが、どんなプレゼントがあれば友だち追加をしてくれますか?』というアンケートを実施します。
1件15円の報酬で済み、仮に100人に報酬を払っても1,500円しかかかりませんので、最低でも40人以上は集めるようにしましょう。
2.3 媒体ごとの友だち追加リンク作成
(1) 必ず流入経路ごとに設置する!
LINE公式アカウントでは「友だち追加ガイド」からリンクやQRコードを発行できますが、1つのアカウントに対して1つのリンクしか付与されません。
ですから、どの媒体からどれだけ友だちが追加されたか、基本的には分からない仕様となっています。
これでは費用対効果の高い媒体が把握できず、無駄にコストをかけてしまう恐れがあります。
(2) エルメ流入アクションを活用する
媒体ごとの効果計測を行うためには、エルメの流入アクションを活用します。
こちらを使うと、媒体ごとの計測はもちろん、たとえばブログだとしても、いろいろな場所(バナーやポップアップ)での測定が可能ですので、ぜひ使ってみてください。
詳しい設定については、『L Message販促編』の講義で解説していますので、そちらをご覧ください。
3. メイン施策
友だち集めの方法についてはさまざまな方法があるので、限られたリソースをどれに集中するか決めていく必要があります。
その中で、私たちがオススメする集客方法について2つ(ブログとLINE友だち追加広告)ご紹介します。
3.1 自社メディア内で紹介
(1) はじめに
① SEO
サイトに需要のある(読者にとってためになる)記事を執筆し、検索結果からの流入を獲得する方法です。
一般的にSEO対策と言われます。
② 独自ドメイン
ご自身でドメインを取得して、サーバーをレンタルし、テーマを設定するという、一般的なブログを構築していきます。
ちなみに無料ブログはオススメしません。
なぜなら以下のデメリットがあり、メリットがまったくないからです。
- 突然消されたりなどのプラットフォームリスク
- 無駄な広告などが入る
- 自由にカスタマイズできない
③ 実績
ブログ運営について以下の実績をご紹介します。
(i) メルカリ転売ブログ
- 1年半で月間50万PV達成
- 当時は「メルカリ」と検索したら公式の次くらいに上位表示
(ii) L Message
- 2020年5月スタートで現在月間約6万PV
- 業界の中ではNo.2
(2) メリット
ブログ運営のメリットは3つです。
- 自動集客の仕組みが構築できる
- 質の良い友だちを集められる
- さまざまな目的に使える
① 自動集客の仕組みが構築できる
i) 検索からの流入が見込める
ユーザーは、何か知りたいことがあればGoogleで検索することが多いので、その検索結果の上位に自身のサイトが表示されることで見てもらえることになります。
TwitterやInstagramは検索結果には表示されないので、検索結果からの流入を狙うのならブログをオススメします。
ii) コンテンツの資産化
いったん作成した記事については、それを原稿にして動画にすることも可能です。
また、コンテンツは検索結果に表示され続けるので、そこから自動で集客できるようになります。
つまり、集客のために無駄な広告費用を使わずに済むのです。
② 質の良い友だちを集められる
上図のマーケティングパネルにおける、「顕在層」と呼ばれる成約の見込みが高い層を獲得することができるのが、ブログ運営の2つめのメリットです。
「認知層」や「潜在層」については、獲得してもなかなか成約には結びついてくれないため、LINEやメルマガによって教育をしていく必要があります。
ですが「顕在層」は自身の悩みが明確であり、それを解決できるものを探しているため、こちらでその解決策となる商品を提示してあげれば成約に結びつきやすいのです。
③ さまざまな目的に使える
記事については汎用性が高く、以下のようなさまざまな目的に応じたものを作成することができます。
(3) 構築手順
① マニュアル
実際にサイト構築する際はこちらのサイト構築マニュアルをご覧ください。(パス:lmeber)
マニュアルの内容を実践すれば、どなたでもかんたんにサイトを作ることができます。
② 構築の流れ
かんたんな流れをご説明します。
i) ドメイン取得
<インターネット上の住所>
ドメインとは、インターネット上の「住所」です。
エルメのホームページを例に挙げると、「lme.jp」の部分がドメインとなります。
またサブディレクトリは、ドメイン以下の文字列のことです。
テーマごとにサブディレクトリを作成します。
- lme.jp/media・・・集客用
- lme.jp/pr・・・販促用、LINE公式アカウントからの誘導
- lme.jp/manual・・・マニュアルサイト
- lme.jp/member・・・L Message認定講座P
- lme.jp/cc・・・認定講座の説明
<好きな文字で取得>
基本的には好きな文字で取得をします。
なるべく短く、サービスが伝わりやすいものを取得することが重要です。
<トップレベルドメイン>
トップレベルドメインとは、.com/.net/.jp/.biz/.info/co.jpなどのドメイン末尾の文字列です。
自分の好きなドメインが取れないという方は、.co/.me/.cc/.usといったものを取得すれば良いでしょう。
たとえばLINEはline.meというドメインを取得しています。
<注意事項>
他社のサービス名と酷似するようなドメインですと、ブログの没収などの恐れがあるため、避けるようにしましょう。
<Xserver Domain>
Xserver Domainが最も知名度があり、取得できるトップドメインも幅広くて使いやすいです。
また、Xserver Domainはサーバーの契約をすると、もれなくドメインが無料でついてくるキャンペーンを行っていたりするので、オススメです。
その他にはGoogle Domainsやお名前.comといった選択肢もあります。
ii) サーバー
ドメインがインターネット上の住所であるのに対して、サーバーはその上にある家(データの保管場所)というイメージです。
家にソファーやテレビを置くことができるように、記事をサーバーの中にどんどん置いていくことができます。
iii) WordPress
WordPressとは、Webサイトをかんたんに作ることができるコンテンツ管理システムです。
通常サイトを作ろうとした場合、htmlやcssといった作成のための専門知識が必要ですが、WordPressを使えばそういった知識がなくても作ることができます。
現在、全体の8割のWebサイトやブログはWordPressを使用して作られているほど一般的になっています。
iv) テーマの導入
デザインのテンプレートのことをテーマと言い、一昔前まではSEOに強いテンプレートやデザインに優れたテンプレートという形で、12万円程度で販売されていました。
しかし、現在はCocoonというテーマを無料で使うことが可能です。
こちらはさまざまなサイトで活用されており、エルメのLINE攻略ガイドもこのテーマを利用して作られています。
(4) LINE公式アカウントへの誘導
サイトを作成するにあたって特に重要な部分が、LINE公式アカウントへの誘導です。
どうやって友だち追加を増やすための誘導を行っていくかをご紹介いたします。
弊社の経験上、反応が良い施策は次の3つです。
- 記事内誘導
- 記事下
- ポップアップ
以下では、これらを含めた5つの施策について説明いたします。
① 記事内誘導
たとえば上記の『LINE公式アカウントのあいさつメッセージ』に関する記事では、途中で「実際に見ていただくと分かりやすいので追加してください」という誘導を挟み、自然に登録を促しています。
「Cocoon」を使えばかんたんに追加用のボタンを作れますし、内部リンクで自分の書いた文字にリンク先を貼ることができます。
このように記事の途中で自然に誘導するパターンが一番登録率が高いので、記事を作っていく途中で、随時導線をしっかりと作っていくことが重要です。
② 記事下
現在、エルメでは記事の下に上図のバナーを入れています。
こちらの設定方法はサイドバーと同じで、テキストを『投稿本文下』に追加し、画像とURLを設定するだけで完了です。
こちらも友だち追加率が高い場所なので、しっかりと作成することをオススメします。
③ ポップアップ
i) ポップアップとは
<見込み客を引き上げる施策>
見込み客を引き上げるための施策としてよく使われるものですが、サイトを閲覧しているときに、画面いっぱいに広告を表示させることを『ポップアップ』と呼びます。
ポップアップの役割は以下の通りです。
- 会員登録や商品購入を途中で止めて離脱するはずだった見込み客を、いったんハードルの低いLINEへ誘導。
- 友だち追加後、メッセージ配信などを利用して顧客へと引き上げる。
たとえばリスティング広告を出した場合、1クリックに対して数百円といった費用がかかります。
そのうち9割はそのまま離脱してしまうので、その分費用が無駄になってしまうのですが、ポップアップはその離脱を顧客へと引き上げます。
ポップアップを使うか使わないかで費用対効果がまったく変わってきますので、非常にオススメのツールです。
<表示方法>
ポップアップを表示させる方法は以下の2種類です。
- 戻るボタンを押したとき(離脱するとき)
- ある時点までスクロールしたとき
<友だち追加率>
ポップアップを使用した場合の友だち追加率は、アクセスに対して平均0.5%です。
なので、たとえば1万PVの場合は50CV程度となります。
<実例>
こちらのサイトにアクセスすると、実際のポップアップ機能を確認することができます。
ii) 設定方法
ここで、L Messageで利用可能なポップアップ機能に関する設定方法をご紹介します。
<新規作成>
左メニューの「情報管理」から、「ポップアップ」をクリックします。
その後、「新規作成→管理名を登録→フォルダを選択」の順に設定を行います。
<表示設定>
表示設定で基本的な設定を行います。
● 表示タイプ選択
ポップアップの表示タイプを選択します。
こちらについては一度設定をすると、他の設定に変更できなくなってしまうので注意してください。
表示タイプの種類は以下です。
- 離脱時表示型
- 経過時間表示型
- 指定位置表示型
● 離脱時表示型
訪問者がページを離脱する時にポップアップが表示されます。
● 経過時間表示型
訪問者がページを訪れた際、指定した時間が経過するとポップアップが表示されます。
こちらを選択すると表示条件が設定でき、ページの表示から何秒後にポップアップを表示させるかを指定できます。
● 指定位置表示型
コードを埋め込んだ場所まで訪問者がページをスクロールした際に、ポップアップが表示されます。
- ページ表示が〇秒未満で
- 指定した時間以内にコードを埋め込んだ場所まで訪問者がページをスクロールした場合、ポップアップが表示されます。
※指定した時間をオーバーするとポップアップは表示されません。
- 指定した時間以内にコードを埋め込んだ場所まで訪問者がページをスクロールした場合、ポップアップが表示されます。
- ページ表示が〇秒以上で
- 指定した時間以上経過した後に、コードを埋め込んだ場所まで訪問者がページをスクロールした場合、ポップアップが表示されます。
※指定した時間未満の場合はポップアップは表示されません。
- 指定した時間以上経過した後に、コードを埋め込んだ場所まで訪問者がページをスクロールした場合、ポップアップが表示されます。
● 表示内容
・画像
ポップアップで表示させる画像を設定します。推奨サイズは1,000px×1,000pxです。
また、アップロードできるファイル形式はPNG、JPG、JPGE、GIFのファイルのみですので、ご注意ください。
・テキスト
こちらにチェックを入れると、ポップアップに表示させるテキストを設定できます。
テキストは長文にならないようにしましょう。
文字色、背景色も自由に設定可能です。
・矢印アイコン
こちらにチェックを入れると、テキストの右側に矢印アイコンを追加できます。
● クリック・タップ時遷移先設定
こちらでポップアップをクリック・タップしたときのアクションを設定します。
・指定URL
指定したURLへ移動させます。
・流入アクション連携
作成済みの流入アクションと連携し、実行させます。
<詳細設定>
詳細設定で、より細かく設定を行っていきます。
● カウントダウンタイマー
カウントダウンタイマーで、終了までの時間を設定できます。
テキストで自由に文章を作成できます。
・表示期限
カウントダウンタイマーの残り時間を設定できます。
- 当日日付終了まで
- その日の23時59分59秒までの残り時間が表示されます。
- 日時指定
- 指定した日付と時間までの残り時間が表示されます。
- 経過時間指定
- 指定した時間がそのまま残り時間として表示されます。
・表示設定
カウントダウンタイマーの表示単位を設定できます。
「0.01秒単位まで」「秒単位まで」「分単位まで」の3種類を設定可能です。
・カウントダウン終了後もポップアップを表示する
こちらにチェックを入れると、カウントダウンが終了した後も、ポップアップが表示され続けます。
● 端末別表示
ポップアップを表示させる端末を指定できます。
「スマートフォン」「タブレット」「PC」の3種類のうち、チェックを入れた端末でポップアップを表示させることができます。
● 表示回数
1人の訪問者に対して何度ポップアップを表示させるかを設定できます。
- 何度でも表示する
- 1人のユーザーに対して何度でもポップアップが表示されます。
- 1人1回のみ
- 1人のユーザーに対して一度のみポップアップが表示されます。
- 1度表示された後は表示されなくなります。
- 1度表示したら〇日間は表示しない
- 1人のユーザーに対して一度ポップアップが表示された後は、指定した日数が経過するまで表示されなくなります。
<コードの埋め込み>
ポップアップの設定が完了したら、サイトにコードを埋め込みます。
ポップアップの埋め込みコードを表示させてコピーします。
ご自身のサイト内にコピーしたコードを貼り付けて完了です。
※表示タイプ選択で「指定位置表示型」を選択している場合は、ポップアップを表示させたい場所にコードを貼り付けてください。
④ サイドバー
一つ例を挙げると、LINE攻略ガイドの画面右側にある赤枠で囲んだ領域にあるもののことです。
サイトでは4つほどバナーを設置しており、スクロールに追従していく形で常にアピールができるようになっています。
具体的には、「外観→ウィジェット→テキスト→サイドバーに追加→画像を挿入→URLを追加」で設定します。
⑤ チャットボット


チャットボットはチャットでの問いかけに自動で返信するプログラムのことを指します。
本来はWeb接客に使用するツールですが、ここではLINE友だち追加への誘導に活用しています。
チャネルトークというシステムが無料である程度の範囲まで使用可能なのでオススメです。
(5) アクセスの集め方
ブログを執筆するにあたって、最も重要なアクセスの集め方についてご説明します。
ポイントは以下の4つです。
- 競合分析
- キーワード選定
- 重要ポイント
- 執筆手順
① 競合分析
i) 需要があり、競合が少ないジャンルを狙う
検索ボリュームの見込みがあり、かつ他に執筆しているライバルが少ないジャンルを選択することが必要です。
たとえばL Messageの場合ですが、2020年5月当時は「LINE公式アカウント」に関する記事がほとんど見当たりませんでした。
見当たらなかったというのは、単に検索結果に該当する記事が少なかったというよりも、参考になったと思わせる記事があまりなかったということです。
当時はLINE for Business(公式) とLINYくらいしかなく、他は大したことがなかったため、記事を執筆することにしました。
このような感じで、記事を作る際はまず主要キーワードで検索を行い、上位3つの記事を見て自分がその記事を超えるものを書けるかどうか、が判断材料になります。
ii) ポジショニング
『LINE公式アカウントの活用法』をテーマとしてブログ運営を考えたとします。
そのとき既に競合が多数存在している場合、「広く誰にでも」というスタンスだと競合に埋もれてしまうため、セグメント分けを行う必要があります。
たとえば、飲食店や美容室といった一部の業界向けだったり、一つのツール(L Message)の活用法という感じで、専門的な部分に絞ってそれに特化した形にするわけです。
専門性を高くすればするほど競合はどんどんいなくなってくるので、アクセスを集めやすくなります。
② キーワード選定
i) 検索ボリューム
検索ボリュームを調べる際に、ビッグワードとサブワードを以下のように分類します。
- ビッグワード:月間1万以上(LINE公式アカウント)
- サブワード:月間100以上(LINE公式アカウント␣〇〇)
その後、「LINE公式アカウント␣あいさつメッセージ」のようなサブワード(複合ワード)で検索上位を狙っていきます。
ii) まとめる
記事を書くことを決めたら、検索上位を狙うためのキーワード(複数ワード)を最低100個準備し、それに関しての記事を作っていきます。
需要があるキーワードでないと全然アクセスが見込めないことになるため、「ある程度検索ボリュームを見込めて、記事が書けるものをピックアップする」ということを念頭に置いておきましょう。
キーワードのリサーチには、以下のようなツールを活用します。
- aramakijake
- ラッコキーワード
- キーワードプランナー(Google広告を出稿している場合)
<aramakijake>
たとえばaramakijakeを活用してLINE公式アカウントとあいさつメッセージで調べると、全体で月間100以上200アクセス未満という数値が出てきますので、ある程度アクセスが見込めると判断して記事化していきます。
<ラッコキーワード>
また、関連ワードをまとめて掘り起こしたいという場合は、ラッコキーワードを利用します。
「LINE公式アカウント」と入力すると、それに関連するキーワードがたくさん出てきますので、ここから検索ボリュームのあるものを選択していくと便利です。
<キーワードプランナー>
SEO対策のツールでよく使われるのがキーワードプランナーです。
Google広告を出稿していないと使えないですが、無料でも月間の検索ボリュームをある程度把握することができます。
これらのツールを活用して記事化するキーワードを決めたら、Googleスプレッドシートへまとめていきましょう。参考
③ 重要ポイント
記事化にあたって非常に重要なポイントを2つご紹介します。
- 狙っているキーワードを埋め込む
- 文字、記事数
i) 狙っているキーワードを埋め込む
<タイトルとメタディスクリプション>
キーワードをタイトルとメタディスクリプションに適度に埋め込むことが重要です。
SEOを理解していない場合、タイトルに【最新】という感じで、読者の注意を惹くために関係のないワードを入れてしまいがちです。
ですがGoogleが記事を判断する基準は『ユーザーが検索するキーワードを入れているかどうか』なので、余計なワードを入れても検索上位には上がってきません。
きちんと、ユーザーが検索をかけるワードを入れていることが大事、ということを抑えてください。
メタディスクリプションには、説明の概要に加えてタイトルで入りきらなかったキーワードを入れると良いでしょう。
タイトルは28文字~32文字、メタディスクリプションは100文字前後で作っていきます。
<関連ワード>
たとえば、「LINE公式アカウント」と検索した際に、検索結果の下の方に「他のキーワード」が出てきます。
これはLINE公式アカウントに付随して検索される関連ワードなので、このキーワードをテーマにした記事は需要があります。
要するに、キーワードで検索している人が
「どんなことで悩んでいるか」「どんなことを知りたいのか」
という問題に対して、自分の記事が解決策になることを意識して書くことが重要です。
- 「LINE公式アカウント␣個人」を狙う
- タイトル:
- LINE公式アカウントを個人や法人で開設!その方法とメリットは?
- メタディスクリプション:
- LINE@はメッセージ到達率100%、開封率、クリック率も高い、反応の良い販促媒体です。無料から始められ、メッセージ配信、チャット、電話でき、更に予約や商品のセールスまで可能。スマホ、パソコンからの開設方法を解説。個人事業主も、会社でもご利用可能です。
ii) 文字、記事数
大体1記事あたりの文字数は2,000文字以上が必要で、かつ記事数も100記事以上あれば、月間1万PVくらいは獲得することができます。
④ 執筆手順
記事執筆の手順として、まず新規の記事を2,000文字以上で書いてみます。
その後、検索したときに自分の記事が上位に上がってくるかを確認して、他社コンテンツと比較をしてリライトを行います。
たとえばいったん記事を書いた後、自身の記事の順位が10番目だとすると、他の9個の記事と自分の記事とで差分分析を行います。
その後、自分の記事に足りない部分を追加し、5,000~15,000文字程度の記事を作っていくという流れです。
3.2 友だち追加広告
(1) 友だち追加広告とは
LINEが行っている広告出稿サービスのことで、LINEアプリの方に、友だちを獲得するための広告を出すことができる機能(CPF = Cost Per Friends)のことです。参考
① 掲載先
広告の掲載先は、主にトークリストと呼ばれるトークの一番上の部分や、LINEニュース、LINEVOOMの3ヵ所です。
また他にもLINE関係のサービスで掲載されることもあります。
② 事前に抑えておくべきこと
基本的には友だち追加広告(CPF)マニュアルを確認して、広告出稿の手続きを行ってください。
・広告を出すにあたっては、認証済みアカウントが必要
・認証済みアカウント申請チェックリストを確認しながら申請
・認証済みアカウントの申請について、一部の業種業界では利用できない場合あり
・利用できない業種についてはLINE公式アカウントガイドラインを確認
その他、LINE広告についてはLINE広告審査ガイドラインやLINE広告 審査の基本を確認しながら広告出稿を行ってみてください。
(2) メリット
友だち追加広告のメリットは次の5つです。
- 安価に確実に友だちの獲得が可能
- 質の高い友だち獲得が可能
- 簡単に出稿可能
- 最短最速で友だち集めが可能
- 安定的に運用可能
① 安価に確実に友だちの獲得が可能
世の中には新聞、雑誌、テレビ、リスティング(Google検索と連動)、Facebook(Instagram)とさまざまな広告がありますが、友だち追加広告はこの中でもCPFが一番安価で確実に友だちが獲得できます。
友だち獲得単価は自身で設定可能で、支払う費用は獲得した分だけの成果報酬型です。
獲得単価の目安は、友だち追加1人あたり200円程度になります。
公式の推奨ではデフォルトで350円と設定されていますが、それより安く抑えることも可能で、業界によっては100円を切ることもできます。(例:宅録ナレーター)
Facebookなど他の広告媒体では、1万円払っても友だちが1人も増えないということは往々にしてあり得るので、広告費用の無駄ということが起きないとても優秀な広告媒体です。
② 質の高い友だち獲得が可能
LINE広告は住んでいるところ(エリア)、性別、年齢や興味関心など、ユーザーの属性に応じてターゲティングを行うことができます。
たとえば、東京の原宿に店舗を構えているとして、北海道の人に広告を出しても東京の店舗に来る可能性は低いでしょう。
ですから原宿から半径3キロ以内のエリアに絞って、該当するユーザーに広告を出します。
また、美容や不動産といった興味関心に絞って配信することも可能です。
i) 類似オーディエンス
セグメント機能の中でもオススメなのが類似オーディエンスというもので、自分のお客様に近い人に広告が出せる機能です。
たとえばダイエットに関する商材を販売しているとして、その商品を購入した人のメールアドレスや、電話番号をアップロードすると、その人の属性に近い上位1%から15%までを設定して配信できます。
自分のお客様に近い属性なので、当然成約率が高くなります。
非常に便利な機能なので抑えておきましょう。
③ かんたんに出稿可能
一般的に広告ではLPを使います。
その場合コピーやデザインなどの専門的な知識が必要で大変ですが、LINE広告ではそのLPを作成する必要がありません。
必要なものは以下だけなので、かんたんに出稿できます。
- 認証済みアカウント
- LINE広告アカウント(審査に通らなければLOAの広告から出稿)
- 画像クリエイティブ
- 広告文:タイトル20文字以内、説明文75文字以内
④ 最短最速で友だち集めが可能
認証済みアカウントさえあれば、今すぐにでも出稿することが可能です。
⑤ 安定的に運用可能
認証済みアカウントで最初の広告アカウント審査が通れば、それ以降はほぼ審査に通り、途中で強制停止になりづらいため、安定的に運用することができます。
(3) リサーチ方法
実際にどういう広告を出せば良いかについては、他の出稿を見て参考にすることが1番手っ取り早いです。
LINEVOOMやLINEニュースに広告が出稿されているので、そちらを見て参考にすると良いでしょう。
自分で探すのが面倒な場合は、クラウドワークスなどで11円/1個で募集をかけて、特定のジャンルの広告を集めてもらうようにすると手間が省けます。
上記以外で広告に関する参考としては、Facebookの広告ライブラリというものがあります。
ここではFacebookで出稿された広告を見ることができ、その中で良く見かけるものは効果が高い広告と判断できるので、そちらを参考にしてみても良いでしょう。
(4) 広告作成&運用
① ポイント
広告作成と運用に関するポイントは以下です。
- 数>>質
- 絞る&捨てる!
- どんな広告か分かるように
- 登録するメリット
- 画像内の文字数は少なく
i) 数>>質
まず数を出さないと何が良いかということが分からないので、とにかく数で検証します。
ii) 絞る&捨てる!
ターゲティングする中で、クリエイティブやタイトルの方で限定性を出した方が良いです。
たとえば以下のように、他のターゲットを捨てて絞ることをすると、自分事として反応してもらえます。
- 性別→これだけで美魔女に
- 年齢→30代の求人情報多数
- エリア→〇〇県にお住まいの方必見!
iii) どんな広告か分かるように
一目でどんな広告か分かるようにしましょう。
たとえばウナギを販売しているとしたら、ウナギの写真を載せて分かりやすく伝わるように心掛けます。
iv) 登録するメリット
こちらはインセンティブに関係するところなので、画像やテキストで登録のメリットを提示してあげてください。
- 〇〇無料→〇〇のノウハウ無料プレゼント!
- 〇〇割引→登録したら1,000円引き
- 〇〇貰える→商品やAmazonギフト券
v) 画像内の文字数は少なく
広告がトークなど小さい場所に掲載されると、画像の文字はほぼ見えなくなるので、基本的に文字数は少なく、訴求ポイントは分かりやすくを意識してください。
② クリエイティブ(画像づくり)の作り方
数を出す必要があるため、わざわざデザイナーに費用を払って依頼する必要はありません。
以下のようなテンプレートを使って作成しましょう。
- LINE Creative Lab:公式が運営しており、テンプレートがたくさんある
- Canva:友だち広告のテンプレートが置いてある
- Googleスライド:画像を素材サイトから持ってきて自由自在にバナーを作っておける
サイズはVOOM/NEWSで1080×1080ピクセルや1200×628ピクセルで、トークリストは600×400ピクセルです。
基本的に1080×1080ピクセルが最も反応が良いため、基本的にはこれだけで十分です。
③ 出稿方法
i) 2種類の出稿方法
広告の出稿については2通りあります。
- LINE Official Account Manager (LOA):LINE公式アカウント
- LINE Ad Manager (LAM):LINE広告アカウント
<LOA>
LINE公式アカウント管理画面の友だち追加広告から作成できます。
初心者向けでシンプルで分かりやすい作りです。
LINE広告アカウントの審査が通らなかった場合にこちらを使用するようにしましょう。
基本的にはLINE広告アカウントからの出稿をオススメします。
<LAM>
LINE公式アカウントの画面と比べて分かりづらいですが、正確なターゲティング設定や管理、分析もしやすいため、始めるなら断然こちらの方が良いです。
LAMで出稿する場合、キャンペーンで広告を出す目的を設定します。
また、予算は最低10,000円から出稿可能です。
以降はLAMで広告を出す場合について説明していきます。
ii) ターゲット設定
国や地域、性別や年齢、OSなどを設定します。
地域(たとえば、渋谷のスクランブル交差点から半径1キロ圏内)を設定すると、推定オーディエンスが表示されます。
こちらはその人数に対して配信されるということです。
<詳細ターゲティング>
詳細ターゲティングで、興味関心や行動、属性についてそれぞれターゲットにするかどうか設定が可能です。
ただし精度はそこまで高くないので、基本的には設定しなくても良いでしょう。
- 美容、ファッション、漫画…
- 購買意向・・・自転車、保険、投資
- 転居・・・直近〇ヶ月に転居した
- 配偶者・・・既婚or未婚
- 子供・・・ありorなし
- 推定年収・・・上位〇%
- 職業・・・フルタイムワーカー、専業主婦(主夫)
<オーディエンス設定>
自分の顧客に近い属性にアプローチすることができます。
●既にリストを持っている方
お客様の個人情報をお持ちの方向けです。
電話番号やメールアドレス、LINE公式アカウントの友だちをアップロードしてグループを作成することができます。
●類似オーディエンス
類似オーディエンスで、アップロードしたリストを入れてオーディエンスサイズで類似度を1%~15%まで設定します。
これを行うことで、自身の顧客に似ているLINEユーザーに対して配信が可能となり、同じ属性を集めることができるので、成約率の向上が見込めます。
●配信と除外の設定
配信は類似オーディエンスに対して、除外は既存のLINE公式アカウントのブロックリストを対象とします。
iii) 予算
全体の予算については10,000円から設定可能です。
友だち追加の単価については、デフォルト350円ですが、自由に金額を設定することができます。
金額を上げるとメイン層にアプローチすることが可能となりますが、そこまで高くする必要はありません。
参考までに弊社は250円で設定しています。
最低金額の75円でも設定可能ですが、あまり低く設定すると成約率の低いユーザーに配信される傾向が高くなるので、注意が必要です。
iv) 広告作成
予算を設定後に広告の作成に進みます。
広告は画像をアップロードしてタイトル20文字、ディスクリプション75文字を設定すれば登録完了で、審査結果を待ちます。
審査が通るかどうかをある程度把握できる機能があるので、それを使って事前に確かめることも可能です。
④ 運用方法
基本的にどんどん新規追加していくことがポイントです。
i) 新規追加
1週間ごとに新規クリエイティブを出稿します。
クリエイティブは以下のように作成します。
バナー×3個×タイトルパターン5個×ディスクリプション1or3個=15~45個
ii) 参考
上の広告ですが、タイトルを複数用意し、ディスクリプションと組み合わせて出稿します。
- 今って忙しいですか?
- あー、大変大変大変
- 自動システムにお任せ!
- これ、使ってみませんか?
- あなたにオススメのシステム
忙しい毎日から解放されませんか?
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iii) 外注化
広告はかんたんに作れるので、広告未経験者への委託も可能です。
ここでお伝えしているノウハウを教えてあげれば、外注化も問題ないでしょう。
iv) 反応のないもの
インプレッションが5,000を超えた段階で、クリック率(CTR)が0.05%を割るクリエイティブは反応がないものなので、停止するか放置でOKです。
(5) 注意点
広告に関する注意点(デメリット)は以下の3つです。
- 流入経路が追えない
- 反応が低い
- ターゲットを広げすぎない
① 流入経路が追えない
流入アクションの設定ができないため、流入経路を追うことができません。
ですので流入経路のタグが付いていないものをLINE広告とみなします。
② 反応が低い
3.1項で説明したブログと違って、興味の度合いが低い層にアプローチするため、ブロックも多いですし、成約率も1.5倍ほど違います。(当社比較)
③ ターゲットを広げすぎない
お金を投資するので、結果はシビアに見ないといけません。
たとえば名古屋の店舗なのに北海道に配信するなど、顧客になりづらい人に向けて配信するのはお金の無駄です。
自身のターゲットに合った人へ配信することを心掛けましょう。
4. まとめ
LINE公式アカウント友だち集め編のまとめです。
- 基礎
LINE公式アカウントを活用することで、リストマーケティングにより高い広告費を使わずに、見込み客を顧客に引き上げることが可能です。
友だち集めにはインセンティブを用意したり、サービス提供の流れの中で追加する必然性を持たせることが重要です。
その他、ブログを利用したり友だち追加広告を出すことによって集客を行います。
- 事前準備
友だち追加してもらう方法は以下のようにさまざまです。きちんと把握して用意しましょう。
- RQコード
- URL
- ID検索
- LINEアプリ内の検索対象
- 「おすすめの公式アカウント」に掲載
- プロフィール
- クーポン
友だち追加時のプレゼントは、以下のものを準備します。競合をリサーチし、有料級のものを大盤振る舞いにした方がその後の成約率が上がります。
- 割引
- ギフト券
- 無料体験
- ノウハウ系
- 物品系
- 無料診断
媒体ごとに友だち追加リンクを作成し、流入経路を把握するようにしましょう。そうすることでどの媒体に予算を費やせば良いかが分かります。
- メイン施策
ブログを使ってGoogle検索結果の上位へ表示させれば、そこから自動集客で顕在層を獲得することができます。
記事はできるだけ専門化させ、SEOを意識して検索キーワードをタイトルへ埋め込みましょう。
LINEの友だち追加広告を使えば、安価でかんたんに広告を出すことができ、安定した運用を続けられます。
友だち集めは非常に重要な項目です。
ここで学んだことをしっかりと実践し、確実に友だちを増やして収益につなげていきましょう。